119 / 140
6章愛憎渦巻くゴブリン文明
6章3話不安な一致
しおりを挟む
何?
今なんと言った?
「ゴブミ姫の誕生だ!」
魔王は目を震わせ、頭を抱え、あの忌々しい過去を思い出す。
いや、あいつは死んだ。死んだんだ。
そして、数十分後、皆で食べたり、飲み食いをする楽しい宴の時間が始まった。
怪物や人間達が飲み交じる不思議な光景。
裸の女達が踊ったり、火の棒で見事な演技をする道化の人間。
ゴブリンキングは巨大な肉にむしゃぶりつき、一升瓶の酒を飲み干し、その演劇に大興奮。
しまいには、酔っ払って、自ら服を脱いで、全裸で踊り子と踊る始末。
また、踊り子の美女の尻を触ったり、胸を触ったりとセクハラ三昧。
もちろん、そんな横暴な王に咎める者や注意する者は誰一人おらず、大笑いで見過ごすのだ。
一方、新婦のリアは終始暗い顔で、ゴブミをあやしている。
やがて、酔っ払ったゴブリンキングとリアが子を連れて、あの神官男の元にやってきた。
リアは暗い表情で、作った笑いをする。
周りの者は即座に立ち上がり、礼をした。
ゴブリンキングはゴブミを鷲掴みのまま、堂々と皆に見せる。
「ひくっ……ひくっ……ほれ……可愛いだろうがぁ」
良く見ると、その赤ん坊は、リアの薄い緑の毛、白い肌、緑の両眼の下にそばかす、神官の男の太い眉に似ている。
この子がゴブミ。
ゴブミは魔王をずっと、無言で見つめている。
魔王は怖くなって、視線を逸らした。
この子があのゴブミの訳がない。全然似てないじゃないか。
あいつは、醜い顔で、性格も酷い奴だった。
「あひゃ……ひゃひゃひゃ」
「それにしても、リア様にそっくり。あれ? ゴブリンの血は……」
酔いが一瞬で醒め、ぴりつくゴブリンキング。
それに呼応して、聞いてはまずいことを聞いてしまったという沈黙が周囲に訪れる。
でも、それを一蹴するのがゴブリンキング。
「ガハハハハハハ。ゴブリンの血液を少し入れたんだがな、足りんかったようだ」
「あははは」
苦笑いするしかない周囲。
ゴブリンキングも何やら違和感を感じ、やはり押し黙り、ゴブミをじろじろと見る。
その空気を何とか穏やかにする臣下達。
「まあまあ、ところで、何か用があったのではないですか?」
「我が娘を見せたい奴がいてな」
隣にいる神官の男はどうやらゴブリンキングの側近で、信頼の置ける人物らしい。
ゴブリンキングが顔を真っ赤にし、ゴブミの頭を撫でながら、
「ドラグロワ。我が娘のゴブミだ。お前に見せたくてな」
「ゴブリンキング様に大変良く似ていますね」
「ガハハハハハハハハハハ。そうだろ」
ドラグロワは死んだ両眼で、頭を下げる。
その瞬間、魔王とシラユキは驚愕で、固まる。
まさか、目の前にいる男が世界を滅ぼす神であるドラグロワ龍王神だと思わなかった。
しかし、あの神は人間ではなく、龍だったはずだ。
けれど、ゴブミの件もそうだが、否定は出来ない。
そして、俺が過去に戻ってきたのは、今まで優しく接してくれたこの男を殺すという残酷な役目だということだ、それを改めて認識した。
地上へ出ると、入口付近には黄金の向日葵畑が広がっていた。
だが、水も無いこの砂漠地帯には異様な光景で、どうやって育ったのかは分からない。
更に黄金の砂漠地帯を抜け、巨大な黄金のピラミッドや建造物が見える。
ハイテクな機器を頼らず、人の労働と高度な知恵だけでここまでのものを創り上げたのだから、称賛ものだ。
少し歩くと、人々が賑わう街中が見えてきた。
割と民家も、石造りでしっかりとした建物。
粗末な、地味な色な、布切れの民衆が楽しそうな顔で、買い物に行ったり、家路に帰って行く。
すると、隣でドラグロワが自慢げな顔で、
「どうだ! ここには何でも揃ってる。野菜や肉、好きものを買うがよい」
明るく振る舞ってはいるが、どこか無理をしているようだ。
だが、それでも、俺はこの男、ドラグロワを殺さなければならない、アカリのために、世界のために。
しかし、やはり、思いとどまってしまう自分がいる。
優しくしてくれた男に対して、殺すという不義理はどうしても出来ない。
普段の俺ならば、そんな私情は挟まず、殺していたのに。
そんな折、一人の汚らしい老婆が倒れていた。
見てみぬ振りは当然だが、ドラグロワだけは違うようだ。
すぐさま、買い物籠から落ちたトウモロコシやレモンを拾ってあげ、立ち上がれるように手を貸した。
そんなドラグロワは正義と優しさのある男。
どこか、アカリと似ていて、惹かれるものがある。
だが、老婆はいきなり怒り出して、ドラグロワの手を払い、渡された買い物籠も捨て、
「触るんじゃないよぉぉぉぉぉ!」
白い髪の毛は汚く、目は魚のように濁り、歯は黒い。
山姥の顔だ。
騒然となる街中で、老婆は山の方を睨む。
黒く、僅かに白く降りかかった、高い山、黒い雲で頂上は見えない。
ボルザック火山。
突如、老婆は頭を抱え、狂ったように叫ぶ。
「噴火じゃ! 噴火じゃ! 噴火じゃ! ゴブリン文明は滅亡じゃあああああああああああ!!!!」
老婆は裸足で、叫びながら、一直線に走り出し、その際、大きなゴブリン騎士にぶつかり、地面に転んで、運悪くあった石に後頭部をぶつけて、動かなくなった。
なんだあれは。
ドラグロワは老婆を言葉を聞いて決心したのか、黄金の両眼で、決意して呟く。
「ゴブミはおれの子だ。愛の誓いを先にしたのはおれだ。ゴブリンキングではない」
そして、血が流れるまで握り締め、怨み、憎しみ、怒りがごちゃ混ぜになった目をするドラグロワ。
魔王は何か声を掛けようとしたが、ドラグロワは聞く耳を持ってくれない。
「おれはあいつを殺し、娘と妻を取り戻す」
「あいつって?」
「ゴブリン文明の創始者ゴブリンキングに他ならない」
今まで、ゴブリンキングにあれほど忠誠と尊敬を誓ったように話していたのは何だったんだ?
ドラグロワは血を流すまで、握り締め、叫ぶ。
「忠誠? 尊敬? そんなものこれぽっちもない。あんなのは嘘だ。ただ、皆はあいつの暴力を恐れているだけだ。あいつが創始者? 笑わせるな! 元々我々と地底王が千年もの間、共に死ぬ思いで地道に築き上げあげてきた地底文明をあいつが根こそぎ奪い、王も、人も、魔獣も殺し、自らを王にし、人間を奴隷として、ゴブリンを高等種族に置くことにしたんだ! 許すものか! そして、今度は大切なものまで……もう黙ってはいられない」
長年の恨みと想いを寄せる人が奪われるという私怨が合わさり、憎しみは更に深くなる。
今なんと言った?
「ゴブミ姫の誕生だ!」
魔王は目を震わせ、頭を抱え、あの忌々しい過去を思い出す。
いや、あいつは死んだ。死んだんだ。
そして、数十分後、皆で食べたり、飲み食いをする楽しい宴の時間が始まった。
怪物や人間達が飲み交じる不思議な光景。
裸の女達が踊ったり、火の棒で見事な演技をする道化の人間。
ゴブリンキングは巨大な肉にむしゃぶりつき、一升瓶の酒を飲み干し、その演劇に大興奮。
しまいには、酔っ払って、自ら服を脱いで、全裸で踊り子と踊る始末。
また、踊り子の美女の尻を触ったり、胸を触ったりとセクハラ三昧。
もちろん、そんな横暴な王に咎める者や注意する者は誰一人おらず、大笑いで見過ごすのだ。
一方、新婦のリアは終始暗い顔で、ゴブミをあやしている。
やがて、酔っ払ったゴブリンキングとリアが子を連れて、あの神官男の元にやってきた。
リアは暗い表情で、作った笑いをする。
周りの者は即座に立ち上がり、礼をした。
ゴブリンキングはゴブミを鷲掴みのまま、堂々と皆に見せる。
「ひくっ……ひくっ……ほれ……可愛いだろうがぁ」
良く見ると、その赤ん坊は、リアの薄い緑の毛、白い肌、緑の両眼の下にそばかす、神官の男の太い眉に似ている。
この子がゴブミ。
ゴブミは魔王をずっと、無言で見つめている。
魔王は怖くなって、視線を逸らした。
この子があのゴブミの訳がない。全然似てないじゃないか。
あいつは、醜い顔で、性格も酷い奴だった。
「あひゃ……ひゃひゃひゃ」
「それにしても、リア様にそっくり。あれ? ゴブリンの血は……」
酔いが一瞬で醒め、ぴりつくゴブリンキング。
