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第4章 迷宮都市 ダンジョン攻略
第774話 摩天楼ダンジョン 冒険者ギルドへ魔法陣の報告
「発見した隠し部屋は、他の人には見えないと思う?」
「ダンジョンにあるものは、条件を達成した者しか使用出来ない筈だ。多分、俺達には見えないだろう」
「えっ!? そうなの? じゃあ、2人しか隠し部屋から移転出来ないって事?」
樹おじさんは、隠し部屋から別大陸へ行きたかったのかショックを受けたような顔をした。
「だから特級冒険者は少ないんだよ。そう簡単に条件は達成出来ないからな。シュウゲンさんを呼んでこよう。少し待っててくれ」
父は席を立ち、祖父を呼びに行ってしまった。
実家から近い喫茶店だから直ぐ戻ってくるだろう。
「樹おじさん。何か頼みますか?」
「あっ、じゃあホットにするよ」
電子メニューからホットコーヒーを注文し、無料のモーニングも付けた。
おじさんは朝食後でも、お腹が空いていたのかトーストを食べている。
私はシュウゲンさんが来ると聞き、アイテムBOXから亀の甲羅を取り出した。
「沙良ちゃん。それは何?」
「亀の聖獣から貰った物で、武器を作れるそうなんですよ」
「へえ~、大きい甲羅だから幾つか出来そうだね」
六角形の漆黒の甲羅は、大きさが2mくらいある。
剣にするにしても10本くらいは作れそう。
おじさんがモーニングを食べ終わる頃、父とシュウゲンさんが入ってきた。
「こりゃまた凄い素材じゃの。玄武の甲羅ではないか!」
壁に立てかけた甲羅を見付けたシュウゲンさんが、鑑定したのか感嘆の声を上げる。
「これで武器を鍛えてくれませんか?」
「勿論だとも! 久し振りに腕が鳴るわい。しかし、よく手に入ったの」
「治療のお礼に頂いたんです」
「そうであったか。うむ、炎の精霊王に協力してもらわねば……」
「お義父さん。娘が発見したダンジョンの魔法陣ですが、冒険者ギルドへ発見の報告を代わりにしてもらえますか?」
「おお、そうじゃったな。儂の知らぬ間にベヒモスを討伐するとは、優秀な孫達だ。摩天楼ダンジョン99階で発見した事にすれば問題なかろう。先程、判明した移転先も聞いておる」
父はここへくる間に事情を話していたらしい。
「じゃあ、今から摩天楼の冒険者ギルドへ向かいましょう」
父に促され、亀の甲羅を収納し店を出る。
そのまま摩天楼の冒険者ギルド付近へ移転し、シュウゲンさんと別れた。
30分後、冒険者ギルドで待ち合わせる。
「お父さん。後で隠し部屋を見に行こうね」
「あぁ、俺達には見えないだろうがな」
「中に入れなくても、移転先へは行けるよ?」
「魔法陣は登録者しか使用出来ないだろう?」
「私がアイテムBOXに収納すれば大丈夫!」
「……そりゃ反則のような方法だな」
「俺達、アイテムBOXに入るのかぁ~。死なないよね?」
会話を聞いていた樹おじさんが不安そうな表情で問い掛けてくる。
「前に一度、セイさんを収納したけど普通でしたよ~」
「そっ、そうなんだ……」
30分後、冒険者ギルド内に入ると報告を済ませたシュウゲンさんが待っていた。
特に問題もなく受理されたらしい。
既に特級冒険者の資格があるからだろうか?
