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2章ダンジョンへ向かおう
4話洞窟2
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【治癒救世主《ハーレーメザイア》】
シールドや回復力を専門にする装甲。
美しい。
リオラはカバーニを回復魔法を掛けようとするが、何故だか噛番犬《ガブ》の方向へ緑の魔力が掛けられる。
急激に噛み付きの威力が倍増する噛番犬《ガブ》。
「あれ?」
皆唖然とする。
俺は「リオラ!!」
「てへ」
リオラは可愛い笑顔を振り撒く。
俺は最後の直剣を振りかざし、残り一体を斬り終わる。
安堵する皆。
「みんな落ちたアイテム【MC】で回収しとけ」
「そうね」
「はい」
「OK~!」
噛番犬《ガブ》が落としたアイテムを【MC】にかざすと自動的に【MC】内蔵のアイテムボックスへと送られる。
【MC】から取り出し自由。ただし、上限があるので、外部ボックスへ転送することも必要。
皆魔戦は身体だけ具現化させ、顔は出してる状態。
いつでも異世界神《イセカイジン》やモンスターが襲ってきても準備万全と云った様子。
すると、先へ進むとどこまでも前へと続く長いレールが見えてきた。
「しかしカバーニはどこだ? おーいカバーニ!!」
「全く反応がないわ」
「ですね」
「……カバーニ君……もしかして白亜河馬《ヒッポポタムス》に食べられちゃたりして」
「いい気味だわ」
「カバーニ君可哀想ですよ!」
「そうだぞ! アイリスの言う通りだ!」
「アルも散々毎日カバーニに文句言ってたじゃない」
「それはそうだけど……ダンジョンに関しては命の危険もあるんだ……仲間割れをしている場合じゃないだろ」
「何よ……急にリーダーらしくなっちゃって……ちょっとダンジョン経験があるからって調子に乗らないでよね」
「どこが調子に乗ってんだよ!!」
マシュの嘲笑うような表情に俺は無性に腹立つ。
「アルがもっとしっかりしてればカバーニの暴走を止められたかもね」
「俺のせいかよ全部!!」
「そんな事言ってないわ!! もっとアルにはしっかりして欲しいのよ」
「何なんだお前のその態度は!」
「もう止めましょう……喧嘩は良くないですよ」
「あれ? なんか見えてきたよっ」
リオラが指を指し、小さな暗い闇の空洞が見つかる。
そこには木材でできた六人乗りのトロッコがあり、俺はトロッコが壊れていないか確認したりしていたら、突然足を崩した。
いや、地面が崩れた。
「うぁぁぁ!!!!」
俺は地面に何とか右手一本で掴み、手が震えてくる。
それは恐怖だ。
視線を下に向けると、そこ暗黒の世界だった。
顔に冷たい風がぶつかり、石ころや岩が闇へと飲み込まれていく。
俺も吸い込まれそうだ。
「いけない! いけない!」
「アル君捕まって早くっ!」
「ありがとうリオラ……」
「うわぁ毛虫だ!!」
リオラが細い手を差し伸べようとするが、急に俺の手は振り払れる。
シールドや回復力を専門にする装甲。
美しい。
リオラはカバーニを回復魔法を掛けようとするが、何故だか噛番犬《ガブ》の方向へ緑の魔力が掛けられる。
急激に噛み付きの威力が倍増する噛番犬《ガブ》。
「あれ?」
皆唖然とする。
俺は「リオラ!!」
「てへ」
リオラは可愛い笑顔を振り撒く。
俺は最後の直剣を振りかざし、残り一体を斬り終わる。
安堵する皆。
「みんな落ちたアイテム【MC】で回収しとけ」
「そうね」
「はい」
「OK~!」
噛番犬《ガブ》が落としたアイテムを【MC】にかざすと自動的に【MC】内蔵のアイテムボックスへと送られる。
【MC】から取り出し自由。ただし、上限があるので、外部ボックスへ転送することも必要。
皆魔戦は身体だけ具現化させ、顔は出してる状態。
いつでも異世界神《イセカイジン》やモンスターが襲ってきても準備万全と云った様子。
すると、先へ進むとどこまでも前へと続く長いレールが見えてきた。
「しかしカバーニはどこだ? おーいカバーニ!!」
「全く反応がないわ」
「ですね」
「……カバーニ君……もしかして白亜河馬《ヒッポポタムス》に食べられちゃたりして」
「いい気味だわ」
「カバーニ君可哀想ですよ!」
「そうだぞ! アイリスの言う通りだ!」
「アルも散々毎日カバーニに文句言ってたじゃない」
「それはそうだけど……ダンジョンに関しては命の危険もあるんだ……仲間割れをしている場合じゃないだろ」
「何よ……急にリーダーらしくなっちゃって……ちょっとダンジョン経験があるからって調子に乗らないでよね」
「どこが調子に乗ってんだよ!!」
マシュの嘲笑うような表情に俺は無性に腹立つ。
「アルがもっとしっかりしてればカバーニの暴走を止められたかもね」
「俺のせいかよ全部!!」
「そんな事言ってないわ!! もっとアルにはしっかりして欲しいのよ」
「何なんだお前のその態度は!」
「もう止めましょう……喧嘩は良くないですよ」
「あれ? なんか見えてきたよっ」
リオラが指を指し、小さな暗い闇の空洞が見つかる。
そこには木材でできた六人乗りのトロッコがあり、俺はトロッコが壊れていないか確認したりしていたら、突然足を崩した。
いや、地面が崩れた。
「うぁぁぁ!!!!」
俺は地面に何とか右手一本で掴み、手が震えてくる。
それは恐怖だ。
視線を下に向けると、そこ暗黒の世界だった。
顔に冷たい風がぶつかり、石ころや岩が闇へと飲み込まれていく。
俺も吸い込まれそうだ。
「いけない! いけない!」
「アル君捕まって早くっ!」
「ありがとうリオラ……」
「うわぁ毛虫だ!!」
リオラが細い手を差し伸べようとするが、急に俺の手は振り払れる。
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