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33 アリシアを助けたアベラール
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サロンでジャネットがルカから刺繍を教わっていた頃、アベラールとアリシアは、庭園の池のほとりで、楽しげに遊んでいた。
「アベラールさま、みてください。あのさかな、おおきいですね! いろもとてもきれい」
アリシアが身を乗り出して池をのぞき込む。その瞬間、足元の石がぐらりと動いた。
「あぶない!」
アベラールはとっさにアリシアの腕を引き、自らの体を盾にして彼女を守った。しかし、その勢いでバランスを崩し、彼自身が池に落ちてしまう。
「アベラール様!」
静かに見守っていた侍女たちが騒ぎ、フットマンたちが池に飛び込み、アベラールを引き上げた。びしょ濡れになったアベラールは、少し咳き込みながらも、心配そうにアリシアを見つめる。
「アリシア、だいじょうぶだった?」
「うん、わたしはだいじょうぶ。それより、アベラールさまがたいへん」
「ぼく、おとこのこだから、つよいよ。こんなのへいきさ」
慌てて侍女長が執務室に駆け込んで事件を報告。すぐにアベラールは温かい湯につかり、着替えをしたのだが……その日の夜、彼は高熱を出し、寝込むことになった。キーリー公爵家お抱え医師の診察によれば、おそらく池の冷たい水に浸かったことや魔力の暴走も原因だという。
医師が去ったあとも、ジャネットはアベラールの額に冷たい布を当て、汗を拭い、そっと寝具を整えてやった。小さな手はじっとりと汗ばんでいて、呼吸も浅く、頬はうっすらと赤みを帯びている。ジャネットは額に冷たい布を置き直しながら、その手をそっと包み込んだ。
「……早く良くなりますように」
アベラールは小さく身じろぎしながら、寝ぼけた声で――
「……ジャネ……そばにいて」
ぽつりとつぶやいた。
ジャネットの指が微かに震える。
「えぇ、大丈夫。そばにいますわ」
ジャネットはそうつぶやきながら、氷の溶けかけた水桶を取り換えるようメイドに指示をした。その後も彼女は、時の流れも忘れ、ずっとアベラールの枕元に付き添う。
頻繁に様子を見に来た公爵は、ジャネットにやさしく声をかけた。
「侍女に任せて、少しは休むように」
だが彼女は、どうしてもその場を離れたくなかった。
夜も更けた頃には、柔らかな魔導灯に照らされた椅子の上で、ジャネットはアベラールの手を握ったまま、静かにうたた寝していた。
「……君まで倒れては困る」
なかなか寝室に来ないジャネットを迎えに来た公爵は、そうつぶやきながら、そっとジャネットを抱き上げた。その仕草には、ジャネットに対する深い愛情がにじんでいた。
夫婦の寝室のベッドにジャネットを寝かせ掛布をかけた後、公爵はほんの少しだけその寝顔を見つめた。
一瞬だけ、目元が優しく緩む。
「……愛してるよ。心の底から……なんで、こんなときしか言えないんだろうな」
そのひと言は、眠る彼女には届かなかった。だが、公爵の心からのものだった。
そのまま彼は寝室を後にし、アベラールの部屋に戻った。今度は自分が椅子に腰かけ、眠る息子の手を静かに握る。朝まで一度も席を立たず付き添い続けた。夜明け前にアベラールが小さくうなされたとき、公爵はすぐにその額を優しく拭い、安心させるように声をかけた。
「大丈夫だ。俺がついてる。おまえは立派だったぞ。小さいレディを守ったんだ。俺の自慢の息子だ」
アベラールはうっすらと目を開け、かすれた声でこう言った。
「だって、ぼく、きしだんちょーのおとーしゃまのむすこだもん。あたりまえのことをしただけだよ」
公爵は顔を赤くして自分の息子を見つめる。
息子にこんなふうに言われるなんて……悪くないな。うん、最高の気分だ。
窓から差し込む陽光は、朝のやわらかさをほんの少し残しながらも、すでに部屋の隅々まで届いていた。ふと覚ましたジャネットは、慌ててアベラールの部屋に行き、そこで公爵がアベラールをじっと見守っている姿に驚く。
「公爵様、まさか夜通しここに? 本来なら私の役目ですのに……申し訳ありません」
「子供の看病にどっちの役目だなんて決まりはないさ。今日は午後から騎士団本部に行くから、まだ間がある。アベラールは俺が見てるから、ゆっくりしていろ」
ジャネットはアベラールの部屋から追い出されてしまう。
