時空魔術操縦士の冒険記

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2章ダンジョンへ向かおう

カナブンバッタと大会

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 そして、ヤマアラシの件も終えたその日の夜。
 二番街にある酒場で、食事や飲み食いをしていた。
 12人掛けの長テーブルにはピザやカレー、チキン、ラーメンが豪華に並びジュースや酒もたくさんのバイキング形式。
 美味しいそうな匂いと温かな湯気が鼻を刺激する。
 俺達の他にロペスやデオデオも来てくれた。
 ロペスが酒を飲みながら、赤い顔をして皆に豪快に言う。

「皆何でも食えガァ!! ワレガァの奢りガァ!!」

 斜め端にいたカバーニが立ち上がり、喜んだ表情で、一目散にピザやチキンやらを皿に入れる。

「ロペスさん!! ありがとな? 一生ついていくわ!!」

 ロペスが腹を叩いて笑う。

「ガァガァガァ!! 調子の良いガキガァ!!」

 何が面白いんだよ。
 左隣にいるマシュが俺に囁く。

「ねぇ? ロペスさん……お風呂入っているのかしら? 髭や髪の毛にゴミや油がいっぱいよ」

「あまり大きな声で言うなよ。気にせず食べろ」

「何よ」

 不満顔のマシュ。
 すると、アイリスが俺の皿にピザやパンを取り分けてくれる。

「おっ! 悪いな!」

「いえいえ。あっそうだ。ミユミユちゃんにも分けますからね」

「いや、こいつはいいよ。さっきパンあげたし」

「ふざけるな! アル! ボクは腹が減っているのだ!! 今すぐピザやなんやらよこせ」

 俺のポケットで見上げて睨みつける黄金色の子狐。

「汚すなよ」

「汚すか!! 馬鹿者が!! レディに失礼な事言うな!!」

「はいはい」

 ミユミユは出された小皿にあるピザをパクパク食べる。
 ふと右端を見ると、リオラが口回りにカレーを付けながら、バクバクと早食い。そんなに急がなくてもいいのにな。
 しかし、ブンブンうるさいし、ちょっとカナブン臭いぞ。
 見上げるとブンブンと飛び回るカナブンバッタ、ずいぶん活発だ。楽しいのだろうか。
 そうだカナブンバッタに羽が生えた、日に日に成長している。
 すると、デオデオが俺に液体の入った瓶を渡す。

「アル様。山嵐の液体です。カナブンバッタの進化に必要かと」

「あっ。シャルマン……覚えていてくれたのか。ありがとうございます」

「しかし、それだけではカナブンバッタは進化しません。鍛えなくてはいけません。どうでしょう? 使い魔大会に出場しませんか?」

「え? そうなんですか? でも大会は……」

 マシュが会話に割り込む、

「別にいいじゃない。暇なんだし……それに当分はデイトナ王国にいるんだから」

「まあ、そうだけど……」

「わたくしが大会登録はしとおきますからね」

「あっ……はい」


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