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35 アリシアは刺繍の天才・職人養成学校
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「アベラールさま、ほんとにごめんなさい。わたしのせいで……。こちら、わたしがししゅうしたハンカチなの。おじさまにおそわったのだけど、わたしはすじがいいのですって。まだそれほどじょうずじゃないけど、まいとしつくってアベラールさまにあげるね」
アリシアは涙ぐみながら謝罪し、包みをさしだした。
「ぼくが、かってにおちただけだよ。もうげんきになったからだいじょうぶ。それよりあけてみていい?」
アベラールはほほえみながら、包みを開ける。
ハンカチには幼い子が刺繍したとは思えないほどの、素晴らしい出来ばえの火の鳥がいた。今にも動き出しそうな躍動感。まだ少し荒い部分もあるけれど、ルカ譲りの才能がある。それに、アリシアの容姿はルカに似ていた。淡いブルーの髪と瞳。今はまだ幼くて可愛いけれど、きっと将来は相当な美人になるだろう。
「まぁ、すごい才能だわ。確かにアリシア様は筋が良いわね。アベラール様、よかったわね! こんな素晴らしいキーリー公爵家の紋章入りのハンカチをいただけて」
「うん。ありがとう、アリシア……ぼく、ずっとだいじにするよ。たからものばこにいれておかなきゃ」
「あ、まって。それはね、アベラールさまにつかってほしくてあげたのよ。よごれたらまたあたらしいのをおくるから、つかってほしいな」
「そっか。わかった、だったらそうするよ。いつも、アリシアといっしょにいるみたいだね!」
アリシアは顔を赤くして幸せそうにほほえんでいたし、明らかにアベラールが大好きな気持ちが伝わってきた。
アベラールも嬉しそうにしている。幼い恋の予感に、私はついほほえましくて心があたたかくなった。
***
そして、いよいよルカ夫妻をキーリー公爵家に招くことになった。しかし、残念なことにデュボア伯爵夫人は義母の体調が思わしくなく、今回は来られないとのことだった。その代わり、アリシアは来ることになった。ルカのふたりの子供たちはまだ幼いため、家でドノン会長夫妻が見ているという。
ルカの妻は、良い意味で私の想像を裏切った。繊細で可憐な容姿のルカの妻なら、きっと同じように儚げで華奢な女性なのかと思っていたのに、なんとルカより背が高く大柄で、二児の母という貫禄が充分だった。
「キーリー公爵様、キーリー公爵夫人、本日はお招きいただきありがとうございます! ドノン商会長の娘で、ルカの妻のアンナです。こんな光栄なことはありませんわ。昨夜は興奮して眠れなくて……。それにしても、公爵様は本当に素敵で、奥様もとてもお綺麗ですね。まさに理想のご夫婦です。うちはというと……夫があのとおりちょっと麗しすぎて、私はというと……まあ、がさつで飾り気もない女なんですけれど。ルカはそんな私を『可愛い』って言ってくれるのですわ。私も彼の才能に惚れ込んでいます。夫は見かけによらず芯が強くて真面目なんです。商会のために一生懸命で、私はそんな彼を尊敬していますわ」
少し顔を赤らめて、嬉しそうに夫を自慢するその様子は、とてもほほえましかった。
「いや、実際、アンナはとっても美人だよ。キーリー公爵閣下、自分が惚れている女性は、誰よりも綺麗に見えるものですよね? 私には、アンナがどんな美女より輝いて見えます。それに、思いやりもあって家をしっかり守り、商会の仕事も完璧にこなしているんです。主に仕入れ担当なんですがね。うちが上質な刺繍糸をかなり安く仕入れられているのは、ぜんぶアンナのお陰です。私は売り上げ促進を担当していて、妻は仕入れやお金の計算が得意なんですよ。仕事も家庭も、ほんとうに頼りになる相棒です」
