582 / 781
第4章 迷宮都市 ダンジョン攻略
第705話 迷宮都市 偽花嫁の偽装結婚 2
女官達に着替えさせられたエルフの正装には、明確な違いがあった。
白を基調とした衣装は同じだったけど、施されている刺繍の範囲が非常に多い。
使用されている糸は銀色・金色・紫色と3色に増え、見ただけで上位の者だと分かるだろう。
私は目立つの厳禁なんですけど?
そして、髪は昨日より更に複雑に編み込まれたみたいだ。
顔を隠すためのベールは総レースで出来ており、こちらは全て紫の糸で作られた物らしい。
ベールを被っていれば顔は見えないだろうけど、衣装がもの凄く目立ちますよね!?
同じような衣装を着た集団の中で、明らかに1人だけ装飾が違っていたら埋没するのは難しい。
そう指摘したものの、女官達は私が同じ衣装を着るのを頑として譲らなかった。
これで大丈夫かなぁ~?
まぁ敵の狙いは花婿の殺害と花嫁の誘拐だろうから、他の者に目もくれないか……。
結局、私の着替えは2時間を要し、1階へ降りて行く頃には冒険者達が披露宴の料理を綺麗に食べ終わった後だった。
かなり量を作っておいたのに、テーブルの上は何も残っていない状態である。
そして彼らは、入念な武器の手入れを始めていた。
顔付きも険しいものへ代わり、これからの戦いに備えているのが窺える。
私も少し食べておこう。
ベールを被ったまま親族がいる席へ近付くと、兄が額に手をやり溜息を吐く。
「沙良……。花嫁の代役を立てた意味がないくらい豪華な衣装だな?」
「私もそう思うんだけど、女官達がこれ以外は駄目だって言うの」
「……顔を見せなければ大丈夫か?」
隣で父も唸っている。
「少し、顔を見せてほしいな。まだ、大丈夫だろう?」
樹おじさんからお願いされ、私はそっとベールを持ち上げた。
額には、おじさんとお揃いの宝飾品が飾られている。
「あぁ、ちゃんと付いているね」
そう言って満足そうに微笑むと、おじさんは私が持ち上げたベールを掛け直した。
何を確認していたのだろう?
残っていた料理を軽く食べ、私もこれからの戦いに備えた。
冒険者達には、全員に『MAXポーション』を渡しておく。
式を挙げる時間がきたので、冒険者達と一緒に庭へ移動した。
私の結婚式を噂で知ったアシュカナ帝国人は、挙式の時間に襲ってくるだろう。
庭には披露宴用のテーブルや椅子は何もない。
襲撃に備え、先に家の中で食事は済ませているからね。
教会の12時の鐘が鳴る。
私達が見守る中、身代わりの花嫁とシュウゲンさんが進み出た。
その瞬間、ガルちゃん達が大きく吠える。
全員が即座に警戒態勢を取った。
私の周りを長槍を手にした女官達が取り囲み、背の低い私の姿を隠す。
ガーグ老達は、全員が両手に剣を持ち見た事のない構えを取っている。
双剣使いだったの?
武闘派のメンバー達も、それぞれの得物を持ち、やってくる敵を待ち構えていた。
10mの塀を乗り越え、四方から敵が庭へ降り立つ。
その数、100人程だろうか?
