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第4章 迷宮都市 ダンジョン攻略
第844話 シュウゲン 27 ガーグ老との仕合
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小夜が帰宅するのに合わせて娘の家を出る。
沙良の能力でホームから異世界に戻って来た。
先に小夜が現在住んでいる迷宮都市へ向かい、服屋を営む夫が居る店に着いた。
華蘭という店は外観から、とても高級そうに見える。
どうやら小夜は異世界で裕福な生活を送っているらしい。
儂の稼ぎが悪く、あまり贅沢をさせられんかったが今は幸せのようで良かった。
別れ際にそっと手を握り、言葉少なに想いを伝える。
「小夜……いつか……」
「えぇ……いつか」
冒険者でない人族の旦那ならLv上げもしておらんだろうし、小夜より先に逝くであろう。
儂達が再び夫婦になるのは、それからでも遅くない。
異世界で小夜を500年以上も待ち続けたのだ。
あと20年くらいは何てことも……。
いや、かなり嫉妬しておるが離婚せよと言うわけにもいくまい。
小夜が店に入るまで見送り、王都の武器屋まで戻った。
「また来週来ますね」
沙良が1週間後、相手に会わせてくれると言うので、
「結婚相手に会うのが楽しみじゃ。久し振りに槍の出番かのぉ~」
ここのところ、少々鈍っておった腕を鍛え直そうと心に決める。
「シュウゲンさん。Lvは、お幾つですか?」
「175じゃな」
「何か魔法は使えますか?」
「火魔法と鑑定に身体強化が使用出来るぞ」
沙良に聞かれた事に応えると少し考え込んだあとに、
「結婚相手は王族を護衛していた元近衛の方ですが、ご老人なのでお手柔らかにお願いします」
心配そうな口調でお願いされてしまった。
「ふむ、そうであるか。やり過ぎんように注意せねばならんな」
5人の子持ちだというから相当年上だと思っていたが、ご老人とは想定外じゃ。
偽装結婚の相手を孫の前で滅多打ちにするわけにはいかんな。
しかし、年齢差が酷すぎんか?
もっとましな相手は、おらんかったのかの。
そう思って響君の顔を睨みつければ、そっと視線を外された。
ふむ、何か理由があるのかも知れん。
まぁ実際に会えば分かるじゃろう。
沙良が迎えに来るまで、儂は埃を被っていた槍を磨き久々に鍛錬に励んだ。
黒曜が死んでから気落ちしておった儂が、急に稽古を始めたからバールは驚いていたがな。
長い間、儂に仕えてくれた彼に、前世の家族と再会したと理由を話すのは難しい。
秘密にするのは心苦しいが、前世など信じてもらえんだろう。
1週間後。沙良が店まで迎えに来た。
そこで初めて会う、樹君を紹介される。
奏の娘の結花さんの夫で最近、沙良が召喚したばかりらしい。
前世では響君の親友だったそうだ。
なんとも妙な縁で結ばれておるな。
急にできた義祖父の儂を前に、樹君が緊張しているのか挙動不審な態度を見せる。
目も合わせられんとは……、取って食ったりせぬから安心せい。
偽装結婚の相手がいる工房は迷宮都市にあるらしく、そこまで沙良のマッピングの能力で移動する。
Lvによって移動距離に制限はあるが便利な魔法じゃな。
儂は祖国にあるダンジョンの移転陣で他国に行けるが、任意の場所へ移動できるとは羨ましい。
だがこの世界は馬車か騎獣での旅が一般的なので、孫の能力を知られたら利用しようと目論む者がいそうだ。
大事な孫娘に手を出すやからは全て蹴散らしてやろうぞ。
近衛騎士を引退し家具職人をしている相手の工房の門を開けた途端、2匹の白梟がもの凄い勢いで飛んできた。
攻撃されるかと思い身構える前に、その2匹は樹君の両肩に乗り羽をバサバサさせて彼の頬に顔を摺り寄せている。
どう見ても誰かの従魔に違いない白梟が、初対面の樹君へ懐いている様子に呆気に取られた。
「あ~、元気そう……な白梟だなぁ」
2匹の歓迎振りに樹君がニコニコ顔で応じ撫でているのは、従魔の事をよく知らぬからであろう。
気を取り直して門から一歩入った瞬間、ザッと揃った音がした。
目の前にはカルドサリ王国と違う衣装を着た老人達が、片膝を突き頭を下げている。
一体、誰に対し礼をしているのだ?
高貴な身分を持つ者は、公爵令嬢の沙良と伯爵である奏しか思いつかんが……。
毎週稽古を受けに来る度、正装して待っておるのかの。
疑問に思っていると、顔を上げ樹君を見た老人達が涙を流しておるではないか。
「姫様! 再びお会い出来るとは……。どうして生きておられるのか絡繰りが分からぬが、そのお姿と何か関係があるのか……。一同、帰還をお喜び申し上げる!」
一番前にいた老人がそう言うと、老人達が立ち上がり一斉に剣を捧げた。
自分に向かって発せられた言葉に驚いた樹君が逃げ出そうとしたところを響君が捕まえ、その場に留まるようにすると肩を落とした彼は、
「……何か人違いをしているみたいだから、ちょっと話を聞いてくる!」
焦ったようにガーグ老達を引き連れ工房内へ入ってしまった。
その様子を見ていた家族達も動揺して彼らを見送る。
何が起こったのか分からぬまま、戻ってくるまで待機となった。
「シュウゲンさん、すみません。ちょっと勘違いがあったみたいです。紹介するのは少し待って下さい」
沙良が申し訳なさそうに謝るが、孫が悪いわけではなかろう。
「あぁ、何やら問題があったようじゃな。孫の婿を姫様と言っておったが、高齢で目が悪いのか?」
「どうなんでしょう? 樹おじさんは男の人にしか見えませんけど……」
儂も、その意見には賛成だ。
姫様と呼ぶには勘違いがすぎる。
少しして、樹君と老人達が工房から出てきた。
「あ~、俺を姫様と勘違いしたそうだ。違うと分かってもらったから大丈夫!」
彼は、そう自信満々に言って胸を叩くが、後ろにいる涙を流している老人達の姿を見る限り信じるのは無理そうじゃ。
「ガーグ老、2人を紹介しますね」
その場の雰囲気を無視した沙良が、本日の目的を遂行するために口を開く。
まずは樹君を結花さんの夫だと紹介した。
「夫の樹です。これからよろしく!」
「女子が好きであったのか……」
変な感想を述べ、ガーグ老がちらりと響君の方を見る。
視線を受けた響君は苦笑していたが、何やら怪しい。
次に祖父だと儂が紹介されるとガーグ老の目が大きく見開き、
「シュウゲン! ここで会ったが300年目! エロ爺が! 儂が成敗してくれる!」
いきなり怒りを露にされ戸惑った。
いや、お主とは今日初めて会うが? 300年前に会った記憶等ないわ。
心当たりがなく怪訝な表情で見ていると、沙良に偽装結婚の相手だと耳打ちされる。
ほう、ガーグ老が相手であったか。
見た感じ壮健であるし体つきからも気力、体力共に衰えてはおらんようじゃ。
心配していた手加減など無用であろう。
「何を言っておるのか分からんが……。孫の結婚相手なら、お相手しよう!」
「ふん、ドワーフ相手には本気を出さねばならんな。姫様の槍を持ってまいれ!」
ガーグ老が指示を出すと、老人達の1人が工房から槍を持ってきた。
それを見た瞬間、
「お主! それは儂がヒルダちゃんに鍛えた槍ではないか!? 何故、持っておる! ヒルダちゃんは、どこだ!」
ヒルダちゃんに鍛えた槍だと分かり大声を上げる。
「エロ爺に会わせる訳がなかろう。槍を構えなされい!」
くっ、儂の質問には答えず仕合したいと言うのか?
よし、全力で負かしてやろう!