「奥様のお身体を心配していらっしゃるのですわ。昨夜は奥様をそっと抱きかかえられ、まるで宝物を運ぶように慎重にベッドまで運んでいらっしゃいましたよ。さぁ、公爵様がついていらっしゃるのですから、奥様はゆっくり朝食を召し上がって湯浴みでもなさって、旦那様が本部に行くまでお休みになったほうがいいです。奥様が病気になったら一番悲しむのは、お坊ちゃんですよ。あっ、旦那様も同じぐらいですわね……いい勝負だと思います」
クスクスと笑う侍女達。
「えっ? なんの勝負?」
首を傾げる私に、侍女たちは何も言わなかった。
「まぁ、見ていてもどかしいですけれど……そのような時期が一番楽しいでしょうからねぇ。若いって素晴らしいですわ」
侍女長はしみじみとつぶやいた。
さっぱり意味がわからないんだけど……
公爵が本部に行くまで、私は食事をしたり湯浴みをして身支度を整えたり、軽くソファでうたた寝をしたりと、充分にゆっくりと過ごさせてもらった。やがて、公爵が私のもとにやってきて言った。
「行ってくるよ。今日は早めに戻るから、安心しろ。なにかあったら魔導通話機で連絡しろよ。いいか? アベラールのことは心配ないから」
そう言い残して、公爵は王都の騎士団本部へと、瞬間移転魔法で移動していった。いつもなら魔導高速馬車を使うところを、今回はあえて魔法で移動したのは、きっとギリギリまでアベラールのそばにいてあげたかったからなのだろう。
アベラールを夜通し見守っていてくださったなんて……嬉しいわ。
やはり素敵な旦那様よね。
それに私のことも、とても気づかってくださった。
そういえば、アベラールが池に落ちたと聞いたときの執務室で、なにか言いかけたと思うのだけれど、なんだったのかしら?
もしかしたら、公爵様は私を……?
そうだったらいいのに……私は、もう好きが始まっているのだから……。
その日は午後から騎士団本部に行ったにも拘わらず、公爵は言葉通り夕方には瞬間移転魔法で帰ってきた。アベラールはまだ熱があったけれど、先日よりは下がっていたし呼吸も幾分楽そうだった。公爵と私は、並んでアベラールの寝顔を見守った。
それから数日後、アベラールの熱がようやく下がり、私と公爵はほっと胸を撫で下ろした。けれど安堵も束の間、今度は――
⟡┅┅┅━─━┅┄ ┄┅━─━┅┅┅⟡
※こちらは俯瞰視点で書いております。
「アベラールさま、みてください。あのさかな、おおきいですね! いろもとてもきれい」
アリシアが身を乗り出して池をのぞき込む。その瞬間、足元の石がぐらりと動いた。
「あぶない!」
アベラールはとっさにアリシアの腕を引き、自らの体を盾にして彼女を守った。しかし、その勢いでバランスを崩し、彼自身が池に落ちてしまう。
「アベラール様!」
静かに見守っていた侍女たちが騒ぎ、フットマンたちが池に飛び込み、アベラールを引き上げた。びしょ濡れになったアベラールは、少し咳き込みながらも、心配そうにアリシアを見つめる。
「アリシア、だいじょうぶだった?」
「うん、わたしはだいじょうぶ。それより、アベラールさまがたいへん」
「ぼく、おとこのこだから、つよいよ。こんなのへいきさ」
慌てて侍女長が執務室に駆け込んで事件を報告。すぐにアベラールは温かい湯につかり、着替えをしたのだが……その日の夜、彼は高熱を出し、寝込むことになった。キーリー公爵家お抱え医師の診察によれば、おそらく池の冷たい水に浸かったことや魔力の暴走も原因だという。
医師が去ったあとも、ジャネットはアベラールの額に冷たい布を当て、汗を拭い、そっと寝具を整えてやった。小さな手はじっとりと汗ばんでいて、呼吸も浅く、頬はうっすらと赤みを帯びている。ジャネットは額に冷たい布を置き直しながら、その手をそっと包み込んだ。
「……早く良くなりますように」
アベラールは小さく身じろぎしながら、寝ぼけた声で――
「……ジャネ……そばにいて」
ぽつりとつぶやいた。
ジャネットの指が微かに震える。
「えぇ、大丈夫。そばにいますわ」
ジャネットはそうつぶやきながら、氷の溶けかけた水桶を取り換えるようメイドに指示をした。その後も彼女は、時の流れも忘れ、ずっとアベラールの枕元に付き添う。
頻繁に様子を見に来た公爵は、ジャネットにやさしく声をかけた。
「侍女に任せて、少しは休むように」
だが彼女は、どうしてもその場を離れたくなかった。
夜も更けた頃には、柔らかな魔導灯に照らされた椅子の上で、ジャネットはアベラールの手を握ったまま、静かにうたた寝していた。