対して、こちらの総人数は約260人。
最初から襲撃を予想し、全員が武装した状態で臨戦態勢を取っている。
式の最中、虚を突こうとしても意味がない。
襲撃者達は穏やかな式とは違う雰囲気に怯んだ様子を見せた後、真っ先に花嫁と花婿の下へ向かった。
あぁ、よりによって一番勝ち目のない相手へ……。
当然2人を守るため、ご老人達と武闘派メンバーや冒険者達が立ち塞がる。
兄と旭とお母さんは後方支援だ。
戦いの火蓋を切ったのは意外にも花嫁自身で、
「サンダーボルト!」
と高らかに声を上げ、空から雷を落とした。
私は雫ちゃんが言っていた魔法の効果を見て、驚愕する。
周囲に雷鳴が響き渡り、ドォン! ともの凄い音がしたかと思うと半数以上の敵だけが倒れていた。
それを見て不敵に微笑んだ樹おじさんが人差し指を立て、ちょいちょい動かす仕草をし掛かってこいと挑発している。
うわぁ~、何だか凶悪だなぁ。
それでも敵は構わず突っ込んでいった。
あぁ、ここからは心臓に悪そうな展開が待っていそう。
女官達が更に接近し、隙間なく私の身を隠したため見えなくなってしまった。
剣戟の音や叫び声が幾つか上がり続ける。
音から予想しうる内容に体が震えた。
きっと、死者が沢山出ているに違いない。
10分程して静かになってから、女官達が隙間を開けてくれた。
恐る恐る庭を見ると倒れた敵の姿は何処にもなく、ただ庭へ血痕が残っているだけだった。
死体は既にマジックバッグへ収納されたのだろう。
それは、生きている敵がいないという証でもある。
あっけない襲撃の幕切れを、私は逆に怪しんだ。
結婚式を挙げる日や場所も知っている敵が、これだけの筈がない。
同じように考えているのか冒険者達は警戒を緩めず、誰も口を開かなかった。
そして案の定、第二陣がやってくる。
シルバーが顔を上げ、西の空を注視していた。
騎獣に乗った帝国人の姿が目に入る。
敵の用意した騎獣はグリフォンのようで、数も100騎以上と多い。
ならば、これはテイムされた従魔ではないだろう。
テイムするには主人の魔力が必要になる。
指示を出している人物は、ガルちゃん達を動かすように笛を持っているわよね?
私はマッピングで1人ずつ確かめ、後方にいた人物を探し当てた。
そして手に持っていた笛をアイテムBOXへ収納する。
突然、笛がなくなったと気付いた指示者が慌てふためく。
これ以上、騎獣に指示は出せない。
上空からの襲撃に備え、私は最初から笛を奪う予定にしていた。
そうすれば機動力は落ち、言う事を聞く必要がない騎獣が自由になる。
今まで指示通り人を背に乗せ、こちらへ向かっていたグリフォンは動きを止め、その場で騎乗者を振り落とした。
かなりの高さから振り落とされた帝国人は迷宮都市に入る事なく、そのまま地面に落下する。
何人かは立ち上がっていたけど、その殆どは身動き出来ない状態のようだ。
アシュカナ帝国の襲撃が予想されるこの日。
ギルドマスターのオリビアさんは、迷宮都市の住人達へ外出禁止令を出している。
外にいるのは衛兵とギルド職員のみ。
落下した敵は彼らに任しておこう。
そして、遂に本命とみられる第三陣が現れる。
10騎と数少ないけれど、全員がキメラのような姿をした騎獣に乗っていた。
-------------------------------------
お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
-------------------------------------
白を基調とした衣装は同じだったけど、施されている刺繍の範囲が非常に多い。
使用されている糸は銀色・金色・紫色と3色に増え、見ただけで上位の者だと分かるだろう。
私は目立つの厳禁なんですけど?
そして、髪は昨日より更に複雑に編み込まれたみたいだ。
顔を隠すためのベールは総レースで出来ており、こちらは全て紫の糸で作られた物らしい。
ベールを被っていれば顔は見えないだろうけど、衣装がもの凄く目立ちますよね!?
同じような衣装を着た集団の中で、明らかに1人だけ装飾が違っていたら埋没するのは難しい。
そう指摘したものの、女官達は私が同じ衣装を着るのを頑として譲らなかった。
これで大丈夫かなぁ~?
