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第4章 迷宮都市 ダンジョン攻略
第769話 迷宮都市 地下15階 シュウゲンさんとの会話
昨日のお礼も兼ねて、2パーティーの夕食は私が作ろう。
メニューを聞いたダンクさんとアマンダさんが、嬉しそうにしていた。
リリーさんとケンさんへ、ミノタウロスの肉を薄切りにするようお願いして『すき焼き』の準備を始める。
白菜とネギを切り、かさ増しにじゃが芋を追加。
『すき焼きのタレ』を渡したら、後は各パーティーで鍋を囲み好きに食べてもらう。
鍋奉行をした兄が肉を取り分け、私のパーティーは溶き卵に潜らせて、お肉を味わう。
いつ食べても、ミノタウロスの肉は美味しいなぁ。
ダンクさんのパーティーは、相変わらずリーダーそっちのけで肉の取り合いをしていた。
アマンダさんのパーティーとは本当に対照的だ。
肉好きな旭も雫ちゃんも、次々と口に運んでいる。
それを見た茜は、兄が食べられるようにと鍋奉行を交代。
私は締め用の冷凍うどんを茹で、2パーティーの鍋に入れた。
食事の後は、口の中をさっぱりさせるためにシャインマスカットを出す。
美味しい食事とデザートで、お腹を満たしたら情報収集だ。
「アマンダさん。別大陸に行くなら、どんな方法がありますか?」
ダンクさんより、貴族令嬢のアマンダさんの方が知っていると思い声を掛ける。
「そうだね、海を越える必要があるから船が一般的だろう。ただ、海には魔物も多いから安全とはいかない」
「金を惜しまなければ、飛竜を調達した方が速いと思うぞ?」
話を聞いていた奏伯父さんが口を挟む。
「調教された飛竜に乗せてもらうには、かなり金を積む必要があるだろうけどね」
「そんなに高いんですか?」
「1日で金貨1枚(100万円)は掛かると思った方がいいよ」
うわっ、高い!
別大陸なら何日も払うお金がないと無理そう。
「他の方法はないんですか? 国同士を繋ぐ魔法陣とか……」
「あ~それは……あったら便利だとは思う」
おや? アマンダさんの表情が変わった。
なんだか彼女らしくなく、はっきりしない言い方だ。
「そういうのは国に秘匿されているから、王族でもなければ使用出来ないだろうな」
奏伯父さんはそう言い、否定しなかった。
魔法陣があるんだ……。
秘匿されているなら、これ以上聞き出さない方がいいかも?
私は追及するのを止めメンバーとホームへ帰った。
一度自宅に戻り、兄へ母の様子を茜と見に行くと告げる。
本当は、シュウゲンさんから話を聞く予定だけどね。
「あぁ、分かった。あまり遅くなるなよ」
「うん。お父さんがいなくて心配だけど、シュウゲンさんと奏伯父さんがいるから大丈夫だと思う。顔を見て安心したいだけだから」
茜と実家へ移転すると、シュウゲンさんはリビングにいた。
「おや? こんな時間にどうしたんじゃ」
私と茜が来たのに気付いた祖父が声を掛ける。
「少し話があって……。ドワーフの国は北大陸にありますよね? シュウゲンさんは、カルドサリ王国にどうやって来たんですか?」
「そうだの……。ダンジョンから他国へ繋がる魔法陣がある。これは100階以上を超える大型ダンジョンにしかないが、ある条件を達成すると利用可能になるんじゃよ」
やっぱり、他のダンジョンにも移転可能な魔法陣があるらしい。
「それは、例えばボスのような魔物を倒したりとかですか?」
「ふむ、まぁ似たようなものだ。儂は、ドワーフの国にあるダンジョンから直接カルドサリ王国へ来たでな。特級冒険者は、ダンジョンの魔法陣で移転可能な者だけがなれる。守秘義務もあるが、時空魔法を持つ沙良ちゃんに内緒にしたところで意味はなかろう。アシュカナ帝国へ行った父親が心配なのか?」
「ええ、それもありますが……。ちなみにドワーフの王は、どんな方ですか?」
「……国一番の鍛冶師じゃの。世襲制ではなく、火竜が認めた者が王になる」
「ではドワーフの国は、ケスラーの民達をイフリートが守っていたように、火竜が守護しているんですね」
「あぁ、沙良ちゃんには見えておったか」
昨日の襲撃時、イフリートが顕現したのを冒険者達は知らない。
兄達が何も言わないのは、見えなかったからだろう。
リーシャはエルフの血を引いているから、精霊の姿が見えたのかしら?
