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1章女神の願い
1章6話神英雄
しおりを挟む英雄集団の真ん中に立つのは他の毛色の違う、黒衣を纏い、白と黒の髪をした男。
冷徹な、刺すような両眼で見据える。
それは、英雄に相応しい容姿であるが、その背後には凄まじい悪の怪物を感じる。
幾多の善良な市民の屍を踏み越えて、ここまで辿り着いたのだと云った印象だ。
英雄は闇の怪物の魔力を脅迫し、女神を餌食とする。
この男こそ、神英雄団の頂点に立つ大神英雄(だいしんえいゆう)のシュトラウス。
恐怖の凍えた声で、
「王神はどこだ?」
「これは……あなた達が……やったの」
アカリは紫の両眼で固まったまま、そっと、携えたナイフを手に取る。
だが、次の瞬間、大神英雄は女神の小さな右胸を貫く。
ねちゃねちゃという気持ち悪い音と、血飛沫を浴びたアカリの顔。
「あ……」
「話を聞け……」
アカリは胸を貫抜かれ、大量の血を流しながら崩れ落ちる。
苦しみ、嗚咽しながら、
「うぅぅ……」
「言え」
アカリはそれだけは絶対に王神の居場所を言えば世界の行く末に危機が訪れる可能性があるので口を閉ざす。
アカリは隙を見て、血まみれの身体を転がし、開けられた外へと逃げ込み、緑色の閃光で敵を目くらまし、
「なんだこれは……」
閃光が消え、アカリは翼を使用し、空へと逃げる。
「ちっ逃げられたか」
「どうしますか……?」
「すぐ探して、殺せ。女神は全て根絶やしだ」
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