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第四章 ヴィエナの狂信者
4-20 祭り
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初日は、様々な開拓のための準備の他に、祭りの準備も同時に行われていた。
二日目に開く予定の、住民を挙げての酒宴である。
そのために、輸送する物資に酒や料理のための材料も多めに持ってきていたのである。
第一派遣団は400名にも及ぶ。
食糧や物資は商人が毎日のように輸送してくれる事になっているが、いきなり、大消費を行う訳だ。それもこれも住民の絆を深めるためである。
そのための努力は惜しまない。
一日目は、軽めの作業で終わり、二日目も全員を夕方には撤収させる。
二日目は、初日に行った作業の問題点や改善点を挙げて、粗をとり調整を行う作業に忙殺されたレヴィンであった。
既に寝泊りする仮住まいは完成している。仮設住宅ですらない、本当に簡素な造りの共同の寝泊り場所だ。前世で災害時に集まる、避難所のようなプライバシーなどここにはない。まずは、領主らしい仮館を建てようと提案されたが、建てる場所だけ決めて後回しにさせた。
十八時から祭りが開始される。
レヴィンは花々が咲き乱れていた付近の大地に会場を定めた。
桜があれば申し分ない季節なのだが、この世界で桜に似た花は見ていない。
中央にキャンプファイヤーのような大きな火を設置し、その周囲を開拓者や商人がぐるりと取り囲む形だ。
もちろん他にも篝火は用意して、魔物の襲撃にも備えている。
椅子は用意していない。皆で地べたに座るのだ。
簡易なテーブルは各所に配置して、そこに料理が次々と置かれてゆく。
料理が温かいうちに、祭りを開始する事にする。
ここでまた、挨拶しろと家宰候補のルーファスが台を設置する。
挨拶好きのおじさんである。まぁ、こういう時は統治者として締めるのが普通であるとは解っているのだが。
「皆、よく集まってくれた! まだ作業も二日目だが、皆の懇親を深めるために祭りを開催する事にした! 酒も料理もたくさんある! 食べて呑んで歌って大いに語れ! 本日は無礼講である。人間族、中鬼族、高蜥蜴人族の垣根を超えて楽しんで欲しい!」
ここで、皆に酒や、お茶、果実ジュースなどが配られる。
人数が多いため、少し時間がかかる。しばしの時を経て準備が整う。
「では、ナミディアの地に乾杯ッ!」
『乾杯!!』
こうして祭りが始まった。
今日は三月九日だが、ナミディアの開拓が開始された昨日、三月八日を祭日と定めようと考えている。
ちびちびと果実のジュースを飲む、レヴィンの周囲には、家宰候補のルーファスと侍従候補のテリーズ、護衛の者が付き添っている。
執事候補のウォルターや、その他の従者の面々は、給仕で忙しそうにしている。
ビッグホーンの肉を焼いたもの、フォグシープのワイン煮込み、野菜のサラダなどがテーブルに並ぶ。
基本的には肉中心の料理となっていた。酒のアテになるものも多い。
別に野外で食べるから、安易に肉料理にした訳ではない。
た、単純なんかじゃないんだからねッ!
料理をつまみながら、挨拶回りに行った方がいいのかな?と考えていると、各分野の代表者や商人が先にやって来た。今更ながら、自分が、挨拶される側になった事に気づいたレヴィンであった。
「領主様、開拓のスタートは上々ですな。ささッ一杯」
酒じゃなくてジュースをなみなみと注いでくれる警備担当者のゲルググ。
酒のように木製のコップのスレスレまで注がれる。
「おっとっと」
ゲルググにエールを注ぎ返すレヴィン。
「今日は何かありましたか?」
「主に魔の森付近で作業する者を重点的に警備しておりますが、やはり手が足りませんね……。今日は豚人族の小規模な襲撃がありました」
「やはり、そうですよね。第二、第三の派遣団に期待しましょう。カルマの冒険者ギルドにも開拓団護衛の依頼を出しています」
「おお、そうなのですね。それなら心配ありませんな」
酒が入っているせいもあり、ゲルググは晴れやかな笑顔を見せる。
「それに魔の森付近なら中鬼族と高蜥蜴人族の拠点が近いですから、護衛の協力を頼んでみてください。僕からも口添えしておきます」
レヴィンは、今後の円滑なコミュニケーションが可能なように、敢えて直接、対話をさせる方法を取る事にしている。昨日宣言した通り、もう彼等も仲間なのだから。
「中鬼族と言えば、本当に農耕はズブの素人なんですな」
ドルガンが率直な感想を述べる。
