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第4章 迷宮都市 ダンジョン攻略
第722話 旭 樹 再召喚 16 美容ポーション&ポシェットの役割&特級冒険者の義祖父
ガーグ老の工房へ戻ると、何事もなかったように俺達も将棋を指す。
2時間後、沙良ちゃんが迎えにきた。
娘からまた10個のポシェットを渡され、マジックバッグにしてほしいとお願いされる。
やけに沢山必要なんだな……。
自宅へ帰りポーションを妻に渡そうと、テーブルの上へ30本のポーションを置き、台所で夕食の準備をしている妻に声を掛ける。
「結花。ガーグ老に美容ポーションをもらったから、飲んでみないか?」
「美容ポーション? そんなのあったかしら?」
「息子の嫁達が薬師ギルドで特注したものらしい」
「……一応、女性らしくしようと思っているのね。あまり効果は見られないけど……。あなた、今の私に美容ポーションが必要に見える?」
そう言いながら顔を近付けてきた。
シミひとつない肌に勿論、皺もない。
いや、見えないけど……。
「私じゃなくて、美佐子さんにあげたらどうかしら? 私から渡しておくわ」
妻が全てのポーションをアイテムBOXに収納してしまった!
あああぁ~、悪いな響……。
性欲を減退させるポーションは、奥さんの手に渡るようだ。
妊娠中だから行為は控えているよな? 俺は心の中で両手を合わせ謝っておく。
計画は失敗だ……、若返った妻は美容に関心がないらしい。
でも飲んでくれないと俺が非常に困る。
「美容ポーションは、育乳にもいいらしいぞ?」
現在の容姿に不満がないならと、胸に話題を振ってみた。
生前に比べ、アリサという少女はワンサイズくらい胸が小さくなっている。
これなら妻も興味を持つだろう。
俺の言葉に反応し結花が両手を胸に当てていた。
もう一声か?
「俺も胸は大きい方がいいなぁ」
「そう? じゃあ、私も飲んでみるわ」
よし! これで夜の攻防は避けられる。
何本でも用意するから毎日飲んでくれ。
夕食後、嬉しそうにポーションを飲んだ妻は直ぐ寝てしまう。
効き目はバッチリだ。
娘から渡されたポシェットをマジックバッグにして俺も就寝。
まぁ隣で寝ている妻にドキドキするのは変わらないが、全裸で迫られるよりましか……。
翌日、月曜日。
ダンジョンに入り地下15階の安全地帯まで移動する。
昨日マジックバッグにしたポシェットを娘に渡す際、気になったので何に使用するのか尋ねてみた。
すると娘がこれから地下14階へ行くと言う。
一緒に地下14階まで移動すると、上空から大きな蜂の魔物が飛んできた。
「おじさん。ハニーだよ! コロニーの数が多くて、従魔登録はしていないんだけど……」
「まだ他にも従魔がいたのか? しかも群れのリーダーを……」
5匹の他に、コロニーを形成する従魔がいると知り驚愕する。
群れを成す魔物のテイムは、かなり難しい。
娘は、どうやってテイムしたんだ?
「お願いしたマジックバッグは、ハニー達の薬草採取に必要なの。ハニー、コロニーを20匹呼び出してくれる?」
指示を受けた従魔が仲間を呼び出す。
統率の取れた動きで20匹が地面に降り立ち、整然と並んだ。
娘は1匹ずつ、首へマジックバッグにしたポシェットを掛けている。
「コロニーは72匹いるから、あと52個マジックバッグを作って下さいね」
「72匹!? いや、それよりポシェットの絵が……」
72匹いるのも驚くが、刺繍は〇~さんだよな?
何故、蜂の天敵にしたんだ?
