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18話 わざとはやめた
結局僕はオースティンに心配させるのはダメだと、襲われても証拠として残すために、わざと抵抗しないのはやめることにした。
オースティンに、僕も戦えるってことを証明しないといけないわけだしな。
だから代わりに徹底的に相手の心を折って、(騎士団に連れて行くのではなく)オースティンのところに連れて行くことにしたのだ。
最終的な処分をオースティンにさせることで、オースティンの意識がそっちに向くといいなってのもある。
そうしたら、それをオースティンの手柄だと勘違いするヤツが出てきた。真実を知るのは、僕を襲った本人達だけである。
結果、僕に向かってくる相手は後を絶たなくて、今のところ俺の魔道具の実験に事欠かなくていい、なんてその程度に思っていたのだけど。
「お久しぶりです、父、上?!な、何をなさっているのですか!!」
何故か、父上が訪ねてきた。
それも寮の部屋までだ。
その上、床に深々と頭までつけて。
一体、何をやらかしたんです?!
僕に尻拭いできるレベルのやらかしですか?!
「ナローエ、すまなかった!!」
だ、か、ら、その、理由!!
「ナローエ、俺はナローエの元に魔道具や医師が届いていないとは知らなかったのだ。全てをお前の母に委ね、確認することを怠った。そのせいで、ナローエを死の危険にさらしていると知ることもなかった。すまない」
なんだ、そんなことか。
いや、そんなこと程度じゃないんだろうけど、もっと凄いこと想像したせいで拍子抜けしたっていうか。
「しかも、お前を冷遇しているという噂まで広まっていたそうだな。そのせいで暴漢にまで襲われたと聞いた。お前の周りをそんな環境にしてしまって、俺は父親失格だ」
まあ、それはそうだね。
けどそれも、なんていうか……今更、なんだよな。
「父上、頭を上げてください。それらについて、僕は怒っていません。僕には守ってくれる人が側にいましたから」
僕が普通の家庭環境で育っていたら、今のようにオースティンと一緒にいられただろうか?
それを思えば、今までの環境を悪し様に思えないんだ。
「ナローエ。話には聞いていたが……そんな風に、本当にそんな天使みたいに育ってくれていたんだな」
父上からぐっと空気を飲む音がしたかと思ったら、おいおいと男泣きし出した。
待て、どこでそんな話になってるんだ。
天使ってなんだ。
こんな、体力だけではなく髪までモヤシみたいになってる僕の、どこが天使だ。
「そんな天使なお前に、暴力を振るうなど……。パパ、必ず報復するから!」
は?
なんか父上、キャラ変わったぞ?
「パパ、ナロきゅんをいじめたヤツのいる領に、魔物の討伐応援行くの、やめるから!」
……ナロきゅん……?
あ、さぶいぼ立ってる。
ん?待て、なんか大事なこと言ってた気がする。
「任して!!すぐにナロきゅんの環境が是正されるように、陛下を脅してくる!!」
「ま、待ってくださ」
い、父上!!て言う間もなく消えたよ、父上!
さすが父上!
恐ろしい魔物相手に動き回っているだけあって、俊敏だね!
もちろんイヤミだよ!
陛下を脅すとか、不穏ワード聞こえたけど冗談だよな?
そもそもただの子息の生活環境問題に、一国の王様が口を挟んだらダメなヤツだろ!
自分達でなんとかしないといけないやつだぞ?
ん?待てよ?
ビジジュール家って、家族揃って悪役な感じだったのか?
母上は俺の中で完全なる悪だから、母上はクリア。(なんの?)
