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第4章 迷宮都市 ダンジョン攻略
第647話 王都 『金の鈴』へ雪ウサギのマントを注文 2&武術稽古 メンバーの飛翔魔法習得
『金の鈴』へ入り、エンダさんに店主を呼んでもらって引き取ったばかりの皮を渡した。
鞣す前の皮だけど、華蘭ではマントにしてくれたので問題ないだろう。
「これは……。傷ひとつない、かなり上物の皮でございますね。フィンレイ伯爵が狩ったのですか?」
「あぁ、少し肩慣らしにな……」
「冒険者としての腕は鈍っていないようでございますね。では、3ヶ月程お時間を下さい。お仕立て代は、商品の受け渡し時に請求致します」
「よろしく頼む」
雪ウサギの皮を持参したから、マントは仕立て代だけで済みそうだ。
店主の後ろにいたエンダさんが、何か言いたげな表情で私を見ている。
でも一緒にいる奏伯父さんが伯爵なので口に出せないみたい。
結局、エンダさんには何も言われず店を出た。
「樹おじさん。後1時間くらいなら王都の観光が出来るけど、行きたい場所はある?」
「いや……。もう何か、お腹一杯って感じだから帰ってもいいよ」
『金の鈴』と冒険者ギルドしか行ってないけど、満足したのかしら?
「俺は王宮に寄りたいが、1時間じゃ厳しいな……。また時間がある時にしよう」
奏伯父さんも王宮以外に用事はないようで、私達はホームへ戻る事にした。
実家に帰るとサヨさんと母が夕食の準備をしていたから、私も手伝い椎名家と旭家が揃って夕食を食べた。
メニューは鰤大根・肉じゃが・きんぴらごぼう・法蓮草の白和え・蓮根の肉詰めフライ・豚汁と和食が並ぶ。
これは祖父の好きな料理らしく、サヨさんはシュウゲンさんが美味しそうに食べるのを微笑みながら見ていた。
ビールを飲んでいる父達とは違い、この後も勉強をするようで兄と旭はお茶にしていた。
雫ちゃんは蓮根の肉詰めフライが気に入ったのか、作り方を母に質問している。
今度作ってみると言い、張り切っていた。
その様子を樹おじさんが嬉しそうに眺め、奥さんと笑顔を交わす。
元気になった娘が料理を作る姿は、両親に成長を感じさせる事だろう。
例え失敗したとしても、雫ちゃんのお母さんの料理で慣れているから大丈夫だよね。
食後、樹おじさんへポシェットを10個渡しマジックバッグにしてもらった。
Lv35に上がったので、マジックバッグの容量も35㎥に変わる。
私が持っている30㎥のマジックバッグより5㎥多くなった。
ハニー達のコロニーが、どれだけ薬草を採取出来たか楽しみ。
サヨさんを華蘭まで送り部屋に戻ると、セイさんへ明日行く事を通信の魔道具で伝え眠りに就いた。
翌日、日曜日。
子供達の炊き出しが終了した後、ガーグ老の工房へ向かう。
ガルちゃん達は元気かな~。
転移組のメンバーに飛翔魔法を覚えてもらうため、皆にはテイムしたのを秘密にし方法を伝えている。
多分、これなら疑問に思われず習得可能だろう。
工房の門を開けると、ガーグ老達が勢揃いしていた。
毎回、私達が行くのをポチかタマが知らせているみたい。
今日も2匹は樹おじさんを見た瞬間に飛んできて両肩に止まる。
父や私より懐かれているんじゃないかしら?
10匹のガルム達は、私を見て尻尾をフリフリさせている。
一緒にいられなくてごめんね~。
「こんにちは。今日も、よろしくお願いします」
「サラ……ちゃん、ようきたの。シュウゲン、お主は来んでもよい。大体、稽古は必要ないだろうが」
「孫の稽古を見に来て何が悪いんじゃ。今日も付き合ってもらうぞ!」
祖父はガーグ老と手合わせするのが楽しいらしい。
同じくらいの技量の持ち主じゃないと、張り合いがないのかな?