「……君まで倒れては困る」
なかなか寝室に来ないジャネットを迎えに来た公爵は、そうつぶやきながら、そっとジャネットを抱き上げた。その仕草には、ジャネットに対する深い愛情がにじんでいた。
夫婦の寝室のベッドにジャネットを寝かせ掛布をかけた後、公爵はほんの少しだけその寝顔を見つめた。
一瞬だけ、目元が優しく緩む。
「……愛してるよ。心の底から……なんで、こんなときしか言えないんだろうな」
そのひと言は、眠る彼女には届かなかった。だが、公爵の心からのものだった。
そのまま彼は寝室を後にし、アベラールの部屋に戻った。今度は自分が椅子に腰かけ、眠る息子の手を静かに握る。朝まで一度も席を立たず付き添い続けた。夜明け前にアベラールが小さくうなされたとき、公爵はすぐにその額を優しく拭い、安心させるように声をかけた。
「大丈夫だ。俺がついてる。おまえは立派だったぞ。小さいレディを守ったんだ。俺の自慢の息子だ」
アベラールはうっすらと目を開け、かすれた声でこう言った。
「だって、ぼく、きしだんちょーのおとーしゃまのむすこだもん。あたりまえのことをしただけだよ」
公爵は顔を赤くして自分の息子を見つめる。
息子にこんなふうに言われるなんて……悪くないな。うん、最高の気分だ。
窓から差し込む陽光は、朝のやわらかさをほんの少し残しながらも、すでに部屋の隅々まで届いていた。ふと覚ましたジャネットは、慌ててアベラールの部屋に行き、そこで公爵がアベラールをじっと見守っている姿に驚く。
「公爵様、まさか夜通しここに? 本来なら私の役目ですのに……申し訳ありません」
「子供の看病にどっちの役目だなんて決まりはないさ。今日は午後から騎士団本部に行くから、まだ間がある。アベラールは俺が見てるから、ゆっくりしていろ」
ジャネットはアベラールの部屋から追い出されてしまう。
「奥様のお身体を心配していらっしゃるのですわ。昨夜は奥様をそっと抱きかかえられ、まるで宝物を運ぶように慎重にベッドまで運んでいらっしゃいましたよ。さぁ、公爵様がついていらっしゃるのですから、奥様はゆっくり朝食を召し上がって湯浴みでもなさって、旦那様が本部に行くまでお休みになったほうがいいです。奥様が病気になったら一番悲しむのは、お坊ちゃんですよ。あっ、旦那様も同じぐらいですわね……いい勝負だと思います」
クスクスと笑う侍女達。
「えっ? なんの勝負?」
首を傾げる私に、侍女たちは何も言わなかった。
「まぁ、見ていてもどかしいですけれど……そのような時期が一番楽しいでしょうからねぇ。若いって素晴らしいですわ」
侍女長はしみじみとつぶやいた。
さっぱり意味がわからないんだけど……
公爵が本部に行くまで、私は食事をしたり湯浴みをして身支度を整えたり、軽くソファでうたた寝をしたりと、充分にゆっくりと過ごさせてもらった。やがて、公爵が私のもとにやってきて言った。
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そう言い残して、公爵は王都の騎士団本部へと、瞬間移転魔法で移動していった。いつもなら魔導高速馬車を使うところを、今回はあえて魔法で移動したのは、きっとギリギリまでアベラールのそばにいてあげたかったからなのだろう。
アベラールを夜通し見守っていてくださったなんて……嬉しいわ。
やはり素敵な旦那様よね。
それに私のことも、とても気づかってくださった。
そういえば、アベラールが池に落ちたと聞いたときの執務室で、なにか言いかけたと思うのだけれど、なんだったのかしら?
もしかしたら、公爵様は私を……?
そうだったらいいのに……私は、もう好きが始まっているのだから……。
その日は午後から騎士団本部に行ったにも拘わらず、公爵は言葉通り夕方には瞬間移転魔法で帰ってきた。アベラールはまだ熱があったけれど、先日よりは下がっていたし呼吸も幾分楽そうだった。公爵と私は、並んでアベラールの寝顔を見守った。
それから数日後、アベラールの熱がようやく下がり、私と公爵はほっと胸を撫で下ろした。けれど安堵も束の間、今度は――
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※こちらは俯瞰視点で書いております。
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