「ああ、彼等も農耕をしてもらうと言った時、戸惑っていたよ。粘り強く教えてあげて欲しい」
「もちろんです。最近の斜に構えた、人間の若者よりも素直で自ら学ぼうと言う気概があっていいですね」
「本当ですか!? それは良かった」
今は、ちょうど、夏野菜を植える時期である。
ドマンドや、ガフ、パステカなどが代表的な野菜だ。
当分は野菜やイモ類を植え、次に小麦を、更には米を栽培できるようにしたいレヴィンである。アウステリア王国にはない種類の穀物や野菜類があれば、積極的に手に入れるよう商人にも依頼してある。実際に、ヴァール帝國は、世界にあまり流通していない、ガジャの実や、コシモロの実と言った作物の栽培に成功している。
農業分野で言えば、レヴィンはある実験も行いたいと考えていた。
大地の恵みは、前世であったような連作障害を回避するために作物を植える事で回復する事ができるが、この世界では、一般的に土地を浄化し、大地の力を復活させる神聖魔法をかける方法が取られている。この魔法にかけてもらうために、農民達は、神殿にお金を支払わなければならない。このお金が神殿の収入の一部を担っているのだが、農民からすれば、かなり痛い出費となっているのである。
そこで、前世の知識での連作障害回避はもちろんだが、大地の力を復活させる新しい方法を試してみたいレヴィンであった。そもそもこの世界の魔法は魔法陣を描くと言う単純明快な方法で発現するものだ。まぁ、単純でも実際にイメージで描くのは難しい事なのだが。
魔法使用時のようにイメージで描くのではなく、物理的に魔石を使って魔法陣を描けば、神聖魔法を使ったのと同じ効果が得られるのではないかと、レヴィンは考えていた。
神聖アルヴァ教国の聖都アルヴァでは、魔石を使った大規模結界があるという。
その原理を応用すれば、ランクの低い魔石で安価に大地の恵みをアップさせる事ができるのではないかと思うのであった。
そして、最近、発見された新しい鉱石である、霊晶石と黒晶石にも彼は注目していた。魔力の結晶であるそれは、様々な分野に革命をもたらすのではないかと考えていた。軽くトリップしてしまっていたレヴィンに、隣りから声がかかる。
「ナミディア卿、良いニュースがありますぞ! 沿岸部を測量していた班から報告がありました。海岸の水深ですが結構深いようです。大きな船舶も停泊でき、貿易船の寄港地にできるかも知れません。」
「それは、良い! 特産品の開発も進めなきゃいかんな」
わくわくが止まらないレヴィン。
貿易して儲けを出したり、水軍を組織して、無敵艦隊をつくったりするのもいいかも知れない。
そこへ、中鬼族のガンジ・ダとジグド・ダが来訪する。
二人共、少し顔が赤くなっている。
「レヴィン殿! このエールと言うものはいいですな! この世界にこんなうまいものがあったとは……」
「村で酒を飲むことはなかったんですか?」
「熟し切った果実などで軽くこんな状態になる事は知っていましたが、我等には酒など造れませんでしたぞ」
「年甲斐もなく飲み過ぎてしまいましたわい」
「他にもワインも用意してありますよ? 誰か持ってきてくれます?」
テリーズが近くにいた従者にワインを取ってくるよう指令を飛ばす。
「わいん?」
「果実酒みたいなもんです」
ほどなくして届けられたワインを呑んだ中鬼族の二人は、一口目で満面の笑みを浮かべた。
「ほわ~」
おい。ジグド・ダ、キャラ違ってんぞ。
さらに、彼は隣りにいたルーファスと肩を組んで踊り始めた。困惑するルーファス。
彼の黒歴史になりませんように、とレヴィンは心の中で祈っておいた。
レヴィンの周囲だけでなく、そこらで皆、良い感じに酔っ払い、楽しそうに話している。
そこへ、次は高蜥蜴人族のドドーマとジェイクがやって来た。
「レヴィン殿! このエールと言うものはいいですな! この世界にこんなうまいものがあったとは……」
既視感……。
「以前、酒を呑んでませんでしたっけ?」
「ああ、あれは沼地の近くに自生する、モルランの実からできた酒だな」
自然発酵か。レヴィンはまだ酒が呑めないので解らないが、酒精が弱いのかも知れない。
「酒に限らず料理もうまい! ここの住人になって良かったーーー!」
ドドーマも盛大に酔っぱらっているようだ。
ジェイクもそんな首領に突っ込まずにワインを楽しんでいる。
「中鬼族も高蜥蜴人族もちゃんと、人間と交流しているかい?」
「我々は酔っぱらう事自体が初めての者ばかりですからな。やけに盛り上がって人間と絡む者もいれば、寝てしまった者もいたましたぞ」
「こっちも酒精が入ってしまえば、種族の壁など関係ないようだ。警戒していたのは最初だけで、今は人間と盛り上がっておりますよ」