それに呼応して、聞いてはまずいことを聞いてしまったという沈黙が周囲に訪れる。
でも、それを一蹴するのがゴブリンキング。
「ガハハハハハハ。ゴブリンの血液を少し入れたんだがな、足りんかったようだ」
「あははは」
苦笑いするしかない周囲。
ゴブリンキングも何やら違和感を感じ、やはり押し黙り、ゴブミをじろじろと見る。
その空気を何とか穏やかにする臣下達。
「まあまあ、ところで、何か用があったのではないですか?」
「我が娘を見せたい奴がいてな」
隣にいる神官の男はどうやらゴブリンキングの側近で、信頼の置ける人物らしい。
ゴブリンキングが顔を真っ赤にし、ゴブミの頭を撫でながら、
「ドラグロワ。我が娘のゴブミだ。お前に見せたくてな」
「ゴブリンキング様に大変良く似ていますね」
「ガハハハハハハハハハハ。そうだろ」
ドラグロワは死んだ両眼で、頭を下げる。
その瞬間、魔王とシラユキは驚愕で、固まる。
まさか、目の前にいる男が世界を滅ぼす神であるドラグロワ龍王神だと思わなかった。
しかし、あの神は人間ではなく、龍だったはずだ。
けれど、ゴブミの件もそうだが、否定は出来ない。
そして、俺が過去に戻ってきたのは、今まで優しく接してくれたこの男を殺すという残酷な役目だということだ、それを改めて認識した。
地上へ出ると、入口付近には黄金の向日葵畑が広がっていた。
だが、水も無いこの砂漠地帯には異様な光景で、どうやって育ったのかは分からない。
更に黄金の砂漠地帯を抜け、巨大な黄金のピラミッドや建造物が見える。
ハイテクな機器を頼らず、人の労働と高度な知恵だけでここまでのものを創り上げたのだから、称賛ものだ。
少し歩くと、人々が賑わう街中が見えてきた。
割と民家も、石造りでしっかりとした建物。
粗末な、地味な色な、布切れの民衆が楽しそうな顔で、買い物に行ったり、家路に帰って行く。
すると、隣でドラグロワが自慢げな顔で、
「どうだ! ここには何でも揃ってる。野菜や肉、好きものを買うがよい」
明るく振る舞ってはいるが、どこか無理をしているようだ。
だが、それでも、俺はこの男、ドラグロワを殺さなければならない、アカリのために、世界のために。
しかし、やはり、思いとどまってしまう自分がいる。
優しくしてくれた男に対して、殺すという不義理はどうしても出来ない。
普段の俺ならば、そんな私情は挟まず、殺していたのに。
そんな折、一人の汚らしい老婆が倒れていた。
見てみぬ振りは当然だが、ドラグロワだけは違うようだ。
すぐさま、買い物籠から落ちたトウモロコシやレモンを拾ってあげ、立ち上がれるように手を貸した。
そんなドラグロワは正義と優しさのある男。
どこか、アカリと似ていて、惹かれるものがある。
だが、老婆はいきなり怒り出して、ドラグロワの手を払い、渡された買い物籠も捨て、
「触るんじゃないよぉぉぉぉぉ!」
白い髪の毛は汚く、目は魚のように濁り、歯は黒い。
山姥の顔だ。
騒然となる街中で、老婆は山の方を睨む。
黒く、僅かに白く降りかかった、高い山、黒い雲で頂上は見えない。
ボルザック火山。
突如、老婆は頭を抱え、狂ったように叫ぶ。
「噴火じゃ! 噴火じゃ! 噴火じゃ! ゴブリン文明は滅亡じゃあああああああああああ!!!!」
老婆は裸足で、叫びながら、一直線に走り出し、その際、大きなゴブリン騎士にぶつかり、地面に転んで、運悪くあった石に後頭部をぶつけて、動かなくなった。
なんだあれは。
ドラグロワは老婆を言葉を聞いて決心したのか、黄金の両眼で、決意して呟く。
「ゴブミはおれの子だ。愛の誓いを先にしたのはおれだ。ゴブリンキングではない」
そして、血が流れるまで握り締め、怨み、憎しみ、怒りがごちゃ混ぜになった目をするドラグロワ。
魔王は何か声を掛けようとしたが、ドラグロワは聞く耳を持ってくれない。
「おれはあいつを殺し、娘と妻を取り戻す」
「あいつって?」
「ゴブリン文明の創始者ゴブリンキングに他ならない」
今まで、ゴブリンキングにあれほど忠誠と尊敬を誓ったように話していたのは何だったんだ?