唐突に始まった仕合にガーグ老と槍を交える。
ふむ、思ったより強いな。
何度も槍を合せている内に、
「エロ爺相手に秘技を見せるのは癪に障るが、負ける訳にはいかん!」
ガーグ老が、かなりの速さで躍りかかってきた。
儂はそれを難なく受け止め衝撃を逸らす。
勝負がつかないまま30分ほど経過したところで、2匹の白梟が間に割って入ってきた。
「ぬう、シュウゲン。今回は引き分けだ!」
「お主、意外とやりおるな。本当に人間か? まぁ、孫の相手には不足ないじゃろう」
ガーグ老の実力が本物だと分かり、満足して槍をしまった。
これなら結婚する前に暗殺される可能性はないだろう。
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華蘭という店は外観から、とても高級そうに見える。
どうやら小夜は異世界で裕福な生活を送っているらしい。
儂の稼ぎが悪く、あまり贅沢をさせられんかったが今は幸せのようで良かった。
別れ際にそっと手を握り、言葉少なに想いを伝える。
「小夜……いつか……」
「えぇ……いつか」
冒険者でない人族の旦那ならLv上げもしておらんだろうし、小夜より先に逝くであろう。
儂達が再び夫婦になるのは、それからでも遅くない。
異世界で小夜を500年以上も待ち続けたのだ。
あと20年くらいは何てことも……。
いや、かなり嫉妬しておるが離婚せよと言うわけにもいくまい。
小夜が店に入るまで見送り、王都の武器屋まで戻った。
「また来週来ますね」
沙良が1週間後、相手に会わせてくれると言うので、
「結婚相手に会うのが楽しみじゃ。久し振りに槍の出番かのぉ~」
ここのところ、少々鈍っておった腕を鍛え直そうと心に決める。
「シュウゲンさん。Lvは、お幾つですか?」
「175じゃな」
「何か魔法は使えますか?」
「火魔法と鑑定に身体強化が使用出来るぞ」
沙良に聞かれた事に応えると少し考え込んだあとに、
「結婚相手は王族を護衛していた元近衛の方ですが、ご老人なのでお手柔らかにお願いします」
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「ふむ、そうであるか。やり過ぎんように注意せねばならんな」
5人の子持ちだというから相当年上だと思っていたが、ご老人とは想定外じゃ。
偽装結婚の相手を孫の前で滅多打ちにするわけにはいかんな。
しかし、年齢差が酷すぎんか?
もっとましな相手は、おらんかったのかの。
そう思って響君の顔を睨みつければ、そっと視線を外された。
ふむ、何か理由があるのかも知れん。
まぁ実際に会えば分かるじゃろう。
沙良が迎えに来るまで、儂は埃を被っていた槍を磨き久々に鍛錬に励んだ。
黒曜が死んでから気落ちしておった儂が、急に稽古を始めたからバールは驚いていたがな。
長い間、儂に仕えてくれた彼に、前世の家族と再会したと理由を話すのは難しい。
秘密にするのは心苦しいが、前世など信じてもらえんだろう。
1週間後。沙良が店まで迎えに来た。
そこで初めて会う、樹君を紹介される。
奏の娘の結花さんの夫で最近、沙良が召喚したばかりらしい。
前世では響君の親友だったそうだ。
なんとも妙な縁で結ばれておるな。
急にできた義祖父の儂を前に、樹君が緊張しているのか挙動不審な態度を見せる。
目も合わせられんとは……、取って食ったりせぬから安心せい。
偽装結婚の相手がいる工房は迷宮都市にあるらしく、そこまで沙良のマッピングの能力で移動する。
Lvによって移動距離に制限はあるが便利な魔法じゃな。
儂は祖国にあるダンジョンの移転陣で他国に行けるが、任意の場所へ移動できるとは羨ましい。
だがこの世界は馬車か騎獣での旅が一般的なので、孫の能力を知られたら利用しようと目論む者がいそうだ。
大事な孫娘に手を出すやからは全て蹴散らしてやろうぞ。
近衛騎士を引退し家具職人をしている相手の工房の門を開けた途端、2匹の白梟がもの凄い勢いで飛んできた。
攻撃されるかと思い身構える前に、その2匹は樹君の両肩に乗り羽をバサバサさせて彼の頬に顔を摺り寄せている。
どう見ても誰かの従魔に違いない白梟が、初対面の樹君へ懐いている様子に呆気に取られた。
「あ~、元気そう……な白梟だなぁ」
2匹の歓迎振りに樹君がニコニコ顔で応じ撫でているのは、従魔の事をよく知らぬからであろう。
気を取り直して門から一歩入った瞬間、ザッと揃った音がした。
目の前にはカルドサリ王国と違う衣装を着た老人達が、片膝を突き頭を下げている。
一体、誰に対し礼をしているのだ?