ガンジ・ダとジェイクがそう答える。
レヴィンは、祭りを企画してよかったと心から思った。
そして、夜は更けてゆく……。
二日目に開く予定の、住民を挙げての酒宴である。
そのために、輸送する物資に酒や料理のための材料も多めに持ってきていたのである。
第一派遣団は400名にも及ぶ。
食糧や物資は商人が毎日のように輸送してくれる事になっているが、いきなり、大消費を行う訳だ。それもこれも住民の絆を深めるためである。
そのための努力は惜しまない。
一日目は、軽めの作業で終わり、二日目も全員を夕方には撤収させる。
二日目は、初日に行った作業の問題点や改善点を挙げて、粗をとり調整を行う作業に忙殺されたレヴィンであった。
既に寝泊りする仮住まいは完成している。仮設住宅ですらない、本当に簡素な造りの共同の寝泊り場所だ。前世で災害時に集まる、避難所のようなプライバシーなどここにはない。まずは、領主らしい仮館を建てようと提案されたが、建てる場所だけ決めて後回しにさせた。
十八時から祭りが開始される。
レヴィンは花々が咲き乱れていた付近の大地に会場を定めた。
桜があれば申し分ない季節なのだが、この世界で桜に似た花は見ていない。
中央にキャンプファイヤーのような大きな火を設置し、その周囲を開拓者や商人がぐるりと取り囲む形だ。
もちろん他にも篝火は用意して、魔物の襲撃にも備えている。
椅子は用意していない。皆で地べたに座るのだ。
簡易なテーブルは各所に配置して、そこに料理が次々と置かれてゆく。
料理が温かいうちに、祭りを開始する事にする。
ここでまた、挨拶しろと家宰候補のルーファスが台を設置する。
挨拶好きのおじさんである。まぁ、こういう時は統治者として締めるのが普通であるとは解っているのだが。
「皆、よく集まってくれた! まだ作業も二日目だが、皆の懇親を深めるために祭りを開催する事にした! 酒も料理もたくさんある! 食べて呑んで歌って大いに語れ! 本日は無礼講である。人間族、中鬼族、高蜥蜴人族の垣根を超えて楽しんで欲しい!」
ここで、皆に酒や、お茶、果実ジュースなどが配られる。
人数が多いため、少し時間がかかる。しばしの時を経て準備が整う。
「では、ナミディアの地に乾杯ッ!」
『乾杯!!』
こうして祭りが始まった。
今日は三月九日だが、ナミディアの開拓が開始された昨日、三月八日を祭日と定めようと考えている。
ちびちびと果実のジュースを飲む、レヴィンの周囲には、家宰候補のルーファスと侍従候補のテリーズ、護衛の者が付き添っている。
執事候補のウォルターや、その他の従者の面々は、給仕で忙しそうにしている。
ビッグホーンの肉を焼いたもの、フォグシープのワイン煮込み、野菜のサラダなどがテーブルに並ぶ。
基本的には肉中心の料理となっていた。酒のアテになるものも多い。
別に野外で食べるから、安易に肉料理にした訳ではない。
た、単純なんかじゃないんだからねッ!
料理をつまみながら、挨拶回りに行った方がいいのかな?と考えていると、各分野の代表者や商人が先にやって来た。今更ながら、自分が、挨拶される側になった事に気づいたレヴィンであった。
「領主様、開拓のスタートは上々ですな。ささッ一杯」
酒じゃなくてジュースをなみなみと注いでくれる警備担当者のゲルググ。
酒のように木製のコップのスレスレまで注がれる。
「おっとっと」
ゲルググにエールを注ぎ返すレヴィン。
「今日は何かありましたか?」
「主に魔の森付近で作業する者を重点的に警備しておりますが、やはり手が足りませんね……。今日は豚人族の小規模な襲撃がありました」
「やはり、そうですよね。第二、第三の派遣団に期待しましょう。カルマの冒険者ギルドにも開拓団護衛の依頼を出しています」
「おお、そうなのですね。それなら心配ありませんな」
酒が入っているせいもあり、ゲルググは晴れやかな笑顔を見せる。
「それに魔の森付近なら中鬼族と高蜥蜴人族の拠点が近いですから、護衛の協力を頼んでみてください。僕からも口添えしておきます」
レヴィンは、今後の円滑なコミュニケーションが可能なように、敢えて直接、対話をさせる方法を取る事にしている。昨日宣言した通り、もう彼等も仲間なのだから。
「中鬼族と言えば、本当に農耕はズブの素人なんですな」
ドルガンが率直な感想を述べる。
「ああ、彼等も農耕をしてもらうと言った時、戸惑っていたよ。粘り強く教えてあげて欲しい」
「もちろんです。最近の斜に構えた、人間の若者よりも素直で自ら学ぼうと言う気概があっていいですね」
