魔王異世界勇者伝

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プロローグ

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 なんでこんなにんになったんだろう。
 ある町の大通り。俺の体はいま空中に浮いている。下では車のブレーキ音が鬱陶しいぐらい大きくなっている。
 結論から言おう、俺は交通事故にあった。子供を守るため。
 そういえば、さっきふと立ち寄った占いの館で『今日はいいことがないようだね』と言われたな。
 その直後これかよ。
 子供を守って、車にひかれる。正義のヒーローみたいだな。
 でも、それは違う。
 正義のヒーローはそのあと車を片手で止めるはずだ。
 俺はそんな人間離れしたことできるわけがない。
 体がいてぇ。
 自動車事故のニュースを見るたんびに絶対痛くないだろうなんて思ってたけど、実際はこんなにも痛いものなんだな。
 死ぬのかも……な。
 その直後俺の体に大きな衝撃が走った。
 地面に着いたのだろうか。
 一度だけ目を開けてみる。野次馬共の足しか見えない。でも、一つ大きな大きな声が耳に入ってくる。
「お兄ちゃん!お兄ちゃん、死なないで!」
 さっきの子供無事だったのか。
 よかった。
 俺は安心して、目を閉じた。

 周りの微かな光を捉えていた俺の視界にはもう光がなくなっていた。
 漆黒。そう例えるのが最も良いだろう。僅かな光すら、通すことの許されない闇。
 俺、死んだな。
 この思考が流れた直後。
「君には第二の人生を与えよう!」
 自民に満ち溢れた声が聞こえた。
 第二?なんの冗談だよ。
「さぁ!行くのだ新たなる世界へ!」
 漆黒の闇がガラスのように割れ始め、太陽光とも言える輝かしい光が一面に広がった。
 眩しい。
 俺は目を閉じた。
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