まぁ敵の狙いは花婿の殺害と花嫁の誘拐だろうから、他の者に目もくれないか……。
結局、私の着替えは2時間を要し、1階へ降りて行く頃には冒険者達が披露宴の料理を綺麗に食べ終わった後だった。
かなり量を作っておいたのに、テーブルの上は何も残っていない状態である。
そして彼らは、入念な武器の手入れを始めていた。
顔付きも険しいものへ代わり、これからの戦いに備えているのが窺える。
私も少し食べておこう。
ベールを被ったまま親族がいる席へ近付くと、兄が額に手をやり溜息を吐く。
「沙良……。花嫁の代役を立てた意味がないくらい豪華な衣装だな?」
「私もそう思うんだけど、女官達がこれ以外は駄目だって言うの」
「……顔を見せなければ大丈夫か?」
隣で父も唸っている。
「少し、顔を見せてほしいな。まだ、大丈夫だろう?」
樹おじさんからお願いされ、私はそっとベールを持ち上げた。
額には、おじさんとお揃いの宝飾品が飾られている。
「あぁ、ちゃんと付いているね」
そう言って満足そうに微笑むと、おじさんは私が持ち上げたベールを掛け直した。
何を確認していたのだろう?
残っていた料理を軽く食べ、私もこれからの戦いに備えた。
冒険者達には、全員に『MAXポーション』を渡しておく。
式を挙げる時間がきたので、冒険者達と一緒に庭へ移動した。
私の結婚式を噂で知ったアシュカナ帝国人は、挙式の時間に襲ってくるだろう。
庭には披露宴用のテーブルや椅子は何もない。
襲撃に備え、先に家の中で食事は済ませているからね。
教会の12時の鐘が鳴る。
私達が見守る中、身代わりの花嫁とシュウゲンさんが進み出た。
その瞬間、ガルちゃん達が大きく吠える。
全員が即座に警戒態勢を取った。
私の周りを長槍を手にした女官達が取り囲み、背の低い私の姿を隠す。
ガーグ老達は、全員が両手に剣を持ち見た事のない構えを取っている。
双剣使いだったの?
武闘派のメンバー達も、それぞれの得物を持ち、やってくる敵を待ち構えていた。
10mの塀を乗り越え、四方から敵が庭へ降り立つ。
その数、100人程だろうか?
対して、こちらの総人数は約260人。
最初から襲撃を予想し、全員が武装した状態で臨戦態勢を取っている。
式の最中、虚を突こうとしても意味がない。
襲撃者達は穏やかな式とは違う雰囲気に怯んだ様子を見せた後、真っ先に花嫁と花婿の下へ向かった。
あぁ、よりによって一番勝ち目のない相手へ……。
当然2人を守るため、ご老人達と武闘派メンバーや冒険者達が立ち塞がる。
兄と旭とお母さんは後方支援だ。
戦いの火蓋を切ったのは意外にも花嫁自身で、
「サンダーボルト!」
と高らかに声を上げ、空から雷を落とした。
私は雫ちゃんが言っていた魔法の効果を見て、驚愕する。
周囲に雷鳴が響き渡り、ドォン! ともの凄い音がしたかと思うと半数以上の敵だけが倒れていた。
それを見て不敵に微笑んだ樹おじさんが人差し指を立て、ちょいちょい動かす仕草をし掛かってこいと挑発している。
うわぁ~、何だか凶悪だなぁ。
それでも敵は構わず突っ込んでいった。
あぁ、ここからは心臓に悪そうな展開が待っていそう。
女官達が更に接近し、隙間なく私の身を隠したため見えなくなってしまった。
剣戟の音や叫び声が幾つか上がり続ける。
音から予想しうる内容に体が震えた。
きっと、死者が沢山出ているに違いない。
10分程して静かになってから、女官達が隙間を開けてくれた。
恐る恐る庭を見ると倒れた敵の姿は何処にもなく、ただ庭へ血痕が残っているだけだった。
死体は既にマジックバッグへ収納されたのだろう。
それは、生きている敵がいないという証でもある。
あっけない襲撃の幕切れを、私は逆に怪しんだ。
結婚式を挙げる日や場所も知っている敵が、これだけの筈がない。
同じように考えているのか冒険者達は警戒を緩めず、誰も口を開かなかった。
そして案の定、第二陣がやってくる。
シルバーが顔を上げ、西の空を注視していた。
騎獣に乗った帝国人の姿が目に入る。
敵の用意した騎獣はグリフォンのようで、数も100騎以上と多い。
ならば、これはテイムされた従魔ではないだろう。
テイムするには主人の魔力が必要になる。
指示を出している人物は、ガルちゃん達を動かすように笛を持っているわよね?
