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序章
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十一月三日
パトリスからもらったこのノートを手記として使おう。早速なのだが、私は混乱している。この事がわかったのは今朝のことなのに、日が暮れた今になっても飲み込めていない。考えを纏めたいのだけれど、どこから書いていいのか皆目見当もつかないんだ。たらたらと書いているうちに少しずつ事態が飲み込めてくるかも知れないし、そうだといい。
とにかく、朝起きたら私は人狼に成っていたんだ。顔が痒くって掻いたのに、皮膚が触れた感触がしなかった。人の指ならどんなに爪を立てようが皮膚が触れるはずなのに、だ。まるで突っ張り棒が間にあるような感触だった。それで自分の手を見たら異変に気がついた。血の通った皮膚なんかシルバーグレイの毛に覆われている。それに死神の持つ鎌のように伸び、湾曲した爪。ベッドから飛び降りて、鏡を見て姿を確かめると、どうやらこれは狼だと判った。昨晩は私の一八歳の誕生日パーティーを、パトリスを中心とした級友らが催してくれたんだ。飲酒解禁の年になったことを盛大に祝ってくれた。そのとき、初めて口にしたお酒に呑まれて、そのまま着ぐるみでも来て帰ってきたんじゃないかと思った。いくら誕生日の次の日で浮かれているからってこの姿で登校するのは良くない。脱ごうと思って、毛を引っ張れば自分の皮膚が抓られたように痛い。それに、
尻尾もんだ。同時に悪い夢なんかじゃないって分からされた。もう、天と地がひっくり返った気分だった。
それでも習慣っていうのは素晴らしいもので、撹乱した心を落ち着けてくれた。いつものようにテレビをつけて、市長が交代したこととか、昨夜グミエ通りの肉屋に強盗が入ったことに驚いたりした。この犯罪の少ない地区で強盗が発生するなんて珍しい。私もよく買い物に行くお店だっただけに、店主の安否が確認できた時は安心したよ。
毛がベタついてしまって気持ち悪かったからシャワーを浴びようと思ったけど、バックルがイカれてしまってベルトを外せそうになかった。切断しようにも、ベルトは銀のコーティングが施されていて、容易く壊せるものでもなかった。それにこれはパトリスからの誕生日プレゼントだ。壊すのは忍びない。だから、今もまだ着けたまま。シャワーを浴びることは諦めたよ。
朝のルーチンを果たしているうちに、パトリスに助けを求めようと考えた。かつて私が孤児院から抜けてきたというのに驚嘆の色を一切見せず、温かいトマトスープとパン、それから数日の間の住まいを用意してくれた彼なら信用に足る。で、実際に彼のアパートを訪ねたけれどいなかった。ひと目についてもいいように、日暮れから行った。その時間なら帰宅してるはずだったのに。また唾棄すべき友人らと酒を飲み歩きに行ったのかも知れない。一八歳の誕生日はあと一月も先だっていうのに、パトリスが酒を飲むようになったのは彼らのせいだった。仕方なく、手紙を置いてきた。
明日こそ、会えたらいい。ディナーだって食べたっていうのに、まだお腹が空いているんだ。冷蔵庫に残された食料もわずか。三日前に作り置きしていたミートボールが五、六個、チーズが四分の一ホール、あとは一本のブレッドが残るばかり。以前ならこれだけの食料があれば、三日は保つ。しかし、少しばかり体躯が大きくなったことによって、消費するエネルギーも増えたのかもしれない。でもきっと関係ないんだ。どれだけ食べようがきっと関係ないんだ。飢え続ける。自分の体だからなんとなくそんな気がするんだ。こんな姿では買い物に行けない。彼なら買い出しの一つや二つ請け負ってくれるに違いない。
十一月五日
嗚呼、なんて運が無いのだろうか。今日もパトリスとの面会叶わず……
ポストには一昨日私が入れた手紙がそのままだった。今朝の小雨で封筒の端が湿っていたのが心痛かった。今日も一通手紙を置いてきた。今度はドアの隙間に挟んできたから、もし帰っていたら分かるはずだ。彼のことだから小旅行にでも行っているのかもしれない。だったら、会えないのも無理もないからね。
