597 / 781
第4章 迷宮都市 ダンジョン攻略
第720話 旭 樹 再召喚 14 娘に懐くガルム達&白狼族、族長の娘ゼリア様
ガルムに騎乗したかったのだろう。
ガーグ老に止めた方がいいと言われた沙良ちゃんが、しょんぼりしている。
そんな娘へ騎獣担当の男性が、庭にいる従魔達を見て尋ねた。
「その、ここにいる従魔達は誰がテイムされたのですか?」
「私と、彼女です」
自分と妻であると話し従魔達を紹介する。
「私の従魔は5匹ですね。シルバー、フォレスト、泰雅、黄金、山吹」
娘が従魔達の名前を呼ぶと、5匹が整列し尻尾を振っていた。
「あら、じゃあ私の従魔も紹介するわ。アレク・源五郎・マリー」
妻も同じように名前を呼び従魔達を紹介する。
3匹のフォレストウサギが飛び跳ねながらやってきた。
テイムには魔力が必要だと知っている騎獣担当者は、2人でテイムしたと知り顔を引き攣らせている。
特に娘の従魔は種族が違うから驚いたかもな。
「どれも皆、よく調教されているようですね」
主人の指示に従い、大人しくしている従魔達を見て感心していた。
すると娘がフリスビーを出し遠くへ投げる。
フリスビーをジャンプして口に咥えた従魔達が戻ると、次に1m程の壁を出す。
壁を従魔達が飛び越える姿を見せて得意げだ。
「いや……あの、そういった意味ではなく……」
娘は調教の意味をはき違えているらしい。
それは芸だな……。
王族に対し訂正するのを躊躇う男性が、困った様子でガーグ老へ視線を送る。
「おぉ! サラ……ちゃんの従魔達は皆賢いようだわ!」
ガーグ老が空気を読み褒めてくれた。
機嫌を良くした娘がにっこり笑う。
「ガルム達に名前は付いているんですか?」
「いえ、この子達は繁殖した魔物ですから名付けはしておりません」
「名前がないなんて可哀想……。ガルちゃんも名前が欲しいよね~」
娘がそう言った瞬間、ガルム達が一斉に尻尾を振った。
んんんっ?
ガルムが娘の言葉に反応しているように見えるんだが……。
「あのっ、繁殖した魔物ならテイムはされていないんでしょうか?」
少し焦ったように、騎獣担当者へ質問している。
「騎獣用に調教はしてありますが、直接テイムはしておりません。MPが沢山必要になりますから」
「それなら、どうやって言う事を聞かせているんですか?」
「調教用の笛の音を組み合わせ、指示を出すのです」
ガルム達へ指示を出す方法を聞き安心したのか、落ち着いた表情になった。
しかし、その後にガルム達が首を上下に動かし頷くような仕草をしている。
更に言うと、その中の一匹が明らかに大きくなっていた。
まさか、この短時間で10匹のガルムをテイムしたんじゃないだろうな?
娘に懐いているガルム達を見て疑問に思う。
響が娘のテイム方法は特殊だと言っていたが、見ていた限り特に何かをした様子はない。
強いて言えば、名前を呼んだ事くらいだろう。
そんな方法でテイム出来る訳がないよなぁ~。
娘が食事の準備を始めると、ガーグ老が騎獣担当者と工房内へ入っていく。
俺の事情を上手く説明してくれよ?
娘が作った料理を三男役が配膳しているが、四男・五男・嫁役の2人は微動だにしない。
影衆達に演技を期待するのは無駄らしく、娘が変に思わないか心配だ。
将棋を指してした手を止め、俺達も席に着いた。
「お待たせしました。皆さん、今日もありがとうございます。お昼のメニューは、『酢豚』と『肉まん』です。『肉まん』は蒸し立てで熱いから注意して下さいね。それでは頂きましょう」
「頂きます!」
全員が一斉に珍しい『肉まん』を手にした。
「おおっ! これが『肉まん』かぁ。姫様が冬になると食べたがっておったわい」
そう言ってガーグ老が齧り付くと、
「この白いモチモチとした部分が美味しいのぅ~。さぁ、お前も遠慮せず食べるがよい。サラ……ちゃんの料理は絶品だぞ?」
騎獣担当の男性へ勧めていた。
「お言葉に甘えて頂きます」
王族が作った料理に恐縮しながら、彼は一口食べる。
「美味しい!」
その味に驚いたのか直ぐに完食してしまった。
「姫様が食べたがっていた理由が分かりました。……良かったですね」
いや、目を潤ませながら俺の方を見られても返事に困る。
出来るだけ無表情でいよう。
彼は既に2個目を手にしていた。
この機会に沢山食べてくれ。
俺も熱々の『肉まん』を口に頬張り堪能する。
これは旨い! 幾らでも入りそうだ。
そう思っていると、何かが落ちる音が聞こえる。
音がした方へ視線を向けると、木から落ちた『万象』達がいて唖然となった。
「結花? バスケットに何を入れたんだ?」
「今日はホットドックと果物よ~」
あぁ、朝食に出てきた激辛のホットドックか……。
そりゃ異世界人にはキツイだろう。
あれを食べたなら、悶絶して木から落ちるのも無理はない。
「そっ、そうか朝食と同じなんだな……」
「『ホットドック』も、姫様から聞いた事のある食べ物ですね」
『肉まん』を食べた彼が、『ホットドック』にも興味を示している。
「あら、まだ残っているから食べますか?」
「沙良ちゃんの料理が冷めちゃうから、彼が食べ終えてまだお腹に入るようなら出してあげなさい」
俺はすかさず、妻の迷惑な行為を遮った。
そして小さな声で忠告する。
「妻の料理は刺激が強いから食べない方がいい」
「妻!? ……あぁ、そうでいらしたのですか」
妻がいると知り、妙に納得した表情をし頷いていた。
ヒルダ時代、男性に関心を示さなかった俺は、女性が好きだと思われていたんだろうか?
