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1章女神の願い
ぶたや2
しおりを挟む大将は豚の亜人。
真っ白い豚で、顔は怖い、職人気質の頑固者、高齢な精錬された雰囲気とは裏腹に中年らしい。
やや真っ赤な顔に、眉間の怖い皺。
一年ぐらい働いているが、怖くて、この顔には未だに慣れない。
垂れた耳は可愛いらしいのだが。
そして、アカリはようやく、一段落し、厨房側の席に座る。
目の上には据え置きの画面があり、ホラホラ王城が映し出され、手を振る金髪のホラホラ王の映像が流れる。
柔和な顔で、皆に笑顔を振り撒き、支持率80パーセント近いとコメンテーターが言っていた。
すると、坊主の謎の男が、不気味に笑い、独り言を漏らす。
「いい思いしやがって……こいつらムカつくな……」
また、何か呟いてる。
*
夜半、ホラホラ王国の中央部には黒く妖しげに光が反射するタワーが三つずつある。
すると、その先の尖塔に青い光が灯り、周囲を見渡し、侵入者の警戒に当たる。
また、周囲にはやや深い掘りがあり、そこに水を入れることで、侵入者を防ぐ。
門前では二人の騎士が松明を燃やし、警備に当たっているが、眠気から、うつらうつらと目を閉じ、長い欠伸をしている。
「全く……日頃ちゃんと仕事してるのかこいつらは」
空では黒いフードを深く被った黒い坊主の男が空を飛行し、装束と暗闇が同化させ隠れながら、門の頭上に降り立ち、中へと侵入する。
騎士二人は何か物音に気づいたが、猫の鳴き声がしたので、猫だろうと短絡的に解釈し、前方を見る。
謎の男は不気味に笑い、独り言を呟く。
「ルルのアイテムである猫の鳴き声がいい仕事をした」
そして、ほんの数分だろうか、謎の男は王城での仕事を終え、空を浮遊し、爛々と燃え盛る炎の渦を見つめていた。
三体の炎の渦が暗闇の空にうねりを上げながら、吸い込まれる。
泣き叫ぶ声や発狂する騎士や民衆達。
何て弱くて醜くな生き物なのだろう。
謎の男は恍惚の青い両眼で笑みを漏らす。
「フハハハハハハハハ」
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