いつも近くにいた彼との関係性を思い返してた。私達は世間的には変人扱いされているだろう。学生になったというのにスマホの一台も持っていない。恋人を作る気も更々なければ、学業で主席を狙おうなんていう目標もない。どっちつかずに放浪してるんだ。
悲しくなってきたよ。だが、それは良くないな。イエス様だって見てるんだ。強く生きているところを見せなくては。
十一月九日
ここ二、三日は穏やかな日が続いていたんだ。依然としてパトリスには会えていないけど。それに大学を休んでしまっている。誕生日の翌日から欠席が続いているなんて、さぞ皆を心配させているだろう。すまない。
穏やかだ、とさっき書いたよね。日中は外出できないから、部屋に籠もって大人しくテレビを見たり、本を読んだりしてたんだ。それが穏やかってこと。代わり映えしないってこと。
空腹は絶え間ない。酸で胃が軋んでさえいる。何かで腹を膨れさせて、痛みを緩和させたい。部屋の食料も底を突きて、昨日から何も食べてない。どうにかするしかない。
努めて冷静であろうとここまで書いたけど、頭が痛くなってくる。
今日は厄日だ。ここ一週間のようにパトリスの家のポストに手紙を投函して(もう入るような隙間はない)の帰り道だ。帰り道と言っても屋根を伝ってだ。日増しに身体能力まで狼に近づいていくのが怖い。毛皮を貫き、肌を刺す冷気に身を震わせて、夜空を見上げると、今にも手に入りそうなほど大きな月、それも満月が目に入ってしまったんだ。
一瞬、タガが外れてしまって、どう表現していいのか……あれだ。手押し相撲でお互いに押しあった状態からどっちかがフッと力を抜くと前につんのめってしまう、あれだよ。
とにかくそれで、無性にお腹が空いて仕方がなかった、街中の食べ物の香りが一挙に押し寄せてきた。その中に我慢ならない匂いがあって、肉だって分かった。いままで嗅いだことのある肉の中で最も強力だった。刹那、匂いの発生源であるグミエ通りの肉屋を襲撃する自分の姿が思い描かれた。何をどうしても、足はその肉屋へ私を運んでいってしまう。どれほどまでに本能は喰うことに渇望していた。
苦肉の策とはあるけれど、言葉以上に侮辱的な行為だ。侮蔑の策とでも言うべきだろうか。初めてだ、生ゴミと接吻を交わしてしまったのは。舌が緊縮した。とかく酷い匂いだった。肉屋の裏路地で吸い込んだ芳醇な肉の香りと吐瀉物のような腐敗臭が混じって、三度吐いた。それでも、肉屋を襲撃し、窃盗罪を被るよりは良いのだ。今も気持ち悪くて、空腹云々を考えている暇がない。
十一月十四日
今日は一日中考えてた。怖いんだ。体が乗っ取られるわけだから、いつか理性も完全に保てなくなるだろうことが。ここ数日ほど部屋に籠もってる。食べ物を見かけない室内ならば、飢えにさえも打ち勝てると思ったからだ。それに伴って、パトリスの家を尋ねることも叶っていない。彼から手紙があるわけでもない。どうしたものか。
誕生日会についてはまだ書いたことなかったね。たったこれだけの文章で終わるのも寂しいから、綴ってみようかな。
場所は大学近くの居酒屋だった。互いに好みを共有しあっているパトリスが主催したから、出される料理はすべて渡しの好みのものだった。ただ、こう言っては失礼かもしれないけど、私を祝うことよりも、彼らがハメを外して呑んだくれるだけの口実が欲しかっただけのような気がする。とくにパトリスは人一倍鯨飲していたけど、もしかしたら素直になれない彼なりの愛なのかも知れない。ゆでダコのように真っ赤になったパトリスが私に透明な酒を注いでくるんだ。それをグイッと一杯仰いだだけでぶっ飛ぶように気持ちよくなっちゃった。それで酒の名前を聞くとテキーラだと威張るものだから驚いた。そこまでは記憶に残ってるけど、それ以上は全く記憶にない。今思うに、人生初のアルコールがテキーラのショットだなんて私も大概馬鹿だ。そんなものを悠然と飲み続けたパトリスが未成年だっていうのは気まずいね。でも、彼の悪友を一度目にすると注意もできなくなってしまう。