食後に将棋を指す俺達を残し、沙良ちゃん達は一度ホームへ戻るようだ。
俺と響は、この時間を利用して薬師ギルドへ行こう。
薬師ギルドへは、泰雅に2人乗りし移動する。
マリーは乗り心地がちょっとな……。
薬師ギルドに到着すると、響を見た受付嬢が応接室へ案内してくれた。
少し待つと、見覚えのある人物が部屋に入ってくる。
「ゼリア様! どうして、ここにいらっしゃるの?」
世界樹の精霊王と親交がある白狼族の族長の娘に、思わず声を上げた。
-------------------------------------
お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
-------------------------------------
ガーグ老に止めた方がいいと言われた沙良ちゃんが、しょんぼりしている。
そんな娘へ騎獣担当の男性が、庭にいる従魔達を見て尋ねた。
「その、ここにいる従魔達は誰がテイムされたのですか?」
「私と、彼女です」
自分と妻であると話し従魔達を紹介する。
「私の従魔は5匹ですね。シルバー、フォレスト、泰雅、黄金、山吹」
娘が従魔達の名前を呼ぶと、5匹が整列し尻尾を振っていた。
「あら、じゃあ私の従魔も紹介するわ。アレク・源五郎・マリー」
妻も同じように名前を呼び従魔達を紹介する。
3匹のフォレストウサギが飛び跳ねながらやってきた。
テイムには魔力が必要だと知っている騎獣担当者は、2人でテイムしたと知り顔を引き攣らせている。
特に娘の従魔は種族が違うから驚いたかもな。
「どれも皆、よく調教されているようですね」
主人の指示に従い、大人しくしている従魔達を見て感心していた。
すると娘がフリスビーを出し遠くへ投げる。
フリスビーをジャンプして口に咥えた従魔達が戻ると、次に1m程の壁を出す。
壁を従魔達が飛び越える姿を見せて得意げだ。
「いや……あの、そういった意味ではなく……」
娘は調教の意味をはき違えているらしい。
それは芸だな……。
王族に対し訂正するのを躊躇う男性が、困った様子でガーグ老へ視線を送る。
「おぉ! サラ……ちゃんの従魔達は皆賢いようだわ!」
ガーグ老が空気を読み褒めてくれた。
機嫌を良くした娘がにっこり笑う。
「ガルム達に名前は付いているんですか?」
「いえ、この子達は繁殖した魔物ですから名付けはしておりません」
「名前がないなんて可哀想……。ガルちゃんも名前が欲しいよね~」
娘がそう言った瞬間、ガルム達が一斉に尻尾を振った。
んんんっ?
ガルムが娘の言葉に反応しているように見えるんだが……。
「あのっ、繁殖した魔物ならテイムはされていないんでしょうか?」
少し焦ったように、騎獣担当者へ質問している。
「騎獣用に調教はしてありますが、直接テイムはしておりません。MPが沢山必要になりますから」
「それなら、どうやって言う事を聞かせているんですか?」
「調教用の笛の音を組み合わせ、指示を出すのです」
ガルム達へ指示を出す方法を聞き安心したのか、落ち着いた表情になった。
しかし、その後にガルム達が首を上下に動かし頷くような仕草をしている。
更に言うと、その中の一匹が明らかに大きくなっていた。
まさか、この短時間で10匹のガルムをテイムしたんじゃないだろうな?
