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17話 父の苦悩
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ミチミチと音を立てる肉壁に己を埋め込み、力任せに腰を振る。
理性の切れたこの行為には技量など存在しないが、何故か普通の女だと5分と持たずに気をやってしまう。
それを超えてさらに続けると、今度は壊れてしまうのだ。
だからこういう時の俺の相手は必ず、玄人の女か鍛えられた男に限られる。
それも1人では足りない。
既に床には、ポッカリと尻穴を広げた部下が2人、ぐったりと倒れ込んでいるのだ。
時折紛れ込んでくる暗殺者だと、なおいい。
興奮状態にある時は負ける気はしないし、何故か薬や毒の類いも効きにくい。
殺すこと前提で犯せるただの穴に気を使う必要はないし、理性がブチ切れてただ気持ちいいだけだ。
反対に、善意や好意からの素人が紛れ込んでいる時が1番困る。
しかも相手が処女だった時には目も当てられない。
挿れてみなければ初めてかどうかなんて判断はつかないのだ。初めてが穴扱いでは生涯心の傷になろう。
丁重に抱き、さっさとお帰り願うしかない。
狂った精神状態の時に現れる据え膳に、抱かないという選択はできないのだ。
それが、命をかけた戦いの後に起きる、俺の身体の変化だ。
理性ではどうしても抑えられない、収めるためには本能を満足させるしかない、俺にとっては、これが戦いの代償なのだ。
「これ以上ヤルと壊れるか」
「ま、まだ、はひ、だひじょう、ぶ、でひゅ」
俺の下で穴を貸してくれていた部下が、白目を剥きながら、それでも俺の昂りを抑えようと身を起こすのだ。
これを健気と思わずに、なんと思えばいいのだ?
「で、では次は私が、まずは口で」
次に控えていた部下が俺のを綺麗に洗うと、躊躇いもせずに口に咥える。
初めの頃はエズいていたソレも、随分と上手くなった。
俺のモノを喉の奥に迎え入れ、ギュッと締め付ける。
「ああ、いいぞ」
頭を撫でて褒めれば、涙と涎を溢しながらも嬉しそうに目が笑った。
ああ、くそ気持ちいい。
乱暴に押さえつけたい衝動はあるが、かわいい部下なのだ。
完全に壊すとわかっていてそんなことはできない、と思うぐらいには理性がある。
「ぐっ、出すぞ」
喉の奥に直接叩きつけると、その勢いに咽せた。そのくせ飲み込もうとする。
お前らは本当、かわいいな。
「いい、無理に飲むな。それよりも、次はこっちで受け入れてくれ」
「は、はい!」
四つん這いになり俺に尻を向けると、自ら尻たぶを開いて入れやすくする。
既に準備されていた穴に、遠慮なく打ち込むと、ただただ激しく動かした。
ああ、くそ気持ちいい。
☆
俺は、間違っていたのだろうか?
学院を卒業すると、父について遠征を繰り返す日々が始まった。
国中の魔物を退治する旅は常に危険に満ちていて、跡取りを残すように求められたのは直ぐのことだった。
幸いにも、この見た目にも関わらず求婚者は多かった。
だからよく考えずに選んだのが悪かったのだ。
求婚者の中で、もっとも裕福な者を選んだ。
単に我が領への出資を思っただけで、裕福な出身の人間が生活の水準を下げることはできないだろうとか、そういうことは深く考えもしなかった。
俺は脳筋だからな。難しいことを考えるのは好きじゃない。
また、武人としてまだ駆け出しだったのも悪かったといえる。
強い魔物との戦闘というものが、こうも血を滾らせるものだとは知らなかったのだ。
道理で異母兄弟の母達は平民ばかりだったわけである。父もまた、血に振り回された1人なのだろう。
含有魔力の多い俺ら一族は、乱れた魔力の落ち着きを取り戻すのに性交を必要とする。
そして、並の相手では壊してしまう。
単に、余裕のない領を思えば高い魔道具を揃える気にはならず、手っ取り早い目交わいを選んだといえなくもないが。
気位の高い妻には、命の危険と向き合う俺らの事情は理解できないものであったらしい。
美しく優しかった彼女の豹変は、ものすごく早かった。
かと言って、彼女を戦闘に連れて行くという選択肢はなかった。
戦闘の度に女を買い、または魔物を退治した礼だとあてがわれ、魔力の昂りは、そうして押さえつけてきたのだ。
それが我慢できないと妻に罵られ、他所で子供ができたら起こるであろう騒動を諭されれば納得もした。
だから女を買うことはやめ、男を知ることにしたのだ。
だが、妻にはそちらの方が耐えられなかったらしい。
常に俺の側に侍る者が、俺の下まで管理する。
日常の生活や命のやりとりだけに収まらず、性行為までも共にすることを毛嫌いした。
俺との関わりが彼らの方が濃くなると、自分を蔑ろにするなと口汚く発するようになった。
そこに、かつての美しかった妻はいなかった。
そうしてナローエが生まれると、妻との間にそういう繋がりは持たなくなった。
そうなると、彼女はただただ金を無心する、金食い虫に成り下がった。
我が領にそんな余裕はない。
結婚当初に交わした約束通り、彼女の嗜好品については彼女の実家が請負ってくれた。
だから知らなかったのだ。
ナローエのために用意されていたモノが、ナローエの手に届いていなかったとは。
「ナローエ様はご両親から愛されているなどとは思っておりません。死と戦っている中で、一度も手を差し伸べなかった貴方には、親だと名乗る資格があるとは思えません」
学生でありながら騎士団の遠征に参加したビジジュールの若者がいると聞き呼び寄せると、彼は開口一番にそう告げた。
「ナローエには充分な仕送りをしていた。それで医師や魔導師、必要ならば魔道具も揃えられただろう?それでも死を感じるほどナローエの魔力が多かったのではないのか?」
家のことに口を挟むなと、ムッとして言い返すと、想定外のことを告げられた。
「病床に就いている間、ナローエ様に必要な融資があったことなど一度もありません。ナローエ様が魔道具も得られず、領の民の力でもってそれを克服した後で、金銭を得ることができるようになったのです。その時の『僕に利用価値が出たと言うことかな』と寂しそうに呟かれたナローエ様を、忘れることなどできません」
そんなことは、初めて聞いたぞ。
側に控える者達も、彼の物言いに最初は色めき立っていたが、今はただただ驚いて聞いている。
「俺はナローエに充分な仕送りをしていた!国のために、領のために魔物とやりとりをする大変さが、貴様みたいなヒヨッコにわかってたまるか!」
完全な、八つ当たりだった。
知ろうとすれば知れたのに、そこまで気を回さなかったのは、俺だ。
「ならばナローエ様の状況を、確認しに来られればよかったのです!そうすればナローエ様がどんな状態で苦しんでいたか知れたはずだ。……それに、貴方の日頃の行いのせいで、ナローエ様はあれだけの身分を持ちながら、随分と舐められて……お可哀想な状況になっていることを知っていますか?先日も、ビジジュール公爵から疎まれている嫡子だと、『排除してやる』という暴漢にあったばかりです」
は?
「確かに国のために命をかけて魔物と戦う貴方は立派な方なのでしょう。けれど、それが日常的に死と隣り合わせだったナローエ様よりも大変だったとは思えません。獣を躱し、逃げることもできる貴方と違い、ナローエ様は目の前にある死から逃げることもできず、向き合わなければならなかった。親身になってくれる身内が誰一人としていない中で!貴方に、ナローエ様の父だと主張する権利など、欠片もありませんよ」
彼はそう言うと、足早にその場を立ち去った。
その場にいた誰も、何も言えなかった
しばらくして、父の代からいる平民兵士の1人が口を開いた。
「公爵様、ナローエ様はケガで引退を余儀なくされた仲間を手厚く保護してくださっているそうです。領民から、ナローエ様の陰口など、聞いたことがありません。とても、優しい方だそうです。そして我々は、公爵様がナローエ様を気にかけていたことを、ちゃんと知っています」
そうか。そんな境遇でも、ナローエはそんな風に育ってくれたのか。
親とは、なんであろうな。
母とは、子を愛しむものではなかったのか?
いや、違うな。妻だけが悪いわけではない。
一番悪いのは、妻をそのようにした俺だ。
最初が、悪かったのだ。
ナローエから母を奪ったのは、俺なのだろう。
いまさらながらに、そう気づく。
俺は身体に力が入らず、ぐったりと椅子にもたれかかった。
「ですから、歩み寄りなさいませ。きっと公爵様の話に耳を傾けてくださいます。そして、彼の言ったことが本当ならば、ナローエ様の現状を、今度こそ助けて差し上げてください。ナローエ様のお父上として」
「そうか。ナローエのために、まだやれることがあるか」
「はい、ございますとも」
そうか。
そうだな。
仮に許されなかったとしても、俺を罵ることで、ナローエの溜飲が、気がすむかもしれない。
俺はその覚悟を決めて、久しぶりの王都に降り立ったのだ。
理性の切れたこの行為には技量など存在しないが、何故か普通の女だと5分と持たずに気をやってしまう。
それを超えてさらに続けると、今度は壊れてしまうのだ。
だからこういう時の俺の相手は必ず、玄人の女か鍛えられた男に限られる。
それも1人では足りない。
既に床には、ポッカリと尻穴を広げた部下が2人、ぐったりと倒れ込んでいるのだ。
時折紛れ込んでくる暗殺者だと、なおいい。
興奮状態にある時は負ける気はしないし、何故か薬や毒の類いも効きにくい。
殺すこと前提で犯せるただの穴に気を使う必要はないし、理性がブチ切れてただ気持ちいいだけだ。
反対に、善意や好意からの素人が紛れ込んでいる時が1番困る。
しかも相手が処女だった時には目も当てられない。
挿れてみなければ初めてかどうかなんて判断はつかないのだ。初めてが穴扱いでは生涯心の傷になろう。
丁重に抱き、さっさとお帰り願うしかない。
狂った精神状態の時に現れる据え膳に、抱かないという選択はできないのだ。
それが、命をかけた戦いの後に起きる、俺の身体の変化だ。
理性ではどうしても抑えられない、収めるためには本能を満足させるしかない、俺にとっては、これが戦いの代償なのだ。
「これ以上ヤルと壊れるか」
「ま、まだ、はひ、だひじょう、ぶ、でひゅ」
俺の下で穴を貸してくれていた部下が、白目を剥きながら、それでも俺の昂りを抑えようと身を起こすのだ。
これを健気と思わずに、なんと思えばいいのだ?
「で、では次は私が、まずは口で」
次に控えていた部下が俺のを綺麗に洗うと、躊躇いもせずに口に咥える。
初めの頃はエズいていたソレも、随分と上手くなった。
俺のモノを喉の奥に迎え入れ、ギュッと締め付ける。
「ああ、いいぞ」
頭を撫でて褒めれば、涙と涎を溢しながらも嬉しそうに目が笑った。
ああ、くそ気持ちいい。
乱暴に押さえつけたい衝動はあるが、かわいい部下なのだ。
完全に壊すとわかっていてそんなことはできない、と思うぐらいには理性がある。
「ぐっ、出すぞ」
喉の奥に直接叩きつけると、その勢いに咽せた。そのくせ飲み込もうとする。
お前らは本当、かわいいな。
「いい、無理に飲むな。それよりも、次はこっちで受け入れてくれ」
「は、はい!」
四つん這いになり俺に尻を向けると、自ら尻たぶを開いて入れやすくする。
既に準備されていた穴に、遠慮なく打ち込むと、ただただ激しく動かした。
ああ、くそ気持ちいい。
☆
俺は、間違っていたのだろうか?
学院を卒業すると、父について遠征を繰り返す日々が始まった。
国中の魔物を退治する旅は常に危険に満ちていて、跡取りを残すように求められたのは直ぐのことだった。
幸いにも、この見た目にも関わらず求婚者は多かった。
だからよく考えずに選んだのが悪かったのだ。
求婚者の中で、もっとも裕福な者を選んだ。
単に我が領への出資を思っただけで、裕福な出身の人間が生活の水準を下げることはできないだろうとか、そういうことは深く考えもしなかった。
俺は脳筋だからな。難しいことを考えるのは好きじゃない。
また、武人としてまだ駆け出しだったのも悪かったといえる。
強い魔物との戦闘というものが、こうも血を滾らせるものだとは知らなかったのだ。
道理で異母兄弟の母達は平民ばかりだったわけである。父もまた、血に振り回された1人なのだろう。
含有魔力の多い俺ら一族は、乱れた魔力の落ち着きを取り戻すのに性交を必要とする。
そして、並の相手では壊してしまう。
単に、余裕のない領を思えば高い魔道具を揃える気にはならず、手っ取り早い目交わいを選んだといえなくもないが。
気位の高い妻には、命の危険と向き合う俺らの事情は理解できないものであったらしい。
美しく優しかった彼女の豹変は、ものすごく早かった。
かと言って、彼女を戦闘に連れて行くという選択肢はなかった。
戦闘の度に女を買い、または魔物を退治した礼だとあてがわれ、魔力の昂りは、そうして押さえつけてきたのだ。
それが我慢できないと妻に罵られ、他所で子供ができたら起こるであろう騒動を諭されれば納得もした。
だから女を買うことはやめ、男を知ることにしたのだ。
だが、妻にはそちらの方が耐えられなかったらしい。
常に俺の側に侍る者が、俺の下まで管理する。
日常の生活や命のやりとりだけに収まらず、性行為までも共にすることを毛嫌いした。
俺との関わりが彼らの方が濃くなると、自分を蔑ろにするなと口汚く発するようになった。
そこに、かつての美しかった妻はいなかった。
そうしてナローエが生まれると、妻との間にそういう繋がりは持たなくなった。
そうなると、彼女はただただ金を無心する、金食い虫に成り下がった。
我が領にそんな余裕はない。
結婚当初に交わした約束通り、彼女の嗜好品については彼女の実家が請負ってくれた。
だから知らなかったのだ。
ナローエのために用意されていたモノが、ナローエの手に届いていなかったとは。
「ナローエ様はご両親から愛されているなどとは思っておりません。死と戦っている中で、一度も手を差し伸べなかった貴方には、親だと名乗る資格があるとは思えません」
学生でありながら騎士団の遠征に参加したビジジュールの若者がいると聞き呼び寄せると、彼は開口一番にそう告げた。
「ナローエには充分な仕送りをしていた。それで医師や魔導師、必要ならば魔道具も揃えられただろう?それでも死を感じるほどナローエの魔力が多かったのではないのか?」
家のことに口を挟むなと、ムッとして言い返すと、想定外のことを告げられた。
「病床に就いている間、ナローエ様に必要な融資があったことなど一度もありません。ナローエ様が魔道具も得られず、領の民の力でもってそれを克服した後で、金銭を得ることができるようになったのです。その時の『僕に利用価値が出たと言うことかな』と寂しそうに呟かれたナローエ様を、忘れることなどできません」
そんなことは、初めて聞いたぞ。
側に控える者達も、彼の物言いに最初は色めき立っていたが、今はただただ驚いて聞いている。
「俺はナローエに充分な仕送りをしていた!国のために、領のために魔物とやりとりをする大変さが、貴様みたいなヒヨッコにわかってたまるか!」
完全な、八つ当たりだった。
知ろうとすれば知れたのに、そこまで気を回さなかったのは、俺だ。
「ならばナローエ様の状況を、確認しに来られればよかったのです!そうすればナローエ様がどんな状態で苦しんでいたか知れたはずだ。……それに、貴方の日頃の行いのせいで、ナローエ様はあれだけの身分を持ちながら、随分と舐められて……お可哀想な状況になっていることを知っていますか?先日も、ビジジュール公爵から疎まれている嫡子だと、『排除してやる』という暴漢にあったばかりです」
は?
「確かに国のために命をかけて魔物と戦う貴方は立派な方なのでしょう。けれど、それが日常的に死と隣り合わせだったナローエ様よりも大変だったとは思えません。獣を躱し、逃げることもできる貴方と違い、ナローエ様は目の前にある死から逃げることもできず、向き合わなければならなかった。親身になってくれる身内が誰一人としていない中で!貴方に、ナローエ様の父だと主張する権利など、欠片もありませんよ」
彼はそう言うと、足早にその場を立ち去った。
その場にいた誰も、何も言えなかった
しばらくして、父の代からいる平民兵士の1人が口を開いた。
「公爵様、ナローエ様はケガで引退を余儀なくされた仲間を手厚く保護してくださっているそうです。領民から、ナローエ様の陰口など、聞いたことがありません。とても、優しい方だそうです。そして我々は、公爵様がナローエ様を気にかけていたことを、ちゃんと知っています」
そうか。そんな境遇でも、ナローエはそんな風に育ってくれたのか。
親とは、なんであろうな。
母とは、子を愛しむものではなかったのか?
いや、違うな。妻だけが悪いわけではない。
一番悪いのは、妻をそのようにした俺だ。
最初が、悪かったのだ。
ナローエから母を奪ったのは、俺なのだろう。
いまさらながらに、そう気づく。
俺は身体に力が入らず、ぐったりと椅子にもたれかかった。
「ですから、歩み寄りなさいませ。きっと公爵様の話に耳を傾けてくださいます。そして、彼の言ったことが本当ならば、ナローエ様の現状を、今度こそ助けて差し上げてください。ナローエ様のお父上として」
「そうか。ナローエのために、まだやれることがあるか」
「はい、ございますとも」
そうか。
そうだな。
仮に許されなかったとしても、俺を罵ることで、ナローエの溜飲が、気がすむかもしれない。
俺はその覚悟を決めて、久しぶりの王都に降り立ったのだ。
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