5 / 175
1章魔戦操縦士学院
5話マシュの実力
しおりを挟む
幾人かの生徒は疑問をぶつけるが、タイター先生に軽くかわされる。
「なぜ今テストする意味はあるんですか?」
「魔戦操縦士はいかなる時いかなる場所でも常に魔術を使用できる状態にしなければならない。分かったか?」
「……」
「魔力による暴走なら心配するな。オレが全力で止めてやるよ」
本当かよ。絶対嘘だろ。
「あの僕魔戦開発士目指しているですが。やる必要あります?」
「もちろん強制はしない。だが受けない場合も不合格」
「そんなの納得できません!」
「このFクラスの担任はオレだ。自ずとオレがルールだ」
「くっーーー」
なんという勝手な先生だ。
開発士志望の奴らは別試験受けさせるとかにしろよ。可哀想だろ。
タイター先生は生徒に指を差し始める、魔術小テストが始まった。
何人かの生徒は魔力を放出をさせることはできるが球体を作ることはできず、消えるかあらぬ方向に飛ぶかだ。岩を破壊する者はいない。
幸い膨大な魔力を持っている人はいなそうなので、怪我人はいないだろう。なぜなら、ここはFクラス。
落ちこぼれが集まるのだから。
次々と「あーー!!」「きゃぁぁ!!」「くそ!!」みたいな声が上がる。
タイター先生は、出来損ないの生徒をあざ笑う。
「ははははは……お前らよくこの高校に来れたな……」
すでに試験を受けた生徒は足踏みし、顔を俯かせる。
これがFクラスの現実か。
正直言ってクラスメートが合格だろうが不合格だろうが俺には関係はない。
何とも思わない他人なのだから。
そして、右隣の黒髪の美少女ことユークリウス・マシュの番がやってきた。
すらっとしていて細身の体型、胸は少しばかりというか相当お粗末なものだ。とかはどうでもいいが。
この少女はどの程度の実力か見ものだ。
先程のいじめ現場での彼女の行動を見る限り、骨を折ることができる程度の魔力、周り全体の見渡す視野の広さ、新入生としては申し分ない実力だと思うが、マシュは右手を出し、意識をその手に集中させる。
五十メートルを走り、体内にあるいくつかの粒子が交わり、粒子集合体が構築され、すぐに体内にある回路を流れ、手に行き渡り、粒子集合体つまり魔力が勢い良く放出され、なんとか抑え、岩に放ち、不規則に動いていた魔力がだんだんと規則正しく動くようになる。円を描くように。小さな魔力の球体が出来上がる。
波のように回転する音。綺麗な無属性の魔の力が一部の岩を破壊した。
周りの同級生達の間でどよめきが起きる。
その魔力は耳には心地良く感じられる。
この音は稀に見るゆらぎだろう。
それは不規則と規則が混合したもの。癒やし。
魔術は膨大な魔力を扱うだけではなく、質の良く、綺麗な、音が心地良い魔力を扱うのが一番良いと思っている。
それが出来ているマシュはこの魔術小テストは合格だろう。
タイター先生は少し笑みを見せ、「やるな。じゃ次」
それは見覚えのある顔だった。赤髪。目つきの悪い男。種族ヒューマン。
先程坊主男をいじめていた赤髪の男。
タイター先生は赤髪男に始めるように促す。。
「そこの赤髪。お前の番だぞ」
赤髪の男は先生の言葉に反応せず、そっぽを向く。
タイター先生はにやけながら。
「世話が焼けるな」
確かに。
赤髪男はガキという言葉が気に触ったのか睨みつけ、言葉を返す。
「うっせぇぇ!!」
「はいはい……赤髪の子はマフィー・マルクス君が走ります。注目!!」
「てめぇぇ!!」
「はーい。次!」
マルクスは右拳を振り上げる、唾を吐き捨て、立ち去って行った。
なぜそんなに苛立っているのか分からない。
やがて、生徒は次々とこなしていく。
「なぜ今テストする意味はあるんですか?」
「魔戦操縦士はいかなる時いかなる場所でも常に魔術を使用できる状態にしなければならない。分かったか?」
「……」
「魔力による暴走なら心配するな。オレが全力で止めてやるよ」
本当かよ。絶対嘘だろ。
「あの僕魔戦開発士目指しているですが。やる必要あります?」
「もちろん強制はしない。だが受けない場合も不合格」
「そんなの納得できません!」
「このFクラスの担任はオレだ。自ずとオレがルールだ」
「くっーーー」
なんという勝手な先生だ。
開発士志望の奴らは別試験受けさせるとかにしろよ。可哀想だろ。
タイター先生は生徒に指を差し始める、魔術小テストが始まった。
何人かの生徒は魔力を放出をさせることはできるが球体を作ることはできず、消えるかあらぬ方向に飛ぶかだ。岩を破壊する者はいない。