「シュウゲンさん。これから、隠し部屋のある場所へ行きますね」
「儂もベヒモスを倒して条件を満たしたいが、もう出現せんとは残念だな」
「また出てくれたらいいんですけど……」
召喚した茜が倒せなくて不満そうだからね。
99階まで移転を繰り返し、隠し部屋の前に到着。
目の前の小屋は、やはり父達に見えなかったようだ。
確認すると首を横に振っている。
私は3人をアイテムBOXへ入れて茜と魔法陣に乗り、101階層を選びドワーフの国で3人を出した。
ダンジョン内から景色が変わり、移転したのを知った父が口を開く。
「あぁ確かに、この方法なら俺達も移転先へ同行出来るな」
「アイテムBOXに入っている間の記憶はないんだ……。簡単に人を誘拐出来そうな能力だね!」
樹おじさんが人聞きの悪い事を言う。
「茜と旭に、お母さんも持ってますよ?」
「アイテムBOX持ちが4人って、考えたら怖いなぁ」
兄はアイテムBOXの能力が、欲しかったみたいだけどね。
「シュウゲンさん。ドワーフの国に少し寄りますか?」
「いや……、儂は自分で行けるから今度でよい」
「分かりました。お父さん、次は隠し部屋の扉が開かなかった場所に行くね」
「扉が開かないなら、行けないだろう?」
「マッピングで外に出られるよ」
「……お前の能力は規格外過ぎる」
3人をアイテムBOXに入れて112階へ移転し、小屋からダンジョンの最終階層へ出たあと、再び3人を出す。
「112~130階は、直接ダンジョンに繋がっているみたい。中央大陸にある国なんだけど、名前がややこしいのよ」
「あぁ、獣人の種族だけ国があるからの。国と言っても国土は狭い。治めるのは、それぞれの族長だ。本当に獣人を束ねているのは獅子族の王でア・フォン王国じゃな。フォンの前に付くのは、種族を表す言葉らしいぞ?」
私の疑問には、シュウゲンさんが答えてくれる。
国名が~・フォンとなっている理由がわかった。
ア・フォン王国は、なかった気がする。
「そうなんですね。位置関係が、さっぱり分からないので困ります。シュウゲンさんが見つけた魔法陣にも、行けない場所がありますか?」
「あぁ、移転先のダンジョンにある条件を満たしてないから扉が開かんかった。こんな方法で出られるとは、予想外じゃ。しかし、ダンジョンの最終階層なら外に出るのも一苦労だの」
「そこはまぁ、マッピングで簡単に出られるんですけど」
「……」
3人から向けられる視線が痛い。
だって、能力があるなら使用するでしょ!
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お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
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「ダンジョンにあるものは、条件を達成した者しか使用出来ない筈だ。多分、俺達には見えないだろう」
「えっ!? そうなの? じゃあ、2人しか隠し部屋から移転出来ないって事?」
樹おじさんは、隠し部屋から別大陸へ行きたかったのかショックを受けたような顔をした。
「だから特級冒険者は少ないんだよ。そう簡単に条件は達成出来ないからな。シュウゲンさんを呼んでこよう。少し待っててくれ」
父は席を立ち、祖父を呼びに行ってしまった。
実家から近い喫茶店だから直ぐ戻ってくるだろう。
「樹おじさん。何か頼みますか?」
「あっ、じゃあホットにするよ」
電子メニューからホットコーヒーを注文し、無料のモーニングも付けた。
おじさんは朝食後でも、お腹が空いていたのかトーストを食べている。
私はシュウゲンさんが来ると聞き、アイテムBOXから亀の甲羅を取り出した。
「沙良ちゃん。それは何?」
「亀の聖獣から貰った物で、武器を作れるそうなんですよ」
「へえ~、大きい甲羅だから幾つか出来そうだね」
六角形の漆黒の甲羅は、大きさが2mくらいある。
剣にするにしても10本くらいは作れそう。
おじさんがモーニングを食べ終わる頃、父とシュウゲンさんが入ってきた。
「こりゃまた凄い素材じゃの。玄武の甲羅ではないか!」
壁に立てかけた甲羅を見付けたシュウゲンさんが、鑑定したのか感嘆の声を上げる。
