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第4章 迷宮都市 ダンジョン攻略
第671話 迷宮都市 地下15階&摩天楼のダンジョン(30階・50階) 犯人の追跡 2&宝箱の出現
捕まえた犯人は父達が武装解除済みだったけど、自決されると困るので昏倒させアイテムBOXに収納しておいた。
後で冒険者ギルド前に放置しよう。
残りの24人を探すべく、私はマッピングをフル活用する。
それにしても、摩天楼のダンジョン50階層は広いなぁ~。
上空から俯瞰し、安全地帯とは逆方向へ移動する冒険者がいないか探していく。
いた! 2組の冒険者が51階へ上がる階段を目指し、走っている姿を発見する。
直ぐシルバーに伝え後を追ってもらった。
51階は冒険者が攻略していない階層だから、姿を消し戦略を立て直すには打って付けの場所だろう。
だけど、そうは問屋が卸さない。
ここで逃げられる訳にはいかないのだ。
後を追うシルバー達の上空に見慣れた白梟が飛んできた。
ポチが父に会いに50階まで来たらしい。
と思ったら、樹おじさん目掛けて滑空し右肩に止まる。
ふむ、優先順位は父より樹おじさんの方なのか……。
ポチの姿を見た父と樹おじさんが笑顔になっている。
2人は自分達に懐く白梟が可愛いみたいだ。
犯人達は、そのまま51階へ移動を続ける。
多分、安全地帯へ向かっているのだろう。
魔物がいない場所で体を休めたいに違いない。
私はこれまでの意趣返しを思い付き、即座に実行した。
安全地帯の周囲を高い塀で囲い、中に入れなくしてやろう。
敵は既に計画を実行出来ず相当焦っている筈だから、安全地帯に入れないと分かれば更に動揺を誘える。
そのまま姿を追うと案の定、安全地帯の目前に張り巡らされている塀の前で右往左往する姿が見えた。
そこへ父達が追いつき、シルバーが率先し犯人に向かって駆け出す。
ここで交戦になるかと思いきや、犯人達がまだ何もされていないのにバタバタと倒れだした。
おや? これは以前見た覚えがある、妖精さんの仕業かしら?
あっという間に、12人の犯人は簀巻きになり猿轡をされた状態になった。
相変わらず手際が良い。
目の前で姿の見えない相手に拘束される犯人達を、初めて見たシュウゲンさんと奏伯父さんにセイさんは、大口を開け唖然としていた。
父は絡繰りに気付き普段通りのようだけど、樹おじさんまで驚いた様子がないのは何故かしら?
身動き出来なくなった犯人は、姿変えの魔道具を外されたのか特徴的な帝国人の姿に変化していく。
その上に一枚の羊皮紙がひらりと落ちた。
拡大して内容を確認すると、残り12人の犯人は既に拘束した状態で50階の安全地帯へ置いてきたと書いてある。
なら、ここにいる12人で最後だろう。
私は犯人達を昏倒させアイテムBOXに収納し、安全地帯周辺の塀を撤去した。
シルバーに帰っておいでと伝えると、メンバーを連れ50階のテントまで戻ってくる。
50階の安全地帯には妖精さんが捕まえた12人が、こちらも簀巻きの状態で猿轡をされ寝転がされていた。
姿変えの魔道具も外され、帝国人と分かるようになっている。
綺麗な容姿の冒険者が犯人の周りを取り囲んでいたから、ギルド職員の人達だろう。
ここに24人を追加したら移動させるのが大変そうなので、予定通り冒険者ギルド前に放置した方が良いかな?
私達はテントを回収し地上へと戻った。
そして冒険者ギルド前へ24人の犯人を置き、アシュカナ帝国の罠を防げた事にほっとする。
50階の魔物全てが突然いなくなってしまうのは、少しやり過ぎた気がしないでもないけど……。
安全を優先したので仕方ない。
その内、ダンジョンの七不思議のひとつにでもなるだろう。
迷宮都市のダンジョンへ戻ろうとして、今日が30階層攻略から60日目だと思い出す。
あぁ、宝箱を回収し忘れる所だった!
