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第五章 ドルトムットの闇
5-19 尋問
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手渡された紙には、簡単な地図も添付されていた。
「今すぐだと……!?」
やはり、敵はフレンダがドルトムットからいなくなる事を嫌がっているのかも知れない。レヴィンは、マイセンの顔をうかがいつつ、ドルトムット卿に提案する。
「とりあえず、私の部屋に襲撃者三人が転がしてあります。そいつらに色々聞いてみましょう」
その提案に一同は、レヴィンの部屋へ移動を開始した。
部屋につくと、三人はまだ床に倒れ伏していた。
無理もない。威力を抑えたとは言え、精神に干渉する、神霊烈攻を喰らったのだ。
三人がのびているのを見て、ウォルターが気付けに衝撃を与える。
そして、覆面を剥ぎ取り、頬をペシペシと叩く。
三人のうちの一人が目を覚ましたので、レヴィンは目線を合わせて問いかけた。
「どうして俺を狙った? 誰のさしがねだ?」
まだ、衰弱して体は動かせないようで、目だけをキョロキョロと動かした後、その男は言った。
「チッしくじったのか……殺せ」
「アホかお前は、俺の質問に答えろよ」
「アホはお前だろ。さっさと殺せ」
レヴィンはダガーを取り出すと、何の躊躇もなく男の爪にダガーの刃を喰い込ませる。
「ガァァアッ!」
男の口から悲鳴が漏れる。
ドルトムット夫人は「ひッ」と言って目をそらした。
そのまま、使用人に連れられてルビーとともに場を離れた。
「アホか。簡単に殺す訳ねーだろ。で? 依頼者は神殿の誰だ?」
男の表情が僅かに変化したのをレヴィンは見逃さない。
もちろん、ハッタリだが、男は黒幕が誰か知っているようだ。
男も男で、アウステリア王国の闇ギルドの構成員なので意地のようなものが少しばかりあるのだろう。
「てめぇ、本当に貴族かよ……」
レヴィンは、次の指の爪を剥ぎ取ると、再び短い悲鳴が男の口から漏れる。
「どうせ、お前ら消されるぞ? 知っているか? お前の仲間のうち二人は魔族だ」
「は!?」
男は黒幕が誰なのか知っていたが、仲間に魔族がいるなど聞いていない。
男と同じ闇ギルドの者は今、彼の横で衰弱して気絶している二人だけだ。
一緒に襲撃した二人については何も知らされていない。
ひょっとして闇ギルドはとんでもない依頼を受けてしまったのでは?と言う考えが男の頭をよぎった。
「正直に言えば、お前を護ってやる事ができるぞ? 罪だって軽くなる」
男が動揺しているのが、伝わってくる。
すると突然、マイセンが会話に割って入ってくる。
「何も知らないなら殺してしまうべきだ。本人も殺せと言っているならそれでいいでしょう」
マイセンは最早、頭が回っていないようだ。黒幕がバレないかで頭がいっぱいなのかも知れない。
レヴィンはマイセンの方をチラリと見て、ため息をつきながら言った。
「マイセンさん、ちょっとあっちへ行っててもらえますか?」
その一言がマイセンのプライドを傷つけたのだろう。激昂するマイセン。
「なんだとッ! この成り上がり風情がッ!」
「お前はちょっと黙っていろッ!」
ドルトムット卿がマイセンを叱責するが、彼の興奮は収まらないようだ。
「しかしですね! 父上、私を愚弄したのですよッ!?」
「ええい、落ち着けッ! 少し頭を冷やしてこいッ!」
マイセンは父親の言葉に耳を貸さず、この場に留まるようだ。
レヴィンもフレンダを護ると決めたので、もうマイセンに何を言われようが、どう思われようが気にしない事にした。
「まぁ、とにかく今回の件は魔族が絡んでいる。しばらく考えるんだな」
レヴィンは、捕虜にした男にそう言うと、彼の傍を離れた。