「これで武器を鍛えてくれませんか?」
「勿論だとも! 久し振りに腕が鳴るわい。しかし、よく手に入ったの」
「治療のお礼に頂いたんです」
「そうであったか。うむ、炎の精霊王に協力してもらわねば……」
「お義父さん。娘が発見したダンジョンの魔法陣ですが、冒険者ギルドへ発見の報告を代わりにしてもらえますか?」
「おお、そうじゃったな。儂の知らぬ間にベヒモスを討伐するとは、優秀な孫達だ。摩天楼ダンジョン99階で発見した事にすれば問題なかろう。先程、判明した移転先も聞いておる」
父はここへくる間に事情を話していたらしい。
「じゃあ、今から摩天楼の冒険者ギルドへ向かいましょう」
父に促され、亀の甲羅を収納し店を出る。
そのまま摩天楼の冒険者ギルド付近へ移転し、シュウゲンさんと別れた。
30分後、冒険者ギルドで待ち合わせる。
「お父さん。後で隠し部屋を見に行こうね」
「あぁ、俺達には見えないだろうがな」
「中に入れなくても、移転先へは行けるよ?」
「魔法陣は登録者しか使用出来ないだろう?」
「私がアイテムBOXに収納すれば大丈夫!」
「……そりゃ反則のような方法だな」
「俺達、アイテムBOXに入るのかぁ~。死なないよね?」
会話を聞いていた樹おじさんが不安そうな表情で問い掛けてくる。
「前に一度、セイさんを収納したけど普通でしたよ~」
「そっ、そうなんだ……」
30分後、冒険者ギルド内に入ると報告を済ませたシュウゲンさんが待っていた。
特に問題もなく受理されたらしい。
既に特級冒険者の資格があるからだろうか?
「シュウゲンさん。これから、隠し部屋のある場所へ行きますね」
「儂もベヒモスを倒して条件を満たしたいが、もう出現せんとは残念だな」
「また出てくれたらいいんですけど……」
召喚した茜が倒せなくて不満そうだからね。
99階まで移転を繰り返し、隠し部屋の前に到着。
目の前の小屋は、やはり父達に見えなかったようだ。
確認すると首を横に振っている。
私は3人をアイテムBOXへ入れて茜と魔法陣に乗り、101階層を選びドワーフの国で3人を出した。
ダンジョン内から景色が変わり、移転したのを知った父が口を開く。
「あぁ確かに、この方法なら俺達も移転先へ同行出来るな」
「アイテムBOXに入っている間の記憶はないんだ……。簡単に人を誘拐出来そうな能力だね!」
樹おじさんが人聞きの悪い事を言う。
「茜と旭に、お母さんも持ってますよ?」
「アイテムBOX持ちが4人って、考えたら怖いなぁ」
兄はアイテムBOXの能力が、欲しかったみたいだけどね。
「シュウゲンさん。ドワーフの国に少し寄りますか?」
「いや……、儂は自分で行けるから今度でよい」
「分かりました。お父さん、次は隠し部屋の扉が開かなかった場所に行くね」
「扉が開かないなら、行けないだろう?」
「マッピングで外に出られるよ」
「……お前の能力は規格外過ぎる」
3人をアイテムBOXに入れて112階へ移転し、小屋からダンジョンの最終階層へ出たあと、再び3人を出す。
「112~130階は、直接ダンジョンに繋がっているみたい。中央大陸にある国なんだけど、名前がややこしいのよ」
「あぁ、獣人の種族だけ国があるからの。国と言っても国土は狭い。治めるのは、それぞれの族長だ。本当に獣人を束ねているのは獅子族の王でア・フォン王国じゃな。フォンの前に付くのは、種族を表す言葉らしいぞ?」
私の疑問には、シュウゲンさんが答えてくれる。
国名が~・フォンとなっている理由がわかった。
ア・フォン王国は、なかった気がする。
「そうなんですね。位置関係が、さっぱり分からないので困ります。シュウゲンさんが見つけた魔法陣にも、行けない場所がありますか?」
「あぁ、移転先のダンジョンにある条件を満たしてないから扉が開かんかった。こんな方法で出られるとは、予想外じゃ。しかし、ダンジョンの最終階層なら外に出るのも一苦労だの」
「そこはまぁ、マッピングで簡単に出られるんですけど」
「……」
3人から向けられる視線が痛い。
だって、能力があるなら使用するでしょ!
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