「そうか。夫婦仲がいいことは素晴らしいな。君たちもとてもお似合いの夫婦だと思うぞ」
公爵は終始ご機嫌だった。飾らない性格で、思ったことをはっきり口にするアンナは、私も一目で好きになってしまった。一緒にいると、不思議と肩の力が抜けて、心までほぐれていくような――そんな空気を持った女性だった。
「アンナさん。私と旦那様で話し合っていたのですけれど……」
私は一息おいて、言葉を続けた。
「ルカさんの刺繍の技術は、本当に素晴らしいですわ。実はこのキーリー公爵領に、職人を育てる養成学校を設けたいと思っています。もしご迷惑でなければ、ルカさんに講師をお願いできますか?」
「まぁ、ルカが、職人養成学校の先生になるのですか?」
アンナは目を見開き、驚きの声をあげた。
「その学校で、優秀な成績を収めた生徒には、ドノン商会で腕を振るう場を用意していただきたいの。ただ学ぶだけではなく、未来へと繋がる道を――。その橋渡しを、私たちの手で整えていけたらと考えていますわ」
「それは、こちらとしてもありがたいお話ですわ。腕の良い職人を確保するのは、なかなか難しいですからね。それに、がんばればきちんと道が拓けると思えば、生徒たちも励みになるでしょう。ただ、ちょっとお聞きしてもよろしいですか? 学費は、どのようにお考えですか? 手に職をつけたいと願う者のなかには、お金に余裕がない方も少なくありませんわ」
アンナは真剣な表情で問うた。その視線に、私はうなずいて応える。
「もちろん、それも含めて、公爵家で支援するつもりですわ。できる限り、誰もが学べるように。学費は極力抑え、家庭の事情に応じて免除や特別措置も取っていきたいのです。これは、キーリー公爵領の新たな柱となる産業に発展すると確信していますわ」
「素晴らしい取り組みです! やる気のある子が、家が貧しいというだけで夢をあきらめるのは、見ていてつらいですからね」
ルカとアンナは快く、引き受けてくれた。アンナも、ぜひ仕入れや商売のコツといった実践的なことを教えたい、と張り切っていた。
それとは別に、ルカにはキーリー公爵家で行う刺繍会の講師もお願いし、こちらは月に一度ほど開かれる貴族の夫人たちの交流会にもなった。
⟡┅┅┅━─━┅┄ ┄┅━─━┅┅┅⟡
※次回、36話「職人養成学校・魔導圧縮収納バッグの開発」ジャネットの有能さがひかります。
アリシアは涙ぐみながら謝罪し、包みをさしだした。
「ぼくが、かってにおちただけだよ。もうげんきになったからだいじょうぶ。それよりあけてみていい?」
アベラールはほほえみながら、包みを開ける。
ハンカチには幼い子が刺繍したとは思えないほどの、素晴らしい出来ばえの火の鳥がいた。今にも動き出しそうな躍動感。まだ少し荒い部分もあるけれど、ルカ譲りの才能がある。それに、アリシアの容姿はルカに似ていた。淡いブルーの髪と瞳。今はまだ幼くて可愛いけれど、きっと将来は相当な美人になるだろう。
「まぁ、すごい才能だわ。確かにアリシア様は筋が良いわね。アベラール様、よかったわね! こんな素晴らしいキーリー公爵家の紋章入りのハンカチをいただけて」
「うん。ありがとう、アリシア……ぼく、ずっとだいじにするよ。たからものばこにいれておかなきゃ」
「あ、まって。それはね、アベラールさまにつかってほしくてあげたのよ。よごれたらまたあたらしいのをおくるから、つかってほしいな」
「そっか。わかった、だったらそうするよ。いつも、アリシアといっしょにいるみたいだね!」
アリシアは顔を赤くして幸せそうにほほえんでいたし、明らかにアベラールが大好きな気持ちが伝わってきた。
アベラールも嬉しそうにしている。幼い恋の予感に、私はついほほえましくて心があたたかくなった。
