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第4章 迷宮都市 ダンジョン攻略
第781話 迷宮都市 地下16階 早崎さんの紹介
私はこれまで調べた移転先の国を、カマラさんから貰った世界地図を出し説明する。
次の階層は多分、南大陸の何処かだと予想を伝えてケスラーの民がいる集落を指した。
セイさんは南大陸がある場所を注視していたけど、ふいに視線を別大陸へ向ける。
そこで何故か懐かしそうな表情になった。
視線の先が気になり口を開こうとした時、玄関のチャイムが鳴る。
兄達は鳴らさないので、きっと早崎さんだろう。
茜がインターホンに出て入ってくるよう伝えた。
私達は会話を中断し世界地図を仕舞う。
「兄に連絡しますから、もう少し待って下さいね」
念話の魔道具を起動させて、早崎さんが同じマンションに引っ越した件を報告し、夕食は蕎麦を食べに行こうと話す。
2人は直ぐ病院から戻ってくるそうだ。
10分後、兄から駐車場に着いたと連絡があり、私達は家を出て蕎麦屋へ向かう。
皆、それぞれ好きな物を注文して食べ始めた。
兄と旭と早崎さんは日本酒を頼んだので、帰りは私がタクシー代わりか……。
茜とセイさんは普段から、あまりお酒を飲まない。
早崎さんは兄の隣に座り熱燗を注いでいた。
ざる蕎麦と天麩羅の盛り合わせが、セットになっている物を美味しく頂き店を出る。
会計は兄がしてくれた。
ホームの自宅へ帰ると、茜もいるので兄が怪訝そうな顔をする。
「お前は、家へ戻らないのか?」
「私は、姉さんの家に住む。相棒は隣の部屋にいるから、問題ない」
「茜ちゃん。旦那さんが寂しがるよ?」
旭が、もっともな意見を口にする。
「あいつに、そんな感情はないだろう。心配するな」
言われた旭が理解出来ない表情をしているけど、真相を知らなければ分からないだろう。
兄はそれ以上追及せず、旭をリビングへ連れて行った。
これからまだ勉強の続きが待っていそうね。
私は、お風呂に入り竜の卵へ魔力を与え早々に就寝した。
月曜日。
今日から、階層を地下15階から地下16階に移す。
先週アマンダさんとダンクさんには伝えたから、2パーティーも拠点を移動している筈。
本当は先週から変更する予定だったけど、父達の帰りを待ったのだ。
初日だからと、兄も一緒に付いてきた。
【ダンジョン地下16階 常設依頼 C級】
癒し草10本 銅貨1枚
魔力草5本 銅貨1枚
迷宮カウ 金貨3枚(魔石・本体必要)
迷宮シープ 金貨1枚(魔石・本体必要)
ソルジャーアント 銀貨30枚(魔石)
クインアント 金貨1枚(魔石)
迷宮バタフライ 銀貨25枚(魔石・本体必要)
迷宮アリゲーター 金貨7枚(魔石・本体必要)
地下16階で採取出来る果物は兄が収穫するから、私は地下17階の果物を探そう。
地下16階の安全地帯に到着すると、2パーティーが朝食後の片付けをしているところだった。
「おはようございます。新しいメンバーを紹介しますね」
「あぁ、サラちゃんおはよう。また新しいメンバーが増えたのかい?」
アマンダさんが、私達に気付き新顔の早崎さんを見る。
「はい、妹の旦那さんです」
「茜の夫の順一です」
「リーダーのアマンダだよ。妹さんは結婚していたのか……。そりゃ女性冒険者達が残念がるだろうね」
アマンダさんはそう言いながら笑っていた。
「俺はリーダーのダンクだ。ユカちゃんの旦那さんは、どうしたんだ?」
樹おじさんの姿が見えないので、ダンクさんが不思議そうに旭へ尋ねる。
今は女性化しているから、迷宮都市のダンジョン攻略は出来ないんだけど……。
言い訳を考えてなかった!
