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第4章 迷宮都市 ダンジョン攻略
第771話 迷宮都市 地下15階&摩天楼のダンジョン(31階・112階~118階) 中央大陸の国々
午後からシュウゲンさんを連れ、摩天楼ダンジョン31階の安全地帯へ移動。
私と茜はテント内から99階の隠し部屋へ移転し、魔法陣の上に乗り112階を選ぶ。
ブンっという音がすると画面が切り替わり、112階と表示された。
扉を開けようとしたけど、外から施錠されているのか開かない……。
うん?
「茜。ちょっと代わってくれる? 小屋の扉が開かないの」
茜に場所を譲り交代する。
取っ手を掴んで開こうとしているけど、扉は開く様子がない。
101~111階は、すんなり開いたのにおかしいなぁ。
「姉さん、この階は外に出られないみたいだね。魔法陣の設置されている場所が、地面に埋もれているのかも知れない。もしくは水中の中とか……」
ふむ。
この小屋内は魔法的な何かで安全が保たれているけど、扉の外はそうじゃないのか。
地面に埋もれているなら、扉は開かないだろう。
でも私にはマッピングがあるから、外へ移転出来る。
「少し外の状態を調べてみるね」
3Dの状態で周囲を透視しすると、茜の予想通り地中だった。
地表まで約10m程ある。
普通なら外に出られないだろうな。
せっかく発見した魔法陣の行き先が、1ヶ所使用不可になるのは痛い。
「ここは地下10mの場所みたい。マッピングで移動しよう」
言った瞬間、小屋から地表に出る。
周囲を見渡すと、なんだか見慣れた空間のような……。
「姉さん、どうもダンジョン内の気がするんだけど? しかも最上階のダンジョンマスター部屋じゃないか?」
13年ダンジョンマスターとして過ごした茜が、直ぐに気付き声を上げる。
室内には魔物もダンジョンマスターもいなかった。
「112階は他のダンジョンへ繋がっているみたいね。地中にあった理由は分からないけど……。ダンジョンから出て、どの国か調べてみましょ」
「あぁ、攻略している時間はないよな」
妹が少し残念そうな表情で同意する。
新しいダンジョンと分かり、初見の魔物がいるかも知れないと思ったんだろう。
攻略するのは、また時間がある時でいい。
私達は1階まで移転を繰り返し、ダンジョンの外に出た。
ここからは茜の出番だ。
女性冒険者に声を掛け、不審に思われないよう大陸と国を聞き出すと、中央大陸にあるシ・フォン王国だと分かった。
時間がないため、再びダンジョンマスターの部屋まで戻り小屋内へ移転し99階に帰る。
31階のテント内で調べた場所を地図に記入した。
兄達が戻ってきたら、3回目の攻略。
隠し部屋の魔法陣から113階へ。
またしても扉が開かない!
同じパターンかと周囲を透視して地表に移動すると、ここもダンジョン内だった。
茜が聞き出してくれたところ、中央大陸のチ・フォン王国と判明。
うん? さっきはシ・フォンで今度はチ・フォン?
国同士に繋がりがありそうな感じがするな。
最後に114階へ。
ここも扉が開かず、ダンジョンに通じていた。
場所は中央大陸のセ・フォン王国。
……地理のテストがあったら、確実に間違えそう。
何で、こんなに似た名前の国ばっかりなんだろう?
115階以降も〇・フォン王国が続きそうなんだけど……。
シュウゲンさんを実家へ送り届け、迷宮都市ダンジョン15階の安全地帯に戻る。
夕食後、ホームへ帰り茜と今日の移転先について話し合った。
「小屋から出られないのは、条件を満たしてないからかな?」
私達はマッピングの能力を使用し出てしまったけど……。
「本来は、移転先のダンジョンの隠し部屋を発見する必要があるのかもな」
「あぁ隠し部屋を出現させ、初めて行き来が可能になるのかぁ。それなら100ヶ所ある移動先も、普通なら使用出来ない場所が多そう。シュウゲンさんが言っていた20ヶ所も、行ける場所だと思った方がいいかしら?」
「本人に確認するのは事情説明したあとの方がいい。ダンジョンに繋がる移転先よりも、聖獣の方が驚いたよ。最後に『巫女姫をよろしく頼む』と言われたけど、姉さんはエルフの王女だったヒルダさんに間違えられてたみたいだね」
おや? 私には、その言葉が聞こえなかった。
「最後に言われたのは、甲羅でドワーフ王に剣を鍛えてもらえば良い武器になるって話よ?」
「その後に話していただろう?」
「いいえ、次はセイとセキも一緒に訪ねてほしいと言われたわ」
「別の内容を話していたのか……。聖獣は器用な真似をするな。あの亀は、相当長く生きていそうだ」
「大きかったわよね~。最初は魔物かと思った」
「敵意がなかったし、弱っていたから危険はないと警戒しなかったが……。シルバーは会わせるために案内したんじゃないかな?」
「聖獣に? 私に治療してほしかったのかしら?」
「治療より、会わせる方が目的だった気がするよ」
「従魔達と念話が出来ないのは残念。テイムLvが幾つになったら、念話を覚えるの?」
「ステータスを毎回確認していた訳じゃないから、はっきりとは言えないけどLv10は必要だと思う」
「そうかぁ、まだ先は長そうね」
寝る前に竜の卵へ魔力を与える。
触れた卵は、ほんのり温かい。
卵の中で成長しているのが、なんとなく分かり嬉しい気分になった。
早く孵化しないかな?
翌日、水曜日。
午前中に移転先を調べた結果。
115階は中央大陸のリ・フォン王国。
116階は中央大陸のイ・フォン王国。
117階は中央大陸のカ・フォン王国。
118階は中央大陸のナ・フォン王国。
いや、どれだけ続くんだ!?
