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第4章 迷宮都市 ダンジョン攻略
第648話 迷宮都市 武術稽古 お礼の『餃子』&飛翔魔法の練習
稽古後、私は昼食を作り出す。
今日もガーグ老とシュウゲンさんの勝負は付かず、奏伯父さんはゼンさんに勝てなかったようだ。
当分、私の稽古相手は樹おじさんだろうか?
ハイオーク肉を雫ちゃんへ挽肉にする作業をお願いし、材料の野菜を細かく刻む。
前回『焼売』を食べたガーグ老が『餃子』を知っていたから、もういいかと思い作る事にしたのだ。
どうせ店では出さないし、カレーも振る舞った後だからね。
最初に挽肉へ醤油・胡麻油・すりおろしたニンニクを加えよく練った後、ニラと白菜を入れ更に混ぜる。
種が完成したら、大判の皮へ雫ちゃんとお母さんに手伝ってもらい包んでいく。
それを見ていた旭が、やりたいと言うので2人分お願いした。
当然、食べるのは本人と兄だ。
私の手元を見ながら器用に真似をしている。
これなら中の具が皮から出ないだろう。
バーベキュー台に鉄板を置き、大量の餃子を並べ蒸し焼きにしようとした所で蓋がない事に気付く。
土魔法で作ろうか迷っていたら、旭がアイテムBOXからアイアンゴーレムを取り出し蓋を魔法で作製してくれた。
ダンジョンマスター時代、足りない物を色々作製していたらしく旭は物を作るのが得意みたい。
焼きあがった『餃子』を皿に載せ木の下にお供えにいこうとすると、雫ちゃんがバスケットを持ち付いてくる。
朝から母に作り方を教わった『蓮根の肉詰めフライ』を揚げたらしい。
妖精さんは、木から落ちないだろうか?
「お待たせしました。皆さん、今日もありがとうございます。お昼のメニューは、『餃子』です。熱いから注意して下さいね。それでは頂きましょう」
「頂きます!」
なみなみとエールが入ったグラスを片手に、ご老人達が食べ始める。
「これが『餃子』か! 姫様が言われた通り、酒によく合うの~」
ガーグ老が『餃子』を食べ、エールを飲み干している。
隣にいるゼンさんが、空になったグラスへエールを注いでいた。
仕事を休むと言っていたから、お酒を飲んでも大丈夫なのかな?
父達も飲みたそうにしていたけど、午後からは飛翔魔法の練習をするため自重したようだ。
妖精さんが木から落ちないか心配していたけど、雫ちゃんは母が教えた通りのレシピで作ったみたいで落ちる気配はない。
旭は自分が包んだ餃子を、上手く出来ていると兄に褒められ嬉しそうにしていた。
まぁ、これで旭が料理に目覚めてくれれば将来心配しなくて済む。
ずっと私が面倒を見る訳にはいかないからね。
食後に木の下へ行くと、2通の羊皮紙が残されていた。
『シズク様 美味しい料理をありがとうございます。また作って下さると嬉しいです。』
おおっ!
雫ちゃんの料理は成功したのか。
彼女は、お礼が書かれた羊皮紙を持ち母親の下へ喜んで見せにいく。
私の方には料理のお礼とショートブレッドの追加のお願いが書いてあった。
飛翔魔法を覚えていないシュウゲンさんと奏伯父さんを残し、私達は工房を後にする。
工房から出る時にガルちゃん達が門の前で見送ってくれたから、1匹ずつ声には出さず良い子にしてねと言い頭を撫でておいた。
飛翔魔法の練習は、人目に付かない所がいいだろうとホームに戻る。
広い運動場へ移動し早速練習開始。
私と父は先週、既に試していたけど知られないよう調整しながら浮き上がる。
すると兄と旭に樹おじさんは、直ぐにコツを掴み空高く舞い上がった。
そして、勢いよく飛び始める。
そんなにスピードを出して大丈夫かしら?
