猫耳猫しっぽが生えちゃった

橋元 宏平

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老若男女問わず罹る奇病、猫耳しっぽ感染症

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 ニュースをお伝えします。
 全国で蔓延している「ネコの耳とネコのしっぽが生える奇病」は、感染者の数は3万人を超えました。
 現在のところ、「完治した」という報告は入っておりません。
 感染者は、性別、年齢、地域に関わらず、各地で確認されています。
 大変感染力の強い感染病で、急速に感染が広がっています。
「国立感染症研究所」の発表によりますと、「感染経路と治療法は、未だ手掛かりなし」ということです。
 一刻も早い、究明が待たれます。
 次のニュースです―― 

 🐈

 ある日曜日の爽やかな朝。
 目覚めると、頭とケツに違和感を感じた。

「あれ? なにこれ?」

 触ってみると、なんか柔らかいものが頭とケツにくっついてる。
 まだ半分寝ぼけたまま洗面台の前に立って、眠気が一気にぶっ飛んだ。

「は? えぇぇえぇ~っ?」

 僕の頭にはピクピク動く猫耳、ケツの上にはふよふよ長いネコのしっぽが、生えてた。
 鏡の中の僕は、そりゃあもうキモかった!
 だって、考えてもみてくれよ。
 可愛い女の子なら、まだしもさぁ。
 アラサーのオッサンに、猫耳とネコしっぽが生えてるんだぜ?
 どうやっても、萌えらんないでしょ。
 もう、ドン引きだよ。

 鏡に映る自分を見つめて、ガックリと肩を落としてげんなり。

「うわぁ……ないわぁ~……」
「おはよう、先輩。あれ? それ……」
「みゃぁあああぁぁっ!」

 後輩に声を掛けられてビクッと猫耳が立ち、しっぽはボワッと太く膨れ上がった。
 鏡越しに見ると、後輩が信じられないとばかりに目をパチクリさせている。
 昨晩、僕ん家で後輩と宅飲みしてそのまま泊まったことを忘れていた。

「い、いや……これは、その……」

 僕は慌てて猫耳としっぽを隠そうと思ったが、隠せるもんじゃない。
 時、すでに遅し。
 後輩に、バッチリ目撃された。

 穴があったら、入りたい!
 今なら頭からダイブする勢いで、飛び込むねっ!
 ってか、もう死にたいっ!
 キョトンとしていた後輩が、すぐに爆笑し始めた。

「あはははははははははっ! 先輩、最近ちまた流行はやりの奇病にかかっちゃったんですかっ?」
「笑うなぁ~っ! 僕だって、こんなん罹りたくなかったわっ!」
「いやいやいや、こんなん、笑うしかないでしょっ!」

 笑いすぎて涙すら流して、腹を抱えている後輩が憎ったらしい!
 不幸のドン底にいる人間を笑うなんて、ヒドいヤツだっ!
 恥ずかしいやら悔しいやらで、僕の顔は真っ赤になった。
 後輩が僕のしっぽを、スルリと撫でるように触る。

「これって、マジで生えてるんですか?」
「みんっ!」

 しっぽを触られた瞬間、快感に似た何かが背筋を駆け上がった。
 全身の鳥肌が、ゾワッと立った。
「な、何? 今の……?」
「ああ。そういえば、ネコのしっぽって重要な神経がお尻に連結しているんですってね。だから、敏感だって聞いたことがあります」

 後輩はしっぽを何度も、スルスルと撫でる。
 同時にもう片方の手で、しっぽの付け根辺りを軽く掻かれる。
 しっぽの付け根を触られると、スゴく気持ちが好い。
 ゾクゾクと、快感が走る。

「これ、猫にやると気持ち好さそうな顔するんですよね。先輩は、どうです?」
「あっ、あぁあぁ……っ、やんっ、それ、なんかヤダぁ……やめてぇ……っ」
「やめなくて、いいんじゃないですか? ほら、鏡見て下さい。とっても気持ち好さそうな顔してますよ?」
「……え?」

 言われて、いつの間にか閉じていた目を開く。
 鏡には、猫耳をピクピクさせて快感にとろけた僕の顔が映っていた。
 うわっ、なんて顔してんだっ!
 こんな顔、自分でも初めて見たわっ!