パトリスからもらったこのノートを手記として使おう。早速なのだが、私は混乱している。この事がわかったのは今朝のことなのに、日が暮れた今になっても飲み込めていない。考えを纏めたいのだけれど、どこから書いていいのか皆目見当もつかないんだ。たらたらと書いているうちに少しずつ事態が飲み込めてくるかも知れないし、そうだといい。
とにかく、朝起きたら私は人狼に成っていたんだ。顔が痒くって掻いたのに、皮膚が触れた感触がしなかった。人の指ならどんなに爪を立てようが皮膚が触れるはずなのに、だ。まるで突っ張り棒が間にあるような感触だった。それで自分の手を見たら異変に気がついた。血の通った皮膚なんかシルバーグレイの毛に覆われている。それに死神の持つ鎌のように伸び、湾曲した爪。ベッドから飛び降りて、鏡を見て姿を確かめると、どうやらこれは狼だと判った。昨晩は私の一八歳の誕生日パーティーを、パトリスを中心とした級友らが催してくれたんだ。飲酒解禁の年になったことを盛大に祝ってくれた。そのとき、初めて口にしたお酒に呑まれて、そのまま着ぐるみでも来て帰ってきたんじゃないかと思った。いくら誕生日の次の日で浮かれているからってこの姿で登校するのは良くない。脱ごうと思って、毛を引っ張れば自分の皮膚が抓られたように痛い。それに、
尻尾もんだ。同時に悪い夢なんかじゃないって分からされた。もう、天と地がひっくり返った気分だった。
それでも習慣っていうのは素晴らしいもので、撹乱した心を落ち着けてくれた。いつものようにテレビをつけて、市長が交代したこととか、昨夜グミエ通りの肉屋に強盗が入ったことに驚いたりした。この犯罪の少ない地区で強盗が発生するなんて珍しい。私もよく買い物に行くお店だっただけに、店主の安否が確認できた時は安心したよ。
毛がベタついてしまって気持ち悪かったからシャワーを浴びようと思ったけど、バックルがイカれてしまってベルトを外せそうになかった。切断しようにも、ベルトは銀のコーティングが施されていて、容易く壊せるものでもなかった。それにこれはパトリスからの誕生日プレゼントだ。壊すのは忍びない。だから、今もまだ着けたまま。シャワーを浴びることは諦めたよ。
朝のルーチンを果たしているうちに、パトリスに助けを求めようと考えた。かつて私が孤児院から抜けてきたというのに驚嘆の色を一切見せず、温かいトマトスープとパン、それから数日の間の住まいを用意してくれた彼なら信用に足る。で、実際に彼のアパートを訪ねたけれどいなかった。ひと目についてもいいように、日暮れから行った。その時間なら帰宅してるはずだったのに。また唾棄すべき友人らと酒を飲み歩きに行ったのかも知れない。一八歳の誕生日はあと一月も先だっていうのに、パトリスが酒を飲むようになったのは彼らのせいだった。仕方なく、手紙を置いてきた。
明日こそ、会えたらいい。ディナーだって食べたっていうのに、まだお腹が空いているんだ。冷蔵庫に残された食料もわずか。三日前に作り置きしていたミートボールが五、六個、チーズが四分の一ホール、あとは一本のブレッドが残るばかり。以前ならこれだけの食料があれば、三日は保つ。しかし、少しばかり体躯が大きくなったことによって、消費するエネルギーも増えたのかもしれない。でもきっと関係ないんだ。どれだけ食べようがきっと関係ないんだ。飢え続ける。自分の体だからなんとなくそんな気がするんだ。こんな姿では買い物に行けない。彼なら買い出しの一つや二つ請け負ってくれるに違いない。
十一月五日
嗚呼、なんて運が無いのだろうか。今日もパトリスとの面会叶わず……
ポストには一昨日私が入れた手紙がそのままだった。今朝の小雨で封筒の端が湿っていたのが心痛かった。今日も一通手紙を置いてきた。今度はドアの隙間に挟んできたから、もし帰っていたら分かるはずだ。彼のことだから小旅行にでも行っているのかもしれない。だったら、会えないのも無理もないからね。
