704 / 781
第4章 迷宮都市 ダンジョン攻略
第827話 シュウゲン 10 師匠と鉱物の採掘へ 3&竜馬の名付け
洞窟内にキーンと音が反響する。
ツルハシによって壁が崩れた表面に、黄金の鉱物が顔を出した!
おおうっ! 儂の勘も、まんざらではないな。
最初から金脈を掘り当てたか!?
それを見た師匠が驚きの表情に変わる。
「いやはや、初日で鉱物の声を聴き分けるとは、シュウゲンには素質があるようだ。私の時は、分かるまで半年くらい掛かったものだが……」
ちょっと待て! じゃあ最初から、今日は無理だと思っていたのか?
安全地帯のないS級ダンジョンへ勝手に連れてきて、収穫もなく帰らせる心算か!
しかも半年間ずっと……、心が折れそうな修行じゃ……。
それはもう悟りを開く境地ではないか……バカバカしい。
やはり、この爺が師匠なのは、どう考えても運が悪いとしか思えん。
鍛冶師ギルドでチェンジは出来んものか……。
遠い目になりつつ、せっかく掘り当てた金に手を触れ鑑定する。
【黄鉄鋼】(装飾品の原料で金と間違われる事が多い)
なんと、金ではないのか!? ぬか喜びさせおって……。
ここまで来て偽金だけでは帰れん。
役立たずの爺はこの場で残し、他の場所へ探しに行こう。
「師匠。儂は、もう少し先で採掘作業をする。バール行くぞ」
「あまり奥へ進まんようにな~」
監視する気もない師匠に、ひらひらと手を振られる。
よし、必ず価値のある鉱物を持って帰るぞ!
意気込みを新たに襲ってくる魔物を撃退しつつ、更に100mほど進んだ先で立ち止まる。
儂の勘が正しいなら、天井付近に鉱物がある筈だ。
上を見上げ、ツルハシが届かない距離に思案する。
「バール。お主の持っておる大槍を貸してくれんか?」
以前、一度だけ見た大槍を投げつければ壁が崩れるだろう。
「私の槍ですか? それは恐縮です」
バールは儂の願い通り、どこからか大槍を出し大変畏まった態度で渡してきた。
受け取った赤色の大槍は、ずっしりと重く何やら非常に力強さを感じる。
ところで、この大槍はどこにあったのかの? 体の中に収納しておるのか?
不明な材質で出来ている大槍を勘が働いた場所へ勢いよく投げつけると、崩れた壁が地面に落ちて穴が開き緑色の鉱物が現れる。
鉱物へ当てないよう慎重に狙いを定め、もう一度掘り出すよう大槍を投げた。
すると、緑色の鉱物が壁から離れ落下する。
40cm程の塊の鑑定結果に目を瞠った。
【緑風石】 (風魔法が内包された武器の原料で非常に珍しく、これを使用した武器を振るうと風魔法の追加攻撃が入る)
これは当たりのようじゃ。
風魔法が使えん儂でも緑風石で武器を鍛えれば、攻撃に追加されるという事であろう。
掘り当てた鉱物に笑みを浮かべ、師匠が呼びに来るまで場所を変えながら採掘を行った。
この日は他に【紫水晶】と【ミスリル鉱石】を発見して、意気揚々とダンジョンを出る。
採掘に夢中になっていた所為で忘れていたが、時刻は既に夕方を過ぎていた。
昼食を取り損ねたな……。
「【緑風石】とは珍しい鉱物を発見したな。この大きさなら金貨100枚は下らん。竜馬を借りた甲斐があった。騎獣代はシュウゲンに払ってもらうか」
採掘出来た鉱物の報告をしたら、騎獣代(金貨1枚)を払わされた。
弟子から金を巻き上げるとは、がめつい爺じゃ。
夕食を奢ろうかと思っておったが、さっさと王都へ帰ろう。
竜馬を預けた騎獣屋に向かい引き取ると、その背に乗りレガントの都市を出る。
行き同様、師匠が笛を吹き始め、疲れたところに耳障りな音を聞かされた儂はイライラしてつい声を上げる。
「ええいっ、やかましい! そんなに笛を吹かんでも、竜馬は賢いから王都まで帰れるじゃろ!」
大声を聞いたバールが、即座に動いて師匠から笛を取り上げ竜馬の腹を一蹴りした。
その瞬間、竜馬は空高く飛び上がり加速して飛行を続ける。
これで帰りの1時間は静かになったな。
「これ! 笛を吹かんと王都に帰れんぞ! 早く返すのだ!」
後ろで爺が喚き立てておるが、儂もバールも完全に無視し、あとを竜馬に委ねる。