父上とは接点がなかったからわからなかったんだけど、今の感じだと悪っぽいような、むしろアホっぽいような……うーん。
ああ、だけど嫌な予感しかしないよ、本当。
☆
嫌な予感というものは、当たるものである。
「ナローエ様、ドアの外に長蛇の列ができておりますが……」
朝早く登校しようと扉を開けたオースティンが、速攻で閉めた。
「ナローエ様に謝罪をしたいと叫んでいるようです」
「んー、あ、そういえば父上が、僕に手を出した人間のいる領地に自軍を派遣しないとか言ってたな」
よく考えたら、凄く良くできた脅迫だったわ。
今まで平和だった生活が、翌日から危険満載のハードモードになるんだもんな。
「それですね」
「だな」
何しろ自領だけで魔物の群れと戦うのは普通は難しいのだ。
ビジジュール軍は討ち取った魔物を譲って貰えるならば、金銭的には破格で雇える有難い存在だからな。
もちろん各々の領地に自衛団は存在するだろうが、ビジジュール軍と同じ規模の自衛団を配備するのは無理だ。
まず身体の作りからして違うらしいし、統率された動きは圧巻だという。
それに結構な費用がかかるだろうな。
そもそもビジジュールも領内の物で冬の生活も賄えるようになった。
危険をおかしてまで他領に出稼ぎに行く必要性がなくなってきたのだ。
「さて、どうやってここから出ましょうか」
『影の道を作るシュよ?』
『学校の近くの庭に出るといいにゅ』
その手があったか。
「オースティン、朝食はどうする?」
「あー、購買で購入します」
「じゃあ、僕も一緒に行こうかな」
たまには僕も早く出て一緒に朝食を取るのも悪くない。
「オースティンの朝練、見たい気もするし」
「はいっ!」
☆
はあ、オースティンかっこいい。
2人で並んで軽く朝食を取って、その後オースティンの日課がはじまった。
柔軟、筋トレと始まって、仮想敵を相手に組み手。
僕はちょっと思いついて、魔術を飛ばし始めた。
オースティンだって、たまにはイメトレではなく手ごたえがある練習をしたいだろう。
「っ!ナローエ様♡」
僕から飛んだ魔術を躱すと、オースティンが口角を上げた。
ニヒルなオースティンもカッコいいなー。
いや、かまってもらって嬉しいワンの大型犬になっているのか。
「僕もたまには練習しておこうかなって」
「いいですよ、来てください」
「うん」
何その余裕。手加減してあげますよ、みたいな?
なんかちょっと腹が立つぞ。
じゃあまずは、普通に攻撃からだな。
衝撃を与える魔道具に魔力を込めると、オースティンの足元に向けて飛ばす。
なるほど、地面のえぐれ方を見るに攻撃力はまあまあか。
だけど、オースティンくらいになると避けるのも簡単か。避けられたら意味ないな。
追跡の魔術式も足す方がいいのか?
じゃあ、命中率を上げるために重力を与えてオースティンの動きを鈍くさせてみるか。
「ぐっ!」
これは、効果ある感じか。
でも、それを感じさせないくらい動けるね!
ただの生徒にはめっちゃ効果あったんだけどな。
うーん、じゃあ殺すのはダメだから酸素濃度を下げるだけにして、高山での練習レベルにして……オースティンはこれでも動ける、と。
周りの温度だけ急激に上げるのはっと、あー、オースティンは体温調節できる魔道具持ってるんだった。
じゃあ次は……。
「ふふ、今日は僕の勝ちかな」
地面に大の字になって寝転ぶオースティンが、眉を上げて僕を見上げた。
「ナローエ様って見かけによらずエゲツないですね。彼らがゲッソリしてた理由がわかりましたよ。はあ、朝からこんなに疲れたのは初めてです」
「いい鍛練になっただろう?」
「まあ、はい」
笑いながら、オースティンが半身を起こした。
むう、なにその余裕は。
「僕は動いてもなかったし、オースティン、次は僕を動かせるといいね」
なーんて、オースティンが手を抜いてくれてたのは知ってるけどな。
でも、本気のオースティンと渡り合えるとわかってもらえないと、この先一緒に行くこともできないわけでさ。
「へぇ、動かせたらご褒美、ありますか?」
ニヤリと笑うオースティン。
「そ、そりゃあ、もちろん」
とは言ったものの、うん、ちょい早まったかもしれんな、ははは。
オースティンに、僕も戦えるってことを証明しないといけないわけだしな。
だから代わりに徹底的に相手の心を折って、(騎士団に連れて行くのではなく)オースティンのところに連れて行くことにしたのだ。
最終的な処分をオースティンにさせることで、オースティンの意識がそっちに向くといいなってのもある。
そうしたら、それをオースティンの手柄だと勘違いするヤツが出てきた。真実を知るのは、僕を襲った本人達だけである。
結果、僕に向かってくる相手は後を絶たなくて、今のところ俺の魔道具の実験に事欠かなくていい、なんてその程度に思っていたのだけど。
「お久しぶりです、父、上?!な、何をなさっているのですか!!」
何故か、父上が訪ねてきた。
それも寮の部屋までだ。
その上、床に深々と頭までつけて。
一体、何をやらかしたんです?!
僕に尻拭いできるレベルのやらかしですか?!
「ナローエ、すまなかった!!」
だ、か、ら、その、理由!!
「ナローエ、俺はナローエの元に魔道具や医師が届いていないとは知らなかったのだ。全てをお前の母に委ね、確認することを怠った。そのせいで、ナローエを死の危険にさらしていると知ることもなかった。すまない」
なんだ、そんなことか。
いや、そんなこと程度じゃないんだろうけど、もっと凄いこと想像したせいで拍子抜けしたっていうか。
「しかも、お前を冷遇しているという噂まで広まっていたそうだな。そのせいで暴漢にまで襲われたと聞いた。お前の周りをそんな環境にしてしまって、俺は父親失格だ」
まあ、それはそうだね。
けどそれも、なんていうか……今更、なんだよな。
「父上、頭を上げてください。それらについて、僕は怒っていません。僕には守ってくれる人が側にいましたから」
僕が普通の家庭環境で育っていたら、今のようにオースティンと一緒にいられただろうか?
それを思えば、今までの環境を悪し様に思えないんだ。
「ナローエ。話には聞いていたが……そんな風に、本当にそんな天使みたいに育ってくれていたんだな」
父上からぐっと空気を飲む音がしたかと思ったら、おいおいと男泣きし出した。
待て、どこでそんな話になってるんだ。
天使ってなんだ。
こんな、体力だけではなく髪までモヤシみたいになってる僕の、どこが天使だ。
「そんな天使なお前に、暴力を振るうなど……。パパ、必ず報復するから!」
は?
なんか父上、キャラ変わったぞ?
「パパ、ナロきゅんをいじめたヤツのいる領に、魔物の討伐応援行くの、やめるから!」
……ナロきゅん……?
あ、さぶいぼ立ってる。
ん?待て、なんか大事なこと言ってた気がする。
「任して!!すぐにナロきゅんの環境が是正されるように、陛下を脅してくる!!」
「ま、待ってくださ」
い、父上!!て言う間もなく消えたよ、父上!
さすが父上!
恐ろしい魔物相手に動き回っているだけあって、俊敏だね!
もちろんイヤミだよ!
陛下を脅すとか、不穏ワード聞こえたけど冗談だよな?
そもそもただの子息の生活環境問題に、一国の王様が口を挟んだらダメなヤツだろ!
自分達でなんとかしないといけないやつだぞ?
ん?待てよ?
ビジジュール家って、家族揃って悪役な感じだったのか?
母上は俺の中で完全なる悪だから、母上はクリア。(なんの?)
父上とは接点がなかったからわからなかったんだけど、今の感じだと悪っぽいような、むしろアホっぽいような……うーん。
ああ、だけど嫌な予感しかしないよ、本当。
☆
嫌な予感というものは、当たるものである。
「ナローエ様、ドアの外に長蛇の列ができておりますが……」
朝早く登校しようと扉を開けたオースティンが、速攻で閉めた。
「ナローエ様に謝罪をしたいと叫んでいるようです」
「んー、あ、そういえば父上が、僕に手を出した人間のいる領地に自軍を派遣しないとか言ってたな」
よく考えたら、凄く良くできた脅迫だったわ。
今まで平和だった生活が、翌日から危険満載のハードモードになるんだもんな。
「それですね」
「だな」
何しろ自領だけで魔物の群れと戦うのは普通は難しいのだ。
ビジジュール軍は討ち取った魔物を譲って貰えるならば、金銭的には破格で雇える有難い存在だからな。
もちろん各々の領地に自衛団は存在するだろうが、ビジジュール軍と同じ規模の自衛団を配備するのは無理だ。
まず身体の作りからして違うらしいし、統率された動きは圧巻だという。
それに結構な費用がかかるだろうな。
そもそもビジジュールも領内の物で冬の生活も賄えるようになった。
危険をおかしてまで他領に出稼ぎに行く必要性がなくなってきたのだ。
「さて、どうやってここから出ましょうか」
『影の道を作るシュよ?』
『学校の近くの庭に出るといいにゅ』
その手があったか。
「オースティン、朝食はどうする?」
「あー、購買で購入します」
「じゃあ、僕も一緒に行こうかな」
たまには僕も早く出て一緒に朝食を取るのも悪くない。
「オースティンの朝練、見たい気もするし」
「はいっ!」
☆
はあ、オースティンかっこいい。
2人で並んで軽く朝食を取って、その後オースティンの日課がはじまった。
柔軟、筋トレと始まって、仮想敵を相手に組み手。
僕はちょっと思いついて、魔術を飛ばし始めた。
オースティンだって、たまにはイメトレではなく手ごたえがある練習をしたいだろう。
「っ!ナローエ様♡」
僕から飛んだ魔術を躱すと、オースティンが口角を上げた。
ニヒルなオースティンもカッコいいなー。
いや、かまってもらって嬉しいワンの大型犬になっているのか。
「僕もたまには練習しておこうかなって」
「いいですよ、来てください」
「うん」
何その余裕。手加減してあげますよ、みたいな?
なんかちょっと腹が立つぞ。
じゃあまずは、普通に攻撃からだな。
衝撃を与える魔道具に魔力を込めると、オースティンの足元に向けて飛ばす。
なるほど、地面のえぐれ方を見るに攻撃力はまあまあか。
だけど、オースティンくらいになると避けるのも簡単か。避けられたら意味ないな。
追跡の魔術式も足す方がいいのか?
じゃあ、命中率を上げるために重力を与えてオースティンの動きを鈍くさせてみるか。
「ぐっ!」
これは、効果ある感じか。
でも、それを感じさせないくらい動けるね!
ただの生徒にはめっちゃ効果あったんだけどな。
うーん、じゃあ殺すのはダメだから酸素濃度を下げるだけにして、高山での練習レベルにして……オースティンはこれでも動ける、と。
周りの温度だけ急激に上げるのはっと、あー、オースティンは体温調節できる魔道具持ってるんだった。
じゃあ次は……。
「ふふ、今日は僕の勝ちかな」
地面に大の字になって寝転ぶオースティンが、眉を上げて僕を見上げた。
「ナローエ様って見かけによらずエゲツないですね。彼らがゲッソリしてた理由がわかりましたよ。はあ、朝からこんなに疲れたのは初めてです」
「いい鍛練になっただろう?」
「まあ、はい」
笑いながら、オースティンが半身を起こした。
むう、なにその余裕は。
「僕は動いてもなかったし、オースティン、次は僕を動かせるといいね」
なーんて、オースティンが手を抜いてくれてたのは知ってるけどな。
でも、本気のオースティンと渡り合えるとわかってもらえないと、この先一緒に行くこともできないわけでさ。
「へぇ、動かせたらご褒美、ありますか?」
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