「樹は実家に行ってるんだ。2ヶ月程すれば戻ると思う」
答えられない旭の代わりに、父がそう誤魔化す。
「そうか、まぁ貴族出身だと色々あるか……。お父さん達が帰って来たから、サラちゃんも安心だな!」
魔法が使える樹おじさんを他領の貴族だと思っているんだろう。
そして父とセイさんの姿を確認し、アシュカナ帝国には行かず戻って来たと勘違いしたらしい。
下手に言い訳せず黙っておこう。
私は大きく頷き肯定する。
早崎さんの紹介も済んだので、テントを設置し安全地帯を出た。
地下16階は、マッピングで果物を収穫しただけだから実際に魔物を見ていない。
特色はアマンダさんに教えてもらったから聞かれても大丈夫よ。
最初に接敵したのは、迷宮シープ体長2m。
全身がもこもこの羊毛に包まれており、特徴的な巻き角が2本生えている。
この羊毛から毛糸が作られるのかな? 肉も普通に食べられていそう。
集団行動する魔物なので、囲まれないよう注意が必要だ。
Lv上げをしたい早崎さんが、アーサーに騎乗したまま8匹の迷宮シープへ向かって行く。
数が多いからドレインで昏倒させた方が安全だけど……。
彼は棒を振りかざし、素早く首に打撃を与え倒した。
魔法を使用するのに慣れてないんだろう。
絶命した魔物は茜がアイテムBOXに収納していた。
次に発見したのは迷宮カウ体長3m。
王都のダンジョンで出現するミルクカウと違い、牛乳は取れないそうだ。
首に大きな金のベルを付けている。
このベルも貴族に人気なんだとか……。
あれかな? 使用人を呼ぶ時に鳴らすやつ。
ミノタウロスの肉と、どっちが美味しいのか興味津々だ。
1体は換金せず味見しよう。
「牛だ~!」
雫ちゃんが、速攻でアースボールを眉間に撃ち倒す。
きっと肉が食べたいんだろうなぁ~。
こちらは旭がアイテムBOXに収納していた。
森に近付くと、体長1mの迷宮バタフライが3匹飛んでくる。
この魔物は麻痺する鱗粉を振りまくから、討伐するにはポーションが必須らしい。
勿論、その前にドレインで昏倒させ地面へ落とす。
翅が高額対象で、鱗粉を薬師ギルドが買い取っているそうだ。
玉虫色の翅は装飾品としても使えそうだけど……。
父が剣を一閃して首を落とし腕輪に収納していた。
「バナナは、森の中に生ってるよ。採りに行く?」
「行きたい!」
雫ちゃんが果物を採取したいそうなので、森の中へ入って行く。
兄はスナックパインを探すと言って別行動になる。
森の中では、ソルジャーアント体長2mが集団で襲ってきた。
セイさんが大槍で薙ぎ払い絶命させる。
魔石取りは後ですればいいから、取り敢えず私が収納しておこう。
ちなみに、このソルジャーアントは噛みついたら絶対離さない、スッポンのような習性をしているんだとか……。
森の入口から奧に進むと、バナナの房が生っている木を発見。
採取は雫ちゃんとお母さんに任せ、残りのメンバーは周囲を警戒する。
その間に続々とソルジャーアントが集まって来たので、倒すのが面倒になり体内から魔石を抜いた。
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お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
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次の階層は多分、南大陸の何処かだと予想を伝えてケスラーの民がいる集落を指した。
セイさんは南大陸がある場所を注視していたけど、ふいに視線を別大陸へ向ける。
そこで何故か懐かしそうな表情になった。
視線の先が気になり口を開こうとした時、玄関のチャイムが鳴る。
兄達は鳴らさないので、きっと早崎さんだろう。
茜がインターホンに出て入ってくるよう伝えた。
私達は会話を中断し世界地図を仕舞う。
「兄に連絡しますから、もう少し待って下さいね」
念話の魔道具を起動させて、早崎さんが同じマンションに引っ越した件を報告し、夕食は蕎麦を食べに行こうと話す。
2人は直ぐ病院から戻ってくるそうだ。
10分後、兄から駐車場に着いたと連絡があり、私達は家を出て蕎麦屋へ向かう。
皆、それぞれ好きな物を注文して食べ始めた。
兄と旭と早崎さんは日本酒を頼んだので、帰りは私がタクシー代わりか……。
茜とセイさんは普段から、あまりお酒を飲まない。
早崎さんは兄の隣に座り熱燗を注いでいた。
ざる蕎麦と天麩羅の盛り合わせが、セットになっている物を美味しく頂き店を出る。
会計は兄がしてくれた。
ホームの自宅へ帰ると、茜もいるので兄が怪訝そうな顔をする。
「お前は、家へ戻らないのか?」
「私は、姉さんの家に住む。相棒は隣の部屋にいるから、問題ない」
「茜ちゃん。旦那さんが寂しがるよ?」
旭が、もっともな意見を口にする。
「あいつに、そんな感情はないだろう。心配するな」
言われた旭が理解出来ない表情をしているけど、真相を知らなければ分からないだろう。
兄はそれ以上追及せず、旭をリビングへ連れて行った。
これからまだ勉強の続きが待っていそうね。
私は、お風呂に入り竜の卵へ魔力を与え早々に就寝した。
月曜日。
今日から、階層を地下15階から地下16階に移す。
先週アマンダさんとダンクさんには伝えたから、2パーティーも拠点を移動している筈。
本当は先週から変更する予定だったけど、父達の帰りを待ったのだ。
初日だからと、兄も一緒に付いてきた。
【ダンジョン地下16階 常設依頼 C級】
癒し草10本 銅貨1枚
魔力草5本 銅貨1枚
迷宮カウ 金貨3枚(魔石・本体必要)
迷宮シープ 金貨1枚(魔石・本体必要)
ソルジャーアント 銀貨30枚(魔石)
クインアント 金貨1枚(魔石)
迷宮バタフライ 銀貨25枚(魔石・本体必要)
迷宮アリゲーター 金貨7枚(魔石・本体必要)
地下16階で採取出来る果物は兄が収穫するから、私は地下17階の果物を探そう。
地下16階の安全地帯に到着すると、2パーティーが朝食後の片付けをしているところだった。
「おはようございます。新しいメンバーを紹介しますね」
「あぁ、サラちゃんおはよう。また新しいメンバーが増えたのかい?」
アマンダさんが、私達に気付き新顔の早崎さんを見る。
「はい、妹の旦那さんです」
「茜の夫の順一です」
「リーダーのアマンダだよ。妹さんは結婚していたのか……。そりゃ女性冒険者達が残念がるだろうね」
アマンダさんはそう言いながら笑っていた。
「俺はリーダーのダンクだ。ユカちゃんの旦那さんは、どうしたんだ?」
樹おじさんの姿が見えないので、ダンクさんが不思議そうに旭へ尋ねる。
今は女性化しているから、迷宮都市のダンジョン攻略は出来ないんだけど……。
言い訳を考えてなかった!