 しかもしっぽもピンと立って、「もっとして」と催促するかのように揺れていた。
 全身で「気持ち好いですっ!」と、言ってるようなもんじゃんっ!
 恥ずかしさといたたまれなさで、僕は全身から火を吹きそうなぐらい真っ赤になった。
 思わず、自分の顔を両手でおおう。

「もぉぉおおぉ! やぁああぁぁ~っ!」
「ね? 可愛いでしょ? もっと気持ち好くしてあげますから、こっち来て下さい」

 後ろから抱き締められて、超イケメンボイスで甘くささやかれた。
 同時に、温かい匂いに、ふわりと包まれる。
 ああ、僕が大好きな後輩の匂いだ。
 うっとりしてしまい、抵抗が出来なくなってしまった。

 🐈

 後輩に導かれるまま、さっきまで僕が寝ていたベッドに戻ってきた。

「うつ伏せに寝て下さい。しっぽ、触ってあげますから」
「う、うん……」

 うつ伏せに横たわると、後輩はズボンとパンツを掴んで一気に抜き取りやがった。

「にゃあぁあぁぁっ? な、なんで、脱がしたのっ?」
「『なんか、パンツの中でしっぽが窮屈そうだなぁ~』と、思いまして」
「は?」

 僕が不審な目を向けると、後輩は「クククッ」と笑いながらしっぽを触り出す。
 快感に体を支配されて、くたりと力が抜ける。

「あぁん……っ!」
「これを使ったら、きっともっと好くなりますよ」

 後輩は、親指サイズのピンク色の物体を僕に見せつけた。

「何? これ?」
「これは『ピンクローター』といいましてね。こうして使うんですよ」

 コードが繋がっているリモコンを操作すると、ピンクの丸っこいものがブルブルと振動し始めた。
 それを、僕のしっぽの付け根に押し当てる。

「みゃぁあぁ~んっ!」

 元々敏感な場所に振動を与えられて、強い快感が僕を襲った。
 あまりに気持ち好くて、腰が勝手に動き出す。
 シーツにチンコがこすれて、気持ち好い。

「あぁぁ……っふぅ、んくぅ、あぁんぁんっ……っ」
「そっちも、いじって欲しいんですか?」

 シーツで快感を得ていたことが、後輩にあっさりとバレた。
 自分でしか触ったことがないチンコを、後輩の大きな手が握った。

「やぁあぁあぁっ! そこは、いいからっ!」
「まぁまぁ……イッて良いですよ」

 しっぽの付け根にローターを押し当てられたまま、同時にチンコをいじられる。
 同じ男だからどこが弱いか知り尽くしている、指の動きに翻弄ほんろうされる。
 尿道口を親指でこすられたり、亀頭のくびれをくすぐられる。
 裏筋をなぞられたり皮をしごかれると、たまらない。

「あぁんっ! それ……っやぁっ! いっしょ…っぅんんっ! らめぇぇええぇっ! あっあっあぁぁあああぁぁ……っ!」

 前後から与えられる快感攻めから逃げられず、僕はあっという間に達した。
 それでも後輩はしっぽの付け根を、ローターでなぞってくる。

「気持ち良さそうに、イッちゃいましたね。そんなに、これ、気に入りました?」
「あぁっ……イッたからぁ……もう、やめてぇ……んんっ、あぁんっ」

 イッたばかりの敏感な体を、後輩がローターで攻め続ける。
 その顔は、至極楽しそうだ。
 この、サディストめ!

 何故か、達したはずなのに性欲が収まらない。
 普通、一回射精したら賢者タイム(射精後に訪れる冷静さ)がやってくるはずなのに。
 逆に体の奥から、マグマのような熱いものがたぎっている。
 ローターから与えられる振動も、かなり気持ち好いけど。

「もっと強い快感が欲しいっ!」と体がうずいて仕方がない。
 頭では、こんな恥ずかしいこと、したくはないと思っているのに。
 体が求める性欲には、勝てない。

 性欲という熱に、浮かされているみたい。
 こんなの、奇病のせいに決まっている。
 だっていつもの僕なら、こんなこと絶対にしないんだからねっ!

 僕はうつ伏せのまま膝を曲げて、ケツだけ高く上げてもじもじと腰を揺する。
 しっぽは誘うように、ゆっくりと大きく振る。
 猫耳は後輩に向けて、ピクピクと小さく動かす。
 肩越しから顔だけ後ろに向けて、後輩に哀願する。

「……ねぇ、もっと……。もっと気持ち好くしてぇ……」

 上目使いでまばたきすると、涙がこぼれ落ちていく。
 はぁはぁと熱い息を漏らして、唇をいやらしく舐めて見せる。
 何度かインターネットで見た、AV嬢のエロい誘い方を見よう見まねでやってみた。
 上手く出来たかな?