私はマッピングで1人ずつ確かめ、後方にいた人物を探し当てた。
そして手に持っていた笛をアイテムBOXへ収納する。
突然、笛がなくなったと気付いた指示者が慌てふためく。
これ以上、騎獣に指示は出せない。
上空からの襲撃に備え、私は最初から笛を奪う予定にしていた。
そうすれば機動力は落ち、言う事を聞く必要がない騎獣が自由になる。
今まで指示通り人を背に乗せ、こちらへ向かっていたグリフォンは動きを止め、その場で騎乗者を振り落とした。
かなりの高さから振り落とされた帝国人は迷宮都市に入る事なく、そのまま地面に落下する。
何人かは立ち上がっていたけど、その殆どは身動き出来ない状態のようだ。
アシュカナ帝国の襲撃が予想されるこの日。
ギルドマスターのオリビアさんは、迷宮都市の住人達へ外出禁止令を出している。
外にいるのは衛兵とギルド職員のみ。
落下した敵は彼らに任しておこう。
そして、遂に本命とみられる第三陣が現れる。
10騎と数少ないけれど、全員がキメラのような姿をした騎獣に乗っていた。
-------------------------------------
お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
-------------------------------------
あなたにおすすめの小説
異世界へ誤召喚されちゃいました 女神の加護でほのぼのスローライフ送ります
モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎
飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。
保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。
そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。
召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。
強制的に放り込まれた異世界。
知らない土地、知らない人、知らない世界。
不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。
そんなほのぼのとした物語。
転生皇女は冷酷皇帝陛下に溺愛されるが夢は冒険者です!
akechi
ファンタジー
アウラード大帝国の第四皇女として生まれたアレクシア。だが、母親である側妃からは愛されず、父親である皇帝ルシアードには会った事もなかった…が、アレクシアは蔑ろにされているのを良いことに自由を満喫していた。
そう、アレクシアは前世の記憶を持って生まれたのだ。前世は大賢者として伝説になっているアリアナという女性だ。アレクシアは昔の知恵を使い、様々な事件を解決していく内に昔の仲間と再会したりと皆に愛されていくお話。
※コメディ寄りです。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?
来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。
そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった!
亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。
「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」
「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」
おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。
現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。
お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、
美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!
家ごと異世界ライフ
もちもちほっぺ
ファンタジー
突然、自宅ごと異世界の森へと転移してしまった高校生・紬。電気や水道が使える不思議な家を拠点に、自給自足の生活を始める彼女は、個性豊かな住人たちや妖精たちと出会い、少しずつ村を発展させていく。温泉の発見や宿屋の建築、そして寡黙なドワーフとのほのかな絆――未知の世界で織りなす、笑いと癒しのスローライフファンタジー!
夢のテンプレ幼女転生、はじめました。 憧れののんびり冒険者生活を送ります
ういの
ファンタジー
旧題:テンプレ展開で幼女転生しました。憧れの冒険者になったので仲間たちとともにのんびり冒険したいとおもいます。
七瀬千那(ななせ ちな)28歳。トラックに轢かれ、気がついたら異世界の森の中でした。そこで出会った冒険者とともに森を抜け、最初の街で冒険者登録しました。新米冒険者(5歳)爆誕です!神様がくれた(と思われる)チート魔法を使ってお気楽冒険者生活のはじまりです!……ちょっと!神獣様!精霊王様!竜王様!私はのんびり冒険したいだけなので、目立つ行動はお控えください!!