下で見ていた私はハラハラしてしまう。
30分後。
地面に降りた3人は、この魔法は便利だなと満足そうに笑っていた。
飛翔魔法を習得出来ない雫ちゃんが拗ねている。
それを見た旭が、雫ちゃんをお姫様抱っこして空の散歩に連れ出した。
兄達には負けていられない。
私も練習しよう!
前回は異世界の家の庭で練習したから塀の高さより上へ飛べなかった。
今回は人目を気にせず好きな高さまでいける。
そう思って10m程浮き上がると、何故か慌てた様子の兄と父と樹おじさんが私の傍に飛んできた。
右手を兄に左手を父にしっかりと握られ、後ろには樹おじさんが付くという厳戒態勢だ。
ええ~、何この構図!
樹おじさんは私より、奥さんが心配じゃないんだろうか?
私は3人に見守られながら、練習をする事になってしまった。
といっても安全飛行なので、3人が心配するようなスピードは出さないよ?
それより、雫ちゃんのお母さんがもの凄く早い速度で空を飛んでいるんですけど!?
スピード狂だったのか?
雫ちゃんを抱いて飛んでいる旭が焦り、母親を牽制している様子が見える。
基礎値が高い雫ちゃんのお母さんは、Lvが上がりMP値が2,808となっているからLv45になった旭でも追いつけないようだ。
樹おじさんは、飛んでいる奥さんの姿を苦笑しながら見ている。
えっと、落ちたら危ないとは思わないんでしょうか……。
結局、3人は私が練習している間ずっと傍を離れなかった。
ちぇっ、映画の飛行機から飛び降りるシーンを再現してみたかったのになぁ。
自由落下を楽しもうと思ったのに、両手を握られているから無理だったよ。
飛翔魔法を解除した途端、兄と父に引っ張られてしまった。
「沙良。危ない真似はするな!」
兄に怒られシュンとなる。
もう少し練習して1人で飛べるようになったら試してみよう。
「ごめんなさい」
今は、お説教回避のために謝るけどね!
「はぁ~。お前は誰に似たんだろうな……」
父がそう呟いて樹おじさんの方を向く。
そんな事を言われても、おじさんは困るだろう。
聞かれたおじさんは首を横に振っていた。
自分には分からないという仕草だろうか?
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お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
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今日もガーグ老とシュウゲンさんの勝負は付かず、奏伯父さんはゼンさんに勝てなかったようだ。
当分、私の稽古相手は樹おじさんだろうか?
ハイオーク肉を雫ちゃんへ挽肉にする作業をお願いし、材料の野菜を細かく刻む。
前回『焼売』を食べたガーグ老が『餃子』を知っていたから、もういいかと思い作る事にしたのだ。
どうせ店では出さないし、カレーも振る舞った後だからね。
最初に挽肉へ醤油・胡麻油・すりおろしたニンニクを加えよく練った後、ニラと白菜を入れ更に混ぜる。
種が完成したら、大判の皮へ雫ちゃんとお母さんに手伝ってもらい包んでいく。
それを見ていた旭が、やりたいと言うので2人分お願いした。
当然、食べるのは本人と兄だ。
私の手元を見ながら器用に真似をしている。
これなら中の具が皮から出ないだろう。
バーベキュー台に鉄板を置き、大量の餃子を並べ蒸し焼きにしようとした所で蓋がない事に気付く。
土魔法で作ろうか迷っていたら、旭がアイテムBOXからアイアンゴーレムを取り出し蓋を魔法で作製してくれた。
ダンジョンマスター時代、足りない物を色々作製していたらしく旭は物を作るのが得意みたい。
焼きあがった『餃子』を皿に載せ木の下にお供えにいこうとすると、雫ちゃんがバスケットを持ち付いてくる。
朝から母に作り方を教わった『蓮根の肉詰めフライ』を揚げたらしい。
妖精さんは、木から落ちないだろうか?
「お待たせしました。皆さん、今日もありがとうございます。お昼のメニューは、『餃子』です。熱いから注意して下さいね。それでは頂きましょう」
「頂きます!」
なみなみとエールが入ったグラスを片手に、ご老人達が食べ始める。
「これが『餃子』か! 姫様が言われた通り、酒によく合うの~」
ガーグ老が『餃子』を食べ、エールを飲み干している。
隣にいるゼンさんが、空になったグラスへエールを注いでいた。
仕事を休むと言っていたから、お酒を飲んでも大丈夫なのかな?
