サバ缶異世界争奪戦線

飲杉田楽

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第一部第3缶。ダークエルフの家に泊まろう!編

心の声。

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おいおい、勘弁してくれよ
まさかの第一村人に  
シカトされる感じですか、、?

と  俺はがっかりしていたが、
それは大きな勘違いだった、、

否  、 女は喋っていた。
喋っていたのだ

さっきから遠くの方で
女の声が聞こえていた
凄く透き通った声です 
心地よく、  
どこにその声の主がいるのか 
疑問に思っていたが  どうやら  
目の前の女性らしい



よく聴くと  日本語だった。


テレキネシス…  というのだろうか、
心の中に響く声。  

少しばかり  
篭っているような声が聴こえた。

が、  
この場合恐らく、 
鼓膜には何も問いかけては
いないのだろう。


鼓膜は  答えを跳ね返す必要がない。

なぜなら  それは聴こえてはいるが、
聴こえてはいないのだから。



体全体に広がる神経そのものが  
その声を電気信号として
キャッチし  
変換した結果
が  この感覚なのだろう。

つまり、  聴こえてはいるのに、
実際は聴覚は機能していない…
ということになる。



考えれば考える程 意味不明で
凄まじく 不思議だったが、、
これがゲーム世界だと思えば
そう不思議ではないのかもしれない。
 
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