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2章ダンジョンへ向かおう
11話砂嵐百蟻2
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俺とマシュ、リオラが出る幕はなかったな。
だが、安堵したのも束の間、煙幕が消え去り、蟻がまだ立ち上がっていた。
確実に攻撃は当てたはずなのに、傷口が異常なまでに塞がっていき、両刃を振り回し回復した蟻。
恐らく砂嵐《デザード》の効能だろう。
ニヤニヤと笑う蟻。
眉を寄せる皆。
「闘牛拳《ローザ》!!!!!!」
カバーニは急接近しようと試み、攻撃力が数段階跳ね上がる右拳を蟻の頭部目掛けて繰り出す。
「近距離は危険だ!!」
接近する事は出来ず、砂の手が出現し、地面に叩きつけられる。
「あああああ!!!!」と苦痛の表情で叫ぶカバーニ。
あの蟻は俺と同じ『土蜘蛛《ツチグモ》』も使えるのか。
刹那。
砂から夥《おびただ》しい数の兵隊蟻が出現する。
砂嵐百蟻《タスマニアン・ヒャクアリ》を小さくした黒い生物がうじゃうじゃと蠢き、その兵隊蟻はレッドアルバローザの両脚に張り付き、砂へ吸い寄せていく。
紅の装甲はどんどん黒へ埋め尽くされ、砂に呑み込まれた。
カバーニの怒りが聞こえる。
「くそがぁぁぁぁ!!!!」
俺達が動き出そうとした瞬間、もう既に遅かった。
目を見開き絶望の表情。
更に横にいたアイリスの両脚に兵隊蟻が張り付き、一気に砂の中へと吸い寄せる。
俺、マシュはアイリスの両腕を掴み引き揚げようとする。
だがしかし、兵隊蟻の吸い込む力は予想以上に強かった。
あの小さな体格からこれほどの力が出るとは思わない。
灰色の装甲は砂に呑み込まれた。
「助けてぇぇぇ!!!!」
「アイリス!!」
「……アイリスさん」
「アイリスちゃん!!」
俺は息を切らしながら、拳を握り締める。
マシュは口を開き呆然とし、リオラは両のなで肩と柔らかい唇が震えている。
視線は巨大な蟻へ向けられる。蟻はニヤニヤと笑っていた。
深紅の双眸はつり上がり、首を一回転させる。
なぜカバーニとアイリスだけを狙ったのかというと、敵に攻撃をされたら、攻撃力が数段階跳ね上がりその敵に反撃をする蟻の習性だからだ。
『蟻の闘争心』。
カバーニとアイリスはどこへ行った?
砂の中へ埋められたのか?
これは確か文献で読んだ事がある。
女王蟻は頭部を食いちぎり、兵隊蟻は死体を巣穴に運び、新たな卵を作るエサにするという習性があると。
まずいな。
だがしかし、どうやって砂の地中からカバーニやアイリスを助け出す?
「地中に穴を開けられるか?」
「私にはそんな土属性の魔術はないの」
「それなら俺が穴を開ける……」
俺は左手を地中に触る。
「地割れ!!!!」
砂に大きな穴ができ、底には空間が完成。
「あとはリオラと共にカバーニとアイリスの救出に専念してくれ」
「アルはどうする気?」
「俺はあいつを倒す」
「分かったわ」
「アル君絶対無事にね」
「ああ」
マシュとリオラは穴へ入って行く。
瞬間、蟻が六脚を奇妙に地面を這いながら急接近し、砂嵐が舞う。
俺は黒銀の翼を広げて後退し、右手を黒銃装備へ形態変化。
『黒龍《ゲイボルグ》』。
だが、安堵したのも束の間、煙幕が消え去り、蟻がまだ立ち上がっていた。
確実に攻撃は当てたはずなのに、傷口が異常なまでに塞がっていき、両刃を振り回し回復した蟻。
恐らく砂嵐《デザード》の効能だろう。
ニヤニヤと笑う蟻。
眉を寄せる皆。
「闘牛拳《ローザ》!!!!!!」
カバーニは急接近しようと試み、攻撃力が数段階跳ね上がる右拳を蟻の頭部目掛けて繰り出す。
「近距離は危険だ!!」
接近する事は出来ず、砂の手が出現し、地面に叩きつけられる。
「あああああ!!!!」と苦痛の表情で叫ぶカバーニ。
あの蟻は俺と同じ『土蜘蛛《ツチグモ》』も使えるのか。
刹那。
砂から夥《おびただ》しい数の兵隊蟻が出現する。
砂嵐百蟻《タスマニアン・ヒャクアリ》を小さくした黒い生物がうじゃうじゃと蠢き、その兵隊蟻はレッドアルバローザの両脚に張り付き、砂へ吸い寄せていく。
紅の装甲はどんどん黒へ埋め尽くされ、砂に呑み込まれた。
カバーニの怒りが聞こえる。
「くそがぁぁぁぁ!!!!」
俺達が動き出そうとした瞬間、もう既に遅かった。
目を見開き絶望の表情。
更に横にいたアイリスの両脚に兵隊蟻が張り付き、一気に砂の中へと吸い寄せる。
俺、マシュはアイリスの両腕を掴み引き揚げようとする。
だがしかし、兵隊蟻の吸い込む力は予想以上に強かった。
あの小さな体格からこれほどの力が出るとは思わない。
灰色の装甲は砂に呑み込まれた。
「助けてぇぇぇ!!!!」
「アイリス!!」
「……アイリスさん」
「アイリスちゃん!!」
俺は息を切らしながら、拳を握り締める。
マシュは口を開き呆然とし、リオラは両のなで肩と柔らかい唇が震えている。
視線は巨大な蟻へ向けられる。蟻はニヤニヤと笑っていた。
深紅の双眸はつり上がり、首を一回転させる。
なぜカバーニとアイリスだけを狙ったのかというと、敵に攻撃をされたら、攻撃力が数段階跳ね上がりその敵に反撃をする蟻の習性だからだ。
『蟻の闘争心』。
カバーニとアイリスはどこへ行った?
砂の中へ埋められたのか?
これは確か文献で読んだ事がある。
女王蟻は頭部を食いちぎり、兵隊蟻は死体を巣穴に運び、新たな卵を作るエサにするという習性があると。
まずいな。
だがしかし、どうやって砂の地中からカバーニやアイリスを助け出す?
「地中に穴を開けられるか?」
「私にはそんな土属性の魔術はないの」
「それなら俺が穴を開ける……」
俺は左手を地中に触る。
「地割れ!!!!」
砂に大きな穴ができ、底には空間が完成。
「あとはリオラと共にカバーニとアイリスの救出に専念してくれ」
「アルはどうする気?」
「俺はあいつを倒す」
「分かったわ」
「アル君絶対無事にね」
「ああ」
マシュとリオラは穴へ入って行く。
瞬間、蟻が六脚を奇妙に地面を這いながら急接近し、砂嵐が舞う。
俺は黒銀の翼を広げて後退し、右手を黒銃装備へ形態変化。
『黒龍《ゲイボルグ》』。
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