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関八州王
沼田攻防戦
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「なぜ沼田に凛殿がおるのだ?」
綱房は沼田城で負傷者を救護する凜の姿をみて業正に問いただした
「凜がどうしてもというのでな・・・俺とて・・・沼田は危険すぎる・・・箕輪・・・いや平井まで下がってほしいのだが」
しかし凜だけではない、沼田城が抜かれれば上野の広大な平地に上杉兵が侵入する。沼田は要害であり、上野にとっても抜かれてはならない地形である。その為沼田に残る女は凛だけではない。それに沼田に入る女も多くいる
小幡信貞の正室 菊
「菊!なぜここに来た!ここはこれから激戦の地・・お主に何かあったら業正殿にどんな顔をすればいいのだ?」
「あら信貞殿!城に敵を入れなければいいのではなくて?そんな負ける前提の戦をしているのですか?」
「いや!そんなことはない・・・しかしだなあ」
国峰城の木幡氏に嫁いだ業正の長女、菊である、
「お弦・・いくら何でもお前まで・・・」
木幡景定は国峰城の跡取りである、
「あら?お姉様も戦うのです!沼田の女としてお姉様には負けれないでしょう!ほら!あなたも大将首の一つ二つ持ってきなさい!」
「おいおい・・」
そしてその正室のお弦は長野業正の正室の娘である、姉である菊と共に国峰から女中も引き連れて沼田に入ったのである。
「業正様申し訳ありませぬ・・妻を止められなかったようです・・・」
長野家配下大戸城主大戸左近兵衛の正室は農、長野業正5女である
「あらお父様!北条には女武者隊もいると聞きます!沼田の女も負けていられませぬ、それにこの『ぼうがん』力が無くても扱えまする!私も戦って御覧に入れます」
「よく言ったお農!それでこそ沼田の女よ!」
姉の菊が近寄りお農と抱き合う・・・
倉賀野城の金井秀景も沼田攻防に参加するために帰参、その中には甲冑を来た若い女がいた。
「お姉様!お久しぶりです」
甲冑を着た女武者はお銀、倉賀野城の金井秀景の正室である
「これは義父様・・・申し訳ないどうしてもと言って聞かぬ故・・・」
「よいよい・・・我が娘たちだ・・・こうなるのは解っていた・・・」
金井秀景は申し訳なさそうに業正に礼をする
倉賀野衆1200が加わり沼田城にて上杉を向かい入れる準備は出来つつあった。
そして・・上野総代として沼田を守る氏繁の正室七曲もまた同じであった
「ではお香、氏勝をお頼みします」
「はい七様・・・七様も・・」
「なりませぬ!私は北条の娘!沼田の娘が多く戦っているのに私だけ逃げることなど出来ませぬ・・・それに兄上が必ず来てくれます・・今までだって兄上はいつも助けてくれましたの」
お七の従女であるお香に生まれたばかりの氏勝を預け、甲冑を身に着ける七曲
「七・・・やはり残るのか?」
「もちろんです・・それに私にも『ぼうがん』は扱えます・・これでしたら義姉様に剣術も習うんでしたわ」
七曲はその顔を笑顔に変えて氏繁に向ける
「沼田の女衆の方々!」
七曲の声に女だけでなく男たちも振り返る
「沼田最大の危機です、男たちは命を懸けて戦場に立ちます、ならば我らも命を懸けてこの城を守りましょう!『ぼうがん』は皆にも使えます、越後の兵など、沼田の城に入るのならば、最後の一人まで抵抗して見せましょう」
「「「「はい!」」」」」
女達が気合が入れば、水上で負けたことなど吹っ飛ぶほどに気が引き締まる男たちである。前線を突破されれば沼田に残る女たちが危険になる。男共も七曲の鼓舞にその気持ちを引き締めるのであった。
--------------
「初戦はいいが・・・高く買いかぶりすぎたか?北条軍」
「いや景家殿そうでもない、確かに勝ったが撤退の仕方が見事であった・・侮れぬぞ」
「景綱わかっているではないか・・いかにも沼田の兵は時間稼ぎを行っておる・・それよりも下野の方はどうなっている?常陸も動いているのか?」
「は・・下野は宇都宮広綱、那須高資などの諸衆を中心に4万ほどの軍が集まっていますが、舘林において北条勢の守り崩せず、常陸は下総結城家と武蔵太田家との野戦で小田軍が敗退、佐倉からの北条軍の影響と海から里見海軍が動いており、その影響で佐竹義昭率いる佐竹軍は太田城を出ていません。それと・・・申し上げにくいのですが・・」
