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第一章 自宅アパートと共に異世界転移
「痛っ……何?」
目が覚めると、軽い頭痛がする。
倒れた時に頭でも打ったのかしら?
私――椎名沙良は今年で四十八歳になる。
もういい年だし、これ以上、記憶力がなくなると困るんだけどなぁ。
スーパーの帰り道、あと少しで自宅のアパートが見えるというところで、突然地面が揺れたと思ったら、目の前が真っ暗になった。そこまでは覚えている。
それ以降の記憶がないので、私は意識を失ったのか……
脳卒中とかじゃないわよね?
今年受けた健康診断では、特に異常はなかったはずなんだけど、急に意識を失うなんて、どこか体が悪いのかもしれない。
来週、有給を取って、兄の賢也が医師として勤務している病院で診察してもらおうかな。
一応、頭にたんこぶができていないか調べ、他にも怪我をしたところがないか、体のあちこちを触り、出血や痛みがないことを確認した。
薄暗くてよく見えないけど、まぁ頭痛以外は、特に体に問題はなさそう。
そして、ふと辺りを見渡すと――
「えっ? ここ、どこ?」
私がいるのはさっき倒れた道端じゃなく、小屋のようなところだった。
誰か親切な人が倒れた私を運んでくれたにしては、おかしい気がする。
倒れた時の状況を考えると、今は病室にいるのが普通じゃないかしら?
それなのに、なんで小屋? しかも床が地面だ。
徐々に目が慣れてくると、小屋の中の様子がよく見えてきた。
私以外誰もいないことや、地面に薄汚れた布団が直接置かれていることを発見する。
もしかして私、気を失っている間に誘拐でもされたの?
こんな普通のおばさんを誘拐したってお金なんか取れないわよ!
でも誘拐にしては、手足は自由だし、目隠しや猿ぐつわもされてないんだよね~。
なんの拘束もされてないのは、逃げても無駄な場所に連れてこられたからなのか?
もしここが山奥の小屋だとすると、叫んでも助けは呼べなさそうだ。
じゃあ携帯で連絡してみるのはどうかと思い、鞄の中から取り出そうとして、持っていた鞄やスーパーで購入した荷物がないのに、今更ながら気付いた。
「おうっ、終わった……」
ここがどこかはさっぱりわからないし、そもそも携帯の電波が届くか微妙だけれど、これで完全に助けを呼ぶ選択肢がなくなってしまった。
犯人は、そこまで馬鹿じゃないらしい。
すぐにでも小屋から逃げ出したいけど、場所がわからなければ迷子になること間違いない。
そもそも方向音痴の私が一人で逃げ出すのは無理だ。
どうしようかと遠い目をした時、一枚の封筒が視界に入った。
なんとなくそれを手に取ってみると、封筒には『詫び状』と書かれている。
詫び状ねぇ~。
誘拐犯が書いたものだったら、誘拐の理由とかが書いてあるのかも。
私を誘拐する理由はなんだったのか、すごく気になる。
少なくとも、身代金目当てじゃないのは確かだろう。
封筒を開くと、何枚かの便箋が入っている。
そこには、ふざけてるとしか思えない文章が書かれていた!
誘拐犯が私をからかって書いたのかと思ったくらいだ。
とても困ったことになっている貴女へ。
私がすべての元凶です。
まず、いま貴女がいる世界は地球ではありません。
科学の代わりに、剣と魔法が栄えた、ファンタジーの世界です。
そしてとても残念ですが――椎名沙良様は、こちらの手違いでお亡くなりになりました。
貴女にはこれから、カルドサリ王国のハンフリー公爵家、リーシャ・ハンフリー第一令嬢、十二歳として生きていただきます。
この責任を取り、できうる限りの保障をさせていただきました。
左記にリーシャの家庭環境と、オプションでつけさせていただいた能力を記載いたしますので、ご確認ください。
「誰よ、それっ!」
途中まで詫び状を読んだところで、率直な気持ちが口から出てしまった。
いやいや、そんなことよりまず自分が死んだとか、ここが別の世界とか、突っ込むところが多すぎる。思わず大声で叫んでしまうくらいには、わけがわからない。
この展開はまるで……生前に読んだファンタジー小説みたいだ。
体の大きさは生前と変わらず、多分見た目はまだ沙良のままだ。
異世界転生ではなく、異世界転移のようだけど……
これでリーシャとして生きていくの……?
それともこれから姿が変わるのだろうか?
三十六歳も若返るのか……
性別が変わっていないことに感謝しろとでも言うのか? 無理でしょ!