いつも近くにいた彼との関係性を思い返してた。私達は世間的には変人扱いされているだろう。学生になったというのにスマホの一台も持っていない。恋人を作る気も更々なければ、学業で主席を狙おうなんていう目標もない。どっちつかずに放浪してるんだ。
悲しくなってきたよ。だが、それは良くないな。イエス様だって見てるんだ。強く生きているところを見せなくては。
十一月九日
ここ二、三日は穏やかな日が続いていたんだ。依然としてパトリスには会えていないけど。それに大学を休んでしまっている。誕生日の翌日から欠席が続いているなんて、さぞ皆を心配させているだろう。すまない。
穏やかだ、とさっき書いたよね。日中は外出できないから、部屋に籠もって大人しくテレビを見たり、本を読んだりしてたんだ。それが穏やかってこと。代わり映えしないってこと。
空腹は絶え間ない。酸で胃が軋んでさえいる。何かで腹を膨れさせて、痛みを緩和させたい。部屋の食料も底を突きて、昨日から何も食べてない。どうにかするしかない。
努めて冷静であろうとここまで書いたけど、頭が痛くなってくる。
今日は厄日だ。ここ一週間のようにパトリスの家のポストに手紙を投函して(もう入るような隙間はない)の帰り道だ。帰り道と言っても屋根を伝ってだ。日増しに身体能力まで狼に近づいていくのが怖い。毛皮を貫き、肌を刺す冷気に身を震わせて、夜空を見上げると、今にも手に入りそうなほど大きな月、それも満月が目に入ってしまったんだ。
一瞬、タガが外れてしまって、どう表現していいのか……あれだ。手押し相撲でお互いに押しあった状態からどっちかがフッと力を抜くと前につんのめってしまう、あれだよ。
とにかくそれで、無性にお腹が空いて仕方がなかった、街中の食べ物の香りが一挙に押し寄せてきた。その中に我慢ならない匂いがあって、肉だって分かった。いままで嗅いだことのある肉の中で最も強力だった。刹那、匂いの発生源であるグミエ通りの肉屋を襲撃する自分の姿が思い描かれた。何をどうしても、足はその肉屋へ私を運んでいってしまう。どれほどまでに本能は喰うことに渇望していた。
苦肉の策とはあるけれど、言葉以上に侮辱的な行為だ。侮蔑の策とでも言うべきだろうか。初めてだ、生ゴミと接吻を交わしてしまったのは。舌が緊縮した。とかく酷い匂いだった。肉屋の裏路地で吸い込んだ芳醇な肉の香りと吐瀉物のような腐敗臭が混じって、三度吐いた。それでも、肉屋を襲撃し、窃盗罪を被るよりは良いのだ。今も気持ち悪くて、空腹云々を考えている暇がない。
十一月十四日
今日は一日中考えてた。怖いんだ。体が乗っ取られるわけだから、いつか理性も完全に保てなくなるだろうことが。ここ数日ほど部屋に籠もってる。食べ物を見かけない室内ならば、飢えにさえも打ち勝てると思ったからだ。それに伴って、パトリスの家を尋ねることも叶っていない。彼から手紙があるわけでもない。どうしたものか。
誕生日会についてはまだ書いたことなかったね。たったこれだけの文章で終わるのも寂しいから、綴ってみようかな。
場所は大学近くの居酒屋だった。互いに好みを共有しあっているパトリスが主催したから、出される料理はすべて渡しの好みのものだった。ただ、こう言っては失礼かもしれないけど、私を祝うことよりも、彼らがハメを外して呑んだくれるだけの口実が欲しかっただけのような気がする。とくにパトリスは人一倍鯨飲していたけど、もしかしたら素直になれない彼なりの愛なのかも知れない。ゆでダコのように真っ赤になったパトリスが私に透明な酒を注いでくるんだ。それをグイッと一杯仰いだだけでぶっ飛ぶように気持ちよくなっちゃった。それで酒の名前を聞くとテキーラだと威張るものだから驚いた。そこまでは記憶に残ってるけど、それ以上は全く記憶にない。今思うに、人生初のアルコールがテキーラのショットだなんて私も大概馬鹿だ。そんなものを悠然と飲み続けたパトリスが未成年だっていうのは気まずいね。でも、彼の悪友を一度目にすると注意もできなくなってしまう。
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