「蜜蜂用だから、蜂蜜が好きな熊の刺繍にしたの。可愛いですよね~」
「……娘が残念すぎる。相手が魔物で良かったかも……」
良く分からない理由で鬼畜な所業をする娘に頭が痛くなった。
それより、おかしな事を言っていたな。
「薬草採取? 従魔達にさせていたのか?」
「はい。今までは1個預けていたんですけど、1匹ずつ渡した方が効率がいいと思って」
「あ~参考までに、渡していたマジックバッグの容量を教えてくれる?」
「3㎥です」
「そっ、それなら20㎥のマジックバッグを72匹に渡すと、ハニー達が大変じゃないか?」
「薬草は毎日生えるので1週間あれば、大丈夫だと思いますよ」
「いやいや、72匹が毎日採取する分はないだろう」
俺が作ったのは70㎥のマジックバッグだ。
いくらなんでも72匹が毎日採取出来る量じゃない。
「沙良。ハニー達には無理をさせないよう、ほどほどにな」
鑑定をし、容量は70㎥あると知っている響がフォローしてくれた。
「分かってるよ~」
娘はそう言って従魔達に薬草採取をお願いする。
採取した薬草の量が急に増えたら、冒険者ギルドは困らないだろうか?
ギルドマスターの彼女は経費を心配しているようだった。
保管場所に困るなら、直接薬師ギルドへ卸すよう提案してみるか……。
地下15階へ戻り、妻と雫の果物採取に付き合う。
3時間後、ホームで美佐子さんが作った美味しい昼食を食べた。
響の家に義祖父がいて、ヒルダだとバレないか冷や冷やする。
これからは一緒に住むらしく、彼は義祖父と義父が同じ家にいて大変そうだ。
義祖父は、午後から摩天楼のダンジョン攻略に行くと言い張り切っている。
なんでも義父がダンジョンでヒヒイロカネを発見したみたいで、鉱物を採取したいんだろう。
ドワーフの名匠は、貴重な鉱物に目がないのか?
出来れば俺も魔物の経験値が稼げる摩天楼のダンジョンに行きたいが、召喚されたばかりでLv20だと報告しているから無理だよな。
迷宮都市の地下15階を攻略し、Lv70まで上げるのは難しい。
何か良い方法を考えておこう。
「シュウゲンさん、冒険者の資格はあるんですか?」
ダンジョンに入るにはC級冒険者の資格が必要だ。
義祖父は冒険者登録しているんだろうか?
「儂は特級じゃよ」
「特級?」
聞き慣れない言葉に娘同様、首を傾げる。
確か響はLvを100まで上げた時、SS級冒険者になったと言っていた。
「SS級の更に上だ。国内にいる特級冒険者は、極僅かだろう」
すると義父が特級について説明する。
俺も知らなかった……、どうせなら特級を目指そう。
「30階は雪が降っているから防寒用のマントが必要ですが、持っていますか?」
「ドワーフには火の精霊の加護がある。寒さには強い、普通のマントで充分じゃ」
エルフとドワーフは物語のように、仲が悪いという訳じゃない。
ドワーフは中央大陸ではなく、北大陸に住む種族だから単純に距離の問題で国交がないだけだ。
鍛冶を得意とするドワーフは火の精霊を信仰している。
当然、火の精霊の加護もありそうだ。
「シュウゲンさん。種族を聞くのは失礼になりますか?」
「ドワーフは気にせんが、他種族はどうか分からんの。特に種類が多い獣人は、特性を秘密にしている場合もありそうじゃ。親しい間柄じゃなければ、聞かぬ方が良いかもしれん」
「そうですか……。ガーグ老達は、人間じゃない気がしたので……」
「ありゃ間違いなく、長命な種族だろう。ヒルダちゃんはエルフだったからの。どのような縁があるか知らぬが、儂が鍛えた槍を持っていたのは親しくしていたからではないか?」
おっと、会話の内容が拙くなってきた。
「お兄ちゃん。確かタケルから、昔エルフの王女が第二王妃だったって聞いたんだよね?」
「あぁ。ハーフエルフが多いのも、それが理由だろう」
「ガーグ老達は、ヒルダさんを護衛していたからエルフなんじゃない?」
「それにしては、身体的特徴がないがな」
「あの老人達は、ヒルダちゃんの護衛をしておった者達なのか。本人は何処にいるんじゃ?」
義祖父の言葉に俺と響が、お茶を吹き出した。
「沙良。ガーグ老達にも、秘密にしておきたい事があるだろう。聞くのは失礼だと思うぞ?」
これ以上、この会話を続けさせる訳にはいかないと判断した響が娘を諭す。
ナイスフォロー助かった。
「ヒルダちゃんに会いたいのぅ。ずっとお礼を待っておるが、約束を忘れてしまったんじゃろうか……」
安心した瞬間、義祖父の言葉を聞いて再びお茶を吹き出し盛大に咽る。
爺さん、そんなにお礼がしてほしいのか!
