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本編
第13話
しおりを挟む「どうしたん?
もしかしてまだしんどいんか?」
「今回はあいつにバレたらまずいし急かしたからな。
あ、なんか飲むか?
ほら、コーラは酔い止めに良いっていうらしいし…」
虎目が子供でもあやす様に掴んだ俺のほっぺをむにむにといじり、虎珀は後ろから俺に覆いかぶさる。
あ…暖かい。
いつぶりだろ、こんな風にじゃれ合うの。
高校と大学はバイトばっかでろくに友達も作らなかったし…。
ましてや家族での時間なんて…。
「なぁなぁ透~、…ってなんで泣いてんの!?
な、どうしたん!?
どっか痛いんか!?
もしかしてトラになんかされたんか!?」
「はぁ!?
可愛い透ちゃんのこと泣かせるわけないやろボゲェ!
大丈夫か?
お医者さんいるか??」
今まで溜め込んでたものが堰を切ったように溢れ出して、涙が止まらない。
泣き続ける俺を見て慌てふためく2人だったが、「色々いきなりでびっくりしたなぁ」と、ただそっと背中をさすってくれる。
『あー!トオル様のこと泣かせてる!』
『ハク様とトラ様いけないんだー!』
『魔王様に怒られちゃうーっ!』
「ん?子ども…?ってうわぁあっ」
急に後ろでキャッキャと騒ぐ声が聞こえ、涙でぐしゃぐしゃの顔で後ろを振り返ると、小さな子どもたちが数人、はじけるほどの笑顔で俺の方へと飛びかかってきた。
『トオル様、はやく頭なでなでしてー!』
『ぼくまだしてもらってない!』
あれ?どこかで会ったことあるっけ。
見覚えあるような…
なんて考えてると、今度はいつのまにか虎目に抱き寄せられている。
「こらー!!
おまえら、まだ人化してええ言うてへんやろ!
今はわいが透ちゃんのこと独り占めしとるんや!」
「何が独り占めやねんド阿呆トラ。
透が困ってるやろ。
ほんまこの子らも飼い主と似てやんちゃやねんから…。」
「それやったらお前のとこもやろ!」
状況が全く読めない。
「あの、この子達は…?」
「ん?何言ってんの透ちゃん。
さっき透ちゃん撫でとったやん。」
…ん?撫でてた?
もしかして…
「あ、あのぬいぐるみみたいな…」
「そうそう」
「白くて小さい…」
「それそれー」
…ポカンと開いた口が閉まらない。
やっぱり異世界は違うのか。
虎が人になるのか。
そういうことなのか。
「ぶふっ!透ちゃんすごい顔してんで。
なんか変なことでも考えてんねやろー。
大体想像はつくけど」
「こいつらはわいと虎目の式神で、まぁ言うたら使い魔みたいなもん。
普段はわいらの指示ないと人化はしやんのやけど、多分透が泣いてんの心配して勝手にその姿なったんやと思うわ。
びっくりしたやろうけど、わいらと一緒で透のことは大好きやから可愛がったって」
『トオル様、もう泣いてない?』
『びっくりさせてごめんなさーい…』
か、かわいいが過ぎる…。
ぜひお持ち帰りさせていただきたい。
おかげで涙は止まったけど、こんな小さい子達に気を使わせてしまったとは…。
罪悪感で胸が苦しい…
「それにしても魔王に怒られるってどういうことや。
いや、そりゃ怒られるやろうけど…
バレへんかったら大丈夫やろ」
『あのねー!さっき魔王様に会ったの!』
『もう怒ってた!ねー!』
笑顔ではしゃぐ小虎達とは反対に、虎目と虎珀の動きがピタリと止まる。
「ちなみにやねんけどー…それっていつの事?」
『んー…3分くらい前?』
虎珀が顔を引きつらせて恐る恐る小虎たちに訪ねる
と同時に、襖がすごい勢いで床の間へと吹き飛ぶ。
「…おまえら、覚悟できてるだろうな」
「「え、うそやーん…」」
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虎達が可愛い!続きが待ち遠しいです(*´ω`*)
久しぶりの投稿で嬉しすぎます!
ゆっくりでもいいので更新お願いします🙇♀️🙇♂️