「樹は実家に行ってるんだ。2ヶ月程すれば戻ると思う」
答えられない旭の代わりに、父がそう誤魔化す。
「そうか、まぁ貴族出身だと色々あるか……。お父さん達が帰って来たから、サラちゃんも安心だな!」
魔法が使える樹おじさんを他領の貴族だと思っているんだろう。
そして父とセイさんの姿を確認し、アシュカナ帝国には行かず戻って来たと勘違いしたらしい。
下手に言い訳せず黙っておこう。
私は大きく頷き肯定する。
早崎さんの紹介も済んだので、テントを設置し安全地帯を出た。
地下16階は、マッピングで果物を収穫しただけだから実際に魔物を見ていない。
特色はアマンダさんに教えてもらったから聞かれても大丈夫よ。
最初に接敵したのは、迷宮シープ体長2m。
全身がもこもこの羊毛に包まれており、特徴的な巻き角が2本生えている。
この羊毛から毛糸が作られるのかな? 肉も普通に食べられていそう。
集団行動する魔物なので、囲まれないよう注意が必要だ。
Lv上げをしたい早崎さんが、アーサーに騎乗したまま8匹の迷宮シープへ向かって行く。
数が多いからドレインで昏倒させた方が安全だけど……。
彼は棒を振りかざし、素早く首に打撃を与え倒した。
魔法を使用するのに慣れてないんだろう。
絶命した魔物は茜がアイテムBOXに収納していた。
次に発見したのは迷宮カウ体長3m。
王都のダンジョンで出現するミルクカウと違い、牛乳は取れないそうだ。
首に大きな金のベルを付けている。
このベルも貴族に人気なんだとか……。
あれかな? 使用人を呼ぶ時に鳴らすやつ。
ミノタウロスの肉と、どっちが美味しいのか興味津々だ。
1体は換金せず味見しよう。
「牛だ~!」
雫ちゃんが、速攻でアースボールを眉間に撃ち倒す。
きっと肉が食べたいんだろうなぁ~。
こちらは旭がアイテムBOXに収納していた。
森に近付くと、体長1mの迷宮バタフライが3匹飛んでくる。
この魔物は麻痺する鱗粉を振りまくから、討伐するにはポーションが必須らしい。
勿論、その前にドレインで昏倒させ地面へ落とす。
翅が高額対象で、鱗粉を薬師ギルドが買い取っているそうだ。
玉虫色の翅は装飾品としても使えそうだけど……。
父が剣を一閃して首を落とし腕輪に収納していた。
「バナナは、森の中に生ってるよ。採りに行く?」
「行きたい!」
雫ちゃんが果物を採取したいそうなので、森の中へ入って行く。
兄はスナックパインを探すと言って別行動になる。
森の中では、ソルジャーアント体長2mが集団で襲ってきた。
セイさんが大槍で薙ぎ払い絶命させる。
魔石取りは後ですればいいから、取り敢えず私が収納しておこう。
ちなみに、このソルジャーアントは噛みついたら絶対離さない、スッポンのような習性をしているんだとか……。
森の入口から奧に進むと、バナナの房が生っている木を発見。
採取は雫ちゃんとお母さんに任せ、残りのメンバーは周囲を警戒する。
その間に続々とソルジャーアントが集まって来たので、倒すのが面倒になり体内から魔石を抜いた。
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「……オリオンを辞めさせた、本当の理由を知っている」
穏やかなスローライフ生活を望んだはずなのに、
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◇小説家になろうでも同時連載中です◇