覚えてるが、その約束をするには色々と問題がありそうだ。
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お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
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2時間後、沙良ちゃんが迎えにきた。
娘からまた10個のポシェットを渡され、マジックバッグにしてほしいとお願いされる。
やけに沢山必要なんだな……。
自宅へ帰りポーションを妻に渡そうと、テーブルの上へ30本のポーションを置き、台所で夕食の準備をしている妻に声を掛ける。
「結花。ガーグ老に美容ポーションをもらったから、飲んでみないか?」
「美容ポーション? そんなのあったかしら?」
「息子の嫁達が薬師ギルドで特注したものらしい」
「……一応、女性らしくしようと思っているのね。あまり効果は見られないけど……。あなた、今の私に美容ポーションが必要に見える?」
そう言いながら顔を近付けてきた。
シミひとつない肌に勿論、皺もない。
いや、見えないけど……。
「私じゃなくて、美佐子さんにあげたらどうかしら? 私から渡しておくわ」
妻が全てのポーションをアイテムBOXに収納してしまった!
あああぁ~、悪いな響……。
性欲を減退させるポーションは、奥さんの手に渡るようだ。
妊娠中だから行為は控えているよな? 俺は心の中で両手を合わせ謝っておく。
計画は失敗だ……、若返った妻は美容に関心がないらしい。
でも飲んでくれないと俺が非常に困る。
「美容ポーションは、育乳にもいいらしいぞ?」
現在の容姿に不満がないならと、胸に話題を振ってみた。
生前に比べ、アリサという少女はワンサイズくらい胸が小さくなっている。
これなら妻も興味を持つだろう。
俺の言葉に反応し結花が両手を胸に当てていた。
もう一声か?
「俺も胸は大きい方がいいなぁ」
「そう? じゃあ、私も飲んでみるわ」
よし! これで夜の攻防は避けられる。
何本でも用意するから毎日飲んでくれ。
夕食後、嬉しそうにポーションを飲んだ妻は直ぐ寝てしまう。
効き目はバッチリだ。
娘から渡されたポシェットをマジックバッグにして俺も就寝。
まぁ隣で寝ている妻にドキドキするのは変わらないが、全裸で迫られるよりましか……。
翌日、月曜日。
ダンジョンに入り地下15階の安全地帯まで移動する。
昨日マジックバッグにしたポシェットを娘に渡す際、気になったので何に使用するのか尋ねてみた。
すると娘がこれから地下14階へ行くと言う。
一緒に地下14階まで移動すると、上空から大きな蜂の魔物が飛んできた。
「おじさん。ハニーだよ! コロニーの数が多くて、従魔登録はしていないんだけど……」
「まだ他にも従魔がいたのか? しかも群れのリーダーを……」
5匹の他に、コロニーを形成する従魔がいると知り驚愕する。
群れを成す魔物のテイムは、かなり難しい。
娘は、どうやってテイムしたんだ?
「お願いしたマジックバッグは、ハニー達の薬草採取に必要なの。ハニー、コロニーを20匹呼び出してくれる?」
指示を受けた従魔が仲間を呼び出す。
統率の取れた動きで20匹が地面に降り立ち、整然と並んだ。
娘は1匹ずつ、首へマジックバッグにしたポシェットを掛けている。
「コロニーは72匹いるから、あと52個マジックバッグを作って下さいね」
「72匹!? いや、それよりポシェットの絵が……」
72匹いるのも驚くが、刺繍は〇~さんだよな?
何故、蜂の天敵にしたんだ?
