時空魔術操縦士の冒険記

一色

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2章ダンジョンへ向かおう

12話砂嵐百蟻3

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 ここは近距離戦は避けるべきだ。
 あの刃に挟まれたら逃れられない。
 即座に炎弾、雷弾を打ち込む。
 だが、蟻は横高速回転で打ち消す。
 砂壁に水弾と雷弾は爆発を伴って命中する。
 そして、俺は左手を地面に付き、土蜘蛛を出現させ、砂の両手で襲う。
 だが、蟻も土蜘蛛で対抗する。
 砂の両手と砂の両手で掴み合う。
 握り締め合い、力は相殺される。
 砂が消滅。
 蟻が俺の真上へ跳び、落下し両刃を振り回す。
 俺は右脚蹴りを蟻の刃を受け止める、弾く。
 更に蟻の胸に右脚蹴りを連続で直撃させる。
 悲鳴を上げる蟻。

「ギャャャャャャャャャャヤ!!!!」

 蟻は何とか痛みを耐えきり、瞬間両刃で俺の胴体をがっちりホールドする。
 銀色の装甲は刃に挟まれ身動きが取れない、何とか両拳で蟻の頭部を殴るも離そうとしない。
 更に右膝左膝で胸に直撃させるも、全く効かない。
 正面にニヤニヤと笑う深紅の双眸。
 口を開き、俺頭部に噛みつこうとする。
 異臭と涎《よだれ》が発生する。
 さすがにこれはまずい。
 俺は即座に左手から絶対零度《アイスノン》を発生させる。
 左手から氷の吹雪が蟻の頭部に放出し、固まる蟻。
 俺は握力無くなった両刃から抜け出す。
 涎《よだれ》で氷を溶かす蟻、見る見るうちに氷が剥がれていく。
 剥がれた瞬間蟻は俺に襲ってくる。
 即座に右手に直剣へ形態変化させ、左手に黒銃へと形態変化。まさにこれが銀翼剣銃神《シルバ》。
 直剣で刃と打ち合う。
 斬撃の応酬。

「ギィーン。ギィーン。ギィーン。ギィーン」

 蟻も回転しながら刃の乱舞を繰り出したり、左払い、右払い、上下から斬り込みと多彩な技を繰り出してくる。
 俺は直剣で攻撃を弾き返し、反撃とばかりに右薙ぎ、左薙ぎ、上下からの斬り込みを加え、更に常に左手で雷弾、水弾と蟻の頭部へ援護射撃。
 蟻も次第に弱っていくが、なかなか倒れようとはしない。
 俺は跳び、蟻の背後へ回る。
 一瞬だったので敵がどこにいるか分からず蟻はきょろきょろと見渡す。
 俺は勢い良く右手の直剣を振り下ろす。
 完全に蟻の全身を真っ二つにした。
 縦の一閃。
 蟻は目を見開き、失神し、横たわる。
 俺は安堵した。
 すると、シールドの奥から誰かが叫んでいる。 

「お前やばいぞ!!」

 俺は驚愕した。
 俺の両手を見ると、兵隊蟻らに覆い尽くされていた。
 カメラを切り替え、俺の全体を確認する。
 兵隊蟻の大群が俺の全身装甲を埋め尽くした。
 黒い塊の尻から紫色の液体を放出。
 気持ちが悪くうじゃうじゃと蠢《うごめ》いている。
 次第に俺自身に目眩が生じる。
 おそらく兵隊蟻の毒だろう。
 魔戦と術者(操縦士)は一心同体。
 魔戦に毒が食らえば、術者も毒を食らう。

「バーストモード・ワン展開」

『バーストモード』
 一時的に魔力を大幅に解放する。
 上限解放レベルは1から5まである。

 青色の光が放出される。
 一瞬で銀色装甲に張り付いた兵隊蟻が消滅する。
 即座に横たわる蟻へと留めを刺し、直剣を振り下ろす。
 直撃。
 緑色の飛沫が飛び散った。
 動かなくなった砂嵐百蟻《タスマニアン・ヒャクアリ》。
 シールドの外からどよめきが起きた。

 
 
 

 
 
 
 
 
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