全て小屋の扉は開かず、地中に埋もれた状態だった。
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お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
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私と茜はテント内から99階の隠し部屋へ移転し、魔法陣の上に乗り112階を選ぶ。
ブンっという音がすると画面が切り替わり、112階と表示された。
扉を開けようとしたけど、外から施錠されているのか開かない……。
うん?
「茜。ちょっと代わってくれる? 小屋の扉が開かないの」
茜に場所を譲り交代する。
取っ手を掴んで開こうとしているけど、扉は開く様子がない。
101~111階は、すんなり開いたのにおかしいなぁ。
「姉さん、この階は外に出られないみたいだね。魔法陣の設置されている場所が、地面に埋もれているのかも知れない。もしくは水中の中とか……」
ふむ。
この小屋内は魔法的な何かで安全が保たれているけど、扉の外はそうじゃないのか。
地面に埋もれているなら、扉は開かないだろう。
でも私にはマッピングがあるから、外へ移転出来る。
「少し外の状態を調べてみるね」
3Dの状態で周囲を透視しすると、茜の予想通り地中だった。
地表まで約10m程ある。
普通なら外に出られないだろうな。
せっかく発見した魔法陣の行き先が、1ヶ所使用不可になるのは痛い。
「ここは地下10mの場所みたい。マッピングで移動しよう」
言った瞬間、小屋から地表に出る。
周囲を見渡すと、なんだか見慣れた空間のような……。
「姉さん、どうもダンジョン内の気がするんだけど? しかも最上階のダンジョンマスター部屋じゃないか?」
13年ダンジョンマスターとして過ごした茜が、直ぐに気付き声を上げる。
室内には魔物もダンジョンマスターもいなかった。
「112階は他のダンジョンへ繋がっているみたいね。地中にあった理由は分からないけど……。ダンジョンから出て、どの国か調べてみましょ」
「あぁ、攻略している時間はないよな」
妹が少し残念そうな表情で同意する。
新しいダンジョンと分かり、初見の魔物がいるかも知れないと思ったんだろう。
攻略するのは、また時間がある時でいい。
私達は1階まで移転を繰り返し、ダンジョンの外に出た。
ここからは茜の出番だ。
女性冒険者に声を掛け、不審に思われないよう大陸と国を聞き出すと、中央大陸にあるシ・フォン王国だと分かった。
時間がないため、再びダンジョンマスターの部屋まで戻り小屋内へ移転し99階に帰る。
31階のテント内で調べた場所を地図に記入した。
兄達が戻ってきたら、3回目の攻略。
隠し部屋の魔法陣から113階へ。
またしても扉が開かない!
同じパターンかと周囲を透視して地表に移動すると、ここもダンジョン内だった。
茜が聞き出してくれたところ、中央大陸のチ・フォン王国と判明。
うん? さっきはシ・フォンで今度はチ・フォン?
国同士に繋がりがありそうな感じがするな。
最後に114階へ。
ここも扉が開かず、ダンジョンに通じていた。
場所は中央大陸のセ・フォン王国。
……地理のテストがあったら、確実に間違えそう。
何で、こんなに似た名前の国ばっかりなんだろう?
115階以降も〇・フォン王国が続きそうなんだけど……。
シュウゲンさんを実家へ送り届け、迷宮都市ダンジョン15階の安全地帯に戻る。
夕食後、ホームへ帰り茜と今日の移転先について話し合った。
「小屋から出られないのは、条件を満たしてないからかな?」
私達はマッピングの能力を使用し出てしまったけど……。
「本来は、移転先のダンジョンの隠し部屋を発見する必要があるのかもな」
「あぁ隠し部屋を出現させ、初めて行き来が可能になるのかぁ。それなら100ヶ所ある移動先も、普通なら使用出来ない場所が多そう。シュウゲンさんが言っていた20ヶ所も、行ける場所だと思った方がいいかしら?」
「本人に確認するのは事情説明したあとの方がいい。ダンジョンに繋がる移転先よりも、聖獣の方が驚いたよ。最後に『巫女姫をよろしく頼む』と言われたけど、姉さんはエルフの王女だったヒルダさんに間違えられてたみたいだね」
おや? 私には、その言葉が聞こえなかった。
「最後に言われたのは、甲羅でドワーフ王に剣を鍛えてもらえば良い武器になるって話よ?」
「その後に話していただろう?」
「いいえ、次はセイとセキも一緒に訪ねてほしいと言われたわ」
「別の内容を話していたのか……。聖獣は器用な真似をするな。あの亀は、相当長く生きていそうだ」
「大きかったわよね~。最初は魔物かと思った」
「敵意がなかったし、弱っていたから危険はないと警戒しなかったが……。シルバーは会わせるために案内したんじゃないかな?」
「聖獣に? 私に治療してほしかったのかしら?」
「治療より、会わせる方が目的だった気がするよ」
「従魔達と念話が出来ないのは残念。テイムLvが幾つになったら、念話を覚えるの?」
「ステータスを毎回確認していた訳じゃないから、はっきりとは言えないけどLv10は必要だと思う」
「そうかぁ、まだ先は長そうね」
寝る前に竜の卵へ魔力を与える。
触れた卵は、ほんのり温かい。
卵の中で成長しているのが、なんとなく分かり嬉しい気分になった。
早く孵化しないかな?
翌日、水曜日。
午前中に移転先を調べた結果。
115階は中央大陸のリ・フォン王国。
116階は中央大陸のイ・フォン王国。
117階は中央大陸のカ・フォン王国。
118階は中央大陸のナ・フォン王国。
いや、どれだけ続くんだ!?
全て小屋の扉は開かず、地中に埋もれた状態だった。
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◇小説家になろうでも同時連載中です◇