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第3話 偽善と揺らぎ
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今は放課後、夕暮れ時の誰もいない教室。
俺は黒板消しをかけながら、彼女を待つ。
彼女は来た、ぎこちない動きで彼に近づいて来て···
「······っ!」俺は息を呑む。
「─好きです!付き合って下さい!」
彼女は顔を赤らめて、それでいて勢いある、手紙の渡し方。何だかこっちまで恥ずかしくなる。
俺は─
「いいと思うよ。それなら絶対に落とせる」
「そ、そう!?ありがとう、泰時くん!」
こんなやり取りをもう今日だけで·····
三十回目─···
流石に疲れる。
でもやるのには、訳がある。それは俺が《恋の神様》なんて呼ばれているからだ─。
理由?そんなんくだらなくて、一組のカップルを誕生させたから、それがどんどん広がって今に至っている。
「はぁ、帰るか···」
自分のカバンを持ち教室を出る···
あれ?今誰かに···─
─···はぁ····はぁ··
「思わず逃げちゃったけどバレてないよね···?」
まあ考えても仕方ないか····
いきなり肩を掴まれる。
「ねぇ、ちょっと!君、俺らと遊んでいかねぇ?」
えっ!?何コレ!?
手を無理やり掴まれ恐怖感だけが増えてくばかりで、振りほどこうにも振りほどけない。
「なぁなぁ、どこ行くぅ?」
やだやだ!行きたくない!!誰か····泰時くん!助けて·····─
「おい、お前ら離してやれよ?」
振り返ると、そこには泰時ではなく、見知らぬ男性だった。
「あぁあん!?何だテメェ!?」
掴んでた手を振り払い、その彼に近づいて行き、胸ぐらを掴み上げ殴る体勢になる。
だが、その彼はそれをほどくと意図も容易く優勢の状態になる。それを見ていた取り巻きは悲鳴をあげながら逃げてそのリーダーも戦意喪失していた。
「ふぅ、もうこの子に手ぇ出すなよ?」
「は、はひい····」手を振り払い逃げていった。
私は、あっ!と思いついたように、彼に近づいて「あ、ありがとう···ございました」と言い、彼は笑顔で「いやいや、ケガとかない?」と、心配をしてくれた。
「あ、はい」少し顔が赤く熱くなる感じを覚えて、「し、失礼します」と帰ろうとしたとき、
「ハイこれ、俺は一樹何かあったらこれに連絡してね」と、電話番号の書かれたメモ用紙を渡された。
「あ、ありがとうございます!」この時完全に熱かった。
下向きになりそそくさと走って行った。
「かっこ良かったなぁ」
学生寮《星空荘》に着くなりお婆ちゃんが案内してくれた。
「わしはここの管理人のトメ婆じゃよ」
あ、私は清水朱鳥です。と、軽い挨拶を歩きながら済ませ、ここがあんたさんの部屋じゃよ。
「もう一人は、ここに住んどるからその人に聞いておくれ」
「はい」
今日からここが私が住む家。
合鍵を貰いガチャリと開け中に入る。
そこには····─
「や、泰時くん!?」
「あ、朱鳥!?」
なんと、同じクラスの男子と同じ寮になっちゃいました。
俺は黒板消しをかけながら、彼女を待つ。
彼女は来た、ぎこちない動きで彼に近づいて来て···
「······っ!」俺は息を呑む。
「─好きです!付き合って下さい!」
彼女は顔を赤らめて、それでいて勢いある、手紙の渡し方。何だかこっちまで恥ずかしくなる。
俺は─
「いいと思うよ。それなら絶対に落とせる」
「そ、そう!?ありがとう、泰時くん!」
こんなやり取りをもう今日だけで·····
三十回目─···
流石に疲れる。
でもやるのには、訳がある。それは俺が《恋の神様》なんて呼ばれているからだ─。
理由?そんなんくだらなくて、一組のカップルを誕生させたから、それがどんどん広がって今に至っている。
「はぁ、帰るか···」
自分のカバンを持ち教室を出る···
あれ?今誰かに···─
─···はぁ····はぁ··
「思わず逃げちゃったけどバレてないよね···?」
まあ考えても仕方ないか····
いきなり肩を掴まれる。
「ねぇ、ちょっと!君、俺らと遊んでいかねぇ?」
えっ!?何コレ!?
手を無理やり掴まれ恐怖感だけが増えてくばかりで、振りほどこうにも振りほどけない。
「なぁなぁ、どこ行くぅ?」
やだやだ!行きたくない!!誰か····泰時くん!助けて·····─
「おい、お前ら離してやれよ?」
振り返ると、そこには泰時ではなく、見知らぬ男性だった。
「あぁあん!?何だテメェ!?」
掴んでた手を振り払い、その彼に近づいて行き、胸ぐらを掴み上げ殴る体勢になる。
だが、その彼はそれをほどくと意図も容易く優勢の状態になる。それを見ていた取り巻きは悲鳴をあげながら逃げてそのリーダーも戦意喪失していた。
「ふぅ、もうこの子に手ぇ出すなよ?」
「は、はひい····」手を振り払い逃げていった。
私は、あっ!と思いついたように、彼に近づいて「あ、ありがとう···ございました」と言い、彼は笑顔で「いやいや、ケガとかない?」と、心配をしてくれた。
「あ、はい」少し顔が赤く熱くなる感じを覚えて、「し、失礼します」と帰ろうとしたとき、
「ハイこれ、俺は一樹何かあったらこれに連絡してね」と、電話番号の書かれたメモ用紙を渡された。
「あ、ありがとうございます!」この時完全に熱かった。
下向きになりそそくさと走って行った。
「かっこ良かったなぁ」
学生寮《星空荘》に着くなりお婆ちゃんが案内してくれた。
「わしはここの管理人のトメ婆じゃよ」
あ、私は清水朱鳥です。と、軽い挨拶を歩きながら済ませ、ここがあんたさんの部屋じゃよ。
「もう一人は、ここに住んどるからその人に聞いておくれ」
「はい」
今日からここが私が住む家。
合鍵を貰いガチャリと開け中に入る。
そこには····─
「や、泰時くん!?」
「あ、朱鳥!?」
なんと、同じクラスの男子と同じ寮になっちゃいました。
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