どうやら私の稽古相手は樹おじさんになりそうだ。
稽古を始める前にガーグ老へお願いしないと!
「ガーグ老。空を飛ばなくてもいいから、少しだけ皆をガルム達へ乗せてくれませんか?」
「ガルムに? まぁ、良いだろう。危ないから飛ぶ事はさせんがな」
「ありがとうございます!」
許可が出たので全員がガルムに騎乗する。
ガーグ老が笛を吹くと、ガルム達がゆっくりと走りだした。
乗り心地はシルバーと変わらないかな?
同じ犬系魔物だから動きが似ているのかも……。
「ガーグ老。ほんの少しだけ飛んでいる気分を味わいたいから、ガルム達を浮かせてくれませんか?」
空を飛ぶのは落下の危険があるから無理だと思うけど、落ちても問題ない高さならお願いしてもいい筈。
「じゃあ、少しだけな」
私の願い通り、ガーグ老は笑って笛を吹いてくれた。
今だ! 念話でガルちゃん達へ、騎乗している人に飛翔魔法を掛けてくれるよう指示を出す。
30cmくらいの高さに浮き上がったガルム達は、暫く空中を駆け地面に降りた。
ガルちゃん達にお礼を言い、背中から降りて兄の方を見る。
頷きを返されたので、飛翔魔法を習得出来たようだ。
魔法を体に受ければ覚えられる転移組に、ガルム達が飛翔魔法を使用すれば、乗っている私達も覚えられるかも知れないと伝えていたのだ。
残念ながら転生者の雫ちゃんと奏伯父さんとシュウゲンさんは、その方法で習得出来ないけど……。
ガルム達の騎乗を楽しんだ後、稽古が始まった。
シュウゲンさんはガーグ老と、奏伯父さんはゼンさんと手合わせをしている。
私の稽古相手は予想通り樹おじさんだった。
いや、父親が逆なんですけど……。
雫ちゃんには父が教えているからね。
槍のLvが8に上がったと報告すると、樹おじさんに頭を撫でられる。
ええっ!? おじさん、私は56歳ですよ!
やけに子ども扱いしてくる樹おじさんの行為に、恥ずかしい思いをしながら槍の稽古を始めたのだった。
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お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
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鞣す前の皮だけど、華蘭ではマントにしてくれたので問題ないだろう。
「これは……。傷ひとつない、かなり上物の皮でございますね。フィンレイ伯爵が狩ったのですか?」
「あぁ、少し肩慣らしにな……」
「冒険者としての腕は鈍っていないようでございますね。では、3ヶ月程お時間を下さい。お仕立て代は、商品の受け渡し時に請求致します」
「よろしく頼む」
雪ウサギの皮を持参したから、マントは仕立て代だけで済みそうだ。
店主の後ろにいたエンダさんが、何か言いたげな表情で私を見ている。
でも一緒にいる奏伯父さんが伯爵なので口に出せないみたい。
結局、エンダさんには何も言われず店を出た。
「樹おじさん。後1時間くらいなら王都の観光が出来るけど、行きたい場所はある?」
「いや……。もう何か、お腹一杯って感じだから帰ってもいいよ」
『金の鈴』と冒険者ギルドしか行ってないけど、満足したのかしら?