父達も飲みたそうにしていたけど、午後からは飛翔魔法の練習をするため自重したようだ。
妖精さんが木から落ちないか心配していたけど、雫ちゃんは母が教えた通りのレシピで作ったみたいで落ちる気配はない。
旭は自分が包んだ餃子を、上手く出来ていると兄に褒められ嬉しそうにしていた。
まぁ、これで旭が料理に目覚めてくれれば将来心配しなくて済む。
ずっと私が面倒を見る訳にはいかないからね。
食後に木の下へ行くと、2通の羊皮紙が残されていた。
『シズク様 美味しい料理をありがとうございます。また作って下さると嬉しいです。』
おおっ!
雫ちゃんの料理は成功したのか。
彼女は、お礼が書かれた羊皮紙を持ち母親の下へ喜んで見せにいく。
私の方には料理のお礼とショートブレッドの追加のお願いが書いてあった。
飛翔魔法を覚えていないシュウゲンさんと奏伯父さんを残し、私達は工房を後にする。
工房から出る時にガルちゃん達が門の前で見送ってくれたから、1匹ずつ声には出さず良い子にしてねと言い頭を撫でておいた。
飛翔魔法の練習は、人目に付かない所がいいだろうとホームに戻る。
広い運動場へ移動し早速練習開始。
私と父は先週、既に試していたけど知られないよう調整しながら浮き上がる。
すると兄と旭に樹おじさんは、直ぐにコツを掴み空高く舞い上がった。
そして、勢いよく飛び始める。
そんなにスピードを出して大丈夫かしら?
下で見ていた私はハラハラしてしまう。
30分後。
地面に降りた3人は、この魔法は便利だなと満足そうに笑っていた。
飛翔魔法を習得出来ない雫ちゃんが拗ねている。
それを見た旭が、雫ちゃんをお姫様抱っこして空の散歩に連れ出した。
兄達には負けていられない。
私も練習しよう!
前回は異世界の家の庭で練習したから塀の高さより上へ飛べなかった。
今回は人目を気にせず好きな高さまでいける。
そう思って10m程浮き上がると、何故か慌てた様子の兄と父と樹おじさんが私の傍に飛んできた。
右手を兄に左手を父にしっかりと握られ、後ろには樹おじさんが付くという厳戒態勢だ。
ええ~、何この構図!
樹おじさんは私より、奥さんが心配じゃないんだろうか?
私は3人に見守られながら、練習をする事になってしまった。
といっても安全飛行なので、3人が心配するようなスピードは出さないよ?
それより、雫ちゃんのお母さんがもの凄く早い速度で空を飛んでいるんですけど!?
スピード狂だったのか?
雫ちゃんを抱いて飛んでいる旭が焦り、母親を牽制している様子が見える。
基礎値が高い雫ちゃんのお母さんは、Lvが上がりMP値が2,808となっているからLv45になった旭でも追いつけないようだ。
樹おじさんは、飛んでいる奥さんの姿を苦笑しながら見ている。
えっと、落ちたら危ないとは思わないんでしょうか……。
結局、3人は私が練習している間ずっと傍を離れなかった。
ちぇっ、映画の飛行機から飛び降りるシーンを再現してみたかったのになぁ。
自由落下を楽しもうと思ったのに、両手を握られているから無理だったよ。
飛翔魔法を解除した途端、兄と父に引っ張られてしまった。
「沙良。危ない真似はするな!」
兄に怒られシュンとなる。
もう少し練習して1人で飛べるようになったら試してみよう。
「ごめんなさい」
今は、お説教回避のために謝るけどね!
「はぁ~。お前は誰に似たんだろうな……」
父がそう呟いて樹おじさんの方を向く。
そんな事を言われても、おじさんは困るだろう。
聞かれたおじさんは首を横に振っていた。
自分には分からないという仕草だろうか?
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◇小説家になろうでも同時連載中です◇