何を話しているか言葉は分からなかったけど……。
「ドワーフ王は火の精霊王から加護を貰っておる。そろそろ、代替わりしていい頃だがの。まだ奉納の儀で認められた者がおらんみたいでな、ずっと変わらぬままじゃ」
う~ん。
ここまで聞いても、自分が王だと話さないのは何か理由がありそうだ。
探し出した妻との身分差を考えての事だろうか?
ドワーフ王は鍛冶の腕が良い人物との認識で、国の政には関わってなさそうだけど……。
「鍛冶の腕なら、シュウゲンさんが王になれそうですね!」
「そうか、嬉しい事を言ってくれるの」
にこにこと笑うシュウゲンさんは、ボロを出しそうにない。
自分が王だと忘れてしまってるんじゃないかしらね。
「ダンジョンから行ける魔法陣の移転先は、どれくらいあるんですか?」
「見つけたダンジョンの階層により変化するようだが、儂が移動出来るのは20ヶ国ある」
「南大陸も含まれてますか?」
「いや、中央大陸と北大陸に西大陸だけだの」
「そうですか、教えて下さりありがとうございます」
シュウゲンさんにお礼を伝え自宅へ帰る。
私達が発見した隠し部屋にある移転陣は、移動先が100あった。
これは、ダンジョンマスターが召喚した大型魔物を倒した特典だろうか?
明日は111階層から調べよう。
そう思いながら竜の卵へ魔力を与え直ぐ眠りに就いた。
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お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
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メニューを聞いたダンクさんとアマンダさんが、嬉しそうにしていた。
リリーさんとケンさんへ、ミノタウロスの肉を薄切りにするようお願いして『すき焼き』の準備を始める。
白菜とネギを切り、かさ増しにじゃが芋を追加。
『すき焼きのタレ』を渡したら、後は各パーティーで鍋を囲み好きに食べてもらう。
鍋奉行をした兄が肉を取り分け、私のパーティーは溶き卵に潜らせて、お肉を味わう。
いつ食べても、ミノタウロスの肉は美味しいなぁ。
ダンクさんのパーティーは、相変わらずリーダーそっちのけで肉の取り合いをしていた。
アマンダさんのパーティーとは本当に対照的だ。
肉好きな旭も雫ちゃんも、次々と口に運んでいる。
それを見た茜は、兄が食べられるようにと鍋奉行を交代。
私は締め用の冷凍うどんを茹で、2パーティーの鍋に入れた。
食事の後は、口の中をさっぱりさせるためにシャインマスカットを出す。
美味しい食事とデザートで、お腹を満たしたら情報収集だ。
「アマンダさん。別大陸に行くなら、どんな方法がありますか?」
ダンクさんより、貴族令嬢のアマンダさんの方が知っていると思い声を掛ける。
「そうだね、海を越える必要があるから船が一般的だろう。ただ、海には魔物も多いから安全とはいかない」
「金を惜しまなければ、飛竜を調達した方が速いと思うぞ?」
話を聞いていた奏伯父さんが口を挟む。
「調教された飛竜に乗せてもらうには、かなり金を積む必要があるだろうけどね」
「そんなに高いんですか?」
「1日で金貨1枚(100万円)は掛かると思った方がいいよ」
うわっ、高い!