30階ではLvが上がらないから早く次に行きたい。
兄も宝箱の中身を知れば、階層を移動する許可をくれるだろう。
「お兄ちゃん! 今日が宝箱の出現日だよ!」
「おおっ、そうか! じゃあ回収しにいこう!」
宝箱と聞き満面の笑みを浮かべている兄と旭には悪いけど、あんまり期待しない方がいいよ?
前回は最悪だったからね~。
良かったのは、ポチ用の従魔用アイテムだけだ。
それもシルバーに装着しているから、私が乗っている時は意味がない。
再び30階へ移転し、テントに入ると宝箱を探す。
雪で覆われた地表へ目を凝らし、色の付いた物がないか丹念に調べていく。
銀色に輝く小さな箱を発見!
今回は銀箱かぁ~。
しかもサイズが小さいから嫌な予感しかしない。
金箱でもアレだったしな……。
アイテムBOXに収納し、テント内で取り出してみせた。
兄は宝箱を期待に満ちた目で見ている。
お目当てのヒヒイロカネが入っているといいけど。
「お兄ちゃん、開けていいよ~」
「いいのか? じゃあ、俺が開けるぞ!」
兄がわくわくした表情で宝箱に手を掛け開く。
そして数秒後、パタンと閉じた。
中身が何か気になった旭が、兄を不思議そうに見遣り尋ねている。
「何だったの?」
「……自分で確かめてみろ」
仏頂面で返事をする兄に首を傾げ、旭がいそいそと宝箱を開いた。
その瞬間、顔を真っ赤にして箱を閉じる。
2人の様子から、ヒヒイロカネではなかったようだ。
一応従魔用のアイテムが入っているかも知れないため、私も確認しておこう。
宝箱を開けると、スケスケの踊り子の衣装と鬼のパンツが見える。
それらをかき分けると、底の方に銀色の指輪が6個入っていた。
宝箱の中身を見て固まっている間に、父が覗き込み鑑定する。
「踊り子の衣装は状態異常が無効になり鬼のパンツはHPが2倍になるが、それ以外を着ると効果はなくなるらしい……。指輪は従魔用アイテムで力が2倍になる物だ」
またかっ! こんなスケスケの衣装で雪の降る階層を攻略したら凍死するよ!
ブーメランパンツの次は鬼のパンツとか、舐めてる!
もう絶対、ダンジョンマスターは人間の男性に違いない。
殴り込みに行こう!
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お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
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後で冒険者ギルド前に放置しよう。
残りの24人を探すべく、私はマッピングをフル活用する。
それにしても、摩天楼のダンジョン50階層は広いなぁ~。
上空から俯瞰し、安全地帯とは逆方向へ移動する冒険者がいないか探していく。
いた! 2組の冒険者が51階へ上がる階段を目指し、走っている姿を発見する。
直ぐシルバーに伝え後を追ってもらった。
51階は冒険者が攻略していない階層だから、姿を消し戦略を立て直すには打って付けの場所だろう。
だけど、そうは問屋が卸さない。
ここで逃げられる訳にはいかないのだ。
後を追うシルバー達の上空に見慣れた白梟が飛んできた。
ポチが父に会いに50階まで来たらしい。
と思ったら、樹おじさん目掛けて滑空し右肩に止まる。
ふむ、優先順位は父より樹おじさんの方なのか……。
ポチの姿を見た父と樹おじさんが笑顔になっている。
2人は自分達に懐く白梟が可愛いみたいだ。
犯人達は、そのまま51階へ移動を続ける。
多分、安全地帯へ向かっているのだろう。
魔物がいない場所で体を休めたいに違いない。
私はこれまでの意趣返しを思い付き、即座に実行した。
安全地帯の周囲を高い塀で囲い、中に入れなくしてやろう。
敵は既に計画を実行出来ず相当焦っている筈だから、安全地帯に入れないと分かれば更に動揺を誘える。
そのまま姿を追うと案の定、安全地帯の目前に張り巡らされている塀の前で右往左往する姿が見えた。
そこへ父達が追いつき、シルバーが率先し犯人に向かって駆け出す。
ここで交戦になるかと思いきや、犯人達がまだ何もされていないのにバタバタと倒れだした。
おや? これは以前見た覚えがある、妖精さんの仕業かしら?