「なんだ?」
「佐竹と小田に小競り合いが生じています・・・」
「烏合の衆か・・・川越の二の舞ではないか、愚かな・・」
「はい・・・」
「俺が関東に来た意味もないな・・だが・・目の前に敵がいるなら潰しておく・・・どうせ冬には沼田を制しても北条から守ることは出来ぬ・・・しかしこの戦で勝利することで、北条に楔を打つことが出来よう・・」
「しかしそれでは論功などが」
「構わぬ・・沼田の男共を捉えて佐渡に送れ、そして金を増産して論功に回せ」
「は!」
「謙信様!沼田城です」
「ふむ・・・時間稼ぎに付き合うな!これが関東遠征最大の戦いと思って戦え!」
「おう!」
---------------
「上杉軍!到着次第攻撃を開始しています、先陣は薄根川を渡り戦闘が始まりました」
「うむ、守備の松井田勢は?」
「はい安中忠成、忠基様共に奮戦中」
「俺が当たる、敵は?」
「小島弥太郎!」
綱房は自分の大槍を持って戦場を走る、迫りくる越後兵を薙ぎ払いながら先陣で暴れる小島弥太郎を捉えた
「お主が鬼児島か?」
「ほぅ!俺も有名になったもんだ、お前は?」
「北条綱房!」
「おう!地黄八幡の弟か!相手に不足はない!」
「おう!」
二人の打ち合いが始まると側に人は近づけなくなる、共に大きな槍を自在に振り回し、その周囲の足軽達は越後勢だろうが北条勢だろうが近づけば巻き込まれかねない状況であった。
「北条にもなかなかの人物がいたもんだ!これだから戦は面白い」
小島弥太郎は矛を合わすたびにその鋭さを増していく。一方で北条綱房も負けじとその矛についていく、やや小島弥太郎が押しつつも、綱房が弥太郎を抑えることによって、浮ついた松井田衆は落ち着きを取り戻した。
だが戦局は一つではない
越後本軍に下越軍が加わった2万の集団は沼田城に突き進む
石巻康敬隊2000は散々に散らされ
岩櫃斎藤家も散らされた上、岩櫃家の斎藤憲次が討ち死に斎藤憲広も重傷を負ってしまった
長野業正率いる箕輪衆に越後2万の軍が襲い掛かる、後詰である北条氏繁、沼田氏秀隊もそれにあたる
それでも兵力差は倍以上あり、なおかつよく鍛えれた強兵たちが相手である、一人倒れ、二人倒れじりじりと前線が後退していく
内藤綱秀隊が斎藤朝信隊に押され始め散らされると左陣が崩れ始めた。
「ぬ!行かん左陣崩壊・・・だれか左陣に当たれるか?」
「既に全軍上杉本軍と激闘中・・・」
「くそ・・これほど早くに崩れるか・・・越後め・・・」
長野業正は歯ぎしりをかむ・・越後勢5万とはいえ沼田兵も2万近くを集めた・・・しかし水上も沼田においても1日で崩されているのである・・・
その時砂塵と共に現れた集団役200、颯爽と現れる、旗印は三つ鱗 北条の旗印であった
「待たせたな!援軍に参ったぞ!」
本陣に迫りくる、斎藤朝信隊に割って入ったその軍は相模特選隊であった。
先頭は前田利家、氏政より授けられた『ゲイボルグ』を手に迫りくる斎藤朝信隊の戦闘を行く騎馬隊の首を早々にはねていった
「来たか!・・・お前ら!氏政様からの援軍である!沼田衆よ、きばれ!」
斎藤朝信隊の先陣を走る騎馬50騎はあっという間に特戦隊1番隊によって戦場の露と消えた。
突然現れた1番隊の出現で四散していた内藤隊も再び集結し斎藤朝信隊を押し返していった
左陣を押し返した光景は本軍を相手にする長野隊、氏繁隊にも見え士気がよみがえる
加えて氏繁隊には2番隊である上泉秀胤隊が加わりその押されていた前線を押し返す。
-----------------
その大鉾で越後兵をひねりつぶす大男 佐々成正
「ふははは!普段の稽古の方が数倍きつい!越後兵は強兵ではなかったのかのぅ?利家!」
「馬鹿野郎!利家様と呼べ!俺は侍大将であるぞ!」
利家もその大槍で次々と首級を上げていく
尾張から亡命した二人は利家の方が先に来ていた、利家の元には他荒子衆も駆けつけ、相模沼田衆に組み込まれている、一方で佐々成政は兄、政次が人外の兵となってしまった事で尾張にとどまり兄の救出を行っていたが、兄が人間の子供を食べる様を目撃して断念し、尾張を去った。最初今川の朝比奈家に仕官したが、三河に着々と侵略されるさまを見て、相模に来たのである。
