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番外編
9話 問題はやっぱり卵
なんかエロくならなかったので、どこかでリベンジエロをばばばと思っております、はい……
ーーーーーーーーーー
「問題は孵化させることを証明するための火焔鳥の卵を、どう手に入れるかだなぁ」
「まさか皇太子殿下の手元にも無いとは思わなかったからな」
本当に。
火焔鳥の卵を孵化させる方法を帝国の研究者に伝授できたと区切りをつけるためには、彼らと共に孵化させる卵が必要不可欠だ。
その卵が手に入らない。
もちろん皇太子殿下が手を尽くしてくれると言っていたが、孵化に成功した火焔鳥の例を出したあと、実際に卵を手元に置いて浮き出ている模様についてアレコレ意見を出し合うのと、想像力頼みでただの授業になるのとでは深みが違ってくる。
厨二感のある言葉なんて、どうやって説明したらいいんだ。
帝国では火焔鳥の卵は褒章として渡されるものの1つらしい。
何か功績をあげた人に、希望があれば渡されることがあるのだとか。
普段は光珠洞と呼ばれる部屋?の中に保管されていて、入れるのは火焔鳥に認められた人のみ。
つまり現在は皇帝陛下だけなわけだ。
「これほどまでに諸々の権限が皇太子殿下に無いとなれば、立場も難しくなる……か」
「火焔鳥の常識が人間と同じわけないもんなぁ。人の側の事情を少しくらい考慮してくれると助かるのが本音だけど」
皇太子殿下に同情的なオースティンの言葉には同意しかない。
現状、火焔鳥の動向に国が左右される在り方の帝国で、火焔鳥から後押ししてもらえない皇太子殿下の肩身は狭いことだろう。
「別に自身が皇帝にならなくても構わないという感じを受けるのがな」
「気持ちは理解できるけど……そんな覚悟の人が国の最高位だと、荒れそうかな」
それとも火焔鳥がいればなんともないものなんだろうか。
そんな皇太子殿下を置いたまま、皇帝陛下がずっと床に臥せっている、んだよね。
口外しないよう魔術で契約した上で開示された情報に、僕もオースティンも唸るしかなかった。
因みに皇帝陛下の病状はシチストすら知らないのだ。
それなのにその事を僕らに知らされるって、帝国にとって火焔鳥の孵化はそれ程までに重要なことなんだろう。
うぅ、責任重大。
『卵、こっそり光珠洞から取ってきてもいいみゅけど、影部屋に入れられるかわかんないみゅ』
「あー、ソレって精霊でもダメなんだ」
『精霊は力が反発すると入れないにゅ。魔力の少ない獣なら入れたら死ぬだけにゅ。むー、主人様かオースティンと契約してる火焔鳥ならできるかもしれないにゅけど』
精霊についてはわからないことの方が多いもんなぁ。
複数の異なる種類の精霊と契約を結ぶ人間なんか、今までいたことあるのか?
前例がなければ龍達も答えがわかるはずもない。
『主人様は契約者になれないみゅしね』
「そもそも卵相手じゃ契約もできないだろう」
「あ、本当だ」
『卵の場所にたどり着いても、そこから運べなければどうにもならないみゅ』
困ったねぇ。
『(卵の場所にたどり着けさえしたら、ここまで運ぶことは可能だろう。影の道なら卵のある場所までたどり着けると?そうすればナローエが仲間を孵化してくれるのか?)』
『火焔鳥?どういうことみゅ?』
ん?火焔鳥が急にぴーぴー言い出したんだけど、どうした?
『********!!!』
「ぐっ!!」
火焔鳥がいつものぴーぴーという鳴き声ではなく謎の言葉を吐き出した後、オースティンが頭を抱えて蹲った。
オースティンの身体からみるみる内に魔力が抜け出ていく。
「オースティン!」
急いで魔力を受け渡そうと駆け寄って、そのまま床に押さえ付けられた。
同時にオースティンの魔道具がパチンと弾ける音がして、機能が停止した事がわかる。
よく見ると色が無くなっているから、壊れたわけではなくて魔道具に補給する魔力が無くなったのだろう。
っっって、ソレ、最高にヤバいから!!!
