22 / 53
2章魔術師学院(閑話)
22話ドラゴンカレー
しおりを挟む
闘志を燃やすライバル達。
Bクラス。
緑髪で、眼鏡を掛けた、利発な顔の男。
このクラスの委員長。
アシュリー子爵家アシュリー=ミドロク。
種族ヒューマン。
入学試験ランキング31位。
「優遇扱いを受けるAクラス共……潰してやる」
魔術蔵書室。
上から下まで、右から左までずらっと棚に膨大に並ぶ本。
魔術、歴史、あらゆる分野、膨大な文献、書物が管理されている。
紫髪のおさげ、眼鏡を掛けた美少女。
幼さの残る可愛いらしい顔立ちをしているが、Cクラスの委員長。
レーク商家レーク=ユウラ。
種族猫族。入学試験ランキング40位。
本を読み終わったのか、閉じ、置く。
すると、蔵書室の入口から暗い感じの少女が現れる。
薄い青髪ロング、目の下の隈が印象的な美少女。
男爵家ステルヴィア=アリア
種族女神族。入学試験ランキング42位
泣きそうな表情で、話し掛ける。
「ユウラちゃん。 私代表に選ばれちゃった」
ユウラは眼鏡を外し、首を傾げる。
「なぜ泣いているんでやんす?」
「そんな代表とか、みんなのためにとか無理だよ」
「いけるよ。一緒に頑張ろう」
「うん……」
*
補習をさせられた夕方
フレスと一緒に帰ろうと教室に戻ると、誰かの怒鳴り声がした。
「ねぇ? クロテア! あんた! 何で退学にならないわけ?」
「そうよ! あんた! 王族に怪我させたのよ?」
「……」
「ちょっと、何とか言いなさいよ!」
数人の女子生徒がクロテア一人を囲んで揉めていた。
クロテアに付き従っていたはずのチャラついた茶髪女ラナとショートの銀髪女サリナが中心になって、クロテアを苛めている模様。
全く……面倒な奴らだ。
俺が教室へ入ると、女子生徒達はガッと睨み、舌打ちをして立ち去った。
クロテアは服装が少し乱れているものの、目を逸らし、平然を装いながらこちらにやってくる。
「見苦しいところを見せたわね」
「何かと大変だな……困ったことがあったら俺に言え」
「別に私は大丈夫よ……言っておくけど、私はこう見えて強いのよ」
「そうか……なら、大丈夫か。じゃあ、行くわ」
「あっ……待って」
クロテアは一瞬思い詰めた表情をしたが、冷静な表情で、首を振った。
「……何でもないわ」
「そうか……」
*
とある休日の寮。
自室からリビングルームに行くと、イルガがぐつぐつ煮え立った大鍋を棒でかき混ぜていた。
はちまきをして、大量の汗が吹き出している。
「何やってるんですか先生?」
「おっお前ら。これか? 今からドラゴンカレーを作ろうと思ってな、ドラゴンの肉を煮込んでる」
「ドラゴンカレー!?」
「今朝調達したばかりの一級品の認定を受けたレッドドラゴンの肉だぞ。これは……うまいぞ」
「けど、鍋大き過ぎませんか……」
「何してんだ! 突っ立ってないで、キッチンで、野菜やら何やら切るんだよ! ほら! 動け!」
いきなり……。
そして、唐突のドラゴンカレー作りが始まった。
俺には【調理人】スキルは無いので、料理は苦手だ。
覚えればいいだけどのことだが。
ガロロ、俺はゴールドポテト(ジャガイモ)と赤根(ニンジン)らを切る担当。
どれも、一級品の認定を受けた野菜ばかりだ。
これを調達したと云ったが、あの先生が。
イルガ、フレスはその具材を炒めたり、煮込みの担当に分かれた。
すると、ドラゴンカレー作り開始時から、大惨事が起こる。
フレスがフライパンで野菜を炒めていると、炎の柱を轟々と灯らせる。
なかなかやるじゃないか……。
だが、気づくとフレスはおどおどした様子で床に這いつくばっていた。
「何してるんだ!!」
「何かこうなっちゃった……えへへ」
「はやく炎を消せ」
フレスは【見習い料理人】スキルはあるようだが、Dランク、レベル1という低さだ。
目を離した隙に隣から炎がぼわっと上がる。
って、今度はなんだ。
イルガはフランベで炎を出しながら、フライパンで肉を達人の如き腕前で炒める。
【上級料理長】
Aランク
レベル6
威力
調理力+500
創造力+500
効能 多彩な料理を作れる腕前。
「凄い……」
それから、俺はピーラーでゴールドポテトの皮を剥き、包丁で一口サイズの大きさにする。
そして、ドラゴンカレーは完成した。
あのカレーのスパイスが効いた香辛料の匂いがしてくる。
