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14.人参さん
しおりを挟むどこからともなく暗黒とかした夜の世界で1人の女の悲鳴がこだました
『なんだ?この可愛らしい声の主は!?僕を呼んでいるのか?』
過敏に反応した山神、
それ続いて拳を構える御子。
2人はすでに生きるための力を得ていた
メヒカーリへの道はとても険しくそう簡単に仕事を見つけさせないように誰かに仕組まれているかのごとく
困難な道なりだった
そのためか 特殊能力というものが2人には備わっていた
御子の能力は
変態を見つけると反応する
超怪力。
御子自身が変態をみつけて
変態と確信したその瞬間発動する。
つまりは 山神が近くにいれば常時使用可能というわけだ。
一方、山神の能力は
女を嗅ぎ分ける能力
変態嗅覚 ver女限定 である
女の匂いを嗅ぎ分けその人物に悪意があるか否かを問うことなどができる
可能性は未知数でその他の追跡なども可能である。
つまり御子の場所などを特定することは比較的可能というわけである。
『みて!山神 あそこに人影がみえるわ!多分今の叫び声もあの人よ!』
御子の呼びかけによって
山神が瞬時にハイカットシューズの底を強く地面に叩きつけ、加速する。
匂いを確かめようと大きく鼻から空気を吸い込む。
林に囲まれた道中ということもあり 草の匂いなどが混じってよくわからなかったが
山神は変態である。それも女へセクハラまがいなことを呼吸のごとく当然にやってのける変態である
そのため 女への執着は誰よりも強く 好き嫌いもすごく分かれていた
『このにおいはすきだぁぁあ!
このフローラルで少しばかり乱雑そうな深いコクのような、
いやいや、雑ながらも何か味のあるような清純で純朴で素朴でどこか懐かしながらも芳しきこの香りィィイイイくそおおおおお
現実世界にいてこの匂いを嗅げていたのならぁぁあ、
ぐっすりと快眠できていた自信があるというのにぃぃいいこんなに治安の悪い世界にトリップしちまった自分が憎いよぉおおおおおおおおお!うぇええええん!
イヤイヤ泣いてる暇はねぇっすね
よっしゃ!待ってろよ 清純な香りを放つお嬢さん!』
山神の突然の雄叫びによって
人影がむくりと動き出す。
しかし、その人影は少し大きく
たくましかった。
人影は月明かりに照らされて その姿を露わにした。
サメのような肌。 緋色の眼球。そして無駄に生え揃った鋭い牙。
それはまるで古来より生き延びてきた恐竜と遺伝子をそのまま受継ぎ存在しているかのような風貌だった。
それを見た山神は 驚くわけでもなく しっかりとその姿を目に焼き付けながら鼻から匂いの正体を探っていた
その時だった
空から、冷たい女の声が聞こえた
その声は機械のように冷たく棒読みであったが
毎回 ナレーションのような役やりをしてくれる便利な声だった
『 人参があらわれたー』
確かにその声はそういった。しかし、山神とそのおぞましい姿をした人参との距離はおよそ1メートル
すでに人参が大きな手を振り上げ 山神の後頭部へ振り下ろそうとしている時であった。
が、、
ひゅんと 風を切る音がし、山神の体が大き横にそれる。
『僕はお前の匂いを嗅いだわけじゃない。シャンプーの優しい香りを嗅いだのさ』
人参の唸り声が響きその大きな手が木をなぎ倒した
メキメキと嫌な音を立てながら回転し 根元から地面へ寝そべるその大木。
その反動によって揺れ動く大地。
そして その大木が折れた場所へ一気に加速し攻撃態勢へ入る
御子。
山神は 人参の攻撃を避け、すぐにその近くでうずくまる少女を見つけた
『もう大丈夫! 僕が来た』
凄まじい速さで疾走しながらおおよそ、小学生くらいの少女を山神はそっと抱き上げ 唸りながら迫る人参の蹴りをスラリとかわし
ハイカットシューズの底を締めに削りながら停止した。
砂けむりが高く昇る
人参は鋭い目つきで山神とその少女を睨みつけ体を前のめりにし突進の構えに入った
『山神頭下げて!』
その瞬間 強烈な風圧と共に粉塵立ち込める草むらから強烈な蹴りを人参はの顔面に叩き込む御子。
『ぁぁあああぐあえああああ!』
日本語とはとても言えない不思議な断末魔をあげる人参。
御子は山神に抱きつく小さな少女を見て驚きのあまり大声を出してしまった。
『ええええ! ちょっと山神!その子、、羽生えてるじゃない!』
『え? は?い?』
山神は御子のその言動に眉をひそめながらその少女をみる
そこには綺麗な光輝く羽が少女の纏う服を貫いて生えていた
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