「うわ……可愛すぎか……。そんなエロいおねだり、どこで覚えてきたのさ? 発情期のメスネコみたいだよ」

 後輩がゴクリと喉を鳴らし、今まで見たこともない欲情した男の顔になった。
「誘惑に成功した」と、僕はニヤリと笑う。

「ふふっ……。君の方こそ発情期のメスネコにあおられた、オスネコみたいな顔してるよ?」
「俺以外の男も、そんな風にあおったことあるんですか?」

 後輩の顔から、笑顔が消えた。
 まるで恋人に浮気されて、嫉妬に燃える男のようだ。

 バカだな、君は。
 女の子とだってろくに付き合ったこともない、コミュ障だぞ、僕は。
 男をあおったことなんて、あるわけないじゃん。
 イケメンマッチョには、憧れてるけどさ。

「僕、ホモじゃないもん! ノンケなのは、君だって知ってるだろっ? こんなことするの、君が初めてだよっ!」

 懸命に言い訳すると、後輩は笑顔を取り戻した。
 確かめるように、僕の顔を覗き込んでくる。

「……俺が、初めてなんですね?」
「うん! 頼まれたってしないし、出来ないよっ!」
「そうですね。疑って、すみませんでした。じゃあ、先輩の『初めて』頂きますね」

 後輩はそれはそれは嬉しそうに笑うと、コードを僕のしっぽに巻き付けてローターを固定した。
 ローターはずっと振動し続けていて、僕のしっぽを刺激し続ける。

「んん……っふっ、あぁっ、やぁぁぁん……っ」
「せっかくだから、これ使いましょうか」

 いつの間に用意していたのか、後輩の手にはボトル入りのローションがあった。
 後輩はローションを手に受けると、手に馴染ませた。
 ローションで濡れた指が、僕のケツの孔をなぞる。
 初めてそんなところを触られて、体がビクッとした。

「ひゃんっ!」
「確かに、初めてみたいですね。ここ、とっても綺麗なピンク色でキュッと小さく閉まってますもん」

 ケツの孔に、視線を感じる。
 自分でだって見ないところを、じっくり見られているのが、スゴく恥ずかしい。
 男同士のセックスがどんなものか、知識程度には知ってる。
 挿れるんだよな……その、チンコを。
 知ってた、知ってたよ、うん。

 考えてみたら、僕ホモじゃないのに。
 初めてが男同士って、男としてどうなの?
 後輩の指がグチュッと音を立てて、僕の孔の中に入ってきた。

「みぃっ!」
「何、考えてるんです? ずいぶん、余裕そうですね」

 後輩は容赦なくズブズブと、指の出し入れを繰り返す。
 入ってくる異物感と出ていく排泄感が、なんとも気持ち悪い。

「んくぅ、うぁ……っ、違うよ。『初めてが、後輩でいいのかな?』って、考えてたんだよ……っあぅっ」
「俺は『先輩の初めて』を頂けて、嬉しいですよ。あ、指増やしますね」

 孔が少し馴染んできたのか、後輩が指を増やした。
 ぬちゃぬちゃと出し入れされる孔が、広がったのが分かる。

「ふ……っんんっ、くぁ……っ」
「え~っと、この辺かな?」

 後輩は指で中を探って、何かを見つけたらしい。
 腹側にあるしこりのようなものグリっとされると、しっぽの付け根を掻かれたよりも強い快感に襲われた。

「ゃぁああぁぁああぁあんっ!」
「ここは前立腺といって、マッサージすると前立腺諸症状の治療に効果があるらしいですね。たまに前立腺液を出してあげないと、前立腺炎や前立腺肥大症になりますよ」

 後輩が何か言ってるけど、全然頭に入ってこない。
 体が快感に侵されて、それどころじゃない。
 掻かれる度に、チンコがピュクピュクと、白濁を吐き出す。

「やらぁ……っ! そ、そこっ、触んにゃいで……っ。気持ち、好すぎて……っおかしく、なりゅ……っ!」
「可愛いなぁ。もっと気持ち好くなって、おかしくなったもっとたくさん先輩を見せてよ」