お腹の中がぐぅーと鳴る。
それだけではなく、高級ドラゴンの肉の旨味の匂いが後からやってくる。
「腹減った」
ガロロは何だこの旨そうな匂いはみたいな顔をして、そして一目散に匂いのする方向へ。
犬のように鼻息を荒くしながら、フレスを押しのけ、グツグツに煮込んだカレーの鍋にお玉を入れ、味見した。
「ガロロ君、ちょっと退けて!」
「うまいな」
「椅子に座って、運ぶから」
「ドラゴンの肉はたっぷり多めな!」
ガロロは棚から自分だけのスプーンを取り出し、長テーブルへ歩いていった。
フレスは邪魔者はいなくなったとばかりに溜息をつきながら、カレーの仕上げに取りかかる。
「できたか?」
フレスはカレーの少量が入ったスプーンを俺に差し出す。
「味見してみて?」
「分かった」
スプーンを一口、濃厚なカレーの味わい、ドラゴンの肉と新鮮な野菜の旨味が凝縮されている。
「どう?」
「おいしい」
「それだけ?」
「そうだけど」
「まあ良いけど」
首を傾げながらもフレスはカレーをかき混ぜる。
「隠し味は入れる? アップル、パイの実、ハチミツ、レモンスライスとかさ」
「いや! もうこれで良いんじゃないか」
「そう?」
そして、ようやく完成した。
「さあ食べようか?」
そしてカレーを取り分け、皆、長テーブルへ座る。
「皆さんご苦労様! さあ食べよう! いただきます!」
「いただきます!」
手を合わせ、完成したドラゴンカレーを食す。
やはり、自ら作るカレーは美味い。何よりもこのドラゴンの肉が最高だ。
ドラゴン肉は外はこんがりのサイコロ状で、ルーによってしっかりと染み込み、噛むと肉汁が口いっぱいに広がり、濃厚に凝縮された旨味が潤し、更に歯応えのある弾力で跳ね返ると、二重にも、三十重の旨味になって病みつきになってしまう程だ。
そのスパイシーなルーが辛さを際立たせ、新鮮な野菜がアクセントとなり、決して飽きさせない美味しさだ。
各々、黙々と食べる。どうやら皆も見た目と味には満足しているようだ。
「旨いぞ! 旨いぞ!! 最高だ! ドラゴンカレー!」
Bクラス。
緑髪で、眼鏡を掛けた、利発な顔の男。
このクラスの委員長。
アシュリー子爵家アシュリー=ミドロク。
種族ヒューマン。
入学試験ランキング31位。
「優遇扱いを受けるAクラス共……潰してやる」
魔術蔵書室。
上から下まで、右から左までずらっと棚に膨大に並ぶ本。
魔術、歴史、あらゆる分野、膨大な文献、書物が管理されている。
紫髪のおさげ、眼鏡を掛けた美少女。
幼さの残る可愛いらしい顔立ちをしているが、Cクラスの委員長。
レーク商家レーク=ユウラ。
種族猫族。入学試験ランキング40位。
本を読み終わったのか、閉じ、置く。
すると、蔵書室の入口から暗い感じの少女が現れる。
薄い青髪ロング、目の下の隈が印象的な美少女。
男爵家ステルヴィア=アリア
種族女神族。入学試験ランキング42位
泣きそうな表情で、話し掛ける。
「ユウラちゃん。 私代表に選ばれちゃった」
ユウラは眼鏡を外し、首を傾げる。
「なぜ泣いているんでやんす?」
「そんな代表とか、みんなのためにとか無理だよ」
「いけるよ。一緒に頑張ろう」
「うん……」
*
補習をさせられた夕方
フレスと一緒に帰ろうと教室に戻ると、誰かの怒鳴り声がした。
「ねぇ? クロテア! あんた! 何で退学にならないわけ?」
「そうよ! あんた! 王族に怪我させたのよ?」
「……」
「ちょっと、何とか言いなさいよ!」
数人の女子生徒がクロテア一人を囲んで揉めていた。
クロテアに付き従っていたはずのチャラついた茶髪女ラナとショートの銀髪女サリナが中心になって、クロテアを苛めている模様。
全く……面倒な奴らだ。
俺が教室へ入ると、女子生徒達はガッと睨み、舌打ちをして立ち去った。
クロテアは服装が少し乱れているものの、目を逸らし、平然を装いながらこちらにやってくる。
「見苦しいところを見せたわね」
「何かと大変だな……困ったことがあったら俺に言え」
「別に私は大丈夫よ……言っておくけど、私はこう見えて強いのよ」
「そうか……なら、大丈夫か。じゃあ、行くわ」
「あっ……待って」
クロテアは一瞬思い詰めた表情をしたが、冷静な表情で、首を振った。
「……何でもないわ」
「そうか……」
*
とある休日の寮。