とにかく現状を把握するべきだと、動揺を抑えながら続きを読んでいく。
【リーシャの家庭環境】
母:ファイナ・ハンフリー。享年三十歳。二年前に逝去しました。
父:ケンドリック・ハンフリー。三十三歳。公爵家当主です。
一年前に後妻と再婚しています。
父の後妻:リンダ・ハンフリー。三十二歳。継承権は持っていません。
後妻の連れ子:サリナ・ハンフリー。十二歳。継承権は持っていません。
現在、公爵は王都で社交のため不在です。
後妻のリンダが領地の公爵邸を仕切っており、リーシャは連れ子のサリナに部屋を追い出され、納屋で監禁生活を送っている模様です。
こんな家庭しかご用意できず、大変申し訳ありません。
「申し訳ありませんじゃないわよ。思いっきり虐待されてるじゃん、私!」
思わず、読んでいた便箋を思いっきり地面に投げつけてしまった。
いや、こんな呑気にしてる場合じゃない。このままじゃ命が脅かされる。
そう思い、投げつけた便箋を手に取り、再び読むことに。
【リーシャの能力】
※保障として左記の魔法を授けます。
●ホーム(時空魔法)
・地球の椎名沙良様の自宅アパートを、異空間に創造しました。
・自宅アパートに自由に移転できます。
・家賃・水道光熱費は無料です。
・四階建てアパート十二部屋、全て使用可能です。
・異世界お試し期間として、部屋にある全ての食料やアイテムは、それぞれ三百六十五個まで増やすことができます。
・室内は可能な限り、原状回復済みです。
・ホーム内にないアイテムの追加登録が可能です。追加登録したものは、使用したり食べたりすることができます。
三〇三号室のみ、追加登録したものを、三百六十五個まで増やすことができます。
・10レベル上がるごとに、異空間の範囲が広がり、自由に使用できる場所が追加できます。最大十か所。
●アイテムボックス(時空魔法)
・容量は無限です。
・入れたものの時間を停止させることができます。
●マッピング(時空魔法)
・地図を作成することができます。
・地図に表示されている範囲内であれば転移することができます。
●召喚(時空魔法)
・地球の人間を呼び出せます。
・召喚した人間は地球に送り返すことができません。
・10レベル上がるごとに、一人召喚できます。
・おまけとして、現在一人召喚可能です。
・召喚した人間には、異世界の能力をランダムに三つ与えます。
この手紙を読み終えたあと、椎名沙良様の肉体は消滅し、リーシャに変換されます。
まずは《ステータス》と唱え、能力を確認することをおすすめします。
最後に、このような不幸な目に遭わせてしまいましたが、これからの貴女の人生が幸多からんことを、お祈り申し上げます。
読み終わると、突然体が大量の光に包まれ、眩しくて目を閉じる。
その数秒後――
目を開けると、自分の体とは思えないほどに、痩せ衰えた腕が見えた。
「まじか~。誰か知らないけど、とりあえずなんの能力もなく、転移させられなかったのは感謝します。できれば、残りの人生を地球で終えたかったけど……」
私は四十八歳独身で、十八年一人暮らしをしており、築二十年の3LDKのアパートに住んでいた。仕事は三か月更新の派遣事務で、家族は両親に兄と妹と双子の弟がいる。
そして日々、恋人いない歴を更新中の割には、それなりに楽しく暮らしていた。
それが現在、異世界の公爵令嬢十二歳――ただし、虐待されている可能性大とは……
「ふう~。とりあえず言われた通りにやってみますか。《ステータス》!」
すると突然、目の前にゲーム画面のようなものが映し出される。
【リーシャ・ハンフリー】
・年齢:十二歳 ・性別:女
・レベル:0 ・HP:48 ・MP:48
・時空魔法:ホーム(レベル0)、アイテムボックス
マッピング(レベル0)、召喚
「えっ? これだけ?」
子供時代にRPGをやり、ファンタジー小説をいくつか読んだことがある身としては、いささか物足りない。
攻撃力・防御力・魔力・知力・素早さ・運とか、ないんかい。
何か能力の説明は書いていないかと、ホームと表示されている場所に指で触れる。
すると部屋の番号と共に、転移可能という言葉が表示される。
少しの間考え込んだあと、ええいっ、ままよ! 女は度胸!