初めての投稿で、完全に見切り発車です。自分が読みたい作品は読み切っちゃった!でももっと読みたい!じゃあ自分で書いちゃおう!っていうノリで書き始めました。
2024年5月 書籍一巻発売
2025年7月 書籍二巻発売
2025年10月 コミカライズ連載開始
転生したので、今世こそは楽しく生きます!~大好きな家族に囲まれて第2の人生を謳歌する~
結笑-yue-
ファンタジー
『可愛いわね』
『小さいな』
『…やっと…逢えた』
『我らの愛しい姫。パレスの愛し子よ』
『『『『『『『『『『我ら、原初の精霊の祝福を』』』』』』』』』』
地球とは別の世界、異世界“パレス”。
ここに生まれてくるはずだった世界に愛された愛し子。
しかし、神たちによって大切にされていた魂が突然できた輪廻の輪の歪みに吸い込まれてしまった。
神たちや精霊王、神獣や聖獣たちが必死に探したが、終ぞ見つけられず、時間ばかりが過ぎてしまっていた。
その頃その魂は、地球の日本で産声をあげ誕生していた。
しかし異世界とはいえ、神たちに大切にされていた魂、そして魔力などのない地球で生まれたため、体はひどく病弱。
原因不明の病気をいくつも抱え、病院のベッドの上でのみ生活ができる状態だった。
その子の名は、如月結笑《キサラギユエ》ーーー。
生まれた時に余命宣告されながらも、必死に生きてきたが、命の燈が消えそうな時ようやく愛し子の魂を見つけた神たち。
初めての人生が壮絶なものだったことを知り、激怒し、嘆き悲しみ、憂い……。
阿鼻叫喚のパレスの神界。
次の生では、健康で幸せに満ち溢れた暮らしを約束し、愛し子の魂を送り出した。
これはそんな愛し子が、第2の人生を楽しく幸せに暮らしていくお話。
家族に、精霊、聖獣や神獣、神たちに愛され、仲間を、友達をたくさん作り、困難に立ち向かいながらも成長していく姿を乞うご期待!
*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈
小説家になろう様でも連載中です。
第1章無事に完走したので、アルファポリス様でも連載を始めます!
よろしくお願い致します( . .)"
*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈
追放された荷物持ちですが、実は滅んだ竜族の末裔でした~のんびり暮らしたいのに、なぜかそうならない~
ソラリアル
ファンタジー
目が覚めたら、俺は孤児だった。 家族も、家も、居場所もない。
そんな俺を拾ってくれたのは、優しいSランク冒険者のパーティだった。
「荷物持ちでもいい、仲間になれ」
その言葉を信じて、俺は必死についていった。
だけど、自分には何もできないと思っていた。
それでも少しでも役に立ちたくて、夜な夜な一人で力を磨いた。
だけどある日、彼らは言った。
『ここからは危険だ。荷物持ちは、もう必要ない』
それは、俺の身を案じた「優しさ」からの判断だった。
俺も分かっていた。
だから、黙ってそれを受け入れ、静かにパーティを離れた。
「もう誰にも必要とされなくてもいい。一人で、穏やかに生きていこう」
そう思っていた。そのはずだった。
――だけど。
ダンジョンの地下で出会った古代竜の魂と、
“様々な縁”が重なり、騒がしくなった。
「最強を目指すべくして生まれた存在」
「君と一緒に行かせてくれ。」
「……オリオンを辞めさせた、本当の理由を知っている」
穏やかなスローライフ生活を望んだはずなのに、
世界はまた、勝手に動き出してしまったらしい――
◇小説家になろうでも同時連載中です◇