自室からリビングルームに行くと、イルガがぐつぐつ煮え立った大鍋を棒でかき混ぜていた。
はちまきをして、大量の汗が吹き出している。
「何やってるんですか先生?」
「おっお前ら。これか? 今からドラゴンカレーを作ろうと思ってな、ドラゴンの肉を煮込んでる」
「ドラゴンカレー!?」
「今朝調達したばかりの一級品の認定を受けたレッドドラゴンの肉だぞ。これは……うまいぞ」
「けど、鍋大き過ぎませんか……」
「何してんだ! 突っ立ってないで、キッチンで、野菜やら何やら切るんだよ! ほら! 動け!」
いきなり……。
そして、唐突のドラゴンカレー作りが始まった。
俺には【調理人】スキルは無いので、料理は苦手だ。
覚えればいいだけどのことだが。
ガロロ、俺はゴールドポテト(ジャガイモ)と赤根(ニンジン)らを切る担当。
どれも、一級品の認定を受けた野菜ばかりだ。
これを調達したと云ったが、あの先生が。
イルガ、フレスはその具材を炒めたり、煮込みの担当に分かれた。
すると、ドラゴンカレー作り開始時から、大惨事が起こる。
フレスがフライパンで野菜を炒めていると、炎の柱を轟々と灯らせる。
なかなかやるじゃないか……。
だが、気づくとフレスはおどおどした様子で床に這いつくばっていた。
「何してるんだ!!」
「何かこうなっちゃった……えへへ」
「はやく炎を消せ」
フレスは【見習い料理人】スキルはあるようだが、Dランク、レベル1という低さだ。
目を離した隙に隣から炎がぼわっと上がる。
って、今度はなんだ。
イルガはフランベで炎を出しながら、フライパンで肉を達人の如き腕前で炒める。
【上級料理長】
Aランク
レベル6
威力
調理力+500
創造力+500
効能 多彩な料理を作れる腕前。
「凄い……」
それから、俺はピーラーでゴールドポテトの皮を剥き、包丁で一口サイズの大きさにする。
そして、ドラゴンカレーは完成した。
あのカレーのスパイスが効いた香辛料の匂いがしてくる。
お腹の中がぐぅーと鳴る。
それだけではなく、高級ドラゴンの肉の旨味の匂いが後からやってくる。
「腹減った」
ガロロは何だこの旨そうな匂いはみたいな顔をして、そして一目散に匂いのする方向へ。
犬のように鼻息を荒くしながら、フレスを押しのけ、グツグツに煮込んだカレーの鍋にお玉を入れ、味見した。
「ガロロ君、ちょっと退けて!」
「うまいな」
「椅子に座って、運ぶから」
「ドラゴンの肉はたっぷり多めな!」
ガロロは棚から自分だけのスプーンを取り出し、長テーブルへ歩いていった。
フレスは邪魔者はいなくなったとばかりに溜息をつきながら、カレーの仕上げに取りかかる。
「できたか?」
フレスはカレーの少量が入ったスプーンを俺に差し出す。
「味見してみて?」
「分かった」
スプーンを一口、濃厚なカレーの味わい、ドラゴンの肉と新鮮な野菜の旨味が凝縮されている。
「どう?」
「おいしい」
「それだけ?」
「そうだけど」
「まあ良いけど」
首を傾げながらもフレスはカレーをかき混ぜる。
「隠し味は入れる? アップル、パイの実、ハチミツ、レモンスライスとかさ」
「いや! もうこれで良いんじゃないか」
「そう?」
そして、ようやく完成した。
「さあ食べようか?」
そしてカレーを取り分け、皆、長テーブルへ座る。
「皆さんご苦労様! さあ食べよう! いただきます!」
「いただきます!」
手を合わせ、完成したドラゴンカレーを食す。
やはり、自ら作るカレーは美味い。何よりもこのドラゴンの肉が最高だ。
ドラゴン肉は外はこんがりのサイコロ状で、ルーによってしっかりと染み込み、噛むと肉汁が口いっぱいに広がり、濃厚に凝縮された旨味が潤し、更に歯応えのある弾力で跳ね返ると、二重にも、三十重の旨味になって病みつきになってしまう程だ。
そのスパイシーなルーが辛さを際立たせ、新鮮な野菜がアクセントとなり、決して飽きさせない美味しさだ。
各々、黙々と食べる。どうやら皆も見た目と味には満足しているようだ。
「旨いぞ! 旨いぞ!! 最高だ! ドラゴンカレー!」
0
あなたにおすすめの小説
【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
異世界召喚された俺の料理が美味すぎて魔王軍が侵略やめた件
さかーん
ファンタジー
魔王様、世界征服より晩ご飯ですよ!