その後、レヴィンはドルトムット卿とウォルターだけでフレンダの救出について話し合った。
「今すぐだと……!?」
やはり、敵はフレンダがドルトムットからいなくなる事を嫌がっているのかも知れない。レヴィンは、マイセンの顔をうかがいつつ、ドルトムット卿に提案する。
「とりあえず、私の部屋に襲撃者三人が転がしてあります。そいつらに色々聞いてみましょう」
その提案に一同は、レヴィンの部屋へ移動を開始した。
部屋につくと、三人はまだ床に倒れ伏していた。
無理もない。威力を抑えたとは言え、精神に干渉する、神霊烈攻を喰らったのだ。
三人がのびているのを見て、ウォルターが気付けに衝撃を与える。
そして、覆面を剥ぎ取り、頬をペシペシと叩く。
三人のうちの一人が目を覚ましたので、レヴィンは目線を合わせて問いかけた。
「どうして俺を狙った? 誰のさしがねだ?」
まだ、衰弱して体は動かせないようで、目だけをキョロキョロと動かした後、その男は言った。
「チッしくじったのか……殺せ」
「アホかお前は、俺の質問に答えろよ」
「アホはお前だろ。さっさと殺せ」
レヴィンはダガーを取り出すと、何の躊躇もなく男の爪にダガーの刃を喰い込ませる。
「ガァァアッ!」
男の口から悲鳴が漏れる。
ドルトムット夫人は「ひッ」と言って目をそらした。
そのまま、使用人に連れられてルビーとともに場を離れた。
「アホか。簡単に殺す訳ねーだろ。で? 依頼者は神殿の誰だ?」
男の表情が僅かに変化したのをレヴィンは見逃さない。
もちろん、ハッタリだが、男は黒幕が誰か知っているようだ。
男も男で、アウステリア王国の闇ギルドの構成員なので意地のようなものが少しばかりあるのだろう。
「てめぇ、本当に貴族かよ……」
レヴィンは、次の指の爪を剥ぎ取ると、再び短い悲鳴が男の口から漏れる。
「どうせ、お前ら消されるぞ? 知っているか? お前の仲間のうち二人は魔族だ」
「は!?」
男は黒幕が誰なのか知っていたが、仲間に魔族がいるなど聞いていない。
男と同じ闇ギルドの者は今、彼の横で衰弱して気絶している二人だけだ。
一緒に襲撃した二人については何も知らされていない。
ひょっとして闇ギルドはとんでもない依頼を受けてしまったのでは?と言う考えが男の頭をよぎった。
「正直に言えば、お前を護ってやる事ができるぞ? 罪だって軽くなる」
男が動揺しているのが、伝わってくる。
すると突然、マイセンが会話に割って入ってくる。
「何も知らないなら殺してしまうべきだ。本人も殺せと言っているならそれでいいでしょう」
マイセンは最早、頭が回っていないようだ。黒幕がバレないかで頭がいっぱいなのかも知れない。
レヴィンはマイセンの方をチラリと見て、ため息をつきながら言った。
「マイセンさん、ちょっとあっちへ行っててもらえますか?」
その一言がマイセンのプライドを傷つけたのだろう。激昂するマイセン。
「なんだとッ! この成り上がり風情がッ!」
「お前はちょっと黙っていろッ!」
ドルトムット卿がマイセンを叱責するが、彼の興奮は収まらないようだ。
「しかしですね! 父上、私を愚弄したのですよッ!?」
「ええい、落ち着けッ! 少し頭を冷やしてこいッ!」
マイセンは父親の言葉に耳を貸さず、この場に留まるようだ。
レヴィンもフレンダを護ると決めたので、もうマイセンに何を言われようが、どう思われようが気にしない事にした。
「まぁ、とにかく今回の件は魔族が絡んでいる。しばらく考えるんだな」
レヴィンは、捕虜にした男にそう言うと、彼の傍を離れた。
その後、レヴィンはドルトムット卿とウォルターだけでフレンダの救出について話し合った。
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