儂らが取り合わないでいると、
「どうなっても知らんからな!」
ぷりぷり怒って師匠は諦めたようだ。
なにも問題なかろう。
「最速で王都へ!」
行き先を告げ竜馬の首を叩くと、
「ヒヒーン!」
了解したように鳴き声が上がる。
うむ、可愛いやつじゃ。
ちゃんと儂の言葉を理解しておるな。
これほど賢い騎獣なら飼ってもよいかも知れん。
王都へ戻るまでの間に、疲れた体は休息を求め知らぬ内に眠っておった。
師匠に起こされ目覚めると、竜馬が下降を始め王都の門前に到着するところだった。
騎乗したまま騎獣屋に竜馬を返却しに行った帰り道。
「笛の指示もなく、王都まで戻るとは驚いた……。あの竜馬は相当賢いのか?」
師匠だけが不思議そうに首を捻り唸っていた。
「今日は疲れたであろう、明日は休みにする。2日後に鍛冶師ギルドで鍛冶魔法の練習を始めるから、9時にこい」
帰り際、明日の予定はないと聞きほっとする。
この爺は何をさせるか予想がつかん。
次が鍛冶魔法の練習なら、疲れる事もないだろう。
「分かった」
今日は何も教えてもらっておらんが、一礼し宿屋へ戻る。
初日から、こんな調子で鍛冶魔法が上手く使えるようになるんじゃろうか……。
師匠が出来たと喜んでいたが、感覚派の爺に付いていけるか不安だの。
どうにも王都に長くいる事になりそうで、宿に泊まるより家を借りた方がいいんじゃないかと思いながら、とにかく空腹をなんとかしようと食事の用意を始めた。
ダンジョンに長く潜る前提で購入した食料を、消費せねばならんからな。
いつもより量を多く作った夕食は残らず胃に収まり満腹になった途端、意識を失うように寝落ちした。
翌日。
やはり宿を出て家を借りようと、商業ギルドに向かう。
出来れば、あの竜馬を買い付けたいと思っていたから、広い庭がある家を希望する。
幸い貸し物件の中に該当する家が見つかり、1ヶ月金貨2枚で借りる事が出来た。
次に騎獣屋へ行き、店主と竜馬の買い取り交渉をする。
調教された魔物は高いと思っておったが、金貨1,000枚とは吹っ掛けすぎじゃ。
なんとか金貨900枚まで値切り、竜馬を買い取った。
それでも9億円の買物は人生で初めてだから、心臓がバクバクしたわ。
借りた家に入り竜馬を庭へ放してやると、その場で鎮座し儂を見上げる。
名前がないと、呼ぶのに不便よな。
「今日からお前の名は、黒曜じゃ」
そう告げたあと竜馬の首を撫で様子を窺うと、名前が気に入ったのか首を激しく上下に振っている。
我ながら良い名前を付けたと満足していた時、急に頭の中に声が響いた。
『ご主人様。良い名を与えて下さり光栄です。黒曜の名に恥じない騎獣として、生涯お仕え致します』
今の声は、目の前の竜馬から発せられたものか? 魔物も念話が出来るとは知らなんだ。
それなら儂の言葉も理解出来るであろうし、あの無粋な笛も必要なさそうだな。
金額を聞き躊躇したが、思い切って買い取ったのは正解じゃった。
「これからよろしく頼むぞ! 黒曜!」
『はい、お任せ下さい』
儂らの遣り取りを見ていたバールが、何度も頷いて竜馬の背を叩く。
彼も、この騎獣が気に入ったようだ。
-------------------------------------
お気に入り登録をして下さった方、いいねやエールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
-------------------------------------
ツルハシによって壁が崩れた表面に、黄金の鉱物が顔を出した!
おおうっ! 儂の勘も、まんざらではないな。
最初から金脈を掘り当てたか!?
それを見た師匠が驚きの表情に変わる。
「いやはや、初日で鉱物の声を聴き分けるとは、シュウゲンには素質があるようだ。私の時は、分かるまで半年くらい掛かったものだが……」
ちょっと待て! じゃあ最初から、今日は無理だと思っていたのか?
安全地帯のないS級ダンジョンへ勝手に連れてきて、収穫もなく帰らせる心算か!