食品メーカー勤務の平凡な社会人・橘陽人(たちばな はると)は、ある日突然異世界に召喚されてしまった。剣も魔法もない陽人が頼れるのは唯一の特技――料理の腕だけ。
侵略の真っ最中だった魔王ゼファーとその部下たちに、試しに料理を振る舞ったところ、まさかの大絶賛。
「なにこれ美味い!」「もう戦争どころじゃない!」
気づけば魔王軍は侵略作戦を完全放棄。陽人の料理に夢中になり、次々と餌付けされてしまった。
いつの間にか『魔王専属料理人』として雇われてしまった陽人は、料理の腕一本で人間世界と魔族の架け橋となってしまう――。
料理と異世界が織りなす、ほのぼのグルメ・ファンタジー開幕!
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
追放された万年雑用、最強神具を拾って無自覚無双~元勇者パーティーを見返したら、なぜか女神たちまで跪いてきた件~
fuwamofu
ファンタジー
勇者パーティーの雑用係・リオは、役立たずの烙印を押されて追放された。
だがその直後、拾った“壊れた神具”が、なぜか彼にしか扱えない最強の神器だった!?
世界樹に選ばれ、女神たちに認められ、龍王に気に入られ――気づけば敵なし。
無自覚に世界最強となった少年は、かつて彼を見下した者たちへ静かな復讐を果たす。
これは「もう遅い」と泣く者たちを置き去りにする、無自覚最強ファンタジー。
追放料理人とJKの異世界グルメ無双珍道中〜ネットスーパーは最強です〜
音無響一
ファンタジー
わーい、異世界来ちゃった!
スキルスキル〜何かな何かな〜
ネットスーパー……?
これチートでしょ!?
当たりだよね!?
なになに……
注文できるのは、食材と調味料だけ?
完成品は?
カップ麺は?
え、私料理できないんだけど。
──詰みじゃん。
と思ったら、追放された料理人に拾われました。
素材しか買えない転移JK
追放された料理人
完成品ゼロ
便利アイテムなし
あるのは、調味料。
焼くだけなのに泣く。
塩で革命。
ソースで敗北。
そしてなぜかペンギンもいる。
今日も異世界で、
調味料無双しちゃいます!
家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~
北条新九郎
ファンタジー
三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。
父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。
ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。
彼の職業は………………ただの門番である。
そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。
週二回更新になります。お気に入り・感想、宜しくお願いします。
五十一歳、森の中で家族を作る ~異世界で始める職人ライフ~
よっしぃ
ファンタジー
【ホットランキング1位達成!皆さまのおかげです】
多くの応援、本当にありがとうございます!
職人一筋、五十一歳――現場に出て働き続けた工務店の親方・昭雄(アキオ)は、作業中の地震に巻き込まれ、目覚めたらそこは見知らぬ森の中だった。
持ち物は、現場仕事で鍛えた知恵と経験、そして人や自然を不思議と「調和」させる力だけ。
偶然助けたのは、戦火に追われた五人の子供たち。
「この子たちを見捨てられるか」――そうして始まった、ゼロからの異世界スローライフ。
草木で屋根を組み、石でかまどを作り、土器を焼く。やがて薬師のエルフや、獣人の少女、訳ありの元王女たちも仲間に加わり、アキオの暮らしは「町」と呼べるほどに広がっていく。
頼れる父であり、愛される夫であり、誰かのために動ける男――
年齢なんて関係ない。
五十路の職人が“家族”と共に未来を切り拓く、愛と癒しの異世界共同体ファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる