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2章英雄闘拳地区予選
2章5話ドラゴンの親子
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そして、真ん中に、巣穴らしき黄金の砂が剥き出しになった穴があった。
次に赤い翼をし、赤い巨躯をした親ドラゴンが出現し、懐の下に三匹の子供のドラゴンがお母さんお母さんと叫んでいる。
黒髪の英雄は引き金を引き、親ドラゴンの心臓を狙おうとしたが、子が邪魔になって外れ、翼に着弾する。
「バン!」
「ギャァァァァァァ!」
親のドラゴンが痛みに叫び、翼を羽ばたかせ、暴れる。
黒髪の英雄はその機を見計らい、銃を瞬時に、剣に変え、穴から滑り落ちる。
「待っていたぜぇぇぇぇぇぇ! この時を!!」
しかし、その黒髪の英雄は後ろから突如、緑のレーザー放射が一直線に襲ってきて、右に吹き飛ばされる。
「やめなさい!」
「痛てぇぇぇ……誰だいきなり」
黒髪の英雄が後ろを振り向くと、ロングのクリーム色の髪をした美しい女神アカリがいた。
視線が泳がない、凛々しさのある紫眼は前を見据える。
「産卵の時期に襲うなんて卑怯よ」
黒髪の英雄は怪訝な表情で、立ち上がり、訴える。
「何言ってんだ? こっちはポイントを獲得に必死なんだ? それにこいつらはゲームキャラクターに過ぎないじゃないか! ふざけるのも大概にしろよ!」
当然の言い分に先程の威勢は無くなり、少し面食らいながらも、何か反論しようと、言葉を探し、人差し指を英雄に向ける。
「そうだわ、後ろから狙うなんて卑怯よ!」
「はぁ? お前が後ろから狙ってるじゃねぇーか。頭がおかしいのかよ!」
「それは……そうだけど」
次に赤い翼をし、赤い巨躯をした親ドラゴンが出現し、懐の下に三匹の子供のドラゴンがお母さんお母さんと叫んでいる。
黒髪の英雄は引き金を引き、親ドラゴンの心臓を狙おうとしたが、子が邪魔になって外れ、翼に着弾する。
「バン!」
「ギャァァァァァァ!」
親のドラゴンが痛みに叫び、翼を羽ばたかせ、暴れる。
黒髪の英雄はその機を見計らい、銃を瞬時に、剣に変え、穴から滑り落ちる。
「待っていたぜぇぇぇぇぇぇ! この時を!!」
しかし、その黒髪の英雄は後ろから突如、緑のレーザー放射が一直線に襲ってきて、右に吹き飛ばされる。
「やめなさい!」
「痛てぇぇぇ……誰だいきなり」
黒髪の英雄が後ろを振り向くと、ロングのクリーム色の髪をした美しい女神アカリがいた。
視線が泳がない、凛々しさのある紫眼は前を見据える。
「産卵の時期に襲うなんて卑怯よ」
黒髪の英雄は怪訝な表情で、立ち上がり、訴える。
「何言ってんだ? こっちはポイントを獲得に必死なんだ? それにこいつらはゲームキャラクターに過ぎないじゃないか! ふざけるのも大概にしろよ!」
当然の言い分に先程の威勢は無くなり、少し面食らいながらも、何か反論しようと、言葉を探し、人差し指を英雄に向ける。
「そうだわ、後ろから狙うなんて卑怯よ!」
「はぁ? お前が後ろから狙ってるじゃねぇーか。頭がおかしいのかよ!」
「それは……そうだけど」
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