あっという間に、12人の犯人は簀巻きになり猿轡をされた状態になった。
相変わらず手際が良い。
目の前で姿の見えない相手に拘束される犯人達を、初めて見たシュウゲンさんと奏伯父さんにセイさんは、大口を開け唖然としていた。
父は絡繰りに気付き普段通りのようだけど、樹おじさんまで驚いた様子がないのは何故かしら?
身動き出来なくなった犯人は、姿変えの魔道具を外されたのか特徴的な帝国人の姿に変化していく。
その上に一枚の羊皮紙がひらりと落ちた。
拡大して内容を確認すると、残り12人の犯人は既に拘束した状態で50階の安全地帯へ置いてきたと書いてある。
なら、ここにいる12人で最後だろう。
私は犯人達を昏倒させアイテムBOXに収納し、安全地帯周辺の塀を撤去した。
シルバーに帰っておいでと伝えると、メンバーを連れ50階のテントまで戻ってくる。
50階の安全地帯には妖精さんが捕まえた12人が、こちらも簀巻きの状態で猿轡をされ寝転がされていた。
姿変えの魔道具も外され、帝国人と分かるようになっている。
綺麗な容姿の冒険者が犯人の周りを取り囲んでいたから、ギルド職員の人達だろう。
ここに24人を追加したら移動させるのが大変そうなので、予定通り冒険者ギルド前に放置した方が良いかな?
私達はテントを回収し地上へと戻った。
そして冒険者ギルド前へ24人の犯人を置き、アシュカナ帝国の罠を防げた事にほっとする。
50階の魔物全てが突然いなくなってしまうのは、少しやり過ぎた気がしないでもないけど……。
安全を優先したので仕方ない。
その内、ダンジョンの七不思議のひとつにでもなるだろう。
迷宮都市のダンジョンへ戻ろうとして、今日が30階層攻略から60日目だと思い出す。
あぁ、宝箱を回収し忘れる所だった!
30階ではLvが上がらないから早く次に行きたい。
兄も宝箱の中身を知れば、階層を移動する許可をくれるだろう。
「お兄ちゃん! 今日が宝箱の出現日だよ!」
「おおっ、そうか! じゃあ回収しにいこう!」
宝箱と聞き満面の笑みを浮かべている兄と旭には悪いけど、あんまり期待しない方がいいよ?
前回は最悪だったからね~。
良かったのは、ポチ用の従魔用アイテムだけだ。
それもシルバーに装着しているから、私が乗っている時は意味がない。
再び30階へ移転し、テントに入ると宝箱を探す。
雪で覆われた地表へ目を凝らし、色の付いた物がないか丹念に調べていく。
銀色に輝く小さな箱を発見!
今回は銀箱かぁ~。
しかもサイズが小さいから嫌な予感しかしない。
金箱でもアレだったしな……。
アイテムBOXに収納し、テント内で取り出してみせた。
兄は宝箱を期待に満ちた目で見ている。
お目当てのヒヒイロカネが入っているといいけど。
「お兄ちゃん、開けていいよ~」
「いいのか? じゃあ、俺が開けるぞ!」
兄がわくわくした表情で宝箱に手を掛け開く。
そして数秒後、パタンと閉じた。
中身が何か気になった旭が、兄を不思議そうに見遣り尋ねている。
「何だったの?」
「……自分で確かめてみろ」
仏頂面で返事をする兄に首を傾げ、旭がいそいそと宝箱を開いた。
その瞬間、顔を真っ赤にして箱を閉じる。
2人の様子から、ヒヒイロカネではなかったようだ。
一応従魔用のアイテムが入っているかも知れないため、私も確認しておこう。
宝箱を開けると、スケスケの踊り子の衣装と鬼のパンツが見える。
それらをかき分けると、底の方に銀色の指輪が6個入っていた。
宝箱の中身を見て固まっている間に、父が覗き込み鑑定する。
「踊り子の衣装は状態異常が無効になり鬼のパンツはHPが2倍になるが、それ以外を着ると効果はなくなるらしい……。指輪は従魔用アイテムで力が2倍になる物だ」
またかっ! こんなスケスケの衣装で雪の降る階層を攻略したら凍死するよ!
ブーメランパンツの次は鬼のパンツとか、舐めてる!
もう絶対、ダンジョンマスターは人間の男性に違いない。
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◇小説家になろうでも同時連載中です◇