高貴な身分を持つ者は、公爵令嬢の沙良と伯爵である奏しか思いつかんが……。
毎週稽古を受けに来る度、正装して待っておるのかの。
疑問に思っていると、顔を上げ樹君を見た老人達が涙を流しておるではないか。
「姫様! 再びお会い出来るとは……。どうして生きておられるのか絡繰りが分からぬが、そのお姿と何か関係があるのか……。一同、帰還をお喜び申し上げる!」
一番前にいた老人がそう言うと、老人達が立ち上がり一斉に剣を捧げた。
自分に向かって発せられた言葉に驚いた樹君が逃げ出そうとしたところを響君が捕まえ、その場に留まるようにすると肩を落とした彼は、
「……何か人違いをしているみたいだから、ちょっと話を聞いてくる!」
焦ったようにガーグ老達を引き連れ工房内へ入ってしまった。
その様子を見ていた家族達も動揺して彼らを見送る。
何が起こったのか分からぬまま、戻ってくるまで待機となった。
「シュウゲンさん、すみません。ちょっと勘違いがあったみたいです。紹介するのは少し待って下さい」
沙良が申し訳なさそうに謝るが、孫が悪いわけではなかろう。
「あぁ、何やら問題があったようじゃな。孫の婿を姫様と言っておったが、高齢で目が悪いのか?」
「どうなんでしょう? 樹おじさんは男の人にしか見えませんけど……」
儂も、その意見には賛成だ。
姫様と呼ぶには勘違いがすぎる。
少しして、樹君と老人達が工房から出てきた。
「あ~、俺を姫様と勘違いしたそうだ。違うと分かってもらったから大丈夫!」
彼は、そう自信満々に言って胸を叩くが、後ろにいる涙を流している老人達の姿を見る限り信じるのは無理そうじゃ。
「ガーグ老、2人を紹介しますね」
その場の雰囲気を無視した沙良が、本日の目的を遂行するために口を開く。
まずは樹君を結花さんの夫だと紹介した。
「夫の樹です。これからよろしく!」
「女子が好きであったのか……」
変な感想を述べ、ガーグ老がちらりと響君の方を見る。
視線を受けた響君は苦笑していたが、何やら怪しい。
次に祖父だと儂が紹介されるとガーグ老の目が大きく見開き、
「シュウゲン! ここで会ったが300年目! エロ爺が! 儂が成敗してくれる!」
いきなり怒りを露にされ戸惑った。
いや、お主とは今日初めて会うが? 300年前に会った記憶等ないわ。
心当たりがなく怪訝な表情で見ていると、沙良に偽装結婚の相手だと耳打ちされる。
ほう、ガーグ老が相手であったか。
見た感じ壮健であるし体つきからも気力、体力共に衰えてはおらんようじゃ。
心配していた手加減など無用であろう。
「何を言っておるのか分からんが……。孫の結婚相手なら、お相手しよう!」
「ふん、ドワーフ相手には本気を出さねばならんな。姫様の槍を持ってまいれ!」
ガーグ老が指示を出すと、老人達の1人が工房から槍を持ってきた。
それを見た瞬間、
「お主! それは儂がヒルダちゃんに鍛えた槍ではないか!? 何故、持っておる! ヒルダちゃんは、どこだ!」
ヒルダちゃんに鍛えた槍だと分かり大声を上げる。
「エロ爺に会わせる訳がなかろう。槍を構えなされい!」
くっ、儂の質問には答えず仕合したいと言うのか?
よし、全力で負かしてやろう!
唐突に始まった仕合にガーグ老と槍を交える。
ふむ、思ったより強いな。
何度も槍を合せている内に、
「エロ爺相手に秘技を見せるのは癪に障るが、負ける訳にはいかん!」
ガーグ老が、かなりの速さで躍りかかってきた。
儂はそれを難なく受け止め衝撃を逸らす。
勝負がつかないまま30分ほど経過したところで、2匹の白梟が間に割って入ってきた。
「ぬう、シュウゲン。今回は引き分けだ!」
「お主、意外とやりおるな。本当に人間か? まぁ、孫の相手には不足ないじゃろう」
ガーグ老の実力が本物だと分かり、満足して槍をしまった。
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