「蜜蜂用だから、蜂蜜が好きな熊の刺繍にしたの。可愛いですよね~」
「……娘が残念すぎる。相手が魔物で良かったかも……」
良く分からない理由で鬼畜な所業をする娘に頭が痛くなった。
それより、おかしな事を言っていたな。
「薬草採取? 従魔達にさせていたのか?」
「はい。今までは1個預けていたんですけど、1匹ずつ渡した方が効率がいいと思って」
「あ~参考までに、渡していたマジックバッグの容量を教えてくれる?」
「3㎥です」
「そっ、それなら20㎥のマジックバッグを72匹に渡すと、ハニー達が大変じゃないか?」
「薬草は毎日生えるので1週間あれば、大丈夫だと思いますよ」
「いやいや、72匹が毎日採取する分はないだろう」
俺が作ったのは70㎥のマジックバッグだ。
いくらなんでも72匹が毎日採取出来る量じゃない。
「沙良。ハニー達には無理をさせないよう、ほどほどにな」
鑑定をし、容量は70㎥あると知っている響がフォローしてくれた。
「分かってるよ~」
娘はそう言って従魔達に薬草採取をお願いする。
採取した薬草の量が急に増えたら、冒険者ギルドは困らないだろうか?
ギルドマスターの彼女は経費を心配しているようだった。
保管場所に困るなら、直接薬師ギルドへ卸すよう提案してみるか……。
地下15階へ戻り、妻と雫の果物採取に付き合う。
3時間後、ホームで美佐子さんが作った美味しい昼食を食べた。
響の家に義祖父がいて、ヒルダだとバレないか冷や冷やする。
これからは一緒に住むらしく、彼は義祖父と義父が同じ家にいて大変そうだ。
義祖父は、午後から摩天楼のダンジョン攻略に行くと言い張り切っている。
なんでも義父がダンジョンでヒヒイロカネを発見したみたいで、鉱物を採取したいんだろう。
ドワーフの名匠は、貴重な鉱物に目がないのか?
出来れば俺も魔物の経験値が稼げる摩天楼のダンジョンに行きたいが、召喚されたばかりでLv20だと報告しているから無理だよな。
迷宮都市の地下15階を攻略し、Lv70まで上げるのは難しい。
何か良い方法を考えておこう。
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「儂は特級じゃよ」
「特級?」
聞き慣れない言葉に娘同様、首を傾げる。
確か響はLvを100まで上げた時、SS級冒険者になったと言っていた。
「SS級の更に上だ。国内にいる特級冒険者は、極僅かだろう」
すると義父が特級について説明する。
俺も知らなかった……、どうせなら特級を目指そう。
「30階は雪が降っているから防寒用のマントが必要ですが、持っていますか?」
「ドワーフには火の精霊の加護がある。寒さには強い、普通のマントで充分じゃ」
エルフとドワーフは物語のように、仲が悪いという訳じゃない。
ドワーフは中央大陸ではなく、北大陸に住む種族だから単純に距離の問題で国交がないだけだ。
鍛冶を得意とするドワーフは火の精霊を信仰している。
当然、火の精霊の加護もありそうだ。
「シュウゲンさん。種族を聞くのは失礼になりますか?」
「ドワーフは気にせんが、他種族はどうか分からんの。特に種類が多い獣人は、特性を秘密にしている場合もありそうじゃ。親しい間柄じゃなければ、聞かぬ方が良いかもしれん」
「そうですか……。ガーグ老達は、人間じゃない気がしたので……」
「ありゃ間違いなく、長命な種族だろう。ヒルダちゃんはエルフだったからの。どのような縁があるか知らぬが、儂が鍛えた槍を持っていたのは親しくしていたからではないか?」
おっと、会話の内容が拙くなってきた。
「お兄ちゃん。確かタケルから、昔エルフの王女が第二王妃だったって聞いたんだよね?」
「あぁ。ハーフエルフが多いのも、それが理由だろう」
「ガーグ老達は、ヒルダさんを護衛していたからエルフなんじゃない?」
「それにしては、身体的特徴がないがな」
「あの老人達は、ヒルダちゃんの護衛をしておった者達なのか。本人は何処にいるんじゃ?」
義祖父の言葉に俺と響が、お茶を吹き出した。
「沙良。ガーグ老達にも、秘密にしておきたい事があるだろう。聞くのは失礼だと思うぞ?」
これ以上、この会話を続けさせる訳にはいかないと判断した響が娘を諭す。
ナイスフォロー助かった。
「ヒルダちゃんに会いたいのぅ。ずっとお礼を待っておるが、約束を忘れてしまったんじゃろうか……」
安心した瞬間、義祖父の言葉を聞いて再びお茶を吹き出し盛大に咽る。
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