別大陸なら何日も払うお金がないと無理そう。
「他の方法はないんですか? 国同士を繋ぐ魔法陣とか……」
「あ~それは……あったら便利だとは思う」
おや? アマンダさんの表情が変わった。
なんだか彼女らしくなく、はっきりしない言い方だ。
「そういうのは国に秘匿されているから、王族でもなければ使用出来ないだろうな」
奏伯父さんはそう言い、否定しなかった。
魔法陣があるんだ……。
秘匿されているなら、これ以上聞き出さない方がいいかも?
私は追及するのを止めメンバーとホームへ帰った。
一度自宅に戻り、兄へ母の様子を茜と見に行くと告げる。
本当は、シュウゲンさんから話を聞く予定だけどね。
「あぁ、分かった。あまり遅くなるなよ」
「うん。お父さんがいなくて心配だけど、シュウゲンさんと奏伯父さんがいるから大丈夫だと思う。顔を見て安心したいだけだから」
茜と実家へ移転すると、シュウゲンさんはリビングにいた。
「おや? こんな時間にどうしたんじゃ」
私と茜が来たのに気付いた祖父が声を掛ける。
「少し話があって……。ドワーフの国は北大陸にありますよね? シュウゲンさんは、カルドサリ王国にどうやって来たんですか?」
「そうだの……。ダンジョンから他国へ繋がる魔法陣がある。これは100階以上を超える大型ダンジョンにしかないが、ある条件を達成すると利用可能になるんじゃよ」
やっぱり、他のダンジョンにも移転可能な魔法陣があるらしい。
「それは、例えばボスのような魔物を倒したりとかですか?」
「ふむ、まぁ似たようなものだ。儂は、ドワーフの国にあるダンジョンから直接カルドサリ王国へ来たでな。特級冒険者は、ダンジョンの魔法陣で移転可能な者だけがなれる。守秘義務もあるが、時空魔法を持つ沙良ちゃんに内緒にしたところで意味はなかろう。アシュカナ帝国へ行った父親が心配なのか?」
「ええ、それもありますが……。ちなみにドワーフの王は、どんな方ですか?」
「……国一番の鍛冶師じゃの。世襲制ではなく、火竜が認めた者が王になる」
「ではドワーフの国は、ケスラーの民達をイフリートが守っていたように、火竜が守護しているんですね」
「あぁ、沙良ちゃんには見えておったか」
昨日の襲撃時、イフリートが顕現したのを冒険者達は知らない。
兄達が何も言わないのは、見えなかったからだろう。
リーシャはエルフの血を引いているから、精霊の姿が見えたのかしら?
何を話しているか言葉は分からなかったけど……。
「ドワーフ王は火の精霊王から加護を貰っておる。そろそろ、代替わりしていい頃だがの。まだ奉納の儀で認められた者がおらんみたいでな、ずっと変わらぬままじゃ」
う~ん。
ここまで聞いても、自分が王だと話さないのは何か理由がありそうだ。
探し出した妻との身分差を考えての事だろうか?
ドワーフ王は鍛冶の腕が良い人物との認識で、国の政には関わってなさそうだけど……。
「鍛冶の腕なら、シュウゲンさんが王になれそうですね!」
「そうか、嬉しい事を言ってくれるの」
にこにこと笑うシュウゲンさんは、ボロを出しそうにない。
自分が王だと忘れてしまってるんじゃないかしらね。
「ダンジョンから行ける魔法陣の移転先は、どれくらいあるんですか?」
「見つけたダンジョンの階層により変化するようだが、儂が移動出来るのは20ヶ国ある」
「南大陸も含まれてますか?」
「いや、中央大陸と北大陸に西大陸だけだの」
「そうですか、教えて下さりありがとうございます」
シュウゲンさんにお礼を伝え自宅へ帰る。
私達が発見した隠し部屋にある移転陣は、移動先が100あった。
これは、ダンジョンマスターが召喚した大型魔物を倒した特典だろうか?
明日は111階層から調べよう。
そう思いながら竜の卵へ魔力を与え直ぐ眠りに就いた。
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