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わがままで気の強い婚約者に困っている
(アーシャ様!こんな時間までどこに行ってらっしゃったのですか?)
『アーシャこんな時間までどこ行ってたの?』
みんなが心配するのも無理はないだろう。
今はもう日が昇る頃。
「別にどこでもよくない??ヨアン達には関係ないでしょ?」
こちらには目もくれず(執事)に水を頼んでいるアーシャ・フランシ。
俺の婚約者であり、ご令嬢だ。
俺が執事として務めていた宮廷でなぜかアーシャのお父様である(カーロス・フランシ様)に気に入られ一人娘であるアーシャと結婚し、跡継ぎとなることを提案され、それを受け入れた。
カーロス様の執事になってすぐの頃、彼女の姿を見掛けひと目ぼれしていた。
綺麗に手入れされた髪の毛、綺麗で真っ白な肌、ぱっちりとした目、整えられた爪、小柄な体型…
あげ続けるととキリがない。それほどまでに全て完璧だった。
俺は一目惚れするようなタイプではない。
好きになる前にいつも女の子から来てくれた。
だから自分から好きになるようなことは1度もなかった。
なのに、彼女は俺の目線を釘づけにした。
彼女はこちらなど見向きもしないのに…
彼女のことが気になってからずっと目で追う毎日を過ごしていた。
俺は彼女と話せるような立場では無かったから…
ずっと片思いをして数年、伯爵様が俺に結婚の話を提案して俺と彼女に広い豪邸を与えられた。
『どこ行ってたのって。』
ぐいと腕を引いてもその手を振り払われ無視される。
きっとまた男と遊んできたのだろう。
『心配だから誰と、どこに行くのかは前もって言っといてって』
呑気にグラスに入った水を飲んでいる。
「はぁぁ、もううるさいなぁ…」
カンっとグラスを力強く置く。
「もう寝るからどいて」
(あっ!アーシャ様!!!)
これが俺たちの日常だった。
(アーシャ様!こんな時間までどこに行ってらっしゃったのですか?)
『アーシャこんな時間までどこ行ってたの?』
みんなが心配するのも無理はないだろう。
今はもう日が昇る頃。
「別にどこでもよくない??ヨアン達には関係ないでしょ?」
こちらには目もくれず(執事)に水を頼んでいるアーシャ・フランシ。
俺の婚約者であり、ご令嬢だ。
俺が執事として務めていた宮廷でなぜかアーシャのお父様である(カーロス・フランシ様)に気に入られ一人娘であるアーシャと結婚し、跡継ぎとなることを提案され、それを受け入れた。
カーロス様の執事になってすぐの頃、彼女の姿を見掛けひと目ぼれしていた。
綺麗に手入れされた髪の毛、綺麗で真っ白な肌、ぱっちりとした目、整えられた爪、小柄な体型…
あげ続けるととキリがない。それほどまでに全て完璧だった。
俺は一目惚れするようなタイプではない。
好きになる前にいつも女の子から来てくれた。
だから自分から好きになるようなことは1度もなかった。
なのに、彼女は俺の目線を釘づけにした。
彼女はこちらなど見向きもしないのに…
彼女のことが気になってからずっと目で追う毎日を過ごしていた。
俺は彼女と話せるような立場では無かったから…
ずっと片思いをして数年、伯爵様が俺に結婚の話を提案して俺と彼女に広い豪邸を与えられた。
『どこ行ってたのって。』
ぐいと腕を引いてもその手を振り払われ無視される。
きっとまた男と遊んできたのだろう。
『心配だから誰と、どこに行くのかは前もって言っといてって』
呑気にグラスに入った水を飲んでいる。
「はぁぁ、もううるさいなぁ…」
カンっとグラスを力強く置く。
「もう寝るからどいて」
(あっ!アーシャ様!!!)
これが俺たちの日常だった。
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