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そして、いよいよルカ夫妻をキーリー公爵家に招くことになった。しかし、残念なことにデュボア伯爵夫人は義母の体調が思わしくなく、今回は来られないとのことだった。その代わり、アリシアは来ることになった。ルカのふたりの子供たちはまだ幼いため、家でドノン会長夫妻が見ているという。
ルカの妻は、良い意味で私の想像を裏切った。繊細で可憐な容姿のルカの妻なら、きっと同じように儚げで華奢な女性なのかと思っていたのに、なんとルカより背が高く大柄で、二児の母という貫禄が充分だった。
「キーリー公爵様、キーリー公爵夫人、本日はお招きいただきありがとうございます! ドノン商会長の娘で、ルカの妻のアンナです。こんな光栄なことはありませんわ。昨夜は興奮して眠れなくて……。それにしても、公爵様は本当に素敵で、奥様もとてもお綺麗ですね。まさに理想のご夫婦です。うちはというと……夫があのとおりちょっと麗しすぎて、私はというと……まあ、がさつで飾り気もない女なんですけれど。ルカはそんな私を『可愛い』って言ってくれるのですわ。私も彼の才能に惚れ込んでいます。夫は見かけによらず芯が強くて真面目なんです。商会のために一生懸命で、私はそんな彼を尊敬していますわ」
少し顔を赤らめて、嬉しそうに夫を自慢するその様子は、とてもほほえましかった。
「いや、実際、アンナはとっても美人だよ。キーリー公爵閣下、自分が惚れている女性は、誰よりも綺麗に見えるものですよね? 私には、アンナがどんな美女より輝いて見えます。それに、思いやりもあって家をしっかり守り、商会の仕事も完璧にこなしているんです。主に仕入れ担当なんですがね。うちが上質な刺繍糸をかなり安く仕入れられているのは、ぜんぶアンナのお陰です。私は売り上げ促進を担当していて、妻は仕入れやお金の計算が得意なんですよ。仕事も家庭も、ほんとうに頼りになる相棒です」
「そうか。夫婦仲がいいことは素晴らしいな。君たちもとてもお似合いの夫婦だと思うぞ」
公爵は終始ご機嫌だった。飾らない性格で、思ったことをはっきり口にするアンナは、私も一目で好きになってしまった。一緒にいると、不思議と肩の力が抜けて、心までほぐれていくような――そんな空気を持った女性だった。
「アンナさん。私と旦那様で話し合っていたのですけれど……」
私は一息おいて、言葉を続けた。
「ルカさんの刺繍の技術は、本当に素晴らしいですわ。実はこのキーリー公爵領に、職人を育てる養成学校を設けたいと思っています。もしご迷惑でなければ、ルカさんに講師をお願いできますか?」
「まぁ、ルカが、職人養成学校の先生になるのですか?」
アンナは目を見開き、驚きの声をあげた。
「その学校で、優秀な成績を収めた生徒には、ドノン商会で腕を振るう場を用意していただきたいの。ただ学ぶだけではなく、未来へと繋がる道を――。その橋渡しを、私たちの手で整えていけたらと考えていますわ」
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アンナは真剣な表情で問うた。その視線に、私はうなずいて応える。
「もちろん、それも含めて、公爵家で支援するつもりですわ。できる限り、誰もが学べるように。学費は極力抑え、家庭の事情に応じて免除や特別措置も取っていきたいのです。これは、キーリー公爵領の新たな柱となる産業に発展すると確信していますわ」
「素晴らしい取り組みです! やる気のある子が、家が貧しいというだけで夢をあきらめるのは、見ていてつらいですからね」
ルカとアンナは快く、引き受けてくれた。アンナも、ぜひ仕入れや商売のコツといった実践的なことを教えたい、と張り切っていた。
それとは別に、ルカにはキーリー公爵家で行う刺繍会の講師もお願いし、こちらは月に一度ほど開かれる貴族の夫人たちの交流会にもなった。
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