乙女ゲームの魔王に生まれ変わったけど死にたくない。

ほっとメロン

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修羅場の勇者パーティー

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<元勇者パーティー>



「もう!なんで勇者がいないのよ!

あなたたちがあんなくそ魔王の魔法なんてかかるから!」



「「「俺(僕)たちのせいにするのか!?」



「そうよ!男のくせに!」



「お前だってかかってたじゃないか!」



「そもそも、そういう異常状態を回復するのがお前の役目だろうか!」



「そうだよ!役目も果たせない偽聖女が!お前は今から偽女だ」



「そうだそうしよう!」



「そうしよう。」



「守ってやっても役目を果たせないなら偽女に用はない!」



「精々魔物の餌になるといいさ」



3人は去っていった。



全員がキャラ崩壊していました。

勇者がいないからですかね。



「うっぅ!ひっく、うぅ。」泣き崩れる聖女。



「大丈夫?」



「え・・・。」



ここは魔王城だ。魔王の敵である聖女に手を差し伸べるのは彼女、エルナぐらいしかいない。



「あなたは確か、魔王の・・。」



「魔王様付きの待女、かつ、四天王をやっています、エルナです。」



「・・・。」無言で後ずさる聖女。



「大丈夫ですよ、危害を加えるつもりはありません。

魔王様は、寛大であり、危害を加えようとしたあなた方にも、殺気や殺意を放つことはありませんでした。ましてや敵意などは全く。ですから、わたしは魔王様の意思に従うのみです。」



(思っていた魔王と違う・・?)



「魔王様は人間を殺すのが趣味なんじゃないんですか?ほかにも強姦とか窃盗とか罪を持っていて、、、。」



「とんでもない!魔王様は虫1匹も殺せない善人なんです。それに魔王様は

まだ6歳の女の子ですからね♪」



「えええええ!!」



(私たちは罪のない6歳の女の子を殺そうとして、、。あ、勇者はあの時眠っていなかったから、、、もしかしたら、殺しちゃったのかもしれない。そんな・・・。)



「魔王様はどうなったんですか・・・?」



「勇者に連れ去られました。自分の家にこいと。強制的にですね。」



「えええええええええええええええええええ!」



(こっちのほうが驚きかもしれない。勇者が魔王をお持ち帰りするだなんて・・・それぐらい、いい魔王だったんだわ!)



「私、お城に行ってきます!魔王様にもう一度会ってみたいですから!」



「はい。でも、1人では危険ですから、私と一緒に行きましょう。道もわかります!」



(魔王もいい人なら魔王の部下もめっちゃいい人だったよ!?)



「私も魔王様に会いたいですし。では、行きましょう。」





<元勇者パーティーの3人>



「帰りたいな・・」



「だが道がわからないな・・」



「困ったな・・・」



全員方向音痴である。

そして道も覚えられない脳筋である。







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