ドラグロワは血を流すまで、握り締め、叫ぶ。
「忠誠? 尊敬? そんなものこれぽっちもない。あんなのは嘘だ。ただ、皆はあいつの暴力を恐れているだけだ。あいつが創始者? 笑わせるな! 元々我々と地底王が千年もの間、共に死ぬ思いで地道に築き上げあげてきた地底文明をあいつが根こそぎ奪い、王も、人も、魔獣も殺し、自らを王にし、人間を奴隷として、ゴブリンを高等種族に置くことにしたんだ! 許すものか! そして、今度は大切なものまで……もう黙ってはいられない」
長年の恨みと想いを寄せる人が奪われるという私怨が合わさり、憎しみは更に深くなる。
0
あなたにおすすめの小説
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
神様、ちょっとチートがすぎませんか?
ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】
未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。
本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!
おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!
僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。
しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。
自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
---------------
※カクヨムとなろうにも投稿しています
転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする
初
ファンタジー
ローラシア王国の北のエルラント辺境伯家には天才的な少年、リーゼンしかしその少年は現代日本から転生してきた転生者だった。
リーゼンが洗礼をしたさい、圧倒的な量の加護やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のリーゼンを辺境伯家の領地の北を治める代官とした。
これはそんなリーゼンが異世界の領地を経営し、豊かにしていく物語である。
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
魔力0の貴族次男に転生しましたが、気功スキルで補った魔力で強い魔法を使い無双します
burazu
ファンタジー
事故で命を落とした青年はジュン・ラオールという貴族の次男として生まれ変わるが魔力0という鑑定を受け次男であるにもかかわらず継承権最下位へと降格してしまう。事実上継承権を失ったジュンは騎士団長メイルより剣の指導を受け、剣に気を込める気功スキルを学ぶ。
その気功スキルの才能が開花し、自然界より魔力を吸収し強力な魔法のような力を次から次へと使用し父達を驚愕させる。
異世界転生雑学無双譚 〜転生したのにスキルとか貰えなかったのですが〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
エドガーはマルディア王国王都の五爵家の三男坊。幼い頃から神童天才と評されていたが七歳で前世の知識に目覚め、図書館に引き篭もる事に。
そして時は流れて十二歳になったエドガー。祝福の儀にてスキルを得られなかったエドガーは流刑者の村へ追放となるのだった。
【カクヨムにも投稿してます】
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
『スローライフどこ行った?!』追放された最強凡人は望まぬハーレムに困惑する?!
たらふくごん
ファンタジー
最強の凡人――追放され、転生した蘇我頼人。
新たな世界で、彼は『ライト・ガルデス』として再び生を受ける。
※※※※※
1億年の試練。
そして、神をもしのぐ力。
それでも俺の望みは――ただのスローライフだった。
すべての試練を終え、創世神にすら認められた俺。
だが、もはや生きることに飽きていた。
『違う選択肢もあるぞ?』
創世神の言葉に乗り気でなかった俺は、
その“策略”にまんまと引っかかる。
――『神しか飲めぬ最高級のお茶』。
確かに神は嘘をついていない。
けれど、あの流れは勘違いするだろうがっ!!
そして俺は、あまりにも非道な仕打ちの末、
神の娘ティアリーナが治める世界へと“追放転生”させられた。
記憶を失い、『ライト・ガルデス』として迎えた新しい日々。
それは、久しく感じたことのない“安心”と“愛”に満ちていた。
だが――5歳の洗礼の儀式を境に、運命は動き出す。
くどいようだが、俺の望みはスローライフ。
……のはずだったのに。
呪いのような“女難の相”が炸裂し、
気づけば婚約者たちに囲まれる毎日。
どうしてこうなった!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる