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8.ファーストコンタクト
しおりを挟む希望の光なんてものはそう簡単には刺さないのだと、
なにより、男が勇者で女が魔法使いなんていうのが主流だと思っていた山神にとって、自分がまさかとなりの女子よりも弱いというのはとてつもなく残念で、とてつもなく滑稽でとてつもなく哀れだと
自分を自分で非難していた。
そうすることで少しばかり悲劇のヒーロー気取りをしていたわけなのだが。
2人にとって、この異世界での生活をするにあたってモンスターは
必ず出会ってしまう試練である
それをどう越えていくか、
どう克服するかによって2人の生き方も変わっていく。
勇者になった方が 何かと楽なような気もするが
大して2人は強くはない
割りかし 暴力を受けることに慣れている変態紳士一名と
正義の鉄槌というなの暴力を振るうことに慣れすぎている 喧嘩師が一名いるだけで 魔法が使えたりスキルが使えるわけではない
そもそも この世界に勇者というものがいるのかどうかすらまだ定かではないし魔法やスキルなんていう能力が存在する文明があるのかすら不明瞭で不確かだった
ただ、なによりも 食べないと人は生きていけない
不老不死は例外として
体の中で栄養分作り出しそのサイクルを利用して生存継続をする
特殊な生物に進化したわけでもない2人はただの 一般人である
何かを口にして眠らなくては生きてはいけない
齢14の少年少女にとって食生活が一番大事なのである
だからこそ、2人は ひとまず
また、泊まれそうな宿を探すため
飯を食べるため
とりあえず、村人に話しかけてみることにした
ファーストコンタクトが肝心だと親によくしつけられた御子にとってこの際山神は害悪でしかない
基本的な人との接し方や礼儀を熟知しているというのにあえて
その礼儀作法というものを正面からぶち壊していくアウトローな少年のほど邪魔なものはない
御子は山神を、監視しつつ計画を実行に移す
『おーーー可愛い子はっけぇえええええん! 』
さっそく山神が疑似餌に引っかかった魚のように数メートル先の女村人へ接近する が、、、
ドゴッ!!
鈍い音が辺りに反響する
『山神、 ちょっと寝ててね』
『ぉ、、ごぉあ、、?カハ…』
見事、御子は山神を迎撃し、
山神はぺらりぺらりと紙切れのように揺れながら地面に突っ伏した
『あのう、、 なにかありましたか?』
仕事が1つ減ったかと思った矢先の御子に声がかかる
山神の声が聞こえていたのだろう
女村人が 何かと思い御子へ声をかけてきたのだ。
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