時空魔術操縦士の冒険記

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2章ダンジョンへ向かおう

シャルマンギルド幹部1

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「やるな……ガキ」

「終わりか? おっさん」

 右拳左拳、下からアッパーで連続でぶち込む傷のある男。

「食らえぇぇ!!」

 俺はテンポ良く右、左、後退と躱わしていく。
 そして、殴り合いが始まる。
 俺も右拳、左拳と出していく。
 力強い拳の応酬。

「なぜ後ろに背負ってる剣を使わない?」

「その必要がないからな!!」

「舐めるなガキがぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 傷のある男は右拳で俺の鳩尾《みぞおち》にストレートを直撃。
 俺は血を吐き出し、前のめりになる。
 笑う傷のある男。
 しかし。
 瞬間、俺は倒れると見せかけ、右足を後ろへずらし、態勢を立て直し、傷のある男の顎にアッパーを叩き込んだ。

「!?」

 油断した傷のある男は上空へ舞い、そして、地面にドサッと共に気絶した。
 どうやらカバーニも最後に頭突きでサングラス男を倒したようだ。

「おらぁぁぁぁぁ!!!!」

「あぁあぁぁぁぁ?!!!」

 ボコボコに顔が腫れ上がっているサングラス男。
 そして、俺達は一目散に門を抜けて行く。



                             *
 

 門を開けるとそこの広い玄関の階段に跨がる大剣を持った大男がいた。
 左目は傷があり、閉じた状態、野獣のような顔と油の多い髪の毛。
 汚い髭、立派な両耳、年齢は40代ぐらいの初老の男。
 種族は犬族。煙管《きせる》を吹かして、獣の毛皮を肩に纏っている。
 ベテランのゴッドハンターといった印象。

 大男は凄みのある声で、「そこを一歩でも動けば戦闘とみなすガァ」と口を開く。


 黒眼を大きく開かせ、威圧。
 その大男から発っせられる圧に震えてくる。
 何だこいつの獣のようなオーラは。
 血のような殺気が見え、殺気で手足が震えてくる。
 だが、横でブラウンの瞳から闘志を燃やす若い男がいた。
 カバーニは肩に乗っかるジョージに声を掛ける。

「闘いや」

「グルゥ!! グルゥ!!」

 すると、マシュが言う。

「私……あの人、知ってるわ。ベテランの有名な魔戦操縦士よ。レベル500……エキスパートランクよ……私達とは格が違い過ぎる。カバーニ、あなたでは勝てないわ」

「名はジー・ロペス……ワイが憧れたゴットハンターや」

「なら……力は分かってるはずでしょ?」

「じゃアイリスは誰が助けるんや!! アルやお前らやろ!! ここで足踏みしてる暇はないんや!!」


 マシュは何かカバーニに言いかけようとしたが、止めた。
 カバーニは殺気を出し、誰にも止められない雰囲気だった。
 アーサー戦の時に見せた顔とは違う。
 仲間を守りたい気持ちが伝わってくる。
 こいつは強い。
 俺は笑みを浮かべる。

「カバーニ頼むぜ」

「任せろや」

 そして、俺とマシュは一階の前方にある部屋へ走り出す。

「逃がすガァァァァァ!!!!」

 ロペスは目を見開き、俺達に大剣を振り下ろす。
 刹那の瞬間。

「ズン!!!!」

「!?」

 カバーニが全身でロペスにタックルで直撃。
 ロペスは余りの破壊力に目を剥き出しにした。
 吹き飛ばされる。

「ガァァァァァァァァ!!!!!!」

 そして、ロペスは威力に耐え切れず、二階の壁へ激突する。
 凄まじい砂塵が舞い上がり、揺れる建物。

「ドドドドドドドドドドド!!!!!!!!」

 カバーニが声の限りに叫ぶ。

「行けやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
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