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1話
しおりを挟む「まもなく学園にご到着いたします」
「はい、わかりました」
私は咲城 葵、高校2年生。日本3大財閥の1つ、咲城財閥の娘。上には兄がいるから私は跡取りにはならないわ。
それで今、車で学園に向かっている途中なの。高校はお金持ちがたくさんいる所だから車で行かないと浮いちゃうんだよね。
本当は大財閥の娘だってバレたくないから学園に行きたくないんだけど、名前と姿を変えるっていう条件で学園に通ってるの。それに親友もいるから学園に行かないわけにはいかないわ。
「いってらっしゃいませ、お嬢様」
「今日もありがとう。今日は放課後、仕事に行くから迎えはいらないわ」
「かしこまりました。お気をつけていってらっしゃいませ」
「行ってきます」
◇
教室の扉を開けるが、こちらを誰も見ない。
そうそう。これくらいの空気感がいいのよね。私は自分の席に行き、隣に座る親友の恵に挨拶をした。
「おはよう、恵」
「おはよう美咲!」
「今日は、一緒よね?」
「うん、そうだよ」
「一緒に行かない?」
「いいよ、行こう」
「今日は誰とだっけ?」
「うーんとね。確か、男の人と撮影だった気がする」
「マジか……。めんどくさいなぁ」
「まぁね……。確か今、話題の男モデルだった気がする」
「えぇ、だるいー。……ってまさか! あの二人のこと⁉︎」
「そのまさか、ご想像の二人だよ」
……実は私達、高校生モデルをしているの。それがバレないようにっていう理由でも変装をしているの。
それで、私が言ったあの二人とは、私たちと同じ学校であり、日本3大財閥の2つ、成宮財閥の成宮 翔と新庄財閥の新庄 正樹の2人の事。
あのマネージャーめ‼︎ あの2人はNGって伝えたのになんで⁉︎ バレる可能性高くなるじゃん⁉︎
「マジで?」
「マジです」
「だってマネにNGって伝えてたじゃん」
「いや、それがマネも最初、男のモデル誰かって聞いたんだけど違う人がやる予定だったらしくて、それでOKしたんだって。そうしたら最初モデルだった人が降りたらしくて、急遽あの二人に変更になって、マネがすんごい勢いで謝って来た」
「マジか……。できるだけ一緒に仕事したく無いなー」
「まぁね。けどやるしか無いじゃん?」
「そうだけどさぁ」
「まぁ、バレたときはまた考えればいいよ。マネをあんま責めないであげてよ」
「はいはい、わかったよ」
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