 後輩はそう言って、にっこりと微笑んだ。
 今の僕には、優しい悪魔の微笑みにしか見えなかった。

 指で孔を、散々もてあそばれて、僕は息も絶え絶えだ。
 こんなんで、まだ前戯だなんて、体がもたない。

 猫耳もペタンコに垂れてるし、しっぽもダランとへたっている。
 ずっと膝を着いている、足もガクガクしてる。
 僕は楽になりたくて、コロンと仰向けに寝転がった。
 喘がされ続けた力ない声で、後輩に助けを求める。

「……もぉいい……、早く挿れて……っ」

 僕は「挿れたら、終われる」って、気持ちで言ったんだよ。
 でも後輩は、そうは受け取らなかったんだね。
 後輩は、そらもう弾んだ声と満面の笑みで聞いてくる。

「挿れていいんですかっ?」
「うん……もう、ぼく、限界なの……ねぇ、後輩の、挿れて……?」
「そんなに、俺のが欲しかったんですね。分かりました、挿れますね」
「いいから、はやく……っ!」
「そんなにあせらなくても、すぐにあげますって」

 後輩は、僕のケツの下に枕を敷いて、ケツを高く上げられた。
 大きく開脚した姿勢が、恥ずかしい。
 広げられた孔に、ローションがたっぷりと注ぎ込まれる。
 冷たいローションが、トロトロと中に入ってくるのを感じる。

「やぁ……っつめたい……っ」
「先輩の中がスゴく熱いから、冷たく感じるんですね。さ、挿れますよ?」
「う……うん……」

 後輩のチンコの先が、ヌラヌラと濡れた孔に押し当てられた。
 いよいよ後輩が、僕の中に入ってくる。
 そう思ったら急に恐怖を覚えて、しっぽがクルンと足の間に収まった。
 突然、しっぽが動いたから後輩も驚く。

「うわっ、ビックリしたっ! ひょっとして、いざとなったら、怖くなったんですか?」

 後輩が「くくくっ」と笑いながら、しっぽを掴む。

「それとも、しっぽを挿れたかったんですか? 入るかな?」  

 孔を指で大きく広げられて、しっぽの先が挿し込まれる。

「いや……っダメ、無理ぃ……っ、しっぽ、挿れないでぇ……っ!」

 しかし、僕の願いは、聞き入れられなかった。

「……大丈夫、ゆっくり挿れますから」
「あ、あ、あぁぁ……っ」

 ゆっくりと、しっぽが中に入ってくる。
 しっぽの毛で中と孔を撫でられると、くすぐったい快感。
 しっぽに巻き付けられたローターの振動も伝わって、しっぽが小刻みに震えている。
 くねるしっぽがイイところをこすって、ビクッと体が跳ねる。
 中がキュッと締まるとしっぽも締め付けられて、中もしっぽも両方気持ち好い。
 まるで、自分で自分を犯しているみたいだ。

「みゃあぁん……っにゃぁぁあんっ、みぃ……っくぅぅうんっ!」
「先輩、可愛すぎじゃないですか? 自分のしっぽ挿れて、アンアン喘いでるなんて」

 気付くと、後輩がスマホをいじっていた。
 シャッター音が、何度も聞こえた。
 どうやら、しっぽでよがる僕を撮っていたらしい。
 全然、気づかなかった!

「いやぁ、先輩が、あんまり可愛いんで、撮りたくなりました」

 それを聞いて、恥ずかしさで、全身が燃えるように熱くなる。

「何撮ってんのっ? 今すぐ、消――……きゃあぁぁあぁぁんっ!」

 中でしっぽが激しく動き出して、思わず悲鳴を上げた。
 僕の怒りに、しっぽが連動したんだ。
 ネコは、不機嫌でイライラしている時、しっぽを大きくバタバタと激しく動かすんだよ。

「やららめ……っ、そんな、動き強すぎ……っ! みゃぁあぁぁんっ!」

 しっぽに、中を掻き回されて、またイッてしまう。
 後輩があおるように笑って、またシャッターを切った。

「あはははははっ。自分のしっぽでイッちゃうなんて、エッロいですね。自分だけ楽しんでないで、俺も混ぜて下さいよ」 

 しっぽが入った孔に、後輩のチンコが添えられる。
 しっぽだけでも太いのに、後輩まで挿れられたら僕の孔はどうなっちゃうのっ?
 そう思っていたら、後輩がしっぽを掴んだ。

「みゃっ?」
「やっぱり、俺のでイカせたいんで抜きますね」

 そう言うと、後輩はズルズルとしっぽを引っ張る。
 しっぽが中をこすれて、孔を出ていく感覚が気持ち好い。

「にゃぁあぁぁぁああぁんっ!」
「それじゃ、先輩の初めていただきますね」

 しっぽが抜かれると、今度は孔にグチュリと後輩のチンコを挿される。
 待ちかねていたかのように、ヒクつく孔が亀頭を咥え込んだ。

「やぁ、あっ、あぁぁ……っ!」

「ローションでグッチャングッチャンにほぐしたから、簡単に呑み込みますね」

 後輩のチンコが、ゆっくりと入ってくる。
 しなやかで柔らかかった、しっぽとは全然違う。
 硬くて太いごつごつしたものが、しこりをゴリゴリとこすっていく。
 内臓が押し上げられるみたいで、苦しい。

「みゃっあぁぁっああぁぁっ! らめぇ……っ!」
「先輩の中、熱くて、中が誘うように、うごめいてる。俺を、締め付けてくるよ」

 ズブズブと後輩を呑み込んでいき、ついに後輩の股間と僕のケツが密着した。

「スゴい……全部入った」

 後輩が興奮した雄の顔で、熱い息を吐く。
 動かないと、後輩の太さと形がハッキリと分かる。

「ねぇ、今、君が、僕の中にいるの……っ?」
「うん、中にいる。俺と先輩、繋がってるよ」
「……気持ち好い……?」
「スゴく気持ち好いよ」

 後輩が気持ち好くなってくれて、良かった。
 だって、僕ばっかり気持ち好くなっちゃ悪いもん。
 嬉しくて思わず顔に笑みが浮かべて、後輩の首に腕を回す。

「ぼ、ぼくっ……っ、ぼくも、気持ち好い……っ!」

 次の瞬間、中の後輩がひと回太くなったのを感じた。

「――みゃぁ……っ! おっきくなった……っ?」
「あんまり、可愛いことしないでよ。先輩はいっつも俺のツボを的確に突いてくるから、我慢出来なくなるだろ」

 後輩は僕の首に舌を這わせながら、両乳首を指でクリクリとこねる。
 首を舐められると、ゾクゾクとした快感。
 乳首をいじられると、ピリピリとした快感。
 しっぽにローターを巻かれ、後輩をゆっくりとヌップヌップと抜き挿しされて、快感攻めにされたら、耐えられない。
 逃げられない快楽の渦に、よがり狂うしかない。

「はぁぁんっ! やぁあぁぁあっ! そんな、ぜんぶっ、やらっ、らめ……っ!」
「可愛い、先輩。好きだよ、愛してる」
「――……っ!」

 突然の告白に、ふわっと胸の奥が温かくなった。
 後輩が、僕を「愛してる」って。
「あいしてる」なんて言葉、僕、初めて言われた。
 こんなたった五文字の単語に、どうしてこんなにもときめくんだろう。
 嬉しくて嬉しくて、僕の中で「後輩が愛おしい」という気持ちが芽生えた。

「ぼくも、愛してるっ! だから、君を、もっとちょうだいっ!」
「もう、どんだけ可愛ければ、気が済むんだよ! 俺だって先輩が、もっと欲しいっ!」
「ひっ! やぁっ、はげし……っ! あんあんっぁぁああんっ!」

 今までなじませるようなゆっくりとした動きだったのに、急に激しく腰を突き挿れ始めた。
 グチュグチュと、濡れた音。
 ズブズブ出し入れされる、快感。
 バチンバチンと、激しく打ち付けられる肌。
 発情した後輩の男の顔。
 全てが愛しくて気持ち好くて、頭がおかしくなりそう。

 お互いの名前を、何度も呼び合う。
 呼び合う名前が、愛しいと感じる。
 もっと、後輩を感じたい。
 もっと、後輩と気持ち好くなりたい。

 その想いで僕も後輩と合わせるように、狂ったように腰を振る。
 後輩と快感だけを、求め続ける。
 中出しされるとそれすらも気持ち好くって、イッてしまう。
 何度イッても、まだイきたい。
 後輩に抱かれながら、幸福の絶頂に浸っていた。

 🐈

「先輩? 大丈夫?」
「……え?」

 気持ち好すぎて頭が真っ白になって、意識が飛んでいたようだ。
 後輩の心配そうな顔に、クスリと小さく笑う。

「ごめん。気持ち好くって、飛んでた」
「俺の方こそ、すみません。初めてなのに、ムリさせすぎましたね。ベタベタで、気持ち悪いでしょ。お風呂、入れます?」
「うん。一緒に入ろ? 連れてってくれる?」

 首に抱き着いて、おねだりしてみた。
 後輩は嬉しそうにチュッと、僕の唇に軽いキスを落とす。

「このまま運んで、中まで全部洗ってあげますからね」
「お願い……あっ!」

 後輩が中に入ったまま抱き上げられたから、中でこすれて驚きの嬌声きょうせいを上げてしまった。

「抜いたら、出したのが流れ出ちゃうから、このまま運びますね」
「やっ、あんっ、動くとっ、こすれ……っみゃんっ!」
「可愛いなぁ……」

 後輩が一歩踏み出す度に、中がこすれて快感を生み出す。
 風呂場に向かうだけで、またイッちゃった。
 洗い場で後輩が抜かれると、孔からトロリと中出しされた精液が流れ出した。
 後輩が指で孔を開いて、シャワーのお湯を流し込む。

「にゃあぁ……っ! それ、ヤダぁっ!」
「ちゃんと中洗わないと、お腹壊しちゃいますよ」

 中も髪も猫耳もしっぽも全部、後輩に洗ってもらった。
 猫耳としっぽが生えたからって、水を苦手にはならないのか。
 湯を張った浴槽に、身をゆっくりと沈める。
 疲労感と下半身の痛みがヤバい。
 風呂に入ったら、体が温まって少し痛みが和らぐ。

「あ~……気持ち良い~……疲れたぁ~、体痛ぁ~いっ」
「すみませんね、先輩がエロすぎるから全然手加減出来なくて。明日、仕事行けそうですか?」
「どうかなぁ~? 明日の体調次第かなぁ?」
「キツそうなら、ムリしないで休んでくださいよ?」
「後輩が、あんなに容赦なく、ガンガン突いてくるから、悪いんだろっ!」
「『もっともっと』っていやらしく腰振って、おねだりしてきたのは先輩ですからね。いやぁ~、あれはエロかったなぁ~」
「もぉぉ、やぁああぁああっ! その記憶は、今すぐ消去しろっ!」

 ニヤニヤ笑う後輩に、僕は恥ずかしさで悶えながら絶叫した。
 後輩は自分の体を洗い終わると、浴槽に入ってくる。

「ちょっと、前、詰めてもらえます?」
「えぇ? 男ふたりは、ムリだよ」

 背中を押されて、僕は体育座りで前に詰める。
 後ろの空いた空間に後輩が体を沈めて、前に座った僕を後ろから優しく抱いた。

「先輩、寄りかかって良いですよ」
「うん……っ」

 狭い浴槽の中に、ふたり。
 後輩のたくましい胸板に背を預けると、なんだかドキドキした。
 そういえば、さっき後輩は、僕に「好き」とか「愛してる」とか言った。
 最中だったから、一時的な感情で呟いただけかもしれない。

 あの告白は本当だったのか、確かめたい。
 確かめるのは、怖い。
 でも、知りたい。
 恐る恐る、口を開く。

「……あのさ」
「何です?」
「僕のこと、好きってホント?」
「好きですよ」
 耳元で甘くささやかれて、ボッと音を立てそうな勢いで全身が熱くなった。
 嬉しくて、顔がにやけてしまう。

「じゃあさ……。あ、あい……愛してる?」
「愛してますよ」

 後輩はゆっくりと言い聞かせるように、僕の耳に吹き込んだ。
 僕は体ごと振り向いて首に抱き着くと、にっこりと笑い掛ける。

「ねぇ、チューして?」
「もちろん、いくらでも」

 後輩は僕のアゴを取ると、唇を重ねた。
 幸せすぎて、なんだか怖い。
 でも、今は、愛される幸せを、噛み締めていたかった。
 この日僕たちは、先輩後輩の垣根を越えて恋人になった。

 🐈

 揮発性メモリしか積んでいない、先輩は忘れているようですが。
 自分のしっぽを中に挿れて猫耳をピクピクしながら、アンアンよがっているドエロい画像と動画を撮りましたよね?
 パソコンやメモリーにいくつもバックアップを取って、永久保存版にしていることを先輩は知りません。
 俺だけが、知っていれば良いのです。
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