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7.トナカイではない
しおりを挟む御子も 確かにきもち悪いと思いはしたが、 人の顔のような模様がついた巨大イモムシを前にしても
『ファンタスティック!!フゥフゥオフゥ、、あふんおふん!』
と喜びのあまり喚いていた山神がまさかこの程度で根を上げるとは少し驚きだった
それは 御子にとっては馴染み深い動物で 地元の博物館に剥製として飾られていたのを憶えている御子だからこそ許容できる範囲内に
その生物がいるのかもしれない
『トナカイ?みたいね?』
『えーー あれが?どう見ても
ヨルムンガンドの尻尾に寄生しそうなやつだろ』
『は? なにそれ? あんたなにいってんの? てかヨルムンガンドってあれでしょ神話に出てくる、、
え?てか、あれに寄生するやつってなによ?初耳よ?』
『まあその話は今度ゆっくりしてあげるから置いとこう。
けどね御子、いいかい?
あれの首からちょろんちょろららんと出てるあのプールの授業で
寒くなってプールサイドでブルブル震えている子の唇みたいな色してる血色悪いうねうねした触手はキモいし
どう考えてもあれをトナカイと呼んではいけない気がするよ』
血色の悪い血管といえばそう見えなくもない その紫じみた触手のようなものは微かにではあるが動いていた
しかしながら、そんなきもちの悪いものに目を奪われる程 、
御子と山神は暇ではない。
御子と山神はその異様な触手のようなものがただの村人によるいたずらと見て放っておくことにした
危険なものは見て見ぬ振りをする
それが2人のモットーのようなものになっていた。
通常、異世界に飛ばされてスキルを発動したり伝説の剣を引き抜いたりして無双していくのかもしれない はたまた、 最弱などといった単語を用いて、主人公を弱く見せておいて実は測定不能という扱いで 試験に失格した挙句の果てになにかしらのランキングから除外され最下位や最弱者といった称号をつけられはするが実は強いなんていうのがお決まりなのかもしれないし、 大体そんな物語やゲームが多い。
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