学習能力スキルを使ってチートスキルを覚える魔術の商人

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2章魔術師学院(閑話)

11話ボール

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 そして、俺とフレスは一年間暮らすことになる寮へ向かった。
 高等科、中等科、初等科の施設や寮がこの広大な土地にある。
 なせだか、フレスは俺の腕を抱き寄せながら、歩いていた。
 ムニュと彼女の柔かい胸の感触がする。

「フレス……これは一体何をやってるんだ」

「カップルごっこだよ……だって、今から同棲するだもんね」

「え? 何を言ってるんだ?」

「あっ」

 フレスは何かに躓いてしまい、咄嗟に俺は彼女を支えようとするが、なぜだか、二人一緒に地面に転んでしまう。
 気づくと、俺の顔には白色のパンツが押し付けられた。
 なんか幸せ……。

「あっ、ごめん! ゼルフォード君! 苦しいよね」

 これは……ラッキースケベという奴か。
 起き上がると、フレスは四つん這いになった態勢で、丸み帯びたお尻を魅せつけ、人差し指を唇に咥え、恋慕の表情を見せた。

「ゼルフォード君……私のパンツ」

「いや……フ……フレス」

「べつにいいんだよ」

「え」

 ずいぶん、雌の顔になっている。
 彼女は綺麗な、細長い手で、俺の身体を撫でながら、ロリ顔を近づけてくる。

「ねぇ、私、ゼルフォード君もっと仲良くなりたいんだ?」

「いや、その……どういう意味なんだ?」

 彼女は俺の胸へふっと飛び込み、細い腕で俺の身をホールドをして、柔らかい胸をムニュと押し付けてくる。
 ちょっと、待ってくれ。
 真の俺は20歳の大人。
   こんな小娘に欲情するはずがない。

「あっ……」

「……ゼルフォード君の身体温かい……」

 何だこの状況は……。
 彼女の柔らかい太ももが絡みつき、腰がざわざわと小刻み動いている。
 この小娘はどこでこのテクニックを覚えたんだ……。
 どんどん俺のクールさが失われていくような。
 こ……これは……俺が欲情して抱きついた訳じゃなく、勝手にフレスが抱きついてきたんだ。
 ……なんで俺言い訳なんかしてるんだ。
 次にフレスは俺の右手を自らの膨らみのある胸を揉ませるという謎が行為をしていた。

「ゼルフォード君って、案外エッチなんだね」

 えっ……一体何をやっているんだこの子は……。
 それにしても、柔らかい。
 なんか女の子の特有の匂いがしてくる。
 一般の男子高校生である身体には刺激が強いんじゃないか。

「フレス……こんな所じゃ……まずいだろ」

「えー続きはしないのっ?」

 その時、俺の顔面に硬化強化されたボールがビューンと勢い良く飛んできて、気絶した。
 どうやら、初等科の子供が遊んでいたボールに当たったしい。

「すいませーん!」

        *

 目が覚めると、俺は大きなベットの上にいた。     
 フレスが心配そうな表情で立ち上がる。

「ゼルフォード君!ここは……寮だよ。分かる?」

「城みたいな広さだ……」

「元は伯爵が住んでいたお城らしいよ」

「ゼルフォード君……頭痛くない?」

「ああ……大丈夫」

 すると、フレスが腫れ薬を俺の額に塗ってくれた。

「一応、治療魔術を施したら、脳に異常はなかったよ」

「いたたっ……それより、フレスは治療魔術が使えるのか?」

「少しだけだよ」

「治療魔術を使える人は少ないから、将来に役立つじゃないか」

「だと、いいけど。あいにく、その魔術を制御できる力はないんだ。あの小試験の様子見れば分かるでしょ?」

「もったいないな……」

 治療魔術は【ゲーム学習能力MAX】では覚えられなかった。もちろん、俺にも適正はないだろう。
 治癒魔術は神域の力とされている。
 外道なスキルは進入することが出来ない領域だ。

「レモンスカッシュティー……飲んで」

「あっ、ありがとう」
 
 レモンなのに、甘い匂いがする。
 初めて飲むな。

「すっきりするから……」

「本当だ! 目をぱっちりするし、しかも甘くて飲みやすい」

「ねぇ? ゼルフォード君はこの学校に来たのはやっぱり魔術師になるためっ?」

「まあそんなところかな」

「そっか。私はね、何も決まっていなくて、実家の手伝いができればって感じかな」

 フレスは王族だったな。
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