『兄を人として死なせてやりたい・・・我が刀で』
それが佐々成正が特戦隊に入った理由である。
最初は特戦隊の稽古にもついていけなかったが、尾張で仲間であった前田利家が活躍する様をみて、奮起し1番隊に入り利家の右腕として今回の戦に参戦している。
特戦隊一番隊はその少ない兵ながら百人力の強さを持つ兵たちの一騎当千の強さを持つ将を二人得て斎藤朝信隊を押し返す
「むぅ・・・何奴だ!あれは・・・ええい一旦引いて陣を整えよ!」
斎藤朝信隊が引き始めると
内藤隊は追撃を始める、特戦隊も敵将斎藤朝信の首を目指し進撃する・・・
しかしその隙を得て本軍に走る白い騎馬・・・敵なのか味方なのか分からなくなるような堂々としたその進撃・・
それは長野業正の陣に向かっていた
----------------
「押し返せ!いけるぞ!」
越後勢相手に戦局が一変した 相模特選隊が前線に加わることで戦局が一気に変わったのである。
特に服部半蔵なる者が率いる伊賀者たちが織り成す翻弄で越後兵は次々と屍を晒していく
隣陣の箕輪衆も活気づいていた
その時一騎の騎馬が陣に押し入ってきた
「何奴!」
業正が槍をつかむとともに合成の脇腹に槍が食い込み貫通する、業正はその槍をつかみ、馬上の者を睨み返す
「ふん!長野業正・・会うのは初めてだったな・・・だがそれまで・・・」
馬上の者は槍を手放し馬の勢いを殺さぬままに戦場を引き返していく
「逃がすな・・・業盛・・あやつを・・逃がすな・・・・・・」
「父上!父上!!」
----------------
綱房と小島弥太郎は未だに矛と槍を合わせていた・・
「おう!北条の!撤退の合図・・・また戦場で合おう」
「うぬ・・本陣で何か騒がしい!今度はその首頂戴する!」
双方が槍を治め陣に戻っていく
双方の陣からは拍手がなっていた・・共に強者への賛辞である。
強者同士の一騎打ちは娯楽の少ない戦国の世特に戦場では一番の見世物といってもいい。いつしか小島率いる越後兵も安中率いる松井田衆もその戦いを辞め二人の戦いを見ていたのであった。
「一大事である!長野業正どの大怪我・・致死性の怪我だとか」
「なんだと!・・俺は長野殿の所に行く」
こうして沼田決戦は1日目を終えたのである
綱房は沼田城で負傷者を救護する凜の姿をみて業正に問いただした
「凜がどうしてもというのでな・・・俺とて・・・沼田は危険すぎる・・・箕輪・・・いや平井まで下がってほしいのだが」
しかし凜だけではない、沼田城が抜かれれば上野の広大な平地に上杉兵が侵入する。沼田は要害であり、上野にとっても抜かれてはならない地形である。その為沼田に残る女は凛だけではない。それに沼田に入る女も多くいる
小幡信貞の正室 菊
「菊!なぜここに来た!ここはこれから激戦の地・・お主に何かあったら業正殿にどんな顔をすればいいのだ?」
「あら信貞殿!城に敵を入れなければいいのではなくて?そんな負ける前提の戦をしているのですか?」
「いや!そんなことはない・・・しかしだなあ」
国峰城の木幡氏に嫁いだ業正の長女、菊である、
「お弦・・いくら何でもお前まで・・・」
木幡景定は国峰城の跡取りである、
「あら?お姉様も戦うのです!沼田の女としてお姉様には負けれないでしょう!ほら!あなたも大将首の一つ二つ持ってきなさい!」
「おいおい・・」
そしてその正室のお弦は長野業正の正室の娘である、姉である菊と共に国峰から女中も引き連れて沼田に入ったのである。
「業正様申し訳ありませぬ・・妻を止められなかったようです・・・」
長野家配下大戸城主大戸左近兵衛の正室は農、長野業正5女である
「あらお父様!北条には女武者隊もいると聞きます!沼田の女も負けていられませぬ、それにこの『ぼうがん』力が無くても扱えまする!私も戦って御覧に入れます」
「よく言ったお農!それでこそ沼田の女よ!」
姉の菊が近寄りお農と抱き合う・・・
倉賀野城の金井秀景も沼田攻防に参加するために帰参、その中には甲冑を来た若い女がいた。
「お姉様!お久しぶりです」
甲冑を着た女武者はお銀、倉賀野城の金井秀景の正室である
「これは義父様・・・申し訳ないどうしてもと言って聞かぬ故・・・」
「よいよい・・・我が娘たちだ・・・こうなるのは解っていた・・・」
金井秀景は申し訳なさそうに業正に礼をする
倉賀野衆1200が加わり沼田城にて上杉を向かい入れる準備は出来つつあった。
そして・・上野総代として沼田を守る氏繁の正室七曲もまた同じであった
「ではお香、氏勝をお頼みします」
「はい七様・・・七様も・・」
「なりませぬ!私は北条の娘!沼田の娘が多く戦っているのに私だけ逃げることなど出来ませぬ・・・それに兄上が必ず来てくれます・・今までだって兄上はいつも助けてくれましたの」
お七の従女であるお香に生まれたばかりの氏勝を預け、甲冑を身に着ける七曲
「七・・・やはり残るのか?」
「もちろんです・・それに私にも『ぼうがん』は扱えます・・これでしたら義姉様に剣術も習うんでしたわ」
七曲はその顔を笑顔に変えて氏繁に向ける
「沼田の女衆の方々!」
七曲の声に女だけでなく男たちも振り返る
「沼田最大の危機です、男たちは命を懸けて戦場に立ちます、ならば我らも命を懸けてこの城を守りましょう!『ぼうがん』は皆にも使えます、越後の兵など、沼田の城に入るのならば、最後の一人まで抵抗して見せましょう」
「「「「はい!」」」」」
女達が気合が入れば、水上で負けたことなど吹っ飛ぶほどに気が引き締まる男たちである。前線を突破されれば沼田に残る女たちが危険になる。男共も七曲の鼓舞にその気持ちを引き締めるのであった。
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「初戦はいいが・・・高く買いかぶりすぎたか?北条軍」
「いや景家殿そうでもない、確かに勝ったが撤退の仕方が見事であった・・侮れぬぞ」
「景綱わかっているではないか・・いかにも沼田の兵は時間稼ぎを行っておる・・それよりも下野の方はどうなっている?常陸も動いているのか?」
「は・・下野は宇都宮広綱、那須高資などの諸衆を中心に4万ほどの軍が集まっていますが、舘林において北条勢の守り崩せず、常陸は下総結城家と武蔵太田家との野戦で小田軍が敗退、佐倉からの北条軍の影響と海から里見海軍が動いており、その影響で佐竹義昭率いる佐竹軍は太田城を出ていません。それと・・・申し上げにくいのですが・・」
「なんだ?」
「佐竹と小田に小競り合いが生じています・・・」
「烏合の衆か・・・川越の二の舞ではないか、愚かな・・」
「はい・・・」
「俺が関東に来た意味もないな・・だが・・目の前に敵がいるなら潰しておく・・・どうせ冬には沼田を制しても北条から守ることは出来ぬ・・・しかしこの戦で勝利することで、北条に楔を打つことが出来よう・・」
「しかしそれでは論功などが」
「構わぬ・・沼田の男共を捉えて佐渡に送れ、そして金を増産して論功に回せ」
「は!」
「謙信様!沼田城です」
「ふむ・・・時間稼ぎに付き合うな!これが関東遠征最大の戦いと思って戦え!」
「おう!」
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「上杉軍!到着次第攻撃を開始しています、先陣は薄根川を渡り戦闘が始まりました」
「うむ、守備の松井田勢は?」
「はい安中忠成、忠基様共に奮戦中」
「俺が当たる、敵は?」
「小島弥太郎!」
綱房は自分の大槍を持って戦場を走る、迫りくる越後兵を薙ぎ払いながら先陣で暴れる小島弥太郎を捉えた
「お主が鬼児島か?」
「ほぅ!俺も有名になったもんだ、お前は?」
「北条綱房!」
「おう!地黄八幡の弟か!相手に不足はない!」
「おう!」
二人の打ち合いが始まると側に人は近づけなくなる、共に大きな槍を自在に振り回し、その周囲の足軽達は越後勢だろうが北条勢だろうが近づけば巻き込まれかねない状況であった。
「北条にもなかなかの人物がいたもんだ!これだから戦は面白い」
小島弥太郎は矛を合わすたびにその鋭さを増していく。一方で北条綱房も負けじとその矛についていく、やや小島弥太郎が押しつつも、綱房が弥太郎を抑えることによって、浮ついた松井田衆は落ち着きを取り戻した。
だが戦局は一つではない
越後本軍に下越軍が加わった2万の集団は沼田城に突き進む
石巻康敬隊2000は散々に散らされ
岩櫃斎藤家も散らされた上、岩櫃家の斎藤憲次が討ち死に斎藤憲広も重傷を負ってしまった