しかも半年間ずっと……、心が折れそうな修行じゃ……。
それはもう悟りを開く境地ではないか……バカバカしい。
やはり、この爺が師匠なのは、どう考えても運が悪いとしか思えん。
鍛冶師ギルドでチェンジは出来んものか……。
遠い目になりつつ、せっかく掘り当てた金に手を触れ鑑定する。
【黄鉄鋼】(装飾品の原料で金と間違われる事が多い)
なんと、金ではないのか!? ぬか喜びさせおって……。
ここまで来て偽金だけでは帰れん。
役立たずの爺はこの場で残し、他の場所へ探しに行こう。
「師匠。儂は、もう少し先で採掘作業をする。バール行くぞ」
「あまり奥へ進まんようにな~」
監視する気もない師匠に、ひらひらと手を振られる。
よし、必ず価値のある鉱物を持って帰るぞ!
意気込みを新たに襲ってくる魔物を撃退しつつ、更に100mほど進んだ先で立ち止まる。
儂の勘が正しいなら、天井付近に鉱物がある筈だ。
上を見上げ、ツルハシが届かない距離に思案する。
「バール。お主の持っておる大槍を貸してくれんか?」
以前、一度だけ見た大槍を投げつければ壁が崩れるだろう。
「私の槍ですか? それは恐縮です」
バールは儂の願い通り、どこからか大槍を出し大変畏まった態度で渡してきた。
受け取った赤色の大槍は、ずっしりと重く何やら非常に力強さを感じる。
ところで、この大槍はどこにあったのかの? 体の中に収納しておるのか?
不明な材質で出来ている大槍を勘が働いた場所へ勢いよく投げつけると、崩れた壁が地面に落ちて穴が開き緑色の鉱物が現れる。
鉱物へ当てないよう慎重に狙いを定め、もう一度掘り出すよう大槍を投げた。
すると、緑色の鉱物が壁から離れ落下する。
40cm程の塊の鑑定結果に目を瞠った。
【緑風石】 (風魔法が内包された武器の原料で非常に珍しく、これを使用した武器を振るうと風魔法の追加攻撃が入る)
これは当たりのようじゃ。
風魔法が使えん儂でも緑風石で武器を鍛えれば、攻撃に追加されるという事であろう。
掘り当てた鉱物に笑みを浮かべ、師匠が呼びに来るまで場所を変えながら採掘を行った。
この日は他に【紫水晶】と【ミスリル鉱石】を発見して、意気揚々とダンジョンを出る。
採掘に夢中になっていた所為で忘れていたが、時刻は既に夕方を過ぎていた。
昼食を取り損ねたな……。
「【緑風石】とは珍しい鉱物を発見したな。この大きさなら金貨100枚は下らん。竜馬を借りた甲斐があった。騎獣代はシュウゲンに払ってもらうか」
採掘出来た鉱物の報告をしたら、騎獣代(金貨1枚)を払わされた。
弟子から金を巻き上げるとは、がめつい爺じゃ。
夕食を奢ろうかと思っておったが、さっさと王都へ帰ろう。
竜馬を預けた騎獣屋に向かい引き取ると、その背に乗りレガントの都市を出る。
行き同様、師匠が笛を吹き始め、疲れたところに耳障りな音を聞かされた儂はイライラしてつい声を上げる。
「ええいっ、やかましい! そんなに笛を吹かんでも、竜馬は賢いから王都まで帰れるじゃろ!」
大声を聞いたバールが、即座に動いて師匠から笛を取り上げ竜馬の腹を一蹴りした。
その瞬間、竜馬は空高く飛び上がり加速して飛行を続ける。
これで帰りの1時間は静かになったな。
「これ! 笛を吹かんと王都に帰れんぞ! 早く返すのだ!」
後ろで爺が喚き立てておるが、儂もバールも完全に無視し、あとを竜馬に委ねる。
儂らが取り合わないでいると、
「どうなっても知らんからな!」
ぷりぷり怒って師匠は諦めたようだ。
なにも問題なかろう。
「最速で王都へ!」
行き先を告げ竜馬の首を叩くと、
「ヒヒーン!」
了解したように鳴き声が上がる。
うむ、可愛いやつじゃ。
ちゃんと儂の言葉を理解しておるな。
これほど賢い騎獣なら飼ってもよいかも知れん。
王都へ戻るまでの間に、疲れた体は休息を求め知らぬ内に眠っておった。
師匠に起こされ目覚めると、竜馬が下降を始め王都の門前に到着するところだった。
騎乗したまま騎獣屋に竜馬を返却しに行った帰り道。
「笛の指示もなく、王都まで戻るとは驚いた……。あの竜馬は相当賢いのか?」
師匠だけが不思議そうに首を捻り唸っていた。
「今日は疲れたであろう、明日は休みにする。2日後に鍛冶師ギルドで鍛冶魔法の練習を始めるから、9時にこい」
帰り際、明日の予定はないと聞きほっとする。
この爺は何をさせるか予想がつかん。
次が鍛冶魔法の練習なら、疲れる事もないだろう。
「分かった」
今日は何も教えてもらっておらんが、一礼し宿屋へ戻る。
初日から、こんな調子で鍛冶魔法が上手く使えるようになるんじゃろうか……。
師匠が出来たと喜んでいたが、感覚派の爺に付いていけるか不安だの。
どうにも王都に長くいる事になりそうで、宿に泊まるより家を借りた方がいいんじゃないかと思いながら、とにかく空腹をなんとかしようと食事の用意を始めた。
ダンジョンに長く潜る前提で購入した食料を、消費せねばならんからな。
いつもより量を多く作った夕食は残らず胃に収まり満腹になった途端、意識を失うように寝落ちした。
翌日。
やはり宿を出て家を借りようと、商業ギルドに向かう。
出来れば、あの竜馬を買い付けたいと思っていたから、広い庭がある家を希望する。
幸い貸し物件の中に該当する家が見つかり、1ヶ月金貨2枚で借りる事が出来た。
次に騎獣屋へ行き、店主と竜馬の買い取り交渉をする。
調教された魔物は高いと思っておったが、金貨1,000枚とは吹っ掛けすぎじゃ。
なんとか金貨900枚まで値切り、竜馬を買い取った。
それでも9億円の買物は人生で初めてだから、心臓がバクバクしたわ。
借りた家に入り竜馬を庭へ放してやると、その場で鎮座し儂を見上げる。
名前がないと、呼ぶのに不便よな。
「今日からお前の名は、黒曜じゃ」
そう告げたあと竜馬の首を撫で様子を窺うと、名前が気に入ったのか首を激しく上下に振っている。
我ながら良い名前を付けたと満足していた時、急に頭の中に声が響いた。
『ご主人様。良い名を与えて下さり光栄です。黒曜の名に恥じない騎獣として、生涯お仕え致します』
今の声は、目の前の竜馬から発せられたものか? 魔物も念話が出来るとは知らなんだ。
それなら儂の言葉も理解出来るであろうし、あの無粋な笛も必要なさそうだな。
金額を聞き躊躇したが、思い切って買い取ったのは正解じゃった。
「これからよろしく頼むぞ! 黒曜!」
『はい、お任せ下さい』
儂らの遣り取りを見ていたバールが、何度も頷いて竜馬の背を叩く。
彼も、この騎獣が気に入ったようだ。
-------------------------------------
お気に入り登録をして下さった方、いいねやエールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
-------------------------------------
あなたにおすすめの小説
異世界へ誤召喚されちゃいました 女神の加護でほのぼのスローライフ送ります
モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎
飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。
保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。
そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。
召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。
強制的に放り込まれた異世界。
知らない土地、知らない人、知らない世界。
不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。
そんなほのぼのとした物語。
転生皇女は冷酷皇帝陛下に溺愛されるが夢は冒険者です!
akechi
ファンタジー
アウラード大帝国の第四皇女として生まれたアレクシア。だが、母親である側妃からは愛されず、父親である皇帝ルシアードには会った事もなかった…が、アレクシアは蔑ろにされているのを良いことに自由を満喫していた。
そう、アレクシアは前世の記憶を持って生まれたのだ。前世は大賢者として伝説になっているアリアナという女性だ。アレクシアは昔の知恵を使い、様々な事件を解決していく内に昔の仲間と再会したりと皆に愛されていくお話。
※コメディ寄りです。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?
来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。
そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった!
亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。
「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」
「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」
おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。
現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。
お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、
美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!
家ごと異世界ライフ
もちもちほっぺ
ファンタジー
突然、自宅ごと異世界の森へと転移してしまった高校生・紬。電気や水道が使える不思議な家を拠点に、自給自足の生活を始める彼女は、個性豊かな住人たちや妖精たちと出会い、少しずつ村を発展させていく。温泉の発見や宿屋の建築、そして寡黙なドワーフとのほのかな絆――未知の世界で織りなす、笑いと癒しのスローライフファンタジー!
