時空魔術操縦士の冒険記

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2章ダンジョンへ向かおう

依頼2

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「ワイらも行く」

「いや、駄目だ。危険だ」

「アルばっかりにいい格好させる訳に行かねーよ!!」

 マシュが首を振りながら、拒否する。

「私達には無理よ……命まで取られるわ」

「女は黙ってろ」

「なんなのこの人」

「あのな」

「決まりや!!!」

 俺は呆れた顔でカバーニを見る。
 シャルマンは立ち上がる。

「では……取引成立としよう……さてこちらから助っ人を用意しよう……戦力としては充分な強さを持っているよ」
 

      *
 大罪人エキドナを拘束するために60階層にあるララナ村へと向かう。
 カバーニがララナ村の出身という事もあり、道のりの行き先は心配ない。
 まずは40階層の二番Cルートから一気に60階層を目指す。
 二番Cルートは険しい山道、景色は全て霧と岩だらけが続く。
 シャルマンの助っ人と呼ばれる人物が看板前で待っていた。
 霧で良く見えないが、大男である。
 カバーニが一直線にその大男に向かって走って行き、硬直して腰を崩した。
 霧が薄くなり、大男の正体が明らかになる。
 立派な犬耳、目や鼻は大きい、野獣のような顔し、汚い髪の毛。
 先日、カバーニがボロ負けした相手。
 ジー・ロペスは煙管《きせる》を吹かして、俺達をギロリと見る。

「ワガァ……助っ人ガァ……よろしゅうガァ」

 俺は一瞬びくっとしたが、「よろしく」

「カバーニ! 傷は大丈夫ガァ?」

 ロペスは目を丸くして尋ねる。
 カバーニは笑みを浮かべ、返答する。

「大丈夫や」

「そうガァ……みんなこっからは険しい山道ガァ……気つけろ」

「はい」

 そして、ロペスは先頭に立って前を進んで行った。
 すると、マシュが俺に耳打ちする。

「ねぇ? あの人大丈夫なの?」

「さぁな……威圧感はあるが……まあ大丈夫だろう……カバーニがあんだけ慕っているんだから」

「心配だわ」

 リオラも震える身体を両手で抑え、「私も怖い」囁く。
 すると、アイリスが「見た目で判断してはいけませんよ!!」と首を振る。
「でも!! 怖いんだもん!!」と口を尖らせるリオラ。
 俺は「行くぞ」
 そして、一時間ぐらいずっと霧と岩の山道を歩いていく。
 一向に霧は晴れず、霧が鼻に入り込み、呼吸を苦しくさせる。
 山道には慣れていないリオラ、アイリスが苦しそうだ。
 カバーニが呟く。

「霧が晴れへんな……普段は晴れてるんやけどな」
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