長野業正率いる箕輪衆に越後2万の軍が襲い掛かる、後詰である北条氏繁、沼田氏秀隊もそれにあたる
それでも兵力差は倍以上あり、なおかつよく鍛えれた強兵たちが相手である、一人倒れ、二人倒れじりじりと前線が後退していく
内藤綱秀隊が斎藤朝信隊に押され始め散らされると左陣が崩れ始めた。
「ぬ!行かん左陣崩壊・・・だれか左陣に当たれるか?」
「既に全軍上杉本軍と激闘中・・・」
「くそ・・これほど早くに崩れるか・・・越後め・・・」
長野業正は歯ぎしりをかむ・・越後勢5万とはいえ沼田兵も2万近くを集めた・・・しかし水上も沼田においても1日で崩されているのである・・・
その時砂塵と共に現れた集団役200、颯爽と現れる、旗印は三つ鱗 北条の旗印であった
「待たせたな!援軍に参ったぞ!」
本陣に迫りくる、斎藤朝信隊に割って入ったその軍は相模特選隊であった。
先頭は前田利家、氏政より授けられた『ゲイボルグ』を手に迫りくる斎藤朝信隊の戦闘を行く騎馬隊の首を早々にはねていった
「来たか!・・・お前ら!氏政様からの援軍である!沼田衆よ、きばれ!」
斎藤朝信隊の先陣を走る騎馬50騎はあっという間に特戦隊1番隊によって戦場の露と消えた。
突然現れた1番隊の出現で四散していた内藤隊も再び集結し斎藤朝信隊を押し返していった
左陣を押し返した光景は本軍を相手にする長野隊、氏繁隊にも見え士気がよみがえる
加えて氏繁隊には2番隊である上泉秀胤隊が加わりその押されていた前線を押し返す。
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「ふははは!普段の稽古の方が数倍きつい!越後兵は強兵ではなかったのかのぅ?利家!」
「馬鹿野郎!利家様と呼べ!俺は侍大将であるぞ!」
利家もその大槍で次々と首級を上げていく
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『兄を人として死なせてやりたい・・・我が刀で』
それが佐々成正が特戦隊に入った理由である。
最初は特戦隊の稽古にもついていけなかったが、尾張で仲間であった前田利家が活躍する様をみて、奮起し1番隊に入り利家の右腕として今回の戦に参戦している。
特戦隊一番隊はその少ない兵ながら百人力の強さを持つ兵たちの一騎当千の強さを持つ将を二人得て斎藤朝信隊を押し返す
「むぅ・・・何奴だ!あれは・・・ええい一旦引いて陣を整えよ!」
斎藤朝信隊が引き始めると
内藤隊は追撃を始める、特戦隊も敵将斎藤朝信の首を目指し進撃する・・・
しかしその隙を得て本軍に走る白い騎馬・・・敵なのか味方なのか分からなくなるような堂々としたその進撃・・
それは長野業正の陣に向かっていた
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「押し返せ!いけるぞ!」
越後勢相手に戦局が一変した 相模特選隊が前線に加わることで戦局が一気に変わったのである。
特に服部半蔵なる者が率いる伊賀者たちが織り成す翻弄で越後兵は次々と屍を晒していく
隣陣の箕輪衆も活気づいていた
その時一騎の騎馬が陣に押し入ってきた
「何奴!」
業正が槍をつかむとともに合成の脇腹に槍が食い込み貫通する、業正はその槍をつかみ、馬上の者を睨み返す
「ふん!長野業正・・会うのは初めてだったな・・・だがそれまで・・・」
馬上の者は槍を手放し馬の勢いを殺さぬままに戦場を引き返していく
「逃がすな・・・業盛・・あやつを・・逃がすな・・・・・・」
「父上!父上!!」
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綱房と小島弥太郎は未だに矛と槍を合わせていた・・
「おう!北条の!撤退の合図・・・また戦場で合おう」
「うぬ・・本陣で何か騒がしい!今度はその首頂戴する!」
双方が槍を治め陣に戻っていく
双方の陣からは拍手がなっていた・・共に強者への賛辞である。
強者同士の一騎打ちは娯楽の少ない戦国の世特に戦場では一番の見世物といってもいい。いつしか小島率いる越後兵も安中率いる松井田衆もその戦いを辞め二人の戦いを見ていたのであった。
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