幸い膨大な魔力を持っている人はいなそうなので、怪我人はいないだろう。なぜなら、ここはFクラス。
落ちこぼれが集まるのだから。
次々と「あーー!!」「きゃぁぁ!!」「くそ!!」みたいな声が上がる。
タイター先生は、出来損ないの生徒をあざ笑う。
「ははははは……お前らよくこの高校に来れたな……」
すでに試験を受けた生徒は足踏みし、顔を俯かせる。
これがFクラスの現実か。
正直言ってクラスメートが合格だろうが不合格だろうが俺には関係はない。
何とも思わない他人なのだから。
そして、右隣の黒髪の美少女ことユークリウス・マシュの番がやってきた。
すらっとしていて細身の体型、胸は少しばかりというか相当お粗末なものだ。とかはどうでもいいが。
この少女はどの程度の実力か見ものだ。
先程のいじめ現場での彼女の行動を見る限り、骨を折ることができる程度の魔力、周り全体の見渡す視野の広さ、新入生としては申し分ない実力だと思うが、マシュは右手を出し、意識をその手に集中させる。
五十メートルを走り、体内にあるいくつかの粒子が交わり、粒子集合体が構築され、すぐに体内にある回路を流れ、手に行き渡り、粒子集合体つまり魔力が勢い良く放出され、なんとか抑え、岩に放ち、不規則に動いていた魔力がだんだんと規則正しく動くようになる。円を描くように。小さな魔力の球体が出来上がる。
波のように回転する音。綺麗な無属性の魔の力が一部の岩を破壊した。
周りの同級生達の間でどよめきが起きる。
その魔力は耳には心地良く感じられる。
この音は稀に見るゆらぎだろう。
それは不規則と規則が混合したもの。癒やし。
魔術は膨大な魔力を扱うだけではなく、質の良く、綺麗な、音が心地良い魔力を扱うのが一番良いと思っている。
それが出来ているマシュはこの魔術小テストは合格だろう。
タイター先生は少し笑みを見せ、「やるな。じゃ次」
それは見覚えのある顔だった。赤髪。目つきの悪い男。種族ヒューマン。
先程坊主男をいじめていた赤髪の男。
タイター先生は赤髪男に始めるように促す。。
「そこの赤髪。お前の番だぞ」
赤髪の男は先生の言葉に反応せず、そっぽを向く。
タイター先生はにやけながら。
「世話が焼けるな」
確かに。
赤髪男はガキという言葉が気に触ったのか睨みつけ、言葉を返す。
「うっせぇぇ!!」
「はいはい……赤髪の子はマフィー・マルクス君が走ります。注目!!」
「てめぇぇ!!」
「はーい。次!」
マルクスは右拳を振り上げる、唾を吐き捨て、立ち去って行った。
なぜそんなに苛立っているのか分からない。
やがて、生徒は次々とこなしていく。
0
あなたにおすすめの小説
転生の水神様ーー使える魔法は水属性のみだが最強ですーー
芍薬甘草湯
ファンタジー
水道局職員が異世界に転生、水神様の加護を受けて活躍する異世界転生テンプレ的なストーリーです。
42歳のパッとしない水道局職員が死亡したのち水神様から加護を約束される。
下級貴族の三男ネロ=ヴァッサーに転生し12歳の祝福の儀で水神様に再会する。
約束通り祝福をもらったが使えるのは水属性魔法のみ。
それでもネロは水魔法を工夫しながら活躍していく。
一話当たりは短いです。
通勤通学の合間などにどうぞ。
あまり深く考えずに、気楽に読んでいただければ幸いです。
完結しました。
【完結】うちの孫知りませんか?! 召喚された孫を追いかけ異世界転移。ばぁばとじぃじと探偵さんのスローライフ。
かの
ファンタジー
孫の雷人(14歳)からテレパシーを受け取った光江(ばぁば64歳)。誘拐されたと思っていた雷人は異世界に召喚されていた。康夫(じぃじ66歳)と柏木(探偵534歳)⁈ をお供に従え、異世界へ転移。料理自慢のばぁばのスキルは胃袋を掴む事だけ。そしてじぃじのスキルは有り余る財力だけ。そんなばぁばとじぃじが、異世界で繰り広げるほのぼのスローライフ。
ばぁばとじぃじは無事異世界で孫の雷人に会えるのか⁈
追放された『ただの浄化係』、実は国中の魔石を満たしていた精霊姫でした〜今さら戻れと言われても、隣国のイケメン皇帝が離してくれません〜
ハリネズミの肉球
ファンタジー
「おい、城の噴水が止まったぞ!?」
「街の井戸も空っぽです!」
無能な王太子による身勝手な婚約破棄。
そして不毛の砂漠が広がる隣国への追放。だが、愚かな奴らは知らなかった。主人公・ルリアが国境を越えた瞬間、祖国中の「水の魔石」がただの石ころに変わることを!
ルリアは、触れるだけで無尽蔵に水魔力を作り出す『水精霊の愛し子』。
追放先の干ばつに苦しむ隣国で、彼女がその力を使えば……不毛の土地が瞬く間に黄金のオアシスへ大進化!?
優しいイケメン皇帝に溺愛されながら、ルリアは隣国を世界一の繁栄国家へと導いていく。
一方、水が完全に枯渇し大パニックに陥る祖国。
「ルリアを連れ戻せ!」と焦る王太子に待っていたのは、かつて見下していた隣国からの圧倒的な経済・水源制裁だった——!
今、最高にスカッとする大逆転劇が幕を開ける!
※本作品は、人工知能の生成する文章の力をお借りしつつも、最終的な仕上げにあたっては著者自身の手により丁寧な加筆・修正を施した作品です。
異世界のんびり放浪記
立花アルト
ファンタジー
異世界に転移した少女リノは森でサバイバルしながら素材を集め、商人オルソンと出会って街アイゼルトヘ到着。
冒険者ギルドで登録と新人訓練を受け、採取や戦闘、魔法の基礎を学びながら生活準備を整え、街で道具を買い揃えつつ、次の冒険へ向けて動き始めた--。
よくある異世界転移?です。のんびり進む予定です。
小説家になろうにも投稿しています。
転生してもオタクはなおりません。
しゃもん
恋愛
活字中毒者である山田花子は不幸なことに前世とは違いあまり裕福ではない母子家庭の子供に生まれた。お陰で前世とは違い本は彼女の家庭では贅沢品でありとてもホイホイと買えるようなものではなかった。とは言え、読みたいものは読みたいのだ。なんとか前世の知識を魔法に使って少ないお金を浮かしては本を買っていたがそれでも限界があった。溢れるほどの本に囲まれたい。そんな願望を抱いている時に、信じられないことに彼女の母が死んだと知らせが入り、いきなり自分の前に大金持ちの異母兄と実父が現れた。これ幸いに彼等に本が溢れていそうな学校に入れてもらうことになったのだがそこからが大変だった。モブな花子が自分の願望を叶えて、無事幸せを握り締めるまでの物語です。
異世界で幸せに~運命?そんなものはありません~
存在証明
ファンタジー
不慮の事故によって異世界に転生したカイ。異世界でも家族に疎まれる日々を送るがある日赤い瞳の少年と出会ったことによって世界が一変する。突然街を襲ったスタンピードから2人で隣国まで逃れ、そこで冒険者となったカイ達は仲間を探して冒険者ライフ!のはずが…?!
はたしてカイは運命をぶち壊して幸せを掴むことができるのか?!
火・金・日、投稿予定
投稿先『小説家になろう様』『アルファポリス様』
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
異世界転生日録〜生活魔法は無限大!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
☆感想の受付開始しました。
【あらすじ】
異世界に転生したルイは、5歳の高熱を境に、記憶を取り戻す。一度は言ってみたい「ステータス・オープン」で、ステータスを見れることに気付いた。スキル「生活魔法∞(無限大)」を発見。その意味を知るルイは、仄かに期待を抱いた。
それと同時に、今世の出自である農家の四男は、長男大事な両親の態度に、未来はないと確信。
家族に隠れて、ステータスにあったスキルの一つ「鑑定」を使い、村のお婆(薬師)相手に、金策を開始。
十歳の時に行われたスキル鑑定の結果を父に伝えたが、農家向きのスキルではなかったルイは「家の役には立たない」と判断され、早々に家を追い出される。
だが、追放ありがとう!とばかりに、生活魔法を知るべく、図書館がある街を目指すことにしたルイ。
最初に訪れた街・ゼントで、冒険者登録を済ませる。だがそのギルドの資料室で、前世の文字である漢字が、この世界の魔法文字だという事実を知ることになる。
この世界の魔法文字を試したルイは、魔法文字の奥深さに気づいてしまった。バレないように慎重に……と行動しているつもりのルイだが、そんな彼に奇妙な称号が増えて行く。
そして、冒険者ギルドのギルドマスターや、魔法具師のバレンと共に過ごすうちに、バレンのお師匠様の危機を知る。
そして彼に会いにいくことになったが、その目的地が、図書館がある魔法都市アルティメットだった。
旅の道中もさることながら、魔法都市についても、色々な人に巻き込まれる運命にあるルイだったが……それを知るのは、まだ先である。
☆見切り発車のため、後日変更・追記する場合があります。体調が不安定のため、かける時に書くスタイルです。不定期更新。
☆カクヨム様(吉野 ひな)でも先行投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる