自宅アパート一棟と共に異世界へ 蔑まれていた令嬢に転生(?)しましたが、自由に生きることにしました

如月 雪名

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第4章 迷宮都市 ダンジョン攻略

第659話 迷宮都市 地下15階+地下28階&摩天楼のダンジョン(30階) ハニーの習得魔法&癒し草の秘密

 翌日、火曜日。
 今日は地下14階にいるハニーに、魔法の習得をしてもらう心算つもりだ。
 シルバー達は浮遊魔法を勝手に覚えたけど、ハニーは私の希望する魔法を習得出来るかしら?
 ガルムから飛翔魔法を覚えた時、念願だった魔法習得のチャンスだと思ったんだよね~。
 攻撃魔法と迷ったけど、魔物から習得出来ないものを先にしたい。

 私はハニーに光魔法のヒールを覚えてほしいとお願いした。
 ハニーは私の言葉にうなずくと、触角をピコピコ動かし同意する。
 その後、体全体が淡く光り首を上下に振ってみせた。
 魔法の習得が出来たのだと思い、ステータスを確認してみる事に。

 ●ハニー Lv50(消費MP170)HP500/MP500 クインビー(雌)
 使用魔法 ヒールLv0(MP消費5) 現在のコロニー キングビー72匹

 やったよ! これで私もヒールが使えるようになる。
 早速さっそくハニーからヒールを掛けてもらうと、無事ステータスに光魔法のヒールが表示された。
 転移者組も全員ヒールが習得可能になったので、しずくちゃんとシュウゲンさんとかなで伯父さん以外は、怪我をしても自分で治療が可能になる。
 これでダンジョン攻略中の安全性が増すだろう。

「お父さん。ハニーがヒールを使用可能になったから、皆に覚えてもらおう!」

「何だって? 従魔が新しく魔法を覚えたのか!?」

「うん。テイム魔法のLvが上がって、新しく魔法の習得が出来るようになったの。シルバー達は浮遊魔法を習得したから、ハニーにはヒールを覚えてもらうようお願いしたんだよ~」

「まっ、まさかキングビー達も使用可能なんて言わないよな?」

 うん? それは確認していなかった。

「ハニーに聞いてみるよ!」

 父から聞かれた事をハニーに確認すると、キングビー達もヒールを覚えたらしい。

「キングビーも使用出来るって~」

「斥候と治療部隊が……」

 そう呟き父が固まってしまった。
 あぁ、確かに飛んで怪我人のもとへいける治療部隊の出来上がりだ。
 でもまずは、この場にいる父とセイさんに覚えてもらおう。
 ハニーにヒールを掛けてくれるようお願いし、2人が習得したのをステータスで確認する。

「こんな簡単に光魔法が習得出来るなんて夢みたいです……」

 セイさんが、ステータスを見ながら茫然ぼうぜんとしていた。
 冒険者には治癒術師が大人気だからね。 
 その後、地下16階で果物採取をし約束していた地下28階へ移動。
 私は安全地帯から久し振りに湖の魔物を獲り、大量の帆立ほたて貝とあわびにホクホク顔だ。
 地下28階に出現するリザードマンをセイさんが全滅させるまで、浮遊魔法を使用したシルバーに騎乗し楽しんでいた。
 あれから練習したのか高さは10cmから20cmになっている。
 浮遊魔法のLvが2にならないと、次が30cmか60cmか分からないなぁ。

 3時間後、安全地帯に戻ってきたセイさんはガッカリと肩を落としていた。
 残念ながら、ターンラカネリの槍は入手出来なかったようだ。
 まぁ、あれはレア武器だからそう簡単には見付からないだろう。
 ハニーをアイテムBOXに収納し、地下15階の安全地帯へ戻りテントからホームに帰る。
 メンバーへハニーがヒールを覚えた事を話し、母といつきおじさんにヒールを習得してもらった。
 雫ちゃんがうらやましそうにしてたけど、転生組は魔物から魔法を覚えられないんだよね。
 ただ治癒術師としての活動は流石さすがまずいため、ヒールを新たに覚えた私達はダンジョン内での治療はしない方がいい。

 光魔法をどう習得したのか聞かれても答えられないし。
 でもそうなると、ヒールのLv上げはどうやってしよう?
 怪我の治療以外となると、ポーションに掛けるくらいしか思い付かないけど……。
 かといって薬師ギルドに行くのは問題外だ。
 う~ん、何か上手いLv上げの方法を考える必要がありそう。

 実家で母の作った昼食を食べ、シュウゲンさんを連れ摩天楼まてんろうのダンジョンへ移動し、私とかなで伯父さんは再び迷宮都市地下15階へ戻った。
 ヒールLvを上げるため、少し考えた方法を試してみよう。
 ポーションの回復量を上げる効果があるのなら、その原料である癒し草に直接掛けても同じだよね?
 そう思い発見した癒し草にヒールを掛けると、変化が現れ紫色の花を咲かせた。
 へぇ~、癒し草は花が咲くんだ。
 私が思わぬ効果に感心していると、隣で奏伯父さんが唖然あぜんとなっている。
 
「馬鹿な……、エリクサーの原料じゃないか!」

 伯父さんは、薬師ギルドが秘匿ひとくしているエリクサーの原料を知っているの?
 どうやら私は、また秘密にしなければいけない事が増えたらしい。
 ヒールのLv上げは、とんでもない結果に終わったのだった。

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