オースティンによって縫い付けられた腕は、彼の拘束が震えるほど強くてかなり痛い。のしかかってくるその身体も重痛い。
額から汗も流れていて、目の力もなく、コレ、かなりマズい感じがする。
魔力が枯渇する前兆だ。
せめて口から魔力の譲渡をと思っても、僕を押さえ付けている力が強すぎて身体を起こせず、オースティンの口に届かない。
どうしたらいい?
他にオースティンに魔力を移譲させられる方法は?
触れてるとこからなら少量ずつでもいけるか?
なんとか掴まれている場所からと、手首に魔力を集めると、吸い取られるようにオースティンへと移動してくれて安堵した。
枯渇する前に少しずつでもオースティンに魔力を補給をさせないとならない。
何度か補給を繰り返している内に枯渇の苦しみが和らいだのか、腕を押さえ付けている力が弱まった。
すかさず手を振り払ってオースティンの頭を引き寄せると、唇を合わせる。
途端、勢いよく食いつかれその腕でギチギチに拘束された。
「オ、ん」
力が強すぎて肺が潰れるっ!
一旦首を振るようにして声を出そうとすると、オースティンがハッと動きを止めた。
「はっ、ナローエ、に、逃げろ」
「何言ってんだよ」
オースティンが苦しんでる時に見捨てて逃げるような僕じゃない。
「オースティン、僕を侮るなよ」
逆の立場だったら、僕のためにオースティンは命をかけてくれると知っている。
「僕を傷つけるのが怖いなら動くな。そこで止まってろ。全部僕がヤッてやる」
「ぐぅっ!」
服を脱ぎ捨てオースティンの腹にドンッと馬乗りなると、オースティンの服も引き剥がしていく。
触れる肌の面積が増えれば増えるほど、魔力の移行は多くなるからな。
動きそうになる身体を意地で食い縛るオースティンを見ると、僕への愛を感じて愛しさが溢れてくる。
よし。
中途半端に脱がした服がオースティンの枷となって腕や脚を固定して、うん。動きたくても動きにくい感じになった。
さすがにオースティンの本気力には抗えないからね。
僕はまず僕の魔道具に魔力を通し少し弄ると、強制的に常に作動している状態を作った。
触れているところから魔力がぐいぐいとオースティンに吸われて、オースティンの体内が僕の魔力で満たされ始める。
本当にぐんぐん吸い取られていくんだが、セイと契約した時くらいの量じゃないか?
んで、オースティンに魔力が入る度にまたどこかに抜けていっている。
この魔力、どこに行ってんだ?
出る量より入る量の方が多ければ大丈夫だろうとは思いたいが、原因がわからない以上、オースティンを失うかもしれないという恐怖が消えない。
なんとしてでもその量を増やさなければ。
☆
しばらく魔力の移行に集中していたけど、ぼーっとしてきた。
こんな風に身体中の魔力を動かし続けることって今までなかったから、ぽかぽかふわふわが過ぎて思考が飛びそう。
もっとオースティンに魔力を入れちゃえ。
「くっ!」
「オースティン……」
なんかこんな時だけど、オースティンがかわいい気がする。
身体を巡る異なった魔力に反応してか、オースティンの目が潤み、熱い息が吐き出されてるのが、すっごくかわいい気がする。
いつも翻弄されてばかりだけど、僕だって男だ。
たまには主導権を握ったっていいよね?
うん、いいはずだ。
意気揚々とオースティンの腹に乗っていた向きを反転し、彼から僕が何をするか見えないように背中で隠すとこれからする事を思って口元が緩んだ。
身体の至る所に口づけて、硬くて愛しいソレを下着から取り出すと舌を絡めた。
はぁ、かわいい。
すっごく好き。
急に始まった口淫にオースティンの足が動いたけど、グッと腹筋に力が入って呻き声が上がるだけで暴れることはなかった。
何をされるかわからない状態で手玉に取られるもどかしさを、オースティンも味わうといいんだ。
陰嚢を優しく揉みしだき、裏筋から蟻の門渡りまでをそっとくすぐる。
汗の匂いと、独特な味。
普通なら好ましく感じるわけがないソレも、オースティンのものだと思うと愛しく感じるからふしぎだ。
皮膚色の濃い1本筋に舌を這わせると、オースティンが震える吐息を吐き出した。
もっと強い刺激が欲しいところだろうけど、僕はもう少しゆっくり楽しみたい。
時折身体を揺らしてる振動は感じるけど、大人しくしててね。
僕が、オースティンを、救わなくっちゃいけないんだから。
魔力の翻弄からオースティンを楽にしてあげられるのは僕だけだ。
誰にもこの場所を譲るつもりはない。
鈴口を充分に湿らせて優しく手のひらを滑らせれば、起き上がろうと腹筋に力が入ったのがわかった。
内股の肉を少しだけ強めに噛んだら小さく呻く声が上がって、ちょっとだけ力をなくしたソレからぷくりと雫が溢れる。
それを吸い取ると魔力が滲み出てしまっていた。
うわぁ、ダメじゃん。
今はオースティンに魔力を溜めたいのに。
よし、もう1回初めからやり直しっと。
僕の魔力を大量にオースティンにぶち込んで、ぐぬぬ~入り込め~っ、よし!
「ナ、ナローエ、もういいんじゃないかと」
振り返れば、うん、完全に正気に戻った顔だ。
「!!!!」
ちょっと!何すんの?
再び口の中に先端を含んだ時、オースティンの太腿で頭を固定された。
いつの間に服から腕が抜けていたのか、オースティンに向けていた尻に指がグッと押しつけられている。
前もしっかりと握られていて、さっきしたイタズラを仕返されている、だと?
「ん~!!」
今日は、僕が、翻弄騎乗位するはずだったのにぃ~。
「ナローエ、覚悟はできてるんだろうな?…………喰いつくす」
(ひっ!)
瞬く間に体勢が入れ変わり、オースティンの舌が這い回る。
僕の口を犯したままのモノが僕の舌を押さえ込んでいて声も出ない。
どのくらい時間が経ったんだろう。
喰いつくすと言った言葉通り、吸われて噛まれて何度も震えたのを飲み干したオースティンが僕を見下ろしていた。
顎が痛くなるほど奉仕しても僕には飲ませてくれなかったソレが、力尽きた僕のソコに押し当てられる。
けど僕はいつも通りの優しい腕に胸を撫で下ろした。
もう大丈夫。
もう大丈夫だ。
なんで急にオースティンがこんな事になったのかわからないけど、彼が落ち着いたのなら、もう危険はないんだろう。
よかった。
本当に、よかった。
ーーーーーーーーーー
「問題は孵化させることを証明するための火焔鳥の卵を、どう手に入れるかだなぁ」
「まさか皇太子殿下の手元にも無いとは思わなかったからな」
本当に。
火焔鳥の卵を孵化させる方法を帝国の研究者に伝授できたと区切りをつけるためには、彼らと共に孵化させる卵が必要不可欠だ。
その卵が手に入らない。
もちろん皇太子殿下が手を尽くしてくれると言っていたが、孵化に成功した火焔鳥の例を出したあと、実際に卵を手元に置いて浮き出ている模様についてアレコレ意見を出し合うのと、想像力頼みでただの授業になるのとでは深みが違ってくる。
厨二感のある言葉なんて、どうやって説明したらいいんだ。
帝国では火焔鳥の卵は褒章として渡されるものの1つらしい。
何か功績をあげた人に、希望があれば渡されることがあるのだとか。
普段は光珠洞と呼ばれる部屋?の中に保管されていて、入れるのは火焔鳥に認められた人のみ。
つまり現在は皇帝陛下だけなわけだ。
「これほどまでに諸々の権限が皇太子殿下に無いとなれば、立場も難しくなる……か」
「火焔鳥の常識が人間と同じわけないもんなぁ。人の側の事情を少しくらい考慮してくれると助かるのが本音だけど」
皇太子殿下に同情的なオースティンの言葉には同意しかない。
現状、火焔鳥の動向に国が左右される在り方の帝国で、火焔鳥から後押ししてもらえない皇太子殿下の肩身は狭いことだろう。
「別に自身が皇帝にならなくても構わないという感じを受けるのがな」
「気持ちは理解できるけど……そんな覚悟の人が国の最高位だと、荒れそうかな」
それとも火焔鳥がいればなんともないものなんだろうか。
そんな皇太子殿下を置いたまま、皇帝陛下がずっと床に臥せっている、んだよね。
口外しないよう魔術で契約した上で開示された情報に、僕もオースティンも唸るしかなかった。
因みに皇帝陛下の病状はシチストすら知らないのだ。
それなのにその事を僕らに知らされるって、帝国にとって火焔鳥の孵化はそれ程までに重要なことなんだろう。
うぅ、責任重大。
『卵、こっそり光珠洞から取ってきてもいいみゅけど、影部屋に入れられるかわかんないみゅ』
「あー、ソレって精霊でもダメなんだ」
『精霊は力が反発すると入れないにゅ。魔力の少ない獣なら入れたら死ぬだけにゅ。むー、主人様かオースティンと契約してる火焔鳥ならできるかもしれないにゅけど』
精霊についてはわからないことの方が多いもんなぁ。
複数の異なる種類の精霊と契約を結ぶ人間なんか、今までいたことあるのか?
前例がなければ龍達も答えがわかるはずもない。
『主人様は契約者になれないみゅしね』
「そもそも卵相手じゃ契約もできないだろう」
「あ、本当だ」
『卵の場所にたどり着いても、そこから運べなければどうにもならないみゅ』
困ったねぇ。
『(卵の場所にたどり着けさえしたら、ここまで運ぶことは可能だろう。影の道なら卵のある場所までたどり着けると?そうすればナローエが仲間を孵化してくれるのか?)』
『火焔鳥?どういうことみゅ?』
ん?火焔鳥が急にぴーぴー言い出したんだけど、どうした?
『********!!!』
「ぐっ!!」
火焔鳥がいつものぴーぴーという鳴き声ではなく謎の言葉を吐き出した後、オースティンが頭を抱えて蹲った。
オースティンの身体からみるみる内に魔力が抜け出ていく。
「オースティン!」
急いで魔力を受け渡そうと駆け寄って、そのまま床に押さえ付けられた。
同時にオースティンの魔道具がパチンと弾ける音がして、機能が停止した事がわかる。
よく見ると色が無くなっているから、壊れたわけではなくて魔道具に補給する魔力が無くなったのだろう。
っっって、ソレ、最高にヤバいから!!!
オースティンによって縫い付けられた腕は、彼の拘束が震えるほど強くてかなり痛い。のしかかってくるその身体も重痛い。
額から汗も流れていて、目の力もなく、コレ、かなりマズい感じがする。
魔力が枯渇する前兆だ。
せめて口から魔力の譲渡をと思っても、僕を押さえ付けている力が強すぎて身体を起こせず、オースティンの口に届かない。
どうしたらいい?
他にオースティンに魔力を移譲させられる方法は?
触れてるとこからなら少量ずつでもいけるか?
なんとか掴まれている場所からと、手首に魔力を集めると、吸い取られるようにオースティンへと移動してくれて安堵した。
枯渇する前に少しずつでもオースティンに魔力を補給をさせないとならない。
何度か補給を繰り返している内に枯渇の苦しみが和らいだのか、腕を押さえ付けている力が弱まった。
すかさず手を振り払ってオースティンの頭を引き寄せると、唇を合わせる。
途端、勢いよく食いつかれその腕でギチギチに拘束された。
「オ、ん」
力が強すぎて肺が潰れるっ!
一旦首を振るようにして声を出そうとすると、オースティンがハッと動きを止めた。
「はっ、ナローエ、に、逃げろ」
「何言ってんだよ」
オースティンが苦しんでる時に見捨てて逃げるような僕じゃない。
「オースティン、僕を侮るなよ」
逆の立場だったら、僕のためにオースティンは命をかけてくれると知っている。
「僕を傷つけるのが怖いなら動くな。そこで止まってろ。全部僕がヤッてやる」
「ぐぅっ!」
服を脱ぎ捨てオースティンの腹にドンッと馬乗りなると、オースティンの服も引き剥がしていく。
触れる肌の面積が増えれば増えるほど、魔力の移行は多くなるからな。
動きそうになる身体を意地で食い縛るオースティンを見ると、僕への愛を感じて愛しさが溢れてくる。
よし。
中途半端に脱がした服がオースティンの枷となって腕や脚を固定して、うん。動きたくても動きにくい感じになった。
さすがにオースティンの本気力には抗えないからね。
僕はまず僕の魔道具に魔力を通し少し弄ると、強制的に常に作動している状態を作った。
触れているところから魔力がぐいぐいとオースティンに吸われて、オースティンの体内が僕の魔力で満たされ始める。
本当にぐんぐん吸い取られていくんだが、セイと契約した時くらいの量じゃないか?
んで、オースティンに魔力が入る度にまたどこかに抜けていっている。
この魔力、どこに行ってんだ?
出る量より入る量の方が多ければ大丈夫だろうとは思いたいが、原因がわからない以上、オースティンを失うかもしれないという恐怖が消えない。
なんとしてでもその量を増やさなければ。
☆
しばらく魔力の移行に集中していたけど、ぼーっとしてきた。
こんな風に身体中の魔力を動かし続けることって今までなかったから、ぽかぽかふわふわが過ぎて思考が飛びそう。
もっとオースティンに魔力を入れちゃえ。
「くっ!」
「オースティン……」
なんかこんな時だけど、オースティンがかわいい気がする。
身体を巡る異なった魔力に反応してか、オースティンの目が潤み、熱い息が吐き出されてるのが、すっごくかわいい気がする。
いつも翻弄されてばかりだけど、僕だって男だ。
たまには主導権を握ったっていいよね?
うん、いいはずだ。
意気揚々とオースティンの腹に乗っていた向きを反転し、彼から僕が何をするか見えないように背中で隠すとこれからする事を思って口元が緩んだ。
身体の至る所に口づけて、硬くて愛しいソレを下着から取り出すと舌を絡めた。
はぁ、かわいい。
すっごく好き。
急に始まった口淫にオースティンの足が動いたけど、グッと腹筋に力が入って呻き声が上がるだけで暴れることはなかった。
何をされるかわからない状態で手玉に取られるもどかしさを、オースティンも味わうといいんだ。
陰嚢を優しく揉みしだき、裏筋から蟻の門渡りまでをそっとくすぐる。
汗の匂いと、独特な味。
普通なら好ましく感じるわけがないソレも、オースティンのものだと思うと愛しく感じるからふしぎだ。
皮膚色の濃い1本筋に舌を這わせると、オースティンが震える吐息を吐き出した。
もっと強い刺激が欲しいところだろうけど、僕はもう少しゆっくり楽しみたい。
時折身体を揺らしてる振動は感じるけど、大人しくしててね。
僕が、オースティンを、救わなくっちゃいけないんだから。
魔力の翻弄からオースティンを楽にしてあげられるのは僕だけだ。
誰にもこの場所を譲るつもりはない。
鈴口を充分に湿らせて優しく手のひらを滑らせれば、起き上がろうと腹筋に力が入ったのがわかった。
内股の肉を少しだけ強めに噛んだら小さく呻く声が上がって、ちょっとだけ力をなくしたソレからぷくりと雫が溢れる。
それを吸い取ると魔力が滲み出てしまっていた。
うわぁ、ダメじゃん。
今はオースティンに魔力を溜めたいのに。
よし、もう1回初めからやり直しっと。
僕の魔力を大量にオースティンにぶち込んで、ぐぬぬ~入り込め~っ、よし!
「ナ、ナローエ、もういいんじゃないかと」
振り返れば、うん、完全に正気に戻った顔だ。
「!!!!」
ちょっと!何すんの?
再び口の中に先端を含んだ時、オースティンの太腿で頭を固定された。
いつの間に服から腕が抜けていたのか、オースティンに向けていた尻に指がグッと押しつけられている。
前もしっかりと握られていて、さっきしたイタズラを仕返されている、だと?
「ん~!!」
今日は、僕が、翻弄騎乗位するはずだったのにぃ~。
「ナローエ、覚悟はできてるんだろうな?…………喰いつくす」
(ひっ!)
瞬く間に体勢が入れ変わり、オースティンの舌が這い回る。
僕の口を犯したままのモノが僕の舌を押さえ込んでいて声も出ない。
どのくらい時間が経ったんだろう。
喰いつくすと言った言葉通り、吸われて噛まれて何度も震えたのを飲み干したオースティンが僕を見下ろしていた。
顎が痛くなるほど奉仕しても僕には飲ませてくれなかったソレが、力尽きた僕のソコに押し当てられる。
けど僕はいつも通りの優しい腕に胸を撫で下ろした。
もう大丈夫。
もう大丈夫だ。
なんで急にオースティンがこんな事になったのかわからないけど、彼が落ち着いたのなら、もう危険はないんだろう。
よかった。
本当に、よかった。
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