娘に懐いているガルム達を見て疑問に思う。
響が娘のテイム方法は特殊だと言っていたが、見ていた限り特に何かをした様子はない。
強いて言えば、名前を呼んだ事くらいだろう。
そんな方法でテイム出来る訳がないよなぁ~。
娘が食事の準備を始めると、ガーグ老が騎獣担当者と工房内へ入っていく。
俺の事情を上手く説明してくれよ?
娘が作った料理を三男役が配膳しているが、四男・五男・嫁役の2人は微動だにしない。
影衆達に演技を期待するのは無駄らしく、娘が変に思わないか心配だ。
将棋を指してした手を止め、俺達も席に着いた。
「お待たせしました。皆さん、今日もありがとうございます。お昼のメニューは、『酢豚』と『肉まん』です。『肉まん』は蒸し立てで熱いから注意して下さいね。それでは頂きましょう」
「頂きます!」
全員が一斉に珍しい『肉まん』を手にした。
「おおっ! これが『肉まん』かぁ。姫様が冬になると食べたがっておったわい」
そう言ってガーグ老が齧り付くと、
「この白いモチモチとした部分が美味しいのぅ~。さぁ、お前も遠慮せず食べるがよい。サラ……ちゃんの料理は絶品だぞ?」
騎獣担当の男性へ勧めていた。
「お言葉に甘えて頂きます」
王族が作った料理に恐縮しながら、彼は一口食べる。
「美味しい!」
その味に驚いたのか直ぐに完食してしまった。
「姫様が食べたがっていた理由が分かりました。……良かったですね」
いや、目を潤ませながら俺の方を見られても返事に困る。
出来るだけ無表情でいよう。
彼は既に2個目を手にしていた。
この機会に沢山食べてくれ。
俺も熱々の『肉まん』を口に頬張り堪能する。
これは旨い! 幾らでも入りそうだ。
そう思っていると、何かが落ちる音が聞こえる。
音がした方へ視線を向けると、木から落ちた『万象』達がいて唖然となった。
「結花? バスケットに何を入れたんだ?」
「今日はホットドックと果物よ~」
あぁ、朝食に出てきた激辛のホットドックか……。
そりゃ異世界人にはキツイだろう。
あれを食べたなら、悶絶して木から落ちるのも無理はない。
「そっ、そうか朝食と同じなんだな……」
「『ホットドック』も、姫様から聞いた事のある食べ物ですね」
『肉まん』を食べた彼が、『ホットドック』にも興味を示している。
「あら、まだ残っているから食べますか?」
「沙良ちゃんの料理が冷めちゃうから、彼が食べ終えてまだお腹に入るようなら出してあげなさい」
俺はすかさず、妻の迷惑な行為を遮った。
そして小さな声で忠告する。
「妻の料理は刺激が強いから食べない方がいい」
「妻!? ……あぁ、そうでいらしたのですか」
妻がいると知り、妙に納得した表情をし頷いていた。
ヒルダ時代、男性に関心を示さなかった俺は、女性が好きだと思われていたんだろうか?
食後に将棋を指す俺達を残し、沙良ちゃん達は一度ホームへ戻るようだ。
俺と響は、この時間を利用して薬師ギルドへ行こう。
薬師ギルドへは、泰雅に2人乗りし移動する。
マリーは乗り心地がちょっとな……。
薬師ギルドに到着すると、響を見た受付嬢が応接室へ案内してくれた。
少し待つと、見覚えのある人物が部屋に入ってくる。
「ゼリア様! どうして、ここにいらっしゃるの?」
世界樹の精霊王と親交がある白狼族の族長の娘に、思わず声を上げた。
-------------------------------------
お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
-------------------------------------
あなたにおすすめの小説
異世界へ誤召喚されちゃいました 女神の加護でほのぼのスローライフ送ります
モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎
飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。
保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。
そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。
召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。
強制的に放り込まれた異世界。
知らない土地、知らない人、知らない世界。
不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。
そんなほのぼのとした物語。
転生皇女は冷酷皇帝陛下に溺愛されるが夢は冒険者です!
akechi
ファンタジー
アウラード大帝国の第四皇女として生まれたアレクシア。だが、母親である側妃からは愛されず、父親である皇帝ルシアードには会った事もなかった…が、アレクシアは蔑ろにされているのを良いことに自由を満喫していた。
そう、アレクシアは前世の記憶を持って生まれたのだ。前世は大賢者として伝説になっているアリアナという女性だ。アレクシアは昔の知恵を使い、様々な事件を解決していく内に昔の仲間と再会したりと皆に愛されていくお話。
※コメディ寄りです。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?
来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。
そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった!
亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。
「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」
「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」
おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。
現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。
お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、
美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!