「本当ですか!? それは良かった」
今は、ちょうど、夏野菜を植える時期である。
ドマンドや、ガフ、パステカなどが代表的な野菜だ。
当分は野菜やイモ類を植え、次に小麦を、更には米を栽培できるようにしたいレヴィンである。アウステリア王国にはない種類の穀物や野菜類があれば、積極的に手に入れるよう商人にも依頼してある。実際に、ヴァール帝國は、世界にあまり流通していない、ガジャの実や、コシモロの実と言った作物の栽培に成功している。
農業分野で言えば、レヴィンはある実験も行いたいと考えていた。
大地の恵みは、前世であったような連作障害を回避するために作物を植える事で回復する事ができるが、この世界では、一般的に土地を浄化し、大地の力を復活させる神聖魔法をかける方法が取られている。この魔法にかけてもらうために、農民達は、神殿にお金を支払わなければならない。このお金が神殿の収入の一部を担っているのだが、農民からすれば、かなり痛い出費となっているのである。
そこで、前世の知識での連作障害回避はもちろんだが、大地の力を復活させる新しい方法を試してみたいレヴィンであった。そもそもこの世界の魔法は魔法陣を描くと言う単純明快な方法で発現するものだ。まぁ、単純でも実際にイメージで描くのは難しい事なのだが。
魔法使用時のようにイメージで描くのではなく、物理的に魔石を使って魔法陣を描けば、神聖魔法を使ったのと同じ効果が得られるのではないかと、レヴィンは考えていた。
神聖アルヴァ教国の聖都アルヴァでは、魔石を使った大規模結界があるという。
その原理を応用すれば、ランクの低い魔石で安価に大地の恵みをアップさせる事ができるのではないかと思うのであった。
そして、最近、発見された新しい鉱石である、霊晶石と黒晶石にも彼は注目していた。魔力の結晶であるそれは、様々な分野に革命をもたらすのではないかと考えていた。軽くトリップしてしまっていたレヴィンに、隣りから声がかかる。
「ナミディア卿、良いニュースがありますぞ! 沿岸部を測量していた班から報告がありました。海岸の水深ですが結構深いようです。大きな船舶も停泊でき、貿易船の寄港地にできるかも知れません。」
「それは、良い! 特産品の開発も進めなきゃいかんな」
わくわくが止まらないレヴィン。
貿易して儲けを出したり、水軍を組織して、無敵艦隊をつくったりするのもいいかも知れない。
そこへ、中鬼族のガンジ・ダとジグド・ダが来訪する。
二人共、少し顔が赤くなっている。
「レヴィン殿! このエールと言うものはいいですな! この世界にこんなうまいものがあったとは……」
「村で酒を飲むことはなかったんですか?」
「熟し切った果実などで軽くこんな状態になる事は知っていましたが、我等には酒など造れませんでしたぞ」
「年甲斐もなく飲み過ぎてしまいましたわい」
「他にもワインも用意してありますよ? 誰か持ってきてくれます?」
テリーズが近くにいた従者にワインを取ってくるよう指令を飛ばす。
「わいん?」
「果実酒みたいなもんです」
ほどなくして届けられたワインを呑んだ中鬼族の二人は、一口目で満面の笑みを浮かべた。
「ほわ~」
おい。ジグド・ダ、キャラ違ってんぞ。
さらに、彼は隣りにいたルーファスと肩を組んで踊り始めた。困惑するルーファス。
彼の黒歴史になりませんように、とレヴィンは心の中で祈っておいた。
レヴィンの周囲だけでなく、そこらで皆、良い感じに酔っ払い、楽しそうに話している。
そこへ、次は高蜥蜴人族のドドーマとジェイクがやって来た。
「レヴィン殿! このエールと言うものはいいですな! この世界にこんなうまいものがあったとは……」
既視感……。
「以前、酒を呑んでませんでしたっけ?」
「ああ、あれは沼地の近くに自生する、モルランの実からできた酒だな」
自然発酵か。レヴィンはまだ酒が呑めないので解らないが、酒精が弱いのかも知れない。
「酒に限らず料理もうまい! ここの住人になって良かったーーー!」
ドドーマも盛大に酔っぱらっているようだ。
ジェイクもそんな首領に突っ込まずにワインを楽しんでいる。
「中鬼族も高蜥蜴人族もちゃんと、人間と交流しているかい?」
「我々は酔っぱらう事自体が初めての者ばかりですからな。やけに盛り上がって人間と絡む者もいれば、寝てしまった者もいたましたぞ」
「こっちも酒精が入ってしまえば、種族の壁など関係ないようだ。警戒していたのは最初だけで、今は人間と盛り上がっておりますよ」
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