自宅アパート一棟と共に異世界へ 蔑まれていた令嬢に転生(?)しましたが、自由に生きることにしました

如月 雪名

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第4章 迷宮都市 ダンジョン攻略

第675話 迷宮都市 妹のステータス&テイム魔法

 手紙を読んだあかねが、今の姿を確認したいと言うので姿見を出してあげた。
 茜は鏡に映った自分の姿をしげしげと見つめ、長く伸びた髪を鬱陶うっとうしそうにつかむ。

「姉さん。髪を切りたいんだけど、ホーム内の美容院は利用出来るのか?」

 36歳若返った姿には頓着とんちゃくせず、気になるのは髪の長さだけらしい。
 でもホーム内は人が介入する店は入れないんだよ。
 そこだけが非常に残念な所でもある。

「飲食店関係は利用出来るんだけど、美容院は入れないの。だから私は自分で切ってるよ」

「そうか、全てが同じという訳じゃないんだな……」

 それより私は茜のステータスが知りたい。
 Lv50で上限が20まで増えLv100で50まで増えるなら、Lv200ならどこまで魔法は上げられるんだろう?

「茜は、これから私達と冒険者をする?」

「あぁ、姉さんが心配だから一緒にパーティーを組むよ。摩天楼まてんろうのダンジョンは庭みたいなもんだから任せてくれ」

 まぁダンジョンマスターだし、ずっと冒険者をしていたようなものか……。
 階層の移動は出来なくなっちゃったけどね。

 私は茜に現在のステータスを書き出してもらった。

 【椎名しいな あかね 54歳】
 レベル 200
 HP 10,854
 MP 10,854
 剣術 Lv150
 槍術 Lv150
 体術 Lv150
 魔法 風魔法(ウィンドボールLv150、ウィンドウォールLv150)
 魔法 テイム魔法(テイムLv50)▼
 【従魔のステータス】
 ●ダイアン リーダー Lv200(消費MP2,000)HP2,000/MP2,000 クインレパード(めす)  
 使用魔法 アイスボールLv50(MP消費240)
 使用魔法 サンダーボールLv50(MP消費240)
 使用魔法 飛翔魔法Lv50(MP消費240)
 使用魔法 ヒールLv10(MP消費125)
 使用魔法 念話Lv50(MP消費0)→主人より半径500Km以内で使用可能。
 使用魔法 移転Lv50(MP消費0)→主人より半径500Km以内で使用可能。
 ●アーサー 1号 Lv200(消費MP0)HP2,000/MP2,000 キングレパード(おす
 使用魔法 アイスボールLv50(MP消費240)
 使用魔法 サンダーボールLv50(MP消費240)
 使用魔法 飛翔魔法Lv50(MP消費240)
 使用魔法 ヒールLv10(MP消費125)
 使用魔法 念話Lv50(MP消費0)→主人より半径500Km以内で使用可能。
 使用魔法 移転Lv50(MP消費0)→主人より半径500Km以内で使用可能。
 ・ 
 ・

 ふむふむ、Lv上限は150まで開放されるらしい。
 そして『手紙の人』から与えられた魔法以外、習得していないみたいだ。
 更に視線を下げていくと、テイム魔法の表記が見える。

 あれ?
 魅了みりょう魔法がないのに、茜はどうやってテイム魔法を覚えたの?
 しかも雌をテイムしてるじゃん!

「茜、テイム魔法があるんだけど……」

「あぁ何か魔物と死闘を演じている間になついたんで、ステータスを確認したら勝手に覚えてた」

 何、そのアバウトな習得仕方は……。
 全然参考にならないわよ!
 しかもアーサーが6号までいるし……。

 これは複数の魔物を一度にテイムした時、自動で番号が振られたみたい。
 私との違いは別の名前になっている所だけで、リーダーだけ消費MPが必要でお付き? の6匹が不要なのは同じだった。

「こいつらがいたから、寂しくなかったんだ。あぁ、後で連れにいかないと」

 そりゃ従魔が7匹もいれば寂しさを感じなかっただろうな。
 しかし、7匹も従魔登録するのはまずい気がする……。
 私が5匹登録しているから今更かも知れないけど……。
 従魔用の首輪は数が足りるかしら?

 茜のステータス表を確認し、兄と旭がうらやましそうにしていた。
 2人は毎晩従魔と一緒に寝てテイム魔法を覚えようとしているからなぁ。
 茜にはエクセルで入力し、印刷をかけた私達のステータス表を渡した。
 
「何で、こんなに沢山魔法を覚えてるんだ?」

 四属性魔法以外にも、多くの属性魔法を習得している私達に驚いた表情をみせる。
 
「転移組は、魔物から魔法を受けるとその魔法が習得可能なのよ?」

「はぁ!? そんな、滅茶苦茶な方法で覚えられるのか!」

 まぁ普通は、魔法を撃ってきたら避けるだろう。
 えて受けようとは思わないはずだ。
 私も属性スライムの魔法をかわし切れず、習得したのに気付いたくらいだし……。

 茜の叫びに、父といつきおじさん、しずくちゃんのお母さんとセイさんが力強くうなずいていた。

 その夜。
 茜は私の家へ泊まると言うので実家から一緒に戻ってきた。
 真っ先にお風呂へ入り、ご機嫌な様子で出てくる。
 ダンジョン内では川や湖で水浴びをしていたらしい。
 魔物もいるのに強心臓だな……。

 アイテムBOX内にある男性用のパジャマを着た茜は、旭より背が高い。
 180cm近くあるから、同じ姉妹なのに差がありすぎていつも逆に見られる事が多かったよ。

 就寝間際、兄達が家にきた所でシルバー・フォレスト・山吹やまぶきを呼び竜の卵を取り出した。
 それを見た茜が興味津々な様子で卵に触れる。

随分ずいぶん、大きいな……。これは何の卵なんだ?」

「竜よ~」

「竜っ!? そうか……すごいな、初めて見る」

 茜が知らないなら、摩天楼のダンジョンにもドラゴンは出現しないらしい。
 ダンジョンマスターだった時、何の魔物を召喚したのか明日聞いてみよう!

「私は魔力を与えると昏倒しちゃうから驚かないでね」

「……分かった」

 シルバーの体で温められている卵の表面に触れると、急速に意識が遠のく。
 倒れそうになる寸前、妹がしっかりと体を抱き留めたのを感じ目を閉じた。

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