思い切って、三〇三をタップした瞬間、自宅の玄関にいた。
見慣れた玄関に着いた途端、安堵して、思わずその場で座り込んでしまった。
異世界に転移させられたと知った時は、一体どうなることかと思ったけれど、自宅に戻れるなら、安全は確保できた。これで、万が一のことがあっても、命の危機からは逃れられるだろう。
安心したら、お腹が空いてきたので何か食べよう。
すり切れた革靴を脱ぎ、部屋に入る。
リビングまで歩くと、テーブルや床は、私が死んだ時に持っていた鞄と、スーパーで購入した食品が入ったマイバッグ、購入した覚えのない食品で溢れかえっていた。
足の踏み場もない状態で困ってしまう。
とても冷蔵庫に入りきらない。
でも、これはアイテムボックス初使用のチャンスなのでは?
食品をアイテムボックスへ収納! と念じると、全ての食品が消えてしまった。
流石、ファンタジー!
再びステータス画面を呼び出し、部屋番号の表示を指でタップする。
すると、『収納済み』と『登録済み』とあり、『収納済み』のタブを開くと、さっきしまった食品がちゃんと表示された。
【三〇三号室・収納済み】
主食:米十キロ六袋、食パン五個、ロールパン六個、メロンパン二個、
カレーパン三個、ピザパン二個、ウインナーロール二個、etc…
肉類:あらびきウインナー、赤いタコさんウインナー、鶏胸肉三百グラム、
鶏もも肉三百グラム、手羽元六本、鶏ひき肉三百グラム、etc…
野菜:白菜一個、大根一本、キャベツ一個、ごぼう三本、じゃがいも六個、
さつまいも三本、きゅうり三本、レタス一個、etc…
果物:りんご二個、バナナ六本、いちご二パック、みかん十二個、etc…
菓子:板チョコレート二枚、薄切りジャガイモスナック三袋、etc…
コンビニ商品:のり弁当二個、からあげ弁当二個、etc…
冷凍食品:アイス二十個、ギョーザ六個入り二袋・えびピラフ二袋、etc…
飲料:牛乳一リットル二十本、オレンジジュース一リットル十本、etc…
「何これっ?」
ずらずら食品名が表示される画面をスクロールし、しばし唖然となる。
室内にあったものはアイテムボックス内にしまったけれど、もしかして、目についていない場所にも食料があるのかしら?
急いで冷蔵庫の中身を確認すると、今朝家を出た時とは異なり、食品が明らかに増えている。
さらに全てのものが未開封となり、賞味期限が延びていた。
十二年使用している冷蔵庫がなんだか綺麗になっているし、よく見ると、汚れていた台所もスッキリとしており、壁紙も新しくなっているみたいだ。
どういうことか考えてみる。
確か手紙には『室内は可能な限り、原状回復済み』と書いてあった。
う~ん、どれも以前に購入した覚えはあるけど、まさかゴミ袋の中身まで回復したのかしら?
そう思いゴミ箱を確認すると、中身は空っぽになっていた。
ゴミ出しが面倒で、最後に出したのは約一か月前。
生ごみは処理機で細かくし、ベランダで育てている野菜の肥料にするから出ない。
牛乳パックは洗って束ねており、食品トレイや弁当の容器なんかも洗ってから、重ねて特大袋に入れたままだった。
なるべくゴミを減らすべく、お菓子やお米の袋なんかは小さく折り畳み、テープで止めていた。
だから沢山あるのだろうか……まっいいや、多くても困らない。
しかも、使用しても三百六十五回まで復活できるなら……
うん、いっぱいあるね!
続いて、干してあった下着を見ると、どれも新品になっていた!
