3 / 3
一話
しおりを挟む
どうやら俺は魔王として転生したらしい。
俺は生後一ヶ月から色々分野での英才教育を施された。そのおかげか、ステータスは全てカンスト状態。魔法は全て習得している。
ちなみに、歴代魔王の内最強らしい。
魔王と言われると大半の人間は巨大な悪魔や魔物を想像するだろうが、俺は完全なる人型だ。ほんっとに人間。悪魔要素ゼロ。
そんな俺は魔王に見えないらしい。勇者が俺の前に姿を現したとき、俺の姿を見て鼻で笑いやがった。
気に食わなかったんで、十五秒で抹殺してやった。
完全なる自慢だが俺はこの十七年、一度も負けたことがない。
偶に来てしまう、あの勇者でさえも俺と一分間対峙できたやつはいない。
交通事故で死んでから約十七年。
俺はあの薄気味悪い魔王城の頂点として君臨し続けてきた。
そんな俺だが、昨日魔王城を抜け出してきた。
理由というのは簡単で、今日俺は十八歳になった。十八歳になると、正式に魔王として認められるらしいのだが、俺はそれが嫌だった。
魔王の寿命は約九百年。その間一回も外に出ず、ずっと魔王城の中にいなくてはならないらしい。
あんな暗くてじめじめして嫌な雰囲気なところ九百年も居れるわけがない。
なので俺は人型ということを生かして、魔王というのがばれないように、ひっそりと生きていくことにした。
俺は夜歩き続けて着いた野原にいた。
広大な黄緑色の原っぱ中に小さい池がある。少し盛り上がっているところまでくると遠くに巨大な雲がかかった山が見えた。
天気は晴天。秋を感じさせる、冷たい風が吹いていた。
一晩中歩いた体はステータスのおかげで疲労感は感じさせないものの、睡魔が襲いかかってきている。
俺は、この野原で一本しか生えてない木の木陰に身を沈めた。
あー疲れた。
十七年間で初めて浴びた日の光は何か昔を感じさせる懐かしさがあった。
そして、重くなってきた瞼を身のままに閉じた。
何時間寝たんだろうか。周りが少しうるさい気がする。
その時だった。
甲高い女の悲鳴がここら一帯に木霊した。
俺は生後一ヶ月から色々分野での英才教育を施された。そのおかげか、ステータスは全てカンスト状態。魔法は全て習得している。
ちなみに、歴代魔王の内最強らしい。
魔王と言われると大半の人間は巨大な悪魔や魔物を想像するだろうが、俺は完全なる人型だ。ほんっとに人間。悪魔要素ゼロ。
そんな俺は魔王に見えないらしい。勇者が俺の前に姿を現したとき、俺の姿を見て鼻で笑いやがった。
気に食わなかったんで、十五秒で抹殺してやった。
完全なる自慢だが俺はこの十七年、一度も負けたことがない。
偶に来てしまう、あの勇者でさえも俺と一分間対峙できたやつはいない。
交通事故で死んでから約十七年。
俺はあの薄気味悪い魔王城の頂点として君臨し続けてきた。
そんな俺だが、昨日魔王城を抜け出してきた。
理由というのは簡単で、今日俺は十八歳になった。十八歳になると、正式に魔王として認められるらしいのだが、俺はそれが嫌だった。
魔王の寿命は約九百年。その間一回も外に出ず、ずっと魔王城の中にいなくてはならないらしい。
あんな暗くてじめじめして嫌な雰囲気なところ九百年も居れるわけがない。
なので俺は人型ということを生かして、魔王というのがばれないように、ひっそりと生きていくことにした。
俺は夜歩き続けて着いた野原にいた。
広大な黄緑色の原っぱ中に小さい池がある。少し盛り上がっているところまでくると遠くに巨大な雲がかかった山が見えた。
天気は晴天。秋を感じさせる、冷たい風が吹いていた。
一晩中歩いた体はステータスのおかげで疲労感は感じさせないものの、睡魔が襲いかかってきている。
俺は、この野原で一本しか生えてない木の木陰に身を沈めた。
あー疲れた。
十七年間で初めて浴びた日の光は何か昔を感じさせる懐かしさがあった。
そして、重くなってきた瞼を身のままに閉じた。
何時間寝たんだろうか。周りが少しうるさい気がする。
その時だった。
甲高い女の悲鳴がここら一帯に木霊した。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
無能妃候補は辞退したい
水綴(ミツヅリ)
ファンタジー
貴族の嗜み・教養がとにかく身に付かず、社交会にも出してもらえない無能侯爵令嬢メイヴィス・ラングラーは、死んだ姉の代わりに15歳で王太子妃候補として王宮へ迎え入れられる。
しかし王太子サイラスには周囲から正妃最有力候補と囁かれる公爵令嬢クリスタがおり、王太子妃候補とは名ばかりの茶番レース。
帰る場所のないメイヴィスは、サイラスとクリスタが正式に婚約を発表する3年後までひっそりと王宮で過ごすことに。
誰もが不出来な自分を見下す中、誰とも関わりたくないメイヴィスはサイラスとも他の王太子妃候補たちとも距離を取るが……。
果たしてメイヴィスは王宮を出られるのか?
誰にも愛されないひとりぼっちの無気力令嬢が愛を得るまでの話。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」にも掲載しています。
【完結】精霊に選ばれなかった私は…
まりぃべる
ファンタジー
ここダロックフェイ国では、5歳になると精霊の森へ行く。精霊に選んでもらえれば、将来有望だ。
しかし、キャロル=マフェソン辺境伯爵令嬢は、精霊に選んでもらえなかった。
選ばれた者は、王立学院で将来国の為になるべく通う。
選ばれなかった者は、教会の学校で一般教養を学ぶ。
貴族なら、より高い地位を狙うのがステータスであるが…?
☆世界観は、緩いですのでそこのところご理解のうえ、お読み下さるとありがたいです。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる