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第五章 ドルトムットの闇
5-20 フレンダ救出戦①
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どうするか色々話し合ったのだが、中々決まらない。
書置きには、今すぐ来るようにと書かれているので、時間はかけられない。
レヴィンが、ドルトムット卿に変装して行くと言う策は彼に却下された。
彼は、どうしても自分が行くと言って聞かない。
フレンダを遠ざけていたのは、やはり仕方なくだったようだ。
彼に職業を聞いたら、幻術士だそうだ。最初は黒魔導士で、後から職業変更したらしい。
ドルトムット卿は、切れ味鋭そうな短剣をじっと見つめた後、鞘にしまって懐に入れ、呼び出し場所へと出発した。
結局、彼が先行し、レヴィンが後をつける形をとる事になった。
ウォルターは捕虜とマイセンの監視に残してきた。
ドルトムット卿は、指示に従わねばフレンダが害されるからと、一人で行くと言い張ったが、レヴィンもこればかりは同意できず、このような形をとる事にしたのだ。
彼を見失わないように慎重に後をつけるレヴィン。
ウォルターのような暗殺者の能力や、カゲユのような忍者の能力をうらやましく思いながら、今、考えても詮無き事だと頭を振って考えを打ち消す。
魔法優先の職業選択で、今は魔人になる事が目標なので、仕方ないのだと言い聞かせるレヴィンであった。
もう結構歩いたような気がするのだが、目的地にはまだ着かないのだろうかと疑問がレヴィンの頭をよぎる。尾行が得意な訳ではないので、前世で見たテレビドラマのように警戒しながら歩いていく。
街はひっそりと静まり返っていた。
そんな中をドルトムット卿は、スタスタと早足で歩いていく。
その内、二人は大通りへとやってきていた。
深夜であるが、まだ人が結構いるようだ。
何とか見失わないように後をつけるレヴィンであったが、先を行くドルトムット卿には、自身の庭のようなものだ。
レヴィンが、何だか同じところを回っているだけのように感じた頃にはもう遅かった。見事なまでにあっさりと撒かれてしまったレヴィンなのであった。
◆
ドルトムット卿は、何とかレヴィンを撒けた事に安堵していた。
彼の心意気は嬉しいが、ドルトムット卿以外の者が来ているとバレたらフレンダの命が危ない。危険な橋を渡りたくなかったし、これ以上、レヴィンに迷惑はかけられないと思ったのだ。
目的地は彼の頭に入っている。
場所は、大きな商業施設が建っていたが、営業不振で建物が取り壊しになった空き地である。
レヴィンを撒いたドルトムット卿は、難なく、目的地へとたどり着いた。
空き地の近くには魔導具の街灯が立っているため、ほのかに明るい。
空き地へ入ると、彼は早速、人の気配を感じ取る。
姿を現したのは、ゴロツキ風の男三人であった。
ドルトムット卿を囲むようにして歩調を合わせて近づいてくる。
「フレンダを返してもらおうか」
三人の内、中央にいた男に話しかけるドルトムット卿。
「まぁそう焦るなって。サテライトさん! お願いしまさぁ!」
中央の男が、どこかへ向かって声をかけると、突然異質な空気が辺りを支配した。闇よりもまだなお深い闇が出現したかと思うと、白い仮面をつけたサテライトが姿を現す。漆黒の翼は魔神の証。その翼をまるで誇示するかのように大きく広げるサテライト。
「本当に一人で来たようだな……」
「ああ、お望み通り来てやったぞッ! フレンダはどこだ?」
「お前が死ねば解放してやる……命令する。自害せよ……」
問答無用で死の宣告をするサテライト。
「待て。お前達は何者だ? 何故こんな事をするのだ」
「知る必要はあるまい。死んでいく者には……」
「冥途の土産に是非聞かせてもらえんかね?」
「……我には理解できぬ……滅びこそが美しく尊い……何故あがく……人間」
「それこそが人間だからだ。必死にあがいて大事なものに執着するのが人間なのだ」
「大事なもの? お前はこの娘を忌み嫌っていたのではないのか?」
「その通りだ。私はくだらん面子のために大事なものを踏みにじっている事に気づかなかった」
ドルトムット卿は吹っ切れたようなすがすがしい顔をしてそう言った。
「とにかく、まずはフレンダを解放しろッ! その後ならいくらでも死んでやる」
「ふむ。そんなにこの娘の事が大事か……よかろう」
サテライトが左手から闇を出現させ、その中からフレンダを引っ張り出す。
そして、サテライトがその背中に手を当てると、彼女は意識を取り戻す。
「フレンダッ! 無事かッ?」
「お父様!? わたくしは、何故こんなところに……」
サテライトがフレンダの背中を押すと、彼女は少しバランスを崩しながらもドルトムット卿の方へと歩き出した。そして二つの影が一つになると、ドルトムット卿はその手に力を込めて更に彼女を引き寄せる。
「フレンダ……すまなかったな……こんな父を許してくれ」
「お父様……」
しばらくその光景を観察していたサテライトであったが、そろそろ頃合だとばかりに最後の通告をした。
「では、死ね」
しかし、その時、ドルトムット卿の『力ある言葉』が闇夜に響き渡った。
「神光輝撃」
サテライトの姿が聖なる光に包まれた。
書置きには、今すぐ来るようにと書かれているので、時間はかけられない。
レヴィンが、ドルトムット卿に変装して行くと言う策は彼に却下された。
彼は、どうしても自分が行くと言って聞かない。
フレンダを遠ざけていたのは、やはり仕方なくだったようだ。
彼に職業を聞いたら、幻術士だそうだ。最初は黒魔導士で、後から職業変更したらしい。
ドルトムット卿は、切れ味鋭そうな短剣をじっと見つめた後、鞘にしまって懐に入れ、呼び出し場所へと出発した。
結局、彼が先行し、レヴィンが後をつける形をとる事になった。
ウォルターは捕虜とマイセンの監視に残してきた。
ドルトムット卿は、指示に従わねばフレンダが害されるからと、一人で行くと言い張ったが、レヴィンもこればかりは同意できず、このような形をとる事にしたのだ。
彼を見失わないように慎重に後をつけるレヴィン。
ウォルターのような暗殺者の能力や、カゲユのような忍者の能力をうらやましく思いながら、今、考えても詮無き事だと頭を振って考えを打ち消す。
魔法優先の職業選択で、今は魔人になる事が目標なので、仕方ないのだと言い聞かせるレヴィンであった。
もう結構歩いたような気がするのだが、目的地にはまだ着かないのだろうかと疑問がレヴィンの頭をよぎる。尾行が得意な訳ではないので、前世で見たテレビドラマのように警戒しながら歩いていく。
街はひっそりと静まり返っていた。
そんな中をドルトムット卿は、スタスタと早足で歩いていく。
その内、二人は大通りへとやってきていた。
深夜であるが、まだ人が結構いるようだ。
何とか見失わないように後をつけるレヴィンであったが、先を行くドルトムット卿には、自身の庭のようなものだ。
レヴィンが、何だか同じところを回っているだけのように感じた頃にはもう遅かった。見事なまでにあっさりと撒かれてしまったレヴィンなのであった。
◆
ドルトムット卿は、何とかレヴィンを撒けた事に安堵していた。
彼の心意気は嬉しいが、ドルトムット卿以外の者が来ているとバレたらフレンダの命が危ない。危険な橋を渡りたくなかったし、これ以上、レヴィンに迷惑はかけられないと思ったのだ。
目的地は彼の頭に入っている。
場所は、大きな商業施設が建っていたが、営業不振で建物が取り壊しになった空き地である。
レヴィンを撒いたドルトムット卿は、難なく、目的地へとたどり着いた。
空き地の近くには魔導具の街灯が立っているため、ほのかに明るい。
空き地へ入ると、彼は早速、人の気配を感じ取る。
姿を現したのは、ゴロツキ風の男三人であった。
ドルトムット卿を囲むようにして歩調を合わせて近づいてくる。
「フレンダを返してもらおうか」
三人の内、中央にいた男に話しかけるドルトムット卿。
「まぁそう焦るなって。サテライトさん! お願いしまさぁ!」
中央の男が、どこかへ向かって声をかけると、突然異質な空気が辺りを支配した。闇よりもまだなお深い闇が出現したかと思うと、白い仮面をつけたサテライトが姿を現す。漆黒の翼は魔神の証。その翼をまるで誇示するかのように大きく広げるサテライト。
「本当に一人で来たようだな……」
「ああ、お望み通り来てやったぞッ! フレンダはどこだ?」
「お前が死ねば解放してやる……命令する。自害せよ……」
問答無用で死の宣告をするサテライト。
「待て。お前達は何者だ? 何故こんな事をするのだ」
「知る必要はあるまい。死んでいく者には……」
「冥途の土産に是非聞かせてもらえんかね?」
「……我には理解できぬ……滅びこそが美しく尊い……何故あがく……人間」
「それこそが人間だからだ。必死にあがいて大事なものに執着するのが人間なのだ」
「大事なもの? お前はこの娘を忌み嫌っていたのではないのか?」
「その通りだ。私はくだらん面子のために大事なものを踏みにじっている事に気づかなかった」
ドルトムット卿は吹っ切れたようなすがすがしい顔をしてそう言った。
「とにかく、まずはフレンダを解放しろッ! その後ならいくらでも死んでやる」
「ふむ。そんなにこの娘の事が大事か……よかろう」
サテライトが左手から闇を出現させ、その中からフレンダを引っ張り出す。
そして、サテライトがその背中に手を当てると、彼女は意識を取り戻す。
「フレンダッ! 無事かッ?」
「お父様!? わたくしは、何故こんなところに……」
サテライトがフレンダの背中を押すと、彼女は少しバランスを崩しながらもドルトムット卿の方へと歩き出した。そして二つの影が一つになると、ドルトムット卿はその手に力を込めて更に彼女を引き寄せる。
「フレンダ……すまなかったな……こんな父を許してくれ」
「お父様……」
しばらくその光景を観察していたサテライトであったが、そろそろ頃合だとばかりに最後の通告をした。
「では、死ね」
しかし、その時、ドルトムット卿の『力ある言葉』が闇夜に響き渡った。
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サテライトの姿が聖なる光に包まれた。
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