夢のテンプレ幼女転生、はじめました。 憧れののんびり冒険者生活を送ります
ういの
ファンタジー
旧題:テンプレ展開で幼女転生しました。憧れの冒険者になったので仲間たちとともにのんびり冒険したいとおもいます。
七瀬千那(ななせ ちな)28歳。トラックに轢かれ、気がついたら異世界の森の中でした。そこで出会った冒険者とともに森を抜け、最初の街で冒険者登録しました。新米冒険者(5歳)爆誕です!神様がくれた(と思われる)チート魔法を使ってお気楽冒険者生活のはじまりです!……ちょっと!神獣様!精霊王様!竜王様!私はのんびり冒険したいだけなので、目立つ行動はお控えください!!
初めての投稿で、完全に見切り発車です。自分が読みたい作品は読み切っちゃった!でももっと読みたい!じゃあ自分で書いちゃおう!っていうノリで書き始めました。
2024年5月 書籍一巻発売
2025年7月 書籍二巻発売
2025年10月 コミカライズ連載開始
転生したので、今世こそは楽しく生きます!~大好きな家族に囲まれて第2の人生を謳歌する~
結笑-yue-
ファンタジー
『可愛いわね』
『小さいな』
『…やっと…逢えた』
『我らの愛しい姫。パレスの愛し子よ』
『『『『『『『『『『我ら、原初の精霊の祝福を』』』』』』』』』』
地球とは別の世界、異世界“パレス”。
ここに生まれてくるはずだった世界に愛された愛し子。
しかし、神たちによって大切にされていた魂が突然できた輪廻の輪の歪みに吸い込まれてしまった。
神たちや精霊王、神獣や聖獣たちが必死に探したが、終ぞ見つけられず、時間ばかりが過ぎてしまっていた。
その頃その魂は、地球の日本で産声をあげ誕生していた。
しかし異世界とはいえ、神たちに大切にされていた魂、そして魔力などのない地球で生まれたため、体はひどく病弱。
原因不明の病気をいくつも抱え、病院のベッドの上でのみ生活ができる状態だった。
その子の名は、如月結笑《キサラギユエ》ーーー。
生まれた時に余命宣告されながらも、必死に生きてきたが、命の燈が消えそうな時ようやく愛し子の魂を見つけた神たち。
初めての人生が壮絶なものだったことを知り、激怒し、嘆き悲しみ、憂い……。
阿鼻叫喚のパレスの神界。
次の生では、健康で幸せに満ち溢れた暮らしを約束し、愛し子の魂を送り出した。
これはそんな愛し子が、第2の人生を楽しく幸せに暮らしていくお話。
家族に、精霊、聖獣や神獣、神たちに愛され、仲間を、友達をたくさん作り、困難に立ち向かいながらも成長していく姿を乞うご期待!
*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈
小説家になろう様でも連載中です。
第1章無事に完走したので、アルファポリス様でも連載を始めます!
よろしくお願い致します( . .)"
*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈
追放された荷物持ちですが、実は滅んだ竜族の末裔でした~のんびり暮らしたいのに、なぜかそうならない~
ソラリアル
ファンタジー
目が覚めたら、俺は孤児だった。 家族も、家も、居場所もない。
そんな俺を拾ってくれたのは、優しいSランク冒険者のパーティだった。
「荷物持ちでもいい、仲間になれ」
その言葉を信じて、俺は必死についていった。
だけど、自分には何もできないと思っていた。
それでも少しでも役に立ちたくて、夜な夜な一人で力を磨いた。
だけどある日、彼らは言った。
『ここからは危険だ。荷物持ちは、もう必要ない』
それは、俺の身を案じた「優しさ」からの判断だった。
俺も分かっていた。
だから、黙ってそれを受け入れ、静かにパーティを離れた。
「もう誰にも必要とされなくてもいい。一人で、穏やかに生きていこう」
そう思っていた。そのはずだった。
――だけど。
ダンジョンの地下で出会った古代竜の魂と、
“様々な縁”が重なり、騒がしくなった。
「最強を目指すべくして生まれた存在」
「君と一緒に行かせてくれ。」
「……オリオンを辞めさせた、本当の理由を知っている」
穏やかなスローライフ生活を望んだはずなのに、
世界はまた、勝手に動き出してしまったらしい――
◇小説家になろうでも同時連載中です◇