靴下にできていたダマはなくなり、少しヨレていたブラジャーも購入時の状態に戻っている。
ゴムが伸びていたパジャマも同様だった。
おおっ、すごい! ひょっとして……
一番高い美容液を調べると、未開封のまま。
ついでにお風呂場も確認してみる。なくなりかけていたシャンプーのボトルも満タンだ。
ふと、お気に入りのカシミヤのセーターが、以前虫に食われてしまい、穴が空いたのを思い出す。
洋服ダンスから取り出すと、穴はなくなっていた。
白のブラウスはカレーを零してシミになっていたけど、これも元の状態に戻っていてなんだか得した気分になった。
もう一つの『登録済み』のタブを開くと、さらに多くアイテムが表示される。
【三〇三号室・登録済み】
電化製品:TV一台、DVDプレーヤー一台、ノートPC一台、
プリンター一台、冷蔵庫一台、洗濯機一台、エアコン三台、
生ゴミ処理機一台、オーディオ一台、デジタルカメラ一台、
掃除機一台、etc…
家具:テーブル一個、椅子四脚、洋服タンス二棹、食器棚二個、
セミダブルベッド一個、机一個、本棚三個、etc…
※アイテムの追加登録が可能です。
確認するのも大変になり、途中で画面をそっと閉じた。
洋服、下着、生活用品、食品、調味料、酒類など、生活に必要なものは全てある。
しかも、十二部屋分、全てのアイテムを三百六十五回復活させることができるなら、もうこのまましばらく引きこもり生活しても大丈夫かなぁ~。
能力の確認も終わったし、次は何をしよう……
「とりあえず、ご飯を食べよう」
空腹時に考えても、ろくなことはないから、いったん思考を放棄し、お腹を満たすことにした。
仕事が終わってから、まだ何も食べてない私はお腹が空いているのだ。
現在時計の針は午後九時十分を指している。
スーパーを出たのが、午後七時過ぎだから、まだ二時間しか経っていないことになる。
これが異世界転移かぁ。なんか自宅にいると全然実感が湧かない。
食事を作る元気もないので、のり弁当をアイテムボックスから取り出し、急須でお茶を淹れて、食べる。いつもと同じ味がしてほっとした。
異世界転移定番の現地の食事が合わないという展開は、ホームやアイテムボックスの能力のおかげで回避できそう。やっぱり、ご飯が合わないのは辛い。
しばらくお茶を飲みつつ、ボ~ッとしたあと、自分の姿を確認していないことにふと気付く。
一番初めに確認しなきゃいけないことを、すっかり忘れていたわ!
急いで席を立ち、寝室の姿見を覗いてみると、そこには生成りのワンピースのような服を着た、小学六年生くらいの女の子が立っていた。
セミロングのくすんだ金髪で茶色の目をしている。
身長は百五十五センチくらいはあるだろう。
身長は前世とさほど変わらなさそうだ。残念ながら私は中学生以降、一センチも伸びなかったので……
よかった、これなら自宅にある服は着られそうだけど、ブラジャーが全滅かも……
沙良の時はDカップあった胸は、どう見てもBカップ以上あるようには見えない。
「これが私なの? ってなんで十二歳なのよ!」
がっくりと肩を落とす。
別人になり、子供に若返ってしまったのは全然嬉しくない。
四十八歳だった自分の姿に戻りたい。
もう今日は、何も考えたくないからシャワーを浴びて寝よう……
◇ ◇ ◇
翌朝六時、いつもの時間に目が覚めた。
ベッドから起き上がり、一番初めに姿見の前に立つ。
鏡の中には、昨日より幾分か綺麗になった子供がいて、夢オチじゃなかったことに気が遠くなり、眩暈がした。
昨夜、シャワーを浴びようと服を脱ぎ、全裸になった時、青あざを至るところに見つけて、怒りが湧いた。
昨日読んだ手紙には、公爵は王都で社交のため不在。後妻のリンダが領地の公爵邸を仕切っていると書いてあった。
目に見える顔や手足にあざはなく、虐待を隠していたように思える。
そして、どう見ても痩せすぎな体。おそらく栄養失調になっている。
後妻は、よほど前妻の子であるリーシャが気に食わなかったんだろう。
暴力もそうだし、子供部屋から追い出して、納屋に住まわせるなんてあり得ない。
父親は気付かなかったのだろうか? 親が子供の状態を把握していないのは育児放棄と同じだ。
リーシャの体は、一体何日洗ってなかったんだってくらい汚れていた。
昨日シャワーを浴びる時は、全然泡立たないから、三回もシャンプーをする必要があったし、体を洗えば、全身から垢がボロボロ出てきた。
パジャマに着替えた時は、沙良と同じ身長なのに……ブカブカだったよ。
重い溜息を吐いて、これから先のことを考える。
とりあえず、衣食住の心配は当面なくなったから、リーシャの家庭環境を把握して、改善できるように頑張らなくては!
ただ、リーシャの記憶が全くないのが痛い。
そして四十八歳の私に十二歳の少女のフリができるだろうか?
子供の頃を思い出して演技するしかないけど、これ相当恥ずかしいわ。
誰が味方で誰が敵なのか……知っている人間がいない中での情報収集は難しそう。
でも、とりあえず後妻は完全に敵だ!
連れ子は手紙によると十二歳なので、母親の真似をしているだけかもしれない。
父親は虐待に気付いていないようだし、あまりいい親ではなさそうだ。
このままホームに引きこもっているわけにはいかないので、元の場所に戻らないとダメだろう。
食事が用意されるとしても、まともなものじゃないはず。でなければ、リーシャがこんなに痩せているわけがないから。
何か食べてから戻ったほうがいいか。コーヒーを淹れ、アイテムボックスからミックスサンドとバナナを一本取り出して食べておこう。
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