「俺は王宮に寄りたいが、1時間じゃ厳しいな……。また時間がある時にしよう」
奏伯父さんも王宮以外に用事はないようで、私達はホームへ戻る事にした。
実家に帰るとサヨさんと母が夕食の準備をしていたから、私も手伝い椎名家と旭家が揃って夕食を食べた。
メニューは鰤大根・肉じゃが・きんぴらごぼう・法蓮草の白和え・蓮根の肉詰めフライ・豚汁と和食が並ぶ。
これは祖父の好きな料理らしく、サヨさんはシュウゲンさんが美味しそうに食べるのを微笑みながら見ていた。
ビールを飲んでいる父達とは違い、この後も勉強をするようで兄と旭はお茶にしていた。
雫ちゃんは蓮根の肉詰めフライが気に入ったのか、作り方を母に質問している。
今度作ってみると言い、張り切っていた。
その様子を樹おじさんが嬉しそうに眺め、奥さんと笑顔を交わす。
元気になった娘が料理を作る姿は、両親に成長を感じさせる事だろう。
例え失敗したとしても、雫ちゃんのお母さんの料理で慣れているから大丈夫だよね。
食後、樹おじさんへポシェットを10個渡しマジックバッグにしてもらった。
Lv35に上がったので、マジックバッグの容量も35㎥に変わる。
私が持っている30㎥のマジックバッグより5㎥多くなった。
ハニー達のコロニーが、どれだけ薬草を採取出来たか楽しみ。
サヨさんを華蘭まで送り部屋に戻ると、セイさんへ明日行く事を通信の魔道具で伝え眠りに就いた。
翌日、日曜日。
子供達の炊き出しが終了した後、ガーグ老の工房へ向かう。
ガルちゃん達は元気かな~。
転移組のメンバーに飛翔魔法を覚えてもらうため、皆にはテイムしたのを秘密にし方法を伝えている。
多分、これなら疑問に思われず習得可能だろう。
工房の門を開けると、ガーグ老達が勢揃いしていた。
毎回、私達が行くのをポチかタマが知らせているみたい。
今日も2匹は樹おじさんを見た瞬間に飛んできて両肩に止まる。
父や私より懐かれているんじゃないかしら?
10匹のガルム達は、私を見て尻尾をフリフリさせている。
一緒にいられなくてごめんね~。
「こんにちは。今日も、よろしくお願いします」
「サラ……ちゃん、ようきたの。シュウゲン、お主は来んでもよい。大体、稽古は必要ないだろうが」
「孫の稽古を見に来て何が悪いんじゃ。今日も付き合ってもらうぞ!」
祖父はガーグ老と手合わせするのが楽しいらしい。
同じくらいの技量の持ち主じゃないと、張り合いがないのかな?
どうやら私の稽古相手は樹おじさんになりそうだ。
稽古を始める前にガーグ老へお願いしないと!
「ガーグ老。空を飛ばなくてもいいから、少しだけ皆をガルム達へ乗せてくれませんか?」
「ガルムに? まぁ、良いだろう。危ないから飛ぶ事はさせんがな」
「ありがとうございます!」
許可が出たので全員がガルムに騎乗する。
ガーグ老が笛を吹くと、ガルム達がゆっくりと走りだした。
乗り心地はシルバーと変わらないかな?
同じ犬系魔物だから動きが似ているのかも……。
「ガーグ老。ほんの少しだけ飛んでいる気分を味わいたいから、ガルム達を浮かせてくれませんか?」
空を飛ぶのは落下の危険があるから無理だと思うけど、落ちても問題ない高さならお願いしてもいい筈。
「じゃあ、少しだけな」
私の願い通り、ガーグ老は笑って笛を吹いてくれた。
今だ! 念話でガルちゃん達へ、騎乗している人に飛翔魔法を掛けてくれるよう指示を出す。
30cmくらいの高さに浮き上がったガルム達は、暫く空中を駆け地面に降りた。
ガルちゃん達にお礼を言い、背中から降りて兄の方を見る。
頷きを返されたので、飛翔魔法を習得出来たようだ。
魔法を体に受ければ覚えられる転移組に、ガルム達が飛翔魔法を使用すれば、乗っている私達も覚えられるかも知れないと伝えていたのだ。
残念ながら転生者の雫ちゃんと奏伯父さんとシュウゲンさんは、その方法で習得出来ないけど……。
ガルム達の騎乗を楽しんだ後、稽古が始まった。
シュウゲンさんはガーグ老と、奏伯父さんはゼンさんと手合わせをしている。
私の稽古相手は予想通り樹おじさんだった。
いや、父親が逆なんですけど……。
雫ちゃんには父が教えているからね。
槍のLvが8に上がったと報告すると、樹おじさんに頭を撫でられる。
ええっ!? おじさん、私は56歳ですよ!
やけに子ども扱いしてくる樹おじさんの行為に、恥ずかしい思いをしながら槍の稽古を始めたのだった。
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