家ごと異世界ライフ
もちもちほっぺ
ファンタジー
突然、自宅ごと異世界の森へと転移してしまった高校生・紬。電気や水道が使える不思議な家を拠点に、自給自足の生活を始める彼女は、個性豊かな住人たちや妖精たちと出会い、少しずつ村を発展させていく。温泉の発見や宿屋の建築、そして寡黙なドワーフとのほのかな絆――未知の世界で織りなす、笑いと癒しのスローライフファンタジー!
夢のテンプレ幼女転生、はじめました。 憧れののんびり冒険者生活を送ります
ういの
ファンタジー
旧題:テンプレ展開で幼女転生しました。憧れの冒険者になったので仲間たちとともにのんびり冒険したいとおもいます。
七瀬千那(ななせ ちな)28歳。トラックに轢かれ、気がついたら異世界の森の中でした。そこで出会った冒険者とともに森を抜け、最初の街で冒険者登録しました。新米冒険者(5歳)爆誕です!神様がくれた(と思われる)チート魔法を使ってお気楽冒険者生活のはじまりです!……ちょっと!神獣様!精霊王様!竜王様!私はのんびり冒険したいだけなので、目立つ行動はお控えください!!
初めての投稿で、完全に見切り発車です。自分が読みたい作品は読み切っちゃった!でももっと読みたい!じゃあ自分で書いちゃおう!っていうノリで書き始めました。
2024年5月 書籍一巻発売
2025年7月 書籍二巻発売
2025年10月 コミカライズ連載開始
転生したので、今世こそは楽しく生きます!~大好きな家族に囲まれて第2の人生を謳歌する~
結笑-yue-
ファンタジー
『可愛いわね』
『小さいな』
『…やっと…逢えた』
『我らの愛しい姫。パレスの愛し子よ』
『『『『『『『『『『我ら、原初の精霊の祝福を』』』』』』』』』』
地球とは別の世界、異世界“パレス”。
ここに生まれてくるはずだった世界に愛された愛し子。
しかし、神たちによって大切にされていた魂が突然できた輪廻の輪の歪みに吸い込まれてしまった。
神たちや精霊王、神獣や聖獣たちが必死に探したが、終ぞ見つけられず、時間ばかりが過ぎてしまっていた。
その頃その魂は、地球の日本で産声をあげ誕生していた。
しかし異世界とはいえ、神たちに大切にされていた魂、そして魔力などのない地球で生まれたため、体はひどく病弱。
原因不明の病気をいくつも抱え、病院のベッドの上でのみ生活ができる状態だった。
その子の名は、如月結笑《キサラギユエ》ーーー。
生まれた時に余命宣告されながらも、必死に生きてきたが、命の燈が消えそうな時ようやく愛し子の魂を見つけた神たち。
初めての人生が壮絶なものだったことを知り、激怒し、嘆き悲しみ、憂い……。
阿鼻叫喚のパレスの神界。
次の生では、健康で幸せに満ち溢れた暮らしを約束し、愛し子の魂を送り出した。
これはそんな愛し子が、第2の人生を楽しく幸せに暮らしていくお話。
家族に、精霊、聖獣や神獣、神たちに愛され、仲間を、友達をたくさん作り、困難に立ち向かいながらも成長していく姿を乞うご期待!
*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈
小説家になろう様でも連載中です。
第1章無事に完走したので、アルファポリス様でも連載を始めます!
よろしくお願い致します( . .)"
*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈
追放された荷物持ちですが、実は滅んだ竜族の末裔でした~のんびり暮らしたいのに、なぜかそうならない~
ソラリアル
ファンタジー
目が覚めたら、俺は孤児だった。 家族も、家も、居場所もない。
そんな俺を拾ってくれたのは、優しいSランク冒険者のパーティだった。
「荷物持ちでもいい、仲間になれ」
その言葉を信じて、俺は必死についていった。
だけど、自分には何もできないと思っていた。
それでも少しでも役に立ちたくて、夜な夜な一人で力を磨いた。
だけどある日、彼らは言った。
『ここからは危険だ。荷物持ちは、もう必要ない』
それは、俺の身を案じた「優しさ」からの判断だった。
俺も分かっていた。
だから、黙ってそれを受け入れ、静かにパーティを離れた。
「もう誰にも必要とされなくてもいい。一人で、穏やかに生きていこう」
そう思っていた。そのはずだった。
――だけど。
ダンジョンの地下で出会った古代竜の魂と、
“様々な縁”が重なり、騒がしくなった。
「最強を目指すべくして生まれた存在」
「君と一緒に行かせてくれ。」
「……オリオンを辞めさせた、本当の理由を知っている」
穏やかなスローライフ生活を望んだはずなのに、
世界はまた、勝手